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クルミットです♪
59話、とうとう楚北捷たちが且柔城に乗り込みます。といっても大軍を率いてではなく、たった4人で敵の城に潜入するというとんでもない作戦。そしてそこで起きる思わぬ再会と、静かに進む謀略の数々。娉婷が一晩かけて作った薬の効果も、ちょっとおかしな使われ方をします。それでは59話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 59話のあらすじ
楚北捷と娉婷は長笑に別れを告げ、且柔城へ向けて夜通し歩き続けます。夜が明ける頃にはすでに城の外まで到達していて、楚北捷は「ここを何侠の墓所にする」と静かに誓います。
この人、常に静かなんですよね。怒りを大声で叫ばない。でもその静けさが、かえって本気に見えます。
楚北捷は楚漠然ら数名を連れて先行し、城内に潜入。水井(井戸)に薬を投じ、大量の鼠を放って軍の兵糧を食い荒らさせます。一方の娉婷は馬を引いて正面から城へ入り、酒楼の外で楚北捷が残した目印を見つけ、無事に合流します。
楚北捷が娉婷に告げるのは、城内の兵の配置と兵糧庫の場所を掴んだこと、そして「天大の好消息」があること。ただし「もう少し待て」とすぐには教えてもらえません。
城の中では不穏な噂が広がっていました。各地で「王道絶、天道亡」と刻まれた石碑が掘り出されているというのです。且柔城内でも奇怪なことが続いており、人々の不安は高まっています。
そこへ城守の番麓が、酔菊を連れて城内の様子を探りに来ます。ところが誰かに尾行されていることに気づいた番麓、すぐさま弩(石弓)を構えて追跡者の首を射抜こうとします。
番麓、容赦ないなと思ったら、相手が楚漠然だったというオチ。
楚漠然は酔菊を見るなり、なぜ便りをよこさなかったのか、皆が心配していたのを知らないのかと責めます。番麓がそれでも弩を引こうとした瞬間、背後には楚北捷の剣がすでに番麓の首に当たっていました。「螳螂が蝉を狙えば、黄雀がその後ろで待っている」という話です。
酔菊と娉婷は予想外の再会に泣いたり笑ったり。それを横目に楚北捷は番麓に話を持ちかけます。番麓は元々、今は失脚した丞相の側の人間で、何侠に抑え込まれて肩身の狭い思いをしていたと言います。だから投誠(寝返り)はできる。ただし条件が二つあって、一つ目は酔菊を自分にほしい、二つ目はまだ考えていないと。
楚北捷はあっさり承諾します。番麓が「で、何人連れてきた?」と聞くと、楚北捷が周囲を見回して「四人」と答えます。
四人て。敵の城にたった四人で乗り込んできて、城守を味方につけようとしているんですよ。胆が太いというか、もはや別の生き物というか。
番麓は三日後に城守府で作戦を練ろうと言います。
何侠の方では、各地で誰かが自分の登位(皇帝即位)を邪魔しているという情報が入り、激怒しています。側近の冬灼に飛照行の不正を調べさせ、同時に王冠と後冠の制作状況も確認。特に後冠の素材と仕上げには念を入れるよう重ねて言いつけます。
番麓は軍内の人間関係をよく知っていて、誰が引き込めるかを楚北捷に伝えます。そして娉婷の提案で、兵糧庫を開けて軍糧に薬を混ぜることを決めます。「この薬は私が治せる。死人は出さない」と娉婷は番麓に約束します。
一夜漬けで薬を調合した娉婷。その薬を使って酔菊がやらかします。番麓に「試し飲み」させようと、こっそり粥に混ぜて「朝ごはんですよ」と出したのです。番麓は疑いもせずにぺろりと飲んで、しばらくしたら全身がかゆくて仕方なくなります。目に見える症状はないし、脈も正常。ただひたすら痒い。
番麓が炕(カン・暖房付き寝台)の上でかゆくて転げ回っているのに、酔菊が「白姐姐すごい」ってはしゃいでいるのが、この二人の関係はこれからどうなるんだろうと思いながら見ていました。
何侠は飛照行を呼び出します。飛照行は兵符を取り上げられると察して、びくびくしながら謁見に臨みます。案の定、兵符を差し出すよう命じられ、脂汗をかきながら渡すと、次に出てきたのは酒。飲まされたら終わりだと覚悟していたら、毒は入っていない。さらに何侠は自分の愛用の剣を飛照行に贈ります。こういう使い方をされると、かえって怖い。
軍糧に薬が混じった結果、将兵たちに疫病のような症状が広がります。軍医も手の施しようがなく、永泰軍の祁田将軍は大弱り。出兵もできない、原因もわからない、という状態に追い込まれます。
楚北捷が説明します。崔臨鑑は何侠が抜擢した新人で、朝廷の旧臣には評判が悪かった。その彼が殺された。何侠はその件ですでに祁田への疑心を強めている。そこへ今度は按時に出兵できない。言い訳しても通じない状況で、祁田は完全に追い詰められるという読みです。
外から攻めるのではなく、内側をぐらぐらにしていく。楚北捷の戦い方、こういう感じなんですね。
孤高の花 59話の感想まとめ
この話で一番印象に残ったのは、番麓との交渉の場面です。楚北捷がたった四人で敵の城に来ていると知った番麓の顔、どんな顔をしていたのかずっと気になっています。呆れ? 驚き? それとも逆に「こいつは本物だ」と感じた?
酔菊と娉婷の再会も良かったです。二人とも泣いて笑って、という反応が自然で。長い間離れていたんだなというのが伝わりました。
番麓の試し飲みは笑いました。かゆいのに症状がない、というのが地味に正確で。娉婷の薬の腕がちゃんと説明されています。酔菊がはしゃいでいる横で、番麓が炕でのたうち回っているのが目に浮かびます。
何侠が飛照行に剣を贈った場面は、素直に喜べない状況です。これまでの流れを見ていると、何侠の親切には必ず裏があります。飛照行がその剣を持ったまま、これからどう動かされていくのか。
「王道絶、天道亡」の石碑を各地に埋めて人心を揺さぶる。鼠を放って兵糧を減らす。薬で軍を動けなくする。どれも地味だけど、じわじわと効いている。番麓が炕でかゆくて転げ回っているのと、何侠の軍が震えているのが、同じ薬によるものというのが、ちょっと笑えるような、でもちゃんと怖い話でもあります。
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