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クルミットです♪
61話、ついに且柔城をめぐる攻防が本格的に動き始めました。30万の大軍を持ちながら城に入ることをためらう何侠と、一人で城楼に立って琴を弾く娉婷。この場面だけで、ふたりの間にある複雑なものが全部出てた気がします。策略の話なのに、なんか切なかったです。
それでは61話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 61話のあらすじ
娉婷は守城の将兵にこう言い聞かせます。「今は絶対に持ちこたえなければならない。何侠が且柔城に入ってはじめて、私たちの計画は成功する」。
一方の何侠は行軍の途中でいきなり野営を命じ、冬灼を先に祁田将軍の陣地へ偵察に向かわせます。冬灼が到着した永泰軍の陣地は死体が散乱していました。楚北捷と祁田が激しく戦っている最中で、形勢不利と見た祁田は陣を捨てて逃走。そこを何侠が助けます。
祁田が説明します。「軍糧に問題があった。兵士たちが食べたら全身の力が抜けてしまって戦えなくなった。でも命に別状はなかった」。楚北捷の夜襲はその前の降伏勧告が失敗した腹いせだったと。
祁田がこのタイミングで救われるのは、娉婷の計算の外なんですよね。何侠が再び祁田を信じる流れになってしまう。
何侠は祁田を信じ直し、白蘭軍の左先鋒に任命して永泰軍と共に大軍の左翼を守らせます。そして全軍に進攻を命じました。楚北捷の主力に当たれば殲滅、会わなければそのまま且柔城へ直進という指令です。
娉婷は砂盤の前でじっと思案していました。少ない兵で何侠を倒すには全員の団結しかない。何侠の大軍がゆっくりと罠に近づいている。
楚北捷は敵の後方へ向かう道を進みます。その途中、白蘭軍の左翼軍と正面からぶつかることになる。「たとえ刀山火海であっても突き進む」と言い切って進む楚北捷。
「刀山火海」って言葉は大げさじゃなくて、この人は本当にやるから怖い。
千余騎が左翼に現れたという報告を受けた何侠は、「楚北捷がみずから危険を冒すはずがない」と判断して偵察騎兵を向かわせます。ところが楚北捷はしっかりその中にいました。しかも先頭に立って。
楚北捷が包囲に陥りかけたところへ、番麓が娉婷の命で援軍に来ます。娉婷からの言葉を届けます。「この戦いに勝てるかどうかは王爺一人にかかっている。王爺が倒れない限り、且柔城には希望がある」。
何侠が且柔城の外に到着すると、城楼に一人立った娉婷が琴を弾いていました。
その音色に、何侠の中で昔の記憶がよみがえります。娉婷が琴を弾き自分が剣を舞った日。娉婷の髪を整えてやった日。以前は娉婷の知恵を借りて蒲坂城で楚北捷を退けたこともあった。それが今や、直接刃を向け合う仲になってしまった。
あの城楼の場面、見てるこっちまで空気が変わった気がしました。戦の話なのに急に静かになる。
娉婷が一人で城から出てきて、「旧友として一杯いかがですか」と何侠を城へ招きます。何侠は裏があると読んで入れません。陣営に戻ると冬灼に命じて偽の負傷兵を城に送り込み、夜中にさらに腕のいい者たちを送ることにします。
娉婷はその動きをすでに読んでいました。計画通りに進んでいる。「酔菊、臣牟たちに早めに準備するよう伝えて」。
城に入った偵察兵たちは、臣牟たちが仕掛けた幽霊騒動に腰を抜かして大逃走。体の怪我もどこへやら、兎より速く走って出ていきました。
その騒ぎを聞いた何侠に、昔の記憶がよみがえります。敬安王府で娉婷と過ごした中秋の節句。それで「もう一度、娉婷と中秋を祝おう」と城に踏み込みます。しかし城に入ってすぐ、何侠は35か所もの隠し通路を見つけてしまいます。「全部で九九八十一の仕掛けがあるはずだ」。幼い頃に娉婷と一緒に学んだ奇門遁甲(※中国の兵法・方位術)の知識から、城の構造を読んだのです。何侠は即座に引き返し、「明日、攻城だ」と宣言します。
35か所見つけた時点で引き返す判断の速さ、この人が強い理由がわかる気がします。感情より先に頭が動く。
そして新たな戦報。敵が後方との連絡を断ち切った。その将は楚北捷。
ここで何侠はようやく気づきます。且柔城は囮だった。娉婷は自分を城に引き寄せておきながら、楚北捷に内外から挟撃させようとしていた。何侠は左右の翼軍に包囲陣形を命じ、後方部隊の到着を待ちます。
楚北捷も、策が読まれたと気づきます。もはや背水の陣。それでも——何侠を自分たちの包囲に引き込むしかない。
孤高の花 61話の感想まとめ
この話でいちばん引きずったのは、城楼の琴の場面です。
娉婷は策略のために弾いている。でも何侠はその音を聞いて昔に戻ってしまう。理屈じゃなくて体が反応している感じが、見ていてちょっとしんどかったです。嫌いじゃないですよ、何侠のこと。でも敵なんですよね今。そのぎこちなさが、あの場面に全部出てた。
偽の負傷兵が幽霊騒ぎで逃げ出す場面は、この話で唯一ちょっと笑えるところでした。娉婷の策ってどこかユーモアが混じることがあって、あのカラッとした感じが好きです。
楚北捷が千余騎の先頭に立って突っ込んでいくところ、かっこいいのに心配で複雑な気持ちでした。「刀山火海でも行く」と言い切って本当に行くから、言葉が軽くない。番麓が届けた娉婷の言葉「この戦いはあなた一人にかかっている」、あの重さをちゃんと受け取った顔をしていたと思います。
策が読まれて背水の陣になっても、楚北捷は引き込む方向に動いた。あの判断に、少しだけほっとしました。
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