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クルミットです♪
郭照のあまりに非情な最期、そして司馬懿を支え続けた陳群の凋落。曹叡の冷徹すぎる策略が、司馬懿の心を確実に壊し、凍てつかせていく瞬間を私たちは目の当たりにしました。もはや誰を信じ、何を糧に生きればいいのか、そんな限界点が今ここに訪れています。それでは67話を一緒に見ていきましょう!
三国志~司馬懿 軍師連盟~ 67話のあらすじ
凌云台で郭照の死を知った曹叡は、内心でほくそ笑んでいました。異変を感じ取った司馬懿は急ぎ永安宮へ向かいますが、途中で辟邪の一行とすれ違います。互いの視線がぶつかり合い、殺気にも似た空気が漂う中、息を切らした陳群が駆けつけ、郭照が自害したという報せを告げました。
まさに青天の霹靂。司馬懿の顔から色が消えていく様子が、見ていて胸をえぐられるようでした。あんなに力強かった人が一瞬にして崩れ落ちる姿、耐えられません。
司馬懿は背後で偽りの涙を流す曹叡を前に、全身の震えを必死に抑え込んでいました。曹叡にとってこれは司馬懿を陥れるための巧妙な退路でしたが、司馬懿はあまりの衝撃に大殿前の石段で崩れ落ちます。陳群も怒りと悲しみでその場に倒れ込みました。ただ一人、司馬昭だけが曹叡へ剥き出しの憎しみを向けていたのが印象的です。
司馬邸に戻っても、張春華は食事ものどを通らず、司馬懿も魂が抜けたような状態です。一家はまさに崖っぷちに立たされていました。郭照の国葬が執り行われる中、悲しみのあまり病床に伏していた陳群もついに息を引き取ります。曹叡は「良臣を失った」と大げさに嘆き、気絶するほどの芝居を打って見せました。
陳群の死、これがトドメでしたね。司馬懿にとっての拠り所が次々と消されていく様子、もはや曹叡の狂気が止められません。
曹叡は、対局できる相手が司馬懿ただ一人であることを悟っています。都に留めれば門下生に守られ、地方へ出せば謀反の可能性がある。司馬懿は曹叡にとって、喉元に刺さったまま抜けない棘のような存在でした。陳群の墓前で、司馬懿は司馬師に先人たちの生き様を語り聞かせます。かつての四大輔臣も今は司馬懿だけとなり、彼の中の曹叡への忠誠心は完全に灰となりました。
朝廷で執拗に探りを入れてくる曹叡に対し、司馬懿は冷徹な仮面を被り続けます。遼東の公孫淵が謀反を起こしたという報せを使い、曹叡は司馬懿に北征を命じました。それは司馬懿を戦地へ追い込み、そのまま葬り去ろうとする「借刀殺人」の計略です。司馬懿は淡々と「十ヶ月で平定する」と答え、その場を後にします。
十ヶ月。あの短い言葉にどれほどの覚悟が込められていたのか。司馬懿の瞳の奥で、何かが完全に冷めきったのを感じました。
曹叡は司馬懿を王莽になぞらえ、遼東を彼の墓場にするつもりでいました。帰宅した司馬懿は、柏霊筠と琴を弾きながら語り合います。柏霊筠の懸念をよそに、司馬懿は「どちらの刃が鋭いか」と、戦う意志を隠しません。彼が奏でる『梁父吟』の調べには、かつて諸葛亮が抱いた権力への渇望が重なって聞こえてきました。
一年も経たないうちに、遼東から大勝の報が届きます。しかし、公孫淵の一族と兵士一万人以上を皆殺しにしたという凄惨な報告に、曹叡は驚愕のあまり床に倒れ込みました。
この回を見て思ったこと
今回の衝撃は、何と言っても遼東での大量虐殺です。平和を願う柏霊筠の祈りを背に受けながら、司馬懿が選んだのは「徹底的な排除」でした。かつて諸葛亮と対峙していた頃の司馬懿には、まだ人間味や情というものがあったはずです。しかし、郭照と陳群を失った今、彼の心にはかつての師の影と、権力への乾いた欲望だけが残っているように見えました。
特に、曹叡が司馬懿を追い詰めようとして放った「北征」という策が、結果的に司馬懿を「冷酷な軍師」へと完全に変貌させてしまった皮肉。曹叡は司馬懿を殺すための刀を研いだつもりが、逆に司馬懿を最強の武神にしてしまったのです。
司馬懿が流した涙は、もう誰のためでもなく、自分自身の中に潜む「何か」を切り捨てるための儀式だったのかもしれません。公孫淵の一万もの命を奪ったという事実を告げられた時の曹叡の顔、あれは単なる怒りではなく、自分が育ててしまった「化け物」への恐怖そのものでした。次回、この血塗られた勝利が朝廷をどう揺るがすのか、静かに見守りたいと思います。
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