宮廷の諍い女-あらすじ-最終回(76話)-感想付きネタバレでありで!

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果郡王と甄嬛の関係を疑った雍正帝は、甄嬛をジュンガル部へ嫁がせると見せかけて果郡王を陥れます。果親王となって辺境に追いやられて3年、雍正帝は帰還させた果親王を甄嬛に毒殺するよう命じます。最愛の人を失った甄嬛は、復讐のためだけに生きることに…

今回はとうとう最終話。一つの時代の終焉と、新たな時代の始まりが描かれます。甄嬛の長かった戦いもとうとうこれで終わりを迎えることに。最後までしっかり見届けましょう♪

【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)

第76話「さらば、諍い女たち」

葉瀾依は双子が果親王の子だと知って喜ぶが、雍正帝が疑いを持ったことに手を打つよう、甄嬛に促す。甄嬛は夏刈を処分すると言うが、それが何になるのかと激した葉瀾依は、自分の戦いへと向かう。甄嬛は密かに小允子に命じて夏刈を捕えさせ、死んだ太監だとして皇宮から運び出させる。
そういえば猫軍団で果親王の子を流産させかけましたものね…

葉瀾依はすりかえた丹薬を雍正帝に飲ませる。雍正帝は葉瀾依が入宮したころに比べて随分柔和になったと言うが、それに対して「笑顔の裏には刀が隠れている」と葉瀾依は返す。そこに現れた甄嬛に葉瀾依はうなずく。雍正帝は夏刈を呼べと言うが、甄嬛が「始末した」と答えたため「弘曕(第六皇子)は朕の子か」と問いただすが、甄嬛は言い逃れる。もう一度昔のように「四郎」と呼んでくれとねだる雍正帝に、甄嬛は「昔の甄嬛は死にました」と言い、今の自分は鈕祜禄甄嬛だと答える。
結局陛下は、自身がしたことがすべてはね返り、こんな最期を迎えようとしているのです

果親王のことで恨んでいるのだろうと問われた甄嬛は、静和公主が温実初の娘だと暴露し、雍正帝を激高させる。さらに「皇宮に戻ってあなたに触れられるたび吐き気がした」と明かし、葉瀾依も同じだと言って過剰に興奮させ、雍正帝の息の根を止める。ようやく「四郎」と呼んだ甄嬛は、「果郡王」と名乗った出会いの時から間違いだったのだ、と言う。そして甄嬛は雍正帝の崩御を告げる…
天下の覇者たる皇帝陛下が、こんなみじめな最期を迎えることになるとは…

雍正帝の葬儀が行われ、慎郡王が後継について副皇后の甄嬛に示すよう促すが、恒親王が疑問を呈する。誰もが第六皇子の即位を予想していたが、甄嬛は遺詔があったとして、第四皇子弘暦を指名する。それに恒親王が異議を申し立てるが、甄嬛は「乾清宮の扁額の後ろに直筆の遺詔がある」と言う。
「正大光明」の扁額の後ろに(偽の)遺詔を隠すのは九王奪嫡からの雍正帝即位の際に行われたので、甄嬛はおそらくそれをなぞって事前に準備していた、ということかと

そして第四皇子弘暦は即位し、乾隆帝となる。嫡母・純元皇后を孝敬皇太后に追封し、生母・熹貴妃を聖母皇太后に、嫡福晋の富察氏を皇后に、側副晋の烏拉那拉氏を嫻妃とする。そして復讐を果たした葉瀾依は短剣で自死したのだった。
世間的には葉瀾依が陛下の後を追って殉死した、ということになるのでしょう

景仁宮の烏拉那拉氏が「新帝が即位したのか」と尋ねたというので、甄嬛は4年ぶりに会いに行くことに。先帝の崩御後昼夜泣き暮らして目を悪くしていた烏拉那拉氏は、廃されていない正室だから自分は皇太后になるはずと言い募るが、第六皇子ではなく第四皇子が即位したことに驚く。甄嬛は烏拉那拉氏が存命中は「皇后」のままとし、先帝と同じ墓には入れず、死後は妃嬪の墓に入れ、史書にも名を残さないことに。
甄嬛の皇太后メイクのアイラインの圧、怖すぎますね…

慈寧宮に移った敬太貴妃と欣太嬪は穏やかに暮らしていたが、端皇貴太妃は先帝崩御後に病で寝たきりになっていた。そんな中、烏拉那拉氏が昨夜死去したとの知らせが入る。新皇后と嫻妃が挨拶に訪れたため、甄嬛は嫻妃に叔母を見送るように言うが、嫻妃は「清の罪人ですから」と切り捨てる。甄嬛は二人に「今後数が増えても醜い争いは見たくないから、己を正しなさい」と言い含める。
貴妃は太貴妃で皇貴妃は皇貴太妃と、「太」の入る場所の法則性が難しいです

季節は巡り、凝暉堂に移植された合歓の木が生い茂るのを見た甄嬛は、今は貝勒となった第六皇子の姿に果親王を重ねる。六貝勒に涙の訳を聞かれた甄嬛は、皇叔の中で最も博学だった十七叔父を忍んでいたので、彼に倣って学問に励んで欲しいと言う。
そういえば舒太妃は孫の姿を見ることができたのでしょうか、無理でしょうかね…

乾隆帝から、慎郡王の元澈を養子にしたいとの申し出を聞かされ了承するが、それだと果親王の系譜が途絶えることに。乾隆帝は「春秋左氏伝」の「鄭伯、鄢で段に克つ」の一節を挙げ、暗に六貝勒(弘曕)の存在が今後の争いの火種となるのではないかと仄めかす。甄嬛が六貝勒に果親王の跡を継がせてはどうかと提案したため、乾隆帝は甄嬛に感謝し、弟の将来を約束する。甄嬛は、皇位を継ぐ可能性が消えてこそ弘曕の安泰であり、これで父と呼べなかった果親王への孝行ができた、と考える。すべてをやり終えた甄嬛は疲れて眠りにつき、これまでの波乱に満ちた生涯を夢に見る…
乾隆帝が挙げた一節は28話で甄嬛が、年羹堯の処遇について悩む雍正帝に匂わせ助言で挙げていました。乾隆帝の治世は甄嬛の薫陶あって、清朝の最盛期を迎えることに…

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76話の感想

これまで耐えに耐えてきた甄嬛が、わが子を守るため、そして果親王への復讐を果たすために、陛下にすべてをぶちまけました!葉瀾依の協力で、陛下本人の不老不死への欲望を利用して弱らせ、真実で激昂させて死に至らせるという静かで確実な復讐劇でした。女性たちが皇帝を相手に戦うなら、こういうやり方しかなかったのでしょうね。これまで俺様陛下にモヤモヤだったので、甄嬛の言葉責めに「よくやった!」という気持ちになりましたね!

皇后に対しても「私はあなたと違うの」を見せつけて、「皇太后になりたい」というただその一心で生きてきた彼女をポッキリ折りました。いやなぜ皇太后になれると思ったのか、とは思いましたけれども。最後の希望を打ち砕かれてショック死という形でしたが、「如懿伝」では鈕祜禄氏が毒を渡していたので、そういう暗喩でもあるのでしょう。こう言ったらなんですが、新帝の時代が来たのに、東六宮でも養心殿に近い景仁宮に、先帝のいわくつきの「皇后」が居座ったままでは外聞が悪いですよね。

嫻妃(青桜)は叔母である烏拉那拉氏を切り捨てて、甄嬛に忠誠を誓っていましたが、それは烏拉那拉氏の生き残りのために必要な処世術というものでしょう。甄嬛が新皇后と嫻妃に諍いを起こすなかれ、と釘を刺していましたが、それはどっちかというと乾隆帝の方に言い聞かせるべきかと。結局この新皇后と嫻妃の二人とも不幸な結末を迎えて、乾隆帝も父親の俺様遺伝子を発揮しているのですから。この先の時代が気になる方はぜひ「如懿伝」や「瓔珞」をご覧になることをお勧めします!

ところで「諍い女」について本国で発信されている動画を探して見ていたのですが、その中で年老いた甄嬛が小允子に手を引かれて御花園を歩いている場面があったので、ラストはこういう形で終わるのかな?と思っていたら、アレ?若いうちに終わっている…。どうもアメリカ版にはそういうシーンがある?ようです。(「老甄嬛」で検索すると動画が出てきます)本来は90話あったものが76話になったということなのでカットされたのでしょう。
76話でも十分お腹いっぱいですが、90話ノーカットで見てみたくもありますね。濃厚な女たちの戦いは、放送時から10年以上経っても色あせないと感じさせられました。

全76話、お付き合いいただきありがとうございました。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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