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クルミットです♪
29話は、何侠という人物の「本当の顔」が少しずつ見えてきた回でした。表向きは白蘭のために拡軍を提案しているけれど、貴丞相が指摘するには、どうもそれだけじゃない。一方で大晋では、楚北捷と白娉婷が隠遁生活をしながら事件に引き込まれていく。それぞれの場所で、静かにきなくさい動きが同時進行している回です。
それでは29話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 29話のあらすじ
白蘭の朝廷に何侠が立ち、軍の拡充を提案しました。今や天下は四分割の状態。その中で白蘭の兵力は最も弱く、このままでは他国に食い物にされる——という訴えです。貴常青は何侠の爵位が削られていることを理由に発言を止めようとしますが、貴炎がそれを遮って何侠に賛成しました。公主夫妻に弱みを握られているため、反論できなかったようです。
貴炎、表情だけ見てると全然そんな風に見えないんですが、裏でそういう事情があったんですね。
群臣の意見を聞いた耀天公主は、反対する貴丞相をよそに拡軍を承認。そして貴丞相を監軍(軍の監督役)に任命しました。
しかし話はそこで終わりません。貴丞相は後日、公主に単独で進言します。何侠は有能だが、駙馬の地位に甘んじる男ではない。かつて名将として知られた白娉婷と婚約関係にあった人物で、今も密かに通じている可能性がある。白娉婷が大晋側の楚北捷を押さえ、何侠が白蘭で権力を握れば、拡軍は敬安王府の復権に利用されかねない——そう警告したのです。
40年仕えてきた丞相がここまで言うって、相当なことだと思います。耀天が「あの人も所詮は外の人間、私には分別がある」と返したのが引っかかりました。あの余裕が少し心配です。
一方、大晋の東山に移り住んでいる楚北捷と白娉婷のもとに、近隣の蚕農家たちが駆け込んできました。育てている蚕が一夜にして桑の葉を食べなくなり、動かなくなったというのです。元官僚だと知る農家の人たちが頼ってきたわけです。二人が調べると、市場から仕入れた桑の葉に問題があることがわかりました。
問題はそれだけではありませんでした。白娉婷が周辺の桑林を調べ回ると、すべての桑の葉に毒が仕込まれていることが判明します。計画的なものです。楚北捷は白蘭の仕業だと見立てました。大晋の蚕農家20万人が収入を失えば、生活に困った人々が白蘭の増強された軍に流れ込む。拡軍と同時に、敵国の民の生活基盤を壊す——そういう絵が見えてきます。
ここ、ぞっとしました。軍を増やすのと、相手国の農家を潰すのを同時にやってるって、怖すぎる。
大晋の宮廷でも同じ頃、晋王が怒りをぶつけていました。蚕糸の注文が履行できなくなり、国際的な信用が失われかねない状況です。3日以内に解決策を持ってこなければ朝廷に来るなと群臣を怒鳴りつけた晋王は、そのまま激しい頭痛で倒れてしまいました。
楚北捷は白娉婷に、皇帝への書簡を送ると言います。「俺たちは普通の人間として生きていくしかない。普通の人間ってのは、天が落ちてきたら大きいやつに支えてもらうもんだ」と。
その言葉、すごく楚北捷らしい。諦めてるわけでも、全部を手放したわけでもない。動くべきことはちゃんとやって、でも全部を背負わない。
そしてこの話には、もう一つの場面があります。張貴妃が腹の子を無事に産み落とすため、脈を診に来た李太医を誘惑して言いなりにさせたのです。その後、張貴妃は浴槽に二時間漬かり、自分の体を何度も洗い続けます。「汚い、卑しい」と感じながら——皇帝だろうと誰だろうと、自分には愛情などなく、美しさを使った取引でしかないと独白するのです。
この場面、笑えないし、かわいそうとも少し違う。何と言えばいいかわからなくて、ただきつかったです。
孤高の花 29話の感想まとめ
一番頭に残ったのは、張貴妃が浴槽で自分を洗い続ける場面でした。計略を成功させた直後のあの静けさ。言葉になりませんでした。
何侠については、朝廷での立ち振る舞いだけ見ると「理にかなってる」と思えてしまうんですよね。それが怖いところで。貴丞相の警告が正しければ、拡軍提案は白蘭のためではなく自分の権力基盤づくりのための一手だったことになります。耀天が余裕をもって「所詮は外の人間」と言い切っていた分、どうも落ち着かない気持ちになりました。
楚北捷の「天が落ちてきたら大きいやつが支える」という言葉は、今回ほっとできた唯一の場面でした。書簡を送って、あとは手を放す。ずっと戦ってきた人が言うから、重みがあります。
二時間、浴槽の中で自分を洗い続けた張貴妃。あの静けさが29話で一番きつかったです。
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