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中国の央視八套で放送され愛奇藝や騰訊視頻でも大きな反響を呼んだ現代ドラマ「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」。悪天候や機体の緊急事態といったトラブルの連続に、私も気が気ではなくてリモコンを握りしめたまま見守ってしまいました。空の安全を背負う現場の厳しさと緊迫感がリアルで、毎回のフライトに心臓が縮む思いでした。
それに何より引き込まれたのが、激しくぶつかり合いながらもプロとして認め合っていく二人の関係性です。鷺洲(ルージョウ)航空の貨物部から旅客部へ移籍し、初の女性機長を目指して奮闘する程霄(チョン・シアオ)と、極めて厳格で妥協を許さない鬼教官の副部長・顧南亭(グー・ナンティン)。規則第一の顧南亭に真っ向から衝突して手痛い降格を味わう程霄ですが、悔しさをバネに泥臭く這い上がっていく姿が本当に頼もしくて、深く心を打たれました。
空の上で起きる様々な危機に立ち向かうお仕事ドラマとしての見応えはもちろんのこと、鉄壁のポーカーフェイスを崩さない顧南亭が、真っ直ぐな程霄に少しずつ心を動かされていく過程のじれったさもたまりません。職場の仲間たちの温かな支えや現場で働く人たちの矜持が丁寧に描かれていて、気づけばすっかり鷺洲航空のファンになっていました。
この記事では、私が毎話ハラハラしながら胸を熱くして完走した感想を交えつつ、「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」の全話あらすじとネタバレ、見どころを余すところなく紹介します。
ぜひ、大空へ情熱を注ぐ二人が紡ぐ信頼と愛の軌跡を一緒に見届けましょう♪
フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉 あらすじ
台風が迫る夜、激しい雨雲の隙間を縫うようにして鷺洲(ルージョウ)空港へ鮮やかに着陸させた程霄(チョン・シアオ)。自身の誕生日という記念すべき日に、機長昇格の条件となる飛行時間を達成し、会社で初となる女性機長への扉を開いたはずでした。ところが、コックピットを出た彼女を待ち受けていたのは、極めて厳格な飛行部副部長の顧南亭(グー・ナンティン)でした。さっきの着陸は無謀すぎると冷徹にダメ出しされたうえ、土砂降りでタクシーが捕まらず足止めを食らった程霄の頼みも冷たく無視して、顧南亭は車で颯爽と走り去ってしまいます。さらに会社の改制によって、程霄は貨物部から旅客を乗せる客運部へ異動させられることになりました。安全第一を掲げて妥協を許さない顧南亭と激しく衝突し、仕事上のミスも重なってあっという間に観察員へ降格される事態に陥ります。慣れない現場と屈辱的な配置転換を突きつけられた程霄は、この頑固な鬼上司の壁を突破できるのでしょうか。
見どころ
第1話の空港の場面から、顧南亭の融通の利かなさには正直かなりイライラさせられました。いくら安全管理が徹底しているとはいえ、土砂降りの雨の中に女性を平気で置き去りにして車を出す冷たさに、私は序盤から完全に程霄の味方になりました。
自信満々だった程霄が、旅客部へ移った途端にルール至上主義の顧南亭から徹底的に叩かれて観察員に落とされる展開は、見ていて本当に胃が痛かったです。
私はここで一気に引き込まれました。ただ反発するだけではなく、悔し涙を呑みながら自分の操縦や安全への意識を叩き直していく程霄の泥臭い粘り強さが強烈でした。
同僚の宋宋(ソン・ソン)や機務の倪湛(ニー・ジャン)、客室乗務員の李語珩(リー・ユーハン)や艾佳(アイ・ジア)といった仲間たちの思惑もリアルに絡んできます。過去の航空事故を引きずって心を閉ざしていた顧南亭が、程霄の真っ直ぐな操縦士魂に触れて徐々に動揺していく姿がとても印象に残りました。
「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉 各話あらすじ」はこちらから
ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話
第13話
第14話
第15話
第16話
第17話
第18話
第19話
第20話
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第26話
第27話
第28話
第29話
第30話
第31話
第32話
第33話
第34話
第35話
第36話
第37話
第38話
第39話
キャスト・登場人物
「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」のキャスト&主な登場人物一覧です。
顧南亭(演:ワン・カイ)

鷺洲(ルージョウ)航空の客運飛行部副部長で、後に部長へ昇進する凄腕パイロットです。規則を何よりも重んじる超が付くほどの堅物で、最初は程霄(チョン・シアオ)に対しても冷たい態度ばかり取っていました。過去に元恋人を飛行機事故で亡くしたトラウマから心を閉ざしていましたが、程霄の真っ直ぐさに触れて少しずつ変化していきます。不器用なりに陰から程霄を支えようと奔走する姿には、見ているこちらまで胸が締めつけられました。
程霄(演:タン・ソンユン)

貨物部から異動してきた負けん気の強い女性パイロットです。旅客部へ移って早々に観察員へ降格されたり、理不尽な理由で地上勤務へ回されたりと散々な目に遭いますが、持ち前のバイタリティで這い上がっていきます。顧南亭(グー・ナンティン)とは衝突ばかりしていたものの、仕事への誠実さを知るうちに惹かれていきました。どんな逆境でも自分の正義を曲げない姿が本当にかっこよくて応援したくなるヒロインでした。
倪湛(演:リウ・チャン)

機務工程部の部長で、顧南亭の親友です。気配り上手で人当たりも柔らかく、落ち込む程霄を優しくフォローしてくれる頼もしい存在でした。程霄に想いを寄せてアプローチを重ねますが、彼女の心にいるのが誰なのかを悟り、最終的には二人の背中を押す大人の引き際を見せてくれます。個人的には一番幸せになってほしかった人物です。
宋宋(演:イエン・ズードン)

程霄と一緒に貨物部から異動してきた副操縦士で、気の置けない弟分のような存在です。臆病なところもありますが根は誠実で、過酷な訓練にも程霄と励まし合いながら食らいついていきました。客室乗務員の夏至とはいつも軽口を叩き合う仲でしたが、次第に特別な感情が芽生えていきます。
李語珩(演:シャオ・ユーチー)

顧南亭の幼馴染で、彼を慕って客室乗務員になった女性です。おっとりしたお嬢様風に見えますが仕事の覚えは早く、メキメキと頭角を現していきます。顧南亭への片想いをきっぱり吹っ切ってからは、仕事人としても人間的にも大きく成長していきました。
夏至(演:ボー・ズーチョン)
程霄の親友で同居人でもある客室乗務員です。明るく親しみやすい性格で情報通、機内トラブルで謹慎処分を受けた際もめげずに動画配信を始めるなど逞しさがあります。宋宋とは喧嘩友達のような距離感でしたが、フライト中のトラブルをきっかけに急接近しました。
艾佳(演:ジョウ・チーチー)
経験豊富な頼れる客室乗務長で、謝沢天の妻です。後輩たちには厳しく接しつつも、理不尽な処分からは体を張って守る面倒見の良さがあり、機内での的確な状況判断や乗客対応はまさにプロフェッショナルでした。
江韜(演:劉鈞)
飛行部の部長で、副総裁の座を狙う野心家です。女性パイロットである程霄を徹底して冷遇し、シンガポール便で起きた乗客急死事件では自身の保身のために通信記録を改ざんする暴挙に出ました。保身と出世欲の塊のような振る舞いには終始イライラさせられました。
謝沢天(演:成泰燊)
安全監督部の部長で、顧南亭の師匠にあたる大ベテランです。会社の上層部と衝突しがちな程霄や顧南亭の良き理解者となり、いざという時に温かい助言で導いてくれました。
林一成(演:グオ・シアオラン)
江韜の義弟である副操縦士で、一人娘を育てるシングルファーザーです。義兄の権力を笠に着て甘える部分があり、音声改ざんの隠蔽にも巻き込まれますが、良心の呵責に耐えかねて法廷で真実を証言しました。
梁月如(演:童彤)
客艙部の部長を務めています。客室乗務員の採用や規律に対して非常に厳しく、夏至の採用に難色を示したりミスに厳しい処分を下したりと、常に厳しい視線を送る上司でした。
祁玉(演:ツァオ・イーシン)
上昇志向が強すぎる客室乗務員です。お金持ちの乗客ばかりを優遇して同僚を危険に晒した上、ネット上で程霄の誹謗中傷を書き込むなど悪事を重ね、最後は自業自得の結末を迎えました。
徐策(演:王策)
鷺洲航空の総裁です。江韜のやり方に疑問を抱きつつも組織の安定を考えて動いていましたが、最終的には程霄や顧南亭の訴えを受け入れ、不正に対して厳しい決断を下しました。
喬正宇(演:趙柯迪)
地上勤務部門の優秀なスタッフです。地上勤務へ異動させられた程霄の指導係を務め、業務を親切にサポートしました。後に李語珩と親しくなり、穏やかに愛を育んでいきます。
方京雲(演:孔琳)
程霄の母親で、辣腕の弁護士です。過去の航空事故の恐怖から娘がパイロットになることを激しく拒絶し、裁判では江韜側の代理人として娘と法廷で対峙することになります。
秦玉華(演:劉佳)
顧南亭の母親で、航空機の設計に携わるエンジニアです。息子の性格や恋愛模様を静かに見守り、程霄のことも温かく受け入れて背中を押してくれました。
羅憶(演:李若寧)
顧南亭のかつての恋人で、倪湛のいとこです。アメリカでの飛行訓練中の事故により若くして命を落とし、顧南亭の心に長いあいだ深い影を落とし続けました。
老蔡(演:李建義)
程霄が所属していた貨物部の元部長です。型破りな程霄の操縦技術と情熱を高く評価し、父親のように温かく見守ってくれた良き理解者でした。
相関図
『フライト・トゥ・ユー』第35話で、記者会見を開いた徐策が公表した、江韜に対する処分は何?
『フライト・トゥ・ユー』第37話で、エレベーターを一緒に降りて怒りをぶつける夏至に対し、宋宋が真剣な顔で口にした約束は何?
『フライト・トゥ・ユー』第39話で、程霄がインコを預けて飛び出していった直後、顧南亭の部屋宛てに宅配便で届いた荷物は何?
『フライト・トゥ・ユー』第1話で、スイスからの帰りのフライト中、程霄は操縦席の無線マイクを使って誰に向けて機内アナウンスを始めたでしょう?
『フライト・トゥ・ユー』第3話で、夜に顧南亭が程霄の部屋のドアを叩いて届けに来た私物は何でしょう?
「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」の人間関係は、鷺洲航空のフライト部門と客室部門、そして過去の因縁が複雑に絡み合っています。
中心となるのは顧南亭と程霄です。最初は厳格な教官と反発する教え子という最悪の出会いでしたが、共に数々のフライトトラブルや会社の不正に立ち向かう中で、掛け替えのないパートナーへと変化していきました。
そんな二人を巡る恋の三角関係も物語の大きな見どころです。機務部の倪湛は親友である顧南亭の恋路を察しつつも程霄への想いを募らせ、客室乗務員の李語珩は幼馴染の顧南亭を一途に追いかけます。しかし、顧南亭と程霄の絆の強さを前に、倪湛も李語珩もやがて身を引き、それぞれの道を歩み始めます。李語珩は地上勤務の喬正宇と心を通わせるようになり、倪湛は二人の最大の理解者として支える立場に回りました。
同期コンビの宋宋と夏至は、程霄を支える親友同士として励まし合ううちに恋人へと発展し、後にゴールインを迎える微笑ましい関係です。また、ベテランの謝沢天と艾佳は社内のおしどり夫婦として後輩たちを公私にわたり温かく見守ります。
一方で、出世のために不正を働く飛行部長の江韜や、義兄の顔色をうかがう林一成、社内トラブルの火種となる祁玉といった面々が程霄の前に立ちはだかり、職場での激しい対立を生み出していきました。
評価・レビュー
中国ドラマ「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪
ネタバレを表示する
全39話を最後まで見届けて、胸の奥がじんわりと温かくなる満足感に包まれています。仕事に全力を注ぐ大人たちの成長劇として、芯の通った見応えがありました。
序盤は正直なところ、ヒロインの程霄(チョン・シアオ)の勝気すぎる態度に少しハラハラさせられました。第8話で除夕のフライトトラブルから地勤へ異動させられたときは、江韜の嫌がらせがあまりに露骨で本当に腹が立ちました。それでも愚痴を言わずにカウンター業務を一から叩き込み、必死に食らいつく程霄の根性を見てからは、すっかり彼女を応援する側に回っていました。
一方で、顧南亭(グー・ナンティン)の不器用さにはここが最高にもどかしいと何度も頭を抱えました。過去の事故を引きずり、親友の倪湛(ニー・ジャン)に遠慮して気持ちを押し殺す姿は見ていて苦しかったです。第24話で程霄から真っ直ぐに想いを告げられたのに、冷たく突き放してしまった場面は、いくらなんでも頑なすぎてちょっと腹が立ちました。あの頑固さは最後まで少し気になりました。
後半の山場となった第34話から第35話の法廷シーンは、このドラマで一番胸を打たれました。急病の乗客が亡くなった事故をめぐり、録音を改ざんして保身に走る江韜を相手に、程霄がパイロット生命を懸けて証言台に立ちます。自分を信じてくれた亡き恋人の記憶と向き合い、海外まで飛んで証拠を探し出してきた顧南亭の執念には思わず胸を打たれました。林一成が勇気を出して真実を告白した瞬間も、張り詰めた空気が一気に解けて涙が滲みました。
恋愛面に関しては、第38話でお互いの気持ちを確かめ合ってからの展開がやや駆け足に感じられ、もう少し余韻を楽しませてほしかったというのが本音です。それでも、最終回で目の病気を抱えた顧南亭の想いを受け止め、程霄が国産機D191の初飛行を堂々とやり遂げる結末は、二人が築いてきた揺るぎない信頼関係がはっきりと伝わってきて胸がいっぱいになりました!制服姿の二人が並ぶ姿を最後まで見届けられて、とても清々しい余韻に浸っています。
撮影秘話とトリビア
「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」の世界をもっと深く楽しめる!知れば知るほど面白い、ドラマのトリビアや撮影裏話をご紹介します。
本編では見られないキャストたちの素顔や、制作の裏側に迫るエピソードを集めました♪
本物の空港や施設で撮影!リアリティを徹底追求したロケーション
劇中に登場する航空会社「鷺洲(ルージョウ)航空」は実在の厦門航空を参考にしており、撮影も厦門空港や厦門航空の敷地内で本格的に行われました。ドラマ内では旅客ターミナルや駐機場はもちろんのこと、格納庫、フライトシミュレーターの倉庫、空勤ビルといった通常は立ち入ることが難しい専門的な施設でも実地ロケが敢行されています。本物の設備に囲まれた環境で撮影が進められたことで、航空業界の日常や緊迫した現場の空気感がリアルに再現されました。
主演のタン・ソンユンが「年度突破女優賞」を受賞!
女性パイロットの程霄(チョン・シアオ)を演じたタン・ソンユン(譚松韻)は、2023年の授賞式「第1回中国ドラマ年度盛典」において「年度突破女優賞(年度突破女演員)」を受賞しました。顧南亭(グー・ナンティン)の厳しい指導を受けながらも困難を乗り越えていく程霄のひたむきな姿を瑞々しく演じ切り、その高い演技力が高く評価されました。
2023年上半期の各種ランキングで上位を席巻したヒット実績
「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」は放送・配信の開始直後から圧倒的な人気を集めました。データ機関「Guduo」の熱度指数ランキング(テレビドラマ部門)では20日間連続でトップ3入りを記録し、そのうち11回も1位を獲得しました。さらに2022年12月には「猫眼(Maoyan)」の恋愛テレビドラマ熱度ランキングで1位に輝いたほか、2023年上半期のテレビドラマ平均視聴率ランキングで第4位、動画再生回数ランキングでも第3位を獲得するなど、記録面でも大きな成功を収めました。
中国本土での反響 ― 2023年上半期の再生数第3位と平均視聴率第4位を記録した注目作
「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」は、2022年末の公開直後から高い熱度を保ち続け、2023年上半期の各種チャート上位に食い込んだ実績作です。地上波放送とネット配信の両輪で着実に数字を伸ばし、現代劇の中でも際立った存在感を示しました。
2022年12月26日 央視八套放送&愛奇藝・騰訊視頻配信
本作は2022年12月26日に央視八套の黄金枠で放送が始まり、愛奇藝や騰訊視頻でも同日より配信がスタートしました。公開直後から熱度指数ランキングのテレビドラマ部門で20日間連続トップ3入りを記録し、そのうち11回にわたり首位を獲得しています。さらに2022年12月の恋愛テレビドラマ熱度ランキングで第1位に輝いたほか、2023年上半期の動画再生回数ランキングでは第3位、テレビドラマ平均視聴率ランキングでも第4位という確かな数値を残しました。
授賞式での評価と主要実績
演技面でも確かな評価を獲得しており、2023年の「首届中国電視劇年度盛典」において、程霄(チョン・シアオ)を演じたタン・ソンユンが「年度突破女演員」を受賞しました。顧南亭(グー・ナンティン)役のワン・カイとともに作品を力強く牽引し、2023年上半期を代表するヒット作として記録されています。
製作体制と原作 ― ワン・ジー監督が描く本格航空ラブロマンスの世界
ドラマの背景にある製作体制や原作情報をあらかじめ把握しておくと、作品が持つこだわりや物語の解像度がぐっと上がります。「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」がどのような布陣で作られたのかをまとめます。
監督・脚本家
演出を手がけたのはワン・ジー(王之)監督です。『プラチナの恋人たち』や『となりのツンデレ王子』などのヒット作で知られ、ロマンス描写のツボを押さえた演出に定評があります。脚本陣はユー・チヤオ(虞俏)氏(映画『サイバー・ミッション』など)、ガオ・イエン(高岩)氏、グー・イーラン(顧伊瀾)氏が担当しました。航空現場の厳格な業務描写と登場人物たちの心情を両立させた構成が展開されます。
原作小説
本作には原作小説が存在します。中国の作家・沐清雨氏による小説『雲過天空你過心』をもとに制作されました。
ドラマ化での主な改編点
- 劇中設定の描写:ドラマ版では主人公の程霄(チョン・シアオ)が貨物部から旅客部への配置転換や地上勤務への異動を経て成長する姿や、顧南亭(グー・ナンティン)をはじめとする鷺洲(ルージョウ)航空の面々がリアルな航空トラブルに立ち向かう群像劇が描かれています。
出品・制作体制
本作の出品・制作には、華策影視(China Huace Global Media)や愛奇芸(iQIYI)が携わり、得舎影視、幸韻文化、厦門航空などが共同出品として参加しています。撮影は2021年に開始され、2022年1月にクランクアップを迎えました。ロケ地となった厦門(アモイ)では厦門航空や空港の協力を得て、駐機場、シミュレーター施設、格納庫、旅客ターミナルビル、運航管理関連の施設などで本格的な実地撮影が行われています。
OST ― 主題曲《引力》や主演タン・ソンユンの劇中曲を含む全8曲構成
ドラマ「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」の原声帯(OST)は、主題曲やエンディングテーマ、人物主題曲、挿入歌など全8曲で構成されています。音楽制作にはロック・チェン(阿鯤)氏や王迪氏らが携わっており、航空ドラマの世界観を音楽面から支えています。さらに、主演女優自らが劇中曲の歌唱を担当している点も注目ポイントとなっています。
OP(オープニングテーマ)
数多くのドラマ主題歌を担当してきた実力派歌手である劉宇寧氏の伸びやかな歌声が、ドラマの顔となるメインテーマを力強く担っています。
ED(エンディングテーマ)
エンディングテーマは、主題曲と同じく劉宇寧氏が歌う《引力》(作詞・作曲:王迪)です。物語の各話の締めくくりに配置され、フライトや職場で奮闘する登場人物たちのドラマの余韻をしっかりと受け止める楽曲となっています。
挿入歌
本作の挿入歌には、主演を務める程霄(チョン・シアオ)役のタン・ソンユン(譚松韻)氏による楽曲をはじめ、バラエティに富んだナンバーが揃っています。
- 《Like Shining Star》 ― タン・ソンユン(譚松韻):程霄の人物主題曲です。主演を務めるタン・ソンユン氏本人が自らボーカルを担当しており、前向きに空を目指す主人公の姿を象徴する特別な1曲となっています。
- 《念風及你》 ― 胡夏:胡夏氏が歌唱を担当する挿入歌です。
- 《遺留》 ― 劉爍七(プロモーション曲版:傅菁):劇中では劉爍七氏による歌唱が挿入歌として使われており、あわせて傅菁氏が歌うプロモーション曲バージョンも制作されました。
- 《對流》 ― 金志文、于貞:金志文氏と于貞氏によるデュエット挿入歌です。
- 《小怪獣》 ― 徐佳一、徐佳禾:劇中のシーンを彩る挿入歌のひとつとして収録されています。
- 《飛鳥恋愛日記》 ― 不是花火呀:劇中曲(客観音楽)としてクレジットされている楽曲です。
結末解説【ネタバレ注意】― 第39話 国産機D191の初飛行と同居への旅立ち
※この章はドラマ最終話の核心的な結末に触れています。本編未視聴の方は十分ご注意ください。
最終話のクライマックス
鷺洲(ルージョウ)航空が導入した国産旅客機D191の初便において、顧南亭(グー・ナンティン)が機長、程霄(チョン・シアオ)が副操縦士を務める予定でした。しかし、試運転中に顧南亭の左目に病変が見つかり、医師から緊急手術を勧められます。顧南亭は初飛行を諦め、機長の座を程霄に託しました。事情を知った程霄は初飛行を辞退して顧南亭の手術に付き添おうとしますが、顧南亭は自身の代わりに初飛行を成功させてほしいと説得し、程霄はその思いを受け止めました。
初飛行当日、程霄は機長としてD191を操縦し、無事に大空へと飛び立ちました。一方の顧南亭も倪湛(ニー・ジャン)の付き添いのもと手術を受け、無事に成功しました。術後、顧南亭は倪湛とともに江のほとりに立ち、程霄が操縦するD191が空を駆け抜けていく姿を見届けました。
主要キャラの決着
顧南亭と程霄:眼科手術を終えて回復した顧南亭は、客運飛行部部長として職務を続けます。機長昇格を果たした程霄とは、最終話の終盤で程霄の荷物が顧南亭の自宅に配送され、二人は同居生活をスタートさせました。
江韜:乗客の急変事故における緊急着陸回避と通信記録改ざんの責任を問われ、第35話で部長職解任および操縦士免許剥奪、終身飛行禁止処分を受けました。第39話では一人の乗客として鷺洲航空の便に搭乗し、客室乗務員となった夏至から温かく迎えられました。
倪湛:顧南亭が辞退した副総裁のポストに就任しました。顧南亭の手術に付き添うなど、友人としても変わらぬ支援を続けました。
宋宋(ソン・ソン)と夏至:交際を経て結婚の準備を進めました。宋宋は副操縦士、夏至は客室乗務員としてそれぞれの持ち場で職務に励んでいます。
李語珩(リー・ユーハン)と喬正宇:顧南亭への想いを整理した李語珩は、客室乗務長として活躍するなか、地上勤務の喬正宇と親交を深め、恋人同士として順調な関係を築いています。
なぜこの結末なのか
「フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉」の結末は、未解決の謎を残すオープンエンディングではなく、主要人物の職業人としての成長と人間関係の決着が明確に描かれる完結型の構成となっています。江韜の不正に対する処分、安全運航を第一とする顧南亭と程霄の姿勢、そして国産機の初飛行成功を通じて、民航業界で働く人々の責任感とパートナーシップの結実が示された着地点となっています。
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基本情報
| タイトル | フライト・トゥ・ユー~君との距離〈マイル〉(向風而行) |
|---|---|
| 英語タイトル | Flight To You |
| 配信 | Hulu(※時期により変動あり) |
| 放送年 | 2022年〜2023年 |
| 話数 | 全39話 |
| ジャンル | 現代・航空業界のお仕事ラブロマンス |
| 演出 | ワン・ジー(王之) |
| 脚本 | ユー・チヤオ(虞俏)、ガオ・イエン(高岩)、グー・イーラン(顧伊瀾) |
| 主な出演 |
ワン・カイ:顧南亭(グー・ナンティン)役 タン・ソンユン:程霄(チョン・シアオ)役 リウ・チャン:倪湛(ニー・ジャン)役 イエン・ズードン:宋宋(ソン・ソン)役 シャオ・ユーチー:李語珩(リー・ユーハン)役 ジョウ・チーチー:艾佳(アイ・ジア)役 波子橙:夏至役 劉鈞:江韜役 成泰燊:謝沢天役 |
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