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クルミットです♪
第30話は、長く続いた波乱の中にようやく訪れた“幸福回”。
白铭夏と拂冬がついに想いを通わせ、花家にも久々に笑顔が戻ります。
一方で、沈焕の家では新たな縁談が持ち上がり、またしても運命の波が動き始めます。
それでは第30話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第30話のあらすじ
宮廷の混乱が収束したある日。
顧晏惜は、花芷がますます宮中の闇に近づいていくことを心配していました。
しかし花芷は微笑みながら、「恐れることはないわ」と言い、彼を安心させます。
顧晏惜は懐から古びた“浑仪(天球儀)”を取り出しました。
それは子供の頃、二人が「星を探す約束」をしたときの思い出の品。
「この星を見つけたら、また一緒に歩もう」――
長い年月を経て、その約束が今ようやく叶いました。
穏やかな星空の下で見せる二人の笑顔。戦いや陰謀の中にも、確かな愛が息づいています。
花家の庭では、大夫人と二夫人が野菜作りに夢中。
「花より実りのほうがいいわね」と笑う二人に、ほのぼのとした時間が流れます。
そんな中、庭で遊んでいた朵儿が井戸に落ちてしまう事件が発生!
咄嗟に六皇子が飛び込み、柏林と協力して朵儿を救い上げました。
顧晏惜は六皇子を褒め、「よくやった」と頭を撫でます。
その勇気に感動した三夫人は、六皇子を自分の義理の息子に迎えることを申し出ました。
六皇子はその日から毎日学堂へ。
朵儿の後ろをちょこちょこついて歩き、字も算も分からないながらも真剣に耳を傾けます。
“家族”として花家に溶け込む六皇子――このあたたかい空気に胸がじんわりしました。
そこへ突然、白掌柜(白铭夏)が盛大な聘礼を携えて花家を訪問。
「ご婚約のお話に参りました!」
――これを聞いた顧晏惜、血相を変えて飛び出します!
刀を片手に花家へ駆けつけ、後ろにはなぜか陳情が「麻袋・毒薬・大砍刀」持参で同行。
花芷は何が起きたのか分からず玄関でポカン。
白掌柜が「婚書です」と差し出した瞬間、顧晏惜がその紙を一刀両断!
「誰に花家の女を娶る許可を取った!」と怒鳴りつけます。
白掌柜は目を丸くして反論。
「私は拂冬姑娘を娶りに来ただけです!」
顧晏惜はハッとし、顔を真っ赤にして刀を放り投げ、
「……おめでとう」と小声で祝福。
完全に勘違いして暴走する顧晏惜の姿に、思わず笑ってしまいました。
白铭夏と拂冬の恋は、打擂の出会いから始まりました。
止名楼で共に働くうちに、互いに支え合い、やがて静かに愛が芽生えます。
拂冬は「自分は過去を持つ女だから」と遠慮していましたが、
白铭夏はその全てを受け入れ、「もう離したくない」と言いました。
そして彼は花芷たちの前で誓います。
「止名楼の持ち分のうち五割を、拂冬の名義にいたします。」
その誠意に一同感動し、夫人たちも口々に祝福の言葉を贈りました。
苦しみの中で出会い、信じ合い、結ばれた二人――この幸福をずっと見守りたくなります。
一方、花家の娘たちは恋バナで盛り上がり中。
花琴が「夫を選ぶなら顔より家柄」と語り、
例に挙げたのがよりによって――通りかかった鄭知。
「おいおい」と呆れる鄭知を追って、花灵が「私は違う」と言いに走ります。
若者たちの軽やかな恋模様に、花家の雰囲気がすっかり明るくなりました。
そんな中、茶商・孙襄が来訪。
花芷に取引の話を持ちかけますが、彼の目は終始迎春に釘付け。
三夫人は「もしかして、花家の娘を見に来たのでは?」と囁きます。
それを聞いた花琴はちゃっかり作戦を立て、
迎春が孙襄を見送る際、わざとぶつかって印象づけました。
一方その頃、顧晏惜は沈焕と芍薬を見かけ、二人の関係を探るため“男の話”を持ちかけます。
食卓で酒を注ぎながら、
「君が芍薬を悲しませるようなことをしたら――」
そう言って笑顔のまま、箸で碗ごとテーブルを突き破りました。
沈焕は青ざめ、背筋をピンと伸ばして「はいっ!」と即答。
顧晏惜の“兄ポジ”炸裂! 芍薬を守る姿がちょっと可愛らしかったですね。
しかし沈家では不穏な空気が。
沈父はかつて宪王に取り入ろうとしていたことを恐れ、
「家を守るには権勢家との縁を」と、息子の婚約を勝手に決めてしまいます。
相手は漕運を握る大商家・蒋家。
沈焕は激しく反対しますが、父は涙ながらに「家を守るためだ」と説得。
息子は渋々了承しました。
そのころ、芍薬は沈焕を訪ね、「一緒に遊ぼう」と笑顔で誘います。
しかし沈焕は寂しげに首を振り、
「もう君とは会えない」と告げました。
彼の横で微笑む蒋家の令嬢――その姿に芍薬は言葉を失います。
幸せの影でまたひとつの恋がすれ違う――この静かな切なさが沁みました。
惜花芷 第30話の感想まとめ
第30話は、まるで“春風”のような回でした。
白铭夏と拂冬の婚約、六皇子の健気な成長、そして花家の穏やかな日常。
戦乱の後に訪れたこの穏やかな時間が、まるでご褒美のように感じられます。
一方で、沈焕の家に新たな問題が発生し、再び不穏な影も。
顧晏惜と花芷の心の距離が近づくほど、彼らの背後にはまだ宮廷の暗雲が広がっています。
幸福と不安が交錯する中で描かれた「人の想い」。
花芷たちの笑顔が長く続きますように――そう願いたくなる第30話でした。
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