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クルミットです♪
今回は许新年(きょしんねん)が命がけの誤解にまきこまれる回です。王思慕(おうしぼ)からの贈り物ひとつで、家中が大慌てになるところから始まります。そして後半では魏渊(ぎえん)と王贞文(おうていぶん)、この二人の関係がぐっと変わる展開も待っています。それでは28話を一緒に見ていきましょう!
大奉打更人 28話のあらすじ
王思慕が许新年の両親のもとを訪ねてきました。手土産は大妹への高価な化粧品です。ところが大妹の反応はあまり嬉しそうではありません。王思慕はすぐに察して、今度は大妹が好きな流行りの話本を二冊差し出しました。大妹は喜んでお茶を淹れ始めます。
贈り物を的確に変えてくるあたり、この人ちゃんと相手を見てますよね
場が和んだところで、王思慕は本題を切り出しました。自分のせいで许新年がつらい思いをしたのではないか、という心配です。父の许平志(きょへいし)は即座に、息子は物わかりが良いので気にしていないと答えます。そう言いながら许新年の部屋へ案内するのですが、実はこのとき许新年は本当に首を吊ろうとしていました。大恥をかいた上に、相手は自分の出世を左右しかねない王大人の娘です。もう合わせる顔がないと思い詰めていたのでした。
许平志が勢いよく扉を開けると、まさに首を吊ろうとする二郎の姿。慌てた甥がしがみついて止めています。父は瞬時に扉を閉め直しました。続いて母も様子を見に来て同じ光景を目撃し、こちらも急いで扉を閉めます。二人とも「今は読書中なので邪魔しない方が」と言い訳を並べました。
両親そろって扉を閉め直す姿、想像すると笑っちゃいます
でも王思慕はその様子を信じません。自分で扉を開けてしまいました。中では许新年が真面目に書を読み、兄が墨をすっている、そんな穏やかな光景に早変わりしています。许七安(きょしちあん)が両親に目配せし、手に持った縄をちらつかせたことで、二人はようやく状況を理解したのでした。話をそらして王思慕を別の場所へ誘い、その場を収めます。
王思慕は许新年の気持ちが沈んでいることに気づいていたようで、去り際にひとつの石を置いていきました。心配そうな一瞥を残して立ち去る後ろ姿です。
许七安はこの石の意味がわからず尋ねますが、许新年は「私の心はこの石のように堅く、揺るがない」という意味だと説明します。つまり相手の気持ちを受け取ったということです。この一言で许新年は生きる気力を取り戻しました。
石ころひとつでここまで持ち直すの、単純というか一途というか
物語はここから朝廷の話に移ります。皇帝は吏治の整頓を王贞文に任せました。魏渊はこれを利用して朝廷内に残る不穏分子を一掃したいと考え、先手を打って吏部の人事記録を調べ、重罪に関わる者の資料をひそかに抜き取っておきます。
これを王贞文に渡すには橋渡し役が必要で、魏渊が選んだのは许七安でした。许新年の一件を利用して许七安に手柄を立てさせ、王贞文の覚えをめでたくしようという狙いです。ところが许七安はしばらく考えたのち、もっと良い方法を思いつきました。密書を许新年に預け、许新年から王贞文へ渡してもらうという流れです。こうすれば王贞文は许新年のことも見直すことになります。
その夜、王贞文の屋敷は明かりが灯りっぱなしでした。皇帝から命じられた吏治の調査で手がかりが見つからなければ、罷免も免れない状況です。そこへ王思慕が密書を持ってきて、父の手に渡しました。王贞文はこれでどうにか窮地を脱します。娘からは许新年の功だと聞かされましたが、王贞文はその裏に魏渊がいることをちゃんとわかっていました。
皇帝は王贞文を褒め、隠居の願いは却下しました。退朝後、王贞文はみずから魏渊のもとを訪ねます。魏渊はまず市場の穀物の値段を見せ、世間話をするように話し始めました。そして近いうちに自ら兵を率いて巫族(ふぞく)を攻めるつもりだと明かし、その間は王贞文に皇帝を守り朝廷を固めてほしいと頼みます。ここで王贞文はようやく魏渊という人物を理解しました。この人の狙いは廟堂での権力争いではなく、天下そのものにある。今まで自分は見誤っていた、とです。
大奉打更人 28話の感想まとめ
一番心に残ったのは、やっぱり両親そろって扉を閉め直す場面です。深刻な状況のはずなのに、あの慌てぶりにはつい笑ってしまいました。でも笑いながらも、许新年が本気で追い詰められていたことを思うと胸がぎゅっとなります。恋も出世も一気に不安になる年頃の男の子の弱さ、あれは決して大げさな話じゃないですよね。
王思慕という人はさすがだなと思いました。化粧品の反応を見て話本に切り替える細やかさ、そして石ころひとつで気持ちを伝える不器用さと優しさの両方を持っています。あの石を握りしめて許七安に説明する许新年の顔、想像するとこちらまで温かくなります。
一方で朝廷パートは急にひんやりした空気に変わります。密書のやり取り、真夜中の焦り、そして王贞文の心境の変化。ここまで魏渊のことを腹の底が読めない人だと思っていたのですが、今回でようやく王贞文と一緒に納得できました。権力欲ではなく、もっと大きなものを見ている人だったんですね。
若者たちの恋の駆け引きと、大人たちの静かな腹の探り合い。この二つが同じ回に並んでいるのに、どちらも置いてけぼりにならないのがこのドラマの面白いところだと思います。次に王贞文がどう魏渊に協力していくのか、许新年の恋がどこまで進むのか、両方気になって仕方ありません。まずは、あの石をずっと持っていそうな许新年の姿が目に浮かんで離れません。
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