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クルミットです♪
「仙侠×スパイアクション」という組み合わせがどういうものか、1話を見てようやく感触がつかめた気がします。安国と梧国が戦争の瀬戸際にある中、宴の席でいきなり命がけの一夜が始まります。如意というキャラクターが舞女に扮してスパイ活動をしているという設定なんですが、その「化けっぷり」と「本性」のギャップが1話から容赦なく出てきて、一気に引き込まれました。
それでは1話を一緒に見ていきましょう!
一念関山 1話のあらすじ
時は「前朝」滅亡から約100年。北の遊牧民・北盤と中原九国が入り乱れる乱世で、中でも安国と梧国が最強の二大勢力として覇を争っています。安国の皇帝・李隼(りじゅん)は今年だけでも隣国の城池を次々と飲み込み、次は梧国西部の金鉱を狙って兵を挙げます。梧国側も天門関の南で迎え撃つことになり、物語の運命の歯車はここから動き始めます。
このドラマには二つの諜報組織が登場します。梧国の「六道堂」と、安国の「朱衣衛」。主人公の任如意(ニン・ルーイー)は朱衣衛の一員で、梧国の都に舞女として潜入しています。
孫拾遺(そんしゅうい)という官僚の誕生宴。如意は同僚スパイの玲瓏(リンロン)とともに舞女として潜り込んでいます。作戦はこうです。韓世子(かんせいし)に気に入られて屋敷に連れ帰ってもらい、父親の書斎から梧国戦の糧草図(食糧・物資の作戦図)を盗み出す。
韓世子は如意に興味を持ち、散舞後に庭で会おうと示唆します。途中で別の官僚に絡まれそうになりますが、玲瓏が駆けつけて助け出し、如意は無事に韓世子と対面を果たします。「教坊にいたくない、連れて帰って」と嘆いてみせると、韓世子はあっさり妾として連れ帰ることを約束しました。
この世子、ほんとうに単純。如意の演技がうまいのもあるけど、それ以上に欲に目がくらんでいるだけという感じがします。
宴の中盤、六道堂の堂主・趙季(ちょうき)と綢騎の婁青強(ろうせいきょう)が部下を連れて乗り込んできます。趙季は宴の演目に難癖をつけて、孫拾遺に誕生祝いの贈り物を「検査」名目で差し出させます。孫拾遺は自分がスパイと疑われないようにするため、「スパイはこの舞女たちです」と指差して告発。趙季は舞女を全員連行して殺せと命じます。
孫拾遺がここで舞女たちを売るシーン、かなりイライラします。自分だけ助かりたくて無関係の人を差し出すって、本当に。
如意と玲瓏も連れていかれそうになり、玲瓏が武功を使って反撃に出ますが、すぐに傷を負います。婁青強が「安国・朱衣衛の者だ」と玲瓏の正体を見破った瞬間、如意が動きました。現場の六道堂綢騎を全員斬り捨て、生き残った舞女二名は薬で眠らせます。
舞女の服のまま、あの動き。ここで如意がただの「かわいいスパイ」じゃないとはっきりわかります。
舞女を殺さずに眠らせたのは「嘘をつかれたら困るから」という言い訳つきで。口は悪いけど、こういうところに素が出ます。
玲瓏は「あなたの腕前でなぜ白雀という地位に甘んじていたの?」と疑問を持ちますが、如意は素性を明かしません。玲瓏は好きな相手の「玉郎」が朱衣衛の分部にいるからと言って戻ることを決めます。腕輪を如意に置いていき、如意はお返しに韓家の糧草図を盗んでくると約束します。
場面は変わって、玉門関の戦場(五日前の出来事)。龍驤騎の炊事担当・寧遠舟(ねいえんしゅう)が戦場を捜索していた蕭将軍と偶然出くわします。二人の話し声に敵の捜索隊が気づき、寧遠舟はその場で全員仕留めます。蕭将軍が止めようとすると、「戦前に讒言を信じて驕り、皆を死なせた皇帝にはもう仕えない」と言い放ちます。
炊事兵の肩書きがまったく信じられない動きをします。しかも言葉が静かなぶん、かえって怖い。
都では梧国皇帝が捕虜になったという報せに揺れています。首輔の章崧(しょうすう)は丹陽王・楊行健(ようこうけん)の即位を提案。しかし皇后の蕭妍(しょうえん)には兄・蕭明から「皇帝は安国軍の客として無事でいる」という書状が届いており、しかも皇后は懐妊中で太医が九割方男子と診断しています。丹陽王は男子とは限らないと異議を唱え、章崧は「出産後に男女を見て判断する」という形で丹陽王に監国を続けさせます。
章崧は六道堂が皇帝捕虜の情報をなぜ掴めなかったのかと趙季を問い詰め、趙季の代になってから密報文書がすべて消えていると知って激しく叱責します。そして「寧遠舟を安国に送り込み、皇帝を探して皇后の胎児への伝位の勅旨を取り戻せ」と命じますが、実は趙季はすでに寧遠舟を戦場に送って消そうとしていた。「七日以内に寧遠舟を見つけなければ叔姪もろとも終わりだ」と脅されて、趙季は婁青強に捜索を命じます。
そして如意が朱衣衛分部の待ち合わせへ向かうと、玲瓏は来ていません。嫌な予感で分部へ行くと、内部の者が全員殺されていました。趙季が「越先生」から情報を買い取り、梧都の朱衣衛分部を一掃していたのです。物陰から聞こえた婁青強の声によれば、玲瓏は全身の骨を折られて口を割らされたと。玉郎だけが越先生の腹心だったために逃がされた。如意は六道堂の綢騎に見つかりそうになり、その場で仕留めます。そして玲瓏の遺体を抱えて、その場を後にしました。
一念関山 1話の感想まとめ
一番きつかったのは、やっぱり最後の場面です。
玲瓏が全身の骨を折られて殺されたという事実が、如意の耳に物陰から届くんです。直接見せる代わりに「婁青強が語る」という形で伝わってくるんですが、それがかえって重たかった。玲瓏は1話の冒頭からずっと如意の隣にいて、腕輪まで渡していったのに。
如意が遺体を抱えて出てきたとき、泣かない。
泣かないままでいるほうが、何か叫ぶよりずっと怖かったです。この人が1話で見せた強さの裏に、どれだけのものを押し込んでいるのか。
もう一つ印象に残っているのは、孫拾遺が舞女たちを売る場面です。自分の身を守るために無関係の人を差し出す、あのためらいのなさ。趙季も婁青強も十分に怖いんですが、孫拾遺の一手のほうが1話では一番イヤな気持ちになりました。こういう「小悪」みたいな人、大きな悪役より胸に刺さります。
玲瓏の腕輪が如意の手に残っている。それだけが、この1話の終わりにじわっとしてきます。
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