孤高の花 第58話 あらすじ 燕国が滅び慕容粛夫妻が死んだ日、長笑は初めて「父」と呼んだ

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58話、ついにここまで来てしまいました。燕国が崩れていく様子を、ただ見ているしかない回でした。陸軻の最期、王后が静かに盃を上げる場面、慕容粛夫妻の覚悟——どれも見た後に何かが残ります。そして後半、長笑が初めて楚北捷を「爹(お父さん)」と呼ぶ場面で、少し息ができた気がしました。それでは58話を一緒に見ていきましょう!

孤高の花 58話のあらすじ

燕国の将軍・陸軻は、裏切り者の勧誘を鼻で笑い、「燕の臣として生き、燕の魂として死ぬ」と言い放ちます。二人は激しく剣を交え、数十合にわたる戦いの末、陸軻が先手を取って槍を突き出しました。

しかし何侠は地面の土を掴み、陸軻の目に投げつけます。その隙に飛ばした槍が、陸軻を貫きました。

土を目に投げるって。勝つためなら何でもする人になっていて、陸軻の「燕魂」という言葉がこういう形で終わると思うと、余計きつかったです。

陸軻の戦死を見た燕軍の兵たちは戦意を失い、口々に「もう降伏するしかない」と言い始めます。楽氏父子は城を明け渡す決断をし、撤退前に軟禁されていた燕王・慕容粛のもとを訪ねました。慕容粛は号泣しながら「自分こそが大燕の罪人だ」と叫びます。

そのとき、王后が弟に「一番いい女儿红(じょじこう:良質な紹興酒の一種)を持ってきて」と命じました。

王后は盃を天に、地に、そして夫に向けて捧げます。初めて夫と出会ったのも、こんな天気で、こんな酒があった。そのときに夫が向けてくれた笑顔は、一生忘れないと。

何も叫ばずに、静かに思い出を語りながら盃を上げる。言葉にしなくても、あ、覚悟したんだなとわかる場面でした。「最後に一番いい酒を」という一言に全部がある気がして。

場面は変わります。慕容粛は燕国の玉璽を手に持ち、長子城の外で何侠を出迎えました。何侠は慕容粛に向かって「子どものころに一緒に習ったな、降伏するときにどうすべきか知っているか?」と嘲るように問いかけます。慕容粛は「摂政王の草鞋取りになります」と頭を下げました。

かつて一緒に学んだ相手に、それを言わせる。何侠の中でこの場面はどういう意味を持っているんでしょう。勝利の確認なのか、それとも何か別のものなのか。

何侠は久しぶりに敬安王府へ戻ります。かつてにぎわっていた屋敷が荒れ果てている様子を眺め、往時の繁栄を思います。何侠は府を元通りに修復するよう命じ、「慕容粛夫妻を招いてもてなしてやる」と言いました。

慕容粛が「天下を制しましたね」と祝うと、何侠は「感謝しなければならないのはこちらだ。敬安王府をあそこまで徹底的に壊してくれたから、私は生まれ変われた」と静かに答えます。

慕容粛は覚悟を決め、ひざまずきました。「私が死んだ後は、降伏の条件通り妻と子どもを助けてほしい」と。すると王后も前に出て、「私の命と引き換えに夫と子どもを救ってほしい」と申し出ます。夫婦は互いに先に死のうとして、何侠の目の前で言い争いました。

夫のために死のうとし、妻のために死のうとし、二人が「私が先に死ぬ」と言い合っている。この夫婦の絆が、皮肉にも何侠の怒りの導火線になってしまって。見ていてきつかったです。

何侠は激昂し、剣を抜いて慕容粛夫妻を一太刀で刺し殺しました。降伏の約束など、もう関係なかった。ただの怒りでした。

その夜、何侠は悪夢を見ます。耀天が盃を持って笑いながら走っていく夢です。追いかけても追いかけても手が届かない。毒酒を飲ませまいとするのに、止められない。何侠は冷や汗で目を覚まし、すぐに侍衛を呼んで命令を下しました。「慕容粛の一族を皆殺しにしろ。後宮も滅ぼせ」と。

長子城は瞬く間に悲鳴と剣戟の音に包まれました。

楚北捷は娉婷に長子城での惨状を伝えます。燕の王族がすべて殺されたと。娉婷は幼い頃から大燕で育ちました。あの城には、自分の知っているものがすべてあった。なのに何侠がその手で壊した。今の彼はもう誰も恐れず、大燕の民にも自分の妻にも平気で刃を向ける。楚北捷は「これ以上待てない。且柔城を必ず落とす」と決意を固めました。

旅の準備をする楚北捷のところへ、息子の長笑がやってきます。「どこかに行くの?」と聞く長笑に、楚北捷は「天下の人たちが家族と再会できるようにしに行くんだ」と答えました。長笑は「早く帰ってきて」と言い、そして——初めて、「爹(お父さん)」と呼びました。

楚北捷は空を仰いで声を上げて笑い、長笑を抱いて草原へ馬を走らせます。「この速さを覚えていろ。このくらいの速さで出発して、同じ速さで帰ってくる」と約束しました。

娉婷は胸の中だけで息子に語りかけます。もしこの旅から自分が帰れなかったら、どうかお父さんの傍にいてあげてほしいと。

「早く帰ってきて」の後に「爹」。長笑がこの一言を口にするまでにどれだけの時間がかかったか、と思うと、楚北捷が空を仰いで笑うという反応が自然すぎて。嬉しいとか感動とかじゃなく、もうただ笑うしかない、という感じがしました。

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孤高の花 58話の感想まとめ

この話で一番引っかかったのは、慕容粛夫妻が互いに「私が先に死ぬ」と言い争う場面でした。

降伏して玉璽まで差し出して、それでも夫婦で互いを守ろうとしている。その姿が何侠の怒りを引き出してしまうのが、なんとも言いようのないやり切れなさでした。二人の絆が、むしろ二人を殺したことになってしまって。きつかったです。

王后の場面も、何度も頭に戻ってきます。「一番いい女儿红を」という台詞の穏やかさ。夫との出会いを静かに思い出しながら盃を上げる姿。叫んだり嘆いたりしないぶんだけ、重さがありました。

静かにお酒を飲んで終わらせようとしている人を、ただ見ているしかない回でした。

何侠が耀天の夢を見ているところは、あの人の中にまだ何かが残っているとわかって、複雑な気持ちになりました。耀天を止めようとして届かない夢を見ながら、現実では長子城を血に染める命令を出す。夢の中の後悔と現実の行動が真逆すぎて、これが一番怖い人の形だと思いました。

後半の楚北捷と長笑の場面で、ようやく少し息ができました。長笑が「爹」と言った瞬間に楚北捷が空を仰いで笑うのを見て、「嬉しい」じゃなくて「もう笑うしかない」という感じがして。

草原を一緒に馬で駆けながら「この速さで帰ってくる」と約束する場面、娉婷が声に出さずに息子に「帰れなかったら父を頼んでくれ」と語りかける場面。何侠が悪夢の中で耀天に手が届かない夜に、楚北捷と娉婷は覚悟を決めて出発していく。ここだけ、別のドラマみたいに温かい色をしていました。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!
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