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クルミットです♪
9話はずっと積み重なってきた伏線がいくつか動いて、でも一番きつかったのは書墨の最後でした。証拠とか復讐とか、そういうものよりずっと手前のところで胸に刺さる回で。眉林と慕容璟和の距離も、狗灯ひとつでじわっと縮まった感じがして、その微妙な変化がよかったです。
それでは9話を一緒に見ていきましょう!
春花焔 9話のあらすじ
眉林は越秦を逃がすため、書墨に成りすまして張印の前に姿を現します。書墨は矢に当たってしまい、越秦に抱えられて鴻臚寺へ。張印は昏倒している人物を「書墨だ」と得意がっていましたが、それが眉林の変装だと気づいた瞬間にボコボコにされます。
張印、最初はあんなに自信満々だったのに。眉林にやられて当然でした。
慕容璟和は眉林を連れ出し、傷を負って戻ってきた彼女にすぐ気づきます。「なんで自分を危険にさらしたんだ」と怒るのですが、眉林は「越秦は命の恩人だから」と真っすぐ言い返す。すると慕容璟和はさらに怒って、「越秦について恩を返すか、俺と一緒に復讐するか、どちらか選べ」と迫ります。
選択肢が2択しかない人です。しかも怒ってる。でも眉林に嫌われたくないのは顔に出てる。
その一方、慕容玄烈は殷落梅を連れ出して火龍の祭りを見ながら、亡くなった兵士たちに酒を捧げます。殷落梅が感動していると、ここぞとばかりに「俺の太子妃はずっとお前だけだ」と告白。慕容璟和と眉林の仲を引き合いに出して殷落梅を揺さぶろうとしますが、殷落梅は何も答えませんでした。
東宮の探りを交わすため、慕容璟和は眉林と一緒に祭りを楽しんでいるふりをします。眉林は屋台で狗灯(犬の形の提灯)を選び、慕容璟和に渡しました。「俺を犬と一緒にするのか」とムッとする慕容璟和に、眉林は静かに答えます。「青州の火事のあと、この犬が唯一の友だちだったんです」と。
この一言で慕容璟和の顔がふっと変わったの、わかります。責めるつもりで受け取ったものが、全然違うものになった瞬間でした。
慕容璟和は捕まえた張印を締め上げ、東宮を告発しなければ殺すと脅します。張印はなかなか口を割りませんでしたが、偽の威北軍令牌を見せられて観念。青州の旧案には重要な証人がいて、それが東宮の謀士・李青だと明かします。眉林は李青が隠されていると推測し、青州の放火の黒幕が慕容玄烈だと知って、「どんな手を使っても必ず復讐する」と誓いました。
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越秦は書墨を鴻臚寺に連れ帰りますが、書墨は矢に毒が塗られており、もう助からない状態でした。最期の力を振り絞って越秦にすべてを話します。「西焉に帰れるようにしてやりたかった。でも、できなかった」と。
書墨がずっとそれを考えて動いていたと思うと、きつかったです。主従というより、もっとずっと近い関係だったのに。
逝く前に書墨は越秦に頼みます。「雲祁に自分の代わりに傍にいてもらって。あなたが好きなものを用意しておいた。自分がいなくなったら、もう誰もやってくれないから」と。越秦は幼い頃からずっと書墨と一緒に育ってきた。主と仕える者という関係ではあるけれど、それは命の半分みたいなものだったから、受け止めることができませんでした。
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西焉では伊桑花(イサンファ)という花を亡くなった人を弔うのに使いますが、大炎の地にその花はありません。越秦は探し回っても見つけられず、部屋に閉じこもって彫り物を続け、書墨を死なせてしまったと自分を責め続けます。
眉林はそんな越秦のところへ自分から会いに行き、彼の様子を見て胸が痛くなります。そして伊桑花を刺繍した帯を自分の手で作り、書墨への弔いに使えるようにと越秦に渡しました。
帯を手で作るって、簡単じゃないですよね。眉林は言葉より先に手が動く人なんだと思いました。
ふたりは伊桑花の帯を高いところに掛けて、書墨を弔いました。越秦は眉林に「一緒に大炎を出て行こう」と誘いますが、眉林は首を縦に振りません。「青州の大火のあとから、他の道があるなんて考えたことがなかった。もう引き返せない」と。越秦は言い争いはせず、書墨が集めていた証拠をすべて眉林に渡します。「主導権を自分の手に持っておけ」と言って。
眉林は慕容璟和に越秦のことを話し、誤解を解こうとします。慕容璟和は「越秦には手を出さない」と約束しますが、「もうあいつと会うな」とも付け加えました。
そして深夜、慕容璟和はひとりで池のほとりに座って眉林から貰った狗灯をじっと眺めていました。頭の中は眉林のことでいっぱい。
祭りの夜にあんなに不機嫌に受け取ったのに、その狗灯を大事に持って帰ってるじゃないですか。
春花焔 9話の感想まとめ
書墨が逝くシーンが、この回でずっと頭に残っています。「あなたが好きなものを用意しておいた。自分がいなくなったらもう誰もやってくれないから」という言葉が特に。こういうセリフって、大事な人に言ってほしいけど、こんな場面では絶対に聞きたくない種類のやつです。
眉林が伊桑花の刺繍帯を作って持っていくくだりも、じわっと来ました。その花がどんな意味を持つかを知ったうえで、「ないなら作る」って動ける人なんだと。越秦もたぶん、花でも帯でもなく、自分の悲しみをわかってくれたその気持ちが一番だったと思います。
慕容玄烈が殷落梅に告白するシーンは、計算が透けて見えてイライラしました。「あなただけだ」と言いながら、慕容璟和と眉林の関係を引き合いに出して揺さぶろうとするあたり、全然誠実じゃない。殷落梅が黙って何も答えなかったのは、そういうことだと思っています。
池のほとりで狗灯を眺める慕容璟和は、怒っているときとまるで別人の顔でした。あんなに不機嫌に受け取った灯りを、深夜にひとりで眺めている。それが全部です。
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