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クルミットです♪
徐家の正室として信頼を勝ち取った羅十一娘は、次第に徐令宜との距離も縮まり、仙綾閣での繍女教育も順調で、母の真相だけが解明できずにいました。喬蓮房を疑う中で思いがけず羅元娘殺害の容疑が浮上し、証拠をつかむため嘘の懐妊を装いますが、喬蓮房は羅十一娘の思惑に気付き、逆に陥れようと策を巡らせます。
今回は、羅十一娘と喬蓮房の最終決戦となっていきます。相手の隙をついたつもりがさらに裏を取られ、すべてが追い詰められていく展開にハラハラさせられます。さらに思いもかけない方向に問題がねじれ始め、この物語は果たしてどこへ着地していくのでしょうか…
【恋心は玉の如き】(ネタバレあり)
第25話「暴かれた嘘」
羅十一娘と徐令宜は、王煜に「使い道」があって近づいた区励行の下心について語り合い、それを知らせてくれた徐令寛へのお礼に、戯曲を贈ることに。口づけようとする徐令宜を避けたものの、羅十一娘は頬に口づけられときめきが止まらない。
徐令宜が「いただき!」みたいな表情で見切れていくのがいいですね♪
徐令寛は徐令宜に呼び出され、「占花魁 上巻」という戯曲を徐令宜から褒美でもらえるというので下巻もねだり、喜びで部屋の矢入れを倒す。羅十一娘は独特な矢尻が「三稜箭」という徐家独自の矢だと教えられる。一方、明浄は何氏医館からこっそり出ていく…
唐突に挿入されたこの徐家の矢の話は、今後どういう形で回収されるのでしょう
徐大夫人は初産のため心配して乳母を二人遣わし、外出を控えさせようとする。王煜が区励行にそそのかされ、衛国公・任坤の養女・蓮頌に絡んでいたと傅臨波が調べてきたため、王煜を利用して任坤を海禁解除反対派に寝返らせる意図だと察する。蓮頌が任坤と郊外に出かけたため、王煜が後を追ったというので、徐令宜は急いで後を追う。
王煜も、衛国公と一緒だと知っていて襲うほど馬鹿ではない…ですよね?
何氏医館から薬が届くが、琥珀が調べさせたところ毒はないという。そこに仙綾閣に新しく入った被災民が「搾取されている」と吹聴していると知らせが入る。その女は喬家と関係があるらしいというので、喬蓮房を疑っていることを気づかれたとわかる。仙綾閣に向かおうとするが外出は止められているため、羅十一娘は徐大夫人に外出を願い出ようとしたところ、ちょうど秦柘榴が花の苗を買いに外に出ると言うので、一緒に行くことに。それを見た喬蓮房は好機とみて、徐大夫人を外に誘い出す。
徐大夫人に悪気はないのでしょうが、乳母たちのやっているのはほとんど監視ですよね
例の被災民の女は、繍女たちを「仙綾閣はみんなを騙している」と唆す。羅十一娘は秦柘榴を待たせて仙綾閣に寄るが、そこに喬蓮房はわざと徐大夫人の注意を引いて仙綾閣に導く。羅十一娘は被災民の女の出身地やきれいな手を指摘し嘘を暴くが、「羅師匠は永平侯夫人だ」と暴露され、徐家の名前で出した店で上前をはねていると騒がれる。役所に引き渡そうとすると、羅十一娘は突き飛ばされて倒れ、その様子をすべて徐大夫人に見られてしまう。
さすが喬蓮房がたてたシナリオだけあって、ひどく陰湿です
倒れて腰を打ったことで医者が呼ばれ、羅十一娘は懐妊していないと判明し、問い詰められてしまう。3日前から月の障りが始まっているのに懐妊のふりを続けていたことになり、しかも明浄が失踪したことから喬蓮房のたくらみを暴く証拠がなく、羅十一娘は危機に陥る。さらに徐大夫人から仙綾閣のことを追及され、名誉を回復する猶予を求めるが、役所に訴えるのは徐家の恥を世間に知らせることになると、徐大夫人に拒絶されてしまう。
差配が、一家の女性陣の月のスケジュールを把握していることにドン引きです
喬蓮房はわざと羅十一娘を庇って事情説明を求めたため、冬青が激高して「元娘様は喬姨娘に薬で流産させられた」と告発する。琥珀も「仙綾閣のことも喬姨娘の仕業」だと訴えるが、羅十一娘には見せられる証拠は何もない。喬蓮房が疑われたことを悲嘆して自殺を図ろうとしたため、徐大夫人は羅十一娘が罪を認めれば今後も嫁として認めると言う。しかし羅十一娘は懐妊の嘘以外は認めず、徐大夫人は、羅十一娘を羅家に送り返し、徐令宜が戻り次第離縁することを決断する。
喬蓮房が徐大夫人に見えない角度で、勝ち誇ったドヤ顔がなんともいえませんね~
雨の中、徐家の門を出た羅十一娘に、喬蓮房は「これからは心を入れ替えて生きていくことね」と勝利宣言を投げつける。繍櫞は「追い出されていい気味」と喜ぶが、喬蓮房は喜ぶのはまだ早いとみて、慎重に行動して真相を見抜かれないようにしなければと思う。一方、羅十一娘はあえて冬青の暴言を止めず、わざと追い出されたのだ。そうすれば喬蓮房は警戒を緩め、今後は身動きがとれる。しかし明浄の行方をどう調べたものか、難問は多い。
喬蓮房は輿入れの日の屈辱をやり返したつもりでしょうが、戦いはこれからですね
衛国公・任坤は、蓮頌をかどわかそうとした王煜に罰を与えようとするが、徐令宜が駆け付け止める。任坤は「相婿の命乞い」と見るが、王煜は誰の養女だか知らず、区励行にけしかけられたと聞き、任坤は区家が海禁での対立を狙った計画と察する。王煜は二度と蓮頌には近づかないと誓い、さらに羅二娘への暴力についても徐令宜に釘を刺される。
これで王煜がおとなしくなるといいのですが…
羅夫人は羅十一娘をひどく叱責し、羅振興がとりなしてきっと徐令宜が迎えに来るだろうとなだめる。羅十一娘は明浄の行方を探させていたが見つからず、すでに都にはいないだろうとみる。見つけたとしても証言だけでは断罪できず、徐令宜の帰還が鍵になることに。羅十一娘は羅振興の力を借り、仙綾閣の偽被災民の女の捜索を依頼する。
万大顕は徐家の人間だと思うのですが、いつまで捜索に使えるのでしょうか?
徐令宜は羅十一娘に会いたくて急いで帰宅するが、照影から「奥様が羅家に帰された」と聞き、懐妊の嘘が暴かれ、仙綾閣での問題を追及されたと知って、そのまま羅家へと向かう。徐令宜が来たことで冬青と琥珀は安心するが、羅家の侍女が羅十一娘と徐令宜の会話を盗み聞きしていた。羅十一娘は徐令宜に喬蓮房の悪事をひたすら訴えたために喧嘩になり、徐令宜は羅十一娘の言い分を信じないまま帰ってしまったため、冬青と琥珀は失望する。
徐令宜がまるで懐妊の嘘を知らなかったような言い方をしていましたよね?これは…
徐大夫人は、羅十一娘は徐家の嫁として認められないと言い、できるだけ早く離縁状を書くよう徐令宜に命じる。そこに喬蓮房が二人の前で跪き、自分の羅十一娘への敬意が足りなかったせいだと謝罪する。徐大夫人はほだされて徐令宜の世話を喬蓮房に任せると言うが、徐令宜はしばしの猶予を求め、徐大夫人は祠堂へ行き家法を見直すようにと命じる…
この猫かぶりがいつまで通じるのでしょうか
第26話「離縁状」
喬蓮房は羅十一娘を離縁しない徐令宜に焦りを感じて、喬夫人に仙綾閣の噂を触れ回らせる。その際に徐家の関与をも匂わせたため、鄭大夫人が心配して徐大夫人に決断を迫る事態に。徐令宜は羅振興を呼び出し、離縁状を渡して羅家との絶縁を宣言する。喬蓮房は羅振興の手の離縁状を見て、「待ちわびた日」の到来に思わず涙する。
喬夫人が徐家を貶めたことを徐大夫人が知ったら、絶対に許さないと思いますよ~
徐嗣諄は「母上がいない」と羅十一娘を求めるが、喬蓮房が「悪い女はもういない」と言うので突き飛ばす。それを見た徐令宜は喬蓮房をいたわって徐嗣諄を叱り、羅十一娘のものをすべて運び出させるよう命じる。一方で徐大夫人は喬夫人から喬蓮房を正室にと推されるが、法により姨娘は正室にできない。しかし喬蓮房に子供ができた場合、両家が揃って陛下にお願いすれば不可能ではないというので、喬蓮房は喬夫人に明浄の殺害を依頼する。
徐令宜が喬蓮房に見せる優しさが不穏ですね。徐嗣諄はかわいそうです…
文姨娘と秦柘榴は、意外に早い離縁に驚くが、文姨娘は「嫡子ならこんなに簡単に離縁はしない」と考える。羅十一娘を追い出したのも喬蓮房の仕業だ、と言っているところに喬蓮房が通りかかって文姨娘の頬を張り、追い出してやると恫喝する。喬蓮房は「今があるのは秦姨娘のおかげ」と言って二人の間に不信を生み、秦柘榴を戸惑わせる。
秦柘榴の夜来香のおかげなのは事実ですが、その匂わせ方が策士です!
喬蓮房は徐令宜の正室となる未来に胸を膨らませていたが、徐令宜は羅十一娘が去って以来笑顔が消えたことで照影から心配されていた。喬蓮房は喬夫人から「明浄の姿が消え、羅家の馬車が都を出た」との知らせが入り、羅家より先に明浄を見つけさせようとする。
徐令宜は表情が読み取れない人だと思っていましたが、意外にわかりやすい…
羅夫人は徐嗣諄のために羅十一娘を家から追い出そうと考えるが、羅振興の説得で郊外の別院に移すことに。それを聞いた喬蓮房は「明浄は別院にいる」とみて向かい、縛られている明浄を発見し殺害を命じる。羅十一娘は喬蓮房から「自分が明浄に命じて元娘に毒を盛らせたから、口封じのため殺す」との発言を引き出すが、それを徐令宜が聞いていた。そして縛られていたのは明浄ではなく傅臨波だったのだ。
ここまで鬱屈していたので、こういうカタルシスを求めていました!
羅十一娘は証拠がないなら白状させるしかないと考え、わざと罪を認めて不利な立場になったのだ。徐令宜は人柄から羅十一娘を信じ、羅家に潜む喬家の手のものを欺くため、二人で関係決裂の芝居を打ち、さらに羅振興も協力して白紙の離縁状を持ち帰った。仙綾閣の偽被災民の女が喬夫人に頼まれたと白状した上、さらに別院の劉氏も「喬姨娘に銀子を握らされた」と、羅十一娘拉致と皮膚病の犬の件を認める。喬蓮房もすべて自分の仕業と認め、徐令宜は棒打ち30回の後に農場に送ることを決定する。
羅家の侍女は羅夫人の手の者ではなく喬家の間者とは!羅家やられ放題じゃないですか
西跨院は徐令宜により新たに整えられていた。仙綾閣で働くことも当初は反対だったが、被災民に刺繍を教える姿を見たため、正しいことは止めない、と言う。羅十一娘は仙綾閣に与えた損失を償いたいと言い、徐令宜は「そなたの喜びは私の喜びだ」とすべて受け入れる。
ようやく真に夫婦としての第一歩を踏み出した感じですね。徐令宜の激甘さよ…
喬蓮房が徐令宜と話したいと騒いだため、羅十一娘は黙って送り出す。喬蓮房は10歳の時に徐令宜と初めて出会って以来徐令宜だけを見てきたと想いを語り、羅家の二人も自分を陥れたのになぜ自分だけを責めるのかと問う。卑しい身分の羅十一娘になど徐令宜を理解できない、妻にふさわしいのは自分だけだと言うが、徐令宜は「愛とは強いるものでも乞うものでもない」と、人の貴賤は心で決まると突き放す。
情に訴えればワンチャン狙えると思ったのでしょうが、そこに情がなければ無理ですね
翌朝、羅十一娘は懐妊の嘘と仙綾閣で迷惑をかけたことを謝罪し、徐大夫人は和解して嫁荷の紅玉の装身具を贈る。仙綾閣での繍女教育について、徐大夫人は徐家の主母として体面に関わるため手を引いて欲しいと言うが、徐令宜が「宮中の妃嬪にも話題になっている」と説得して続けるのを許され、家名を汚すことはしないと約束させられる。
徐令宜はマザコンかと思ったら、ちゃんと母親の操縦法を心得ているじゃないですか
徐令宜は羅十一娘に濡れ衣を着せたことを羅当主に謝罪し、羅元娘の死の原因は喬蓮房が毒を盛ったと説明する。それを盗み聞きした楊氏は羅夫人に伝えて卒中を引き起こさせる。喬夫人は徐大夫人に、喬蓮房を屋敷に置いてほしいと泣いて訴えるが、徐大夫人は仏門か順天府かのどちらかを選ぶよう突きつける。農場のみすぼらしい部屋を見た喬夫人は連れ帰ろうとするが、喬蓮房はここに留まることを決意する…
羅夫人の「何人もの女子を陥れてきたけれど」が怖すぎます…
第27話「七夕の願い」
仙綾閣の評判が落ちたことで、羅十一娘は損失の穴埋めを申し出る。しかし簡師匠は賠償よりも出資での共同経営を提案し、羅十一娘は徐令宜の後押しを思い、引き受けることに。
悪意で広められた出資の噂が、結局は嘘から出た真で、いい形で実現しましたね
林世顕は羅十一娘に贈る腕輪を手に入れ、七夕に贈ろうと前日に都に戻る。しかし安泰が、羅十一娘は永平侯・徐令宜の夫人だったと報告してきたため呆然とする。簡師匠に確かめると羅十一娘のために伏せたと説明されてしまう。
あ~あ、とうとう知ってしまいましたね…
七夕の夜、徐令宜と羅十一娘は街に出かける。投壺で花灯が当たる見世物を見かけ、「勝てば想い人と結ばれる」というので徐令宜はやろうと言い出す。勝利した二人は「君の手を取り(執子之手)」「共に老いん(與子偕老)」との札のついた花灯を手に入れる。
徐令宜がこれまでずっと見せなかったような顔全体での笑顔を見せていますね!
林世顕は二人の姿を見つけ、そっと後を追う。そうとは知らない徐令宜は、「生きるも死ぬも共にと誓う」と言い羅十一娘と口づけを交わす。冬青たちは気を利かせて別行動をとっていたが、琥珀は願いが叶うという蓮花灯を買っていたところ、打ちひしがれた林世顕の姿を見かけ、羅十一娘たちを見たのだと気づく。羅十一娘は子供たちにぶつかり、せっかくの花灯が落ちて燃えてしまう。琥珀は林世顕に黙っていたことを詫び、励ますために蓮花灯を川に流す。林世顕は羅十一娘のために手に入れた腕輪を川に投げ捨てる。
林世顕は最もラブラブな場面を見てしまったのですね
羅十一娘は帰宅後、一つだけ残った花灯を西跨院の入り口に掛けさせると、冬青は「奥様は花灯より、書かれた詩がお好きなのですよね」とからかう。今は徐令宜の優しくて情の深い人柄に気付き、大事にされていると思いつつ、目的があって嫁いだことに罪悪感があるが、冬青に「悪いと思うなら旦那様を受け入れては」と言われ、心が傾き始める。
冬青が羅十一娘の背中をせっせと押しているのですが、まだグラグラ状態でしょうか
林世顕は酔って帰り、翌朝部屋は荒れ果てていた。羅十一娘の母の死の件は安泰に引き続き調べさせるが、安泰はその件で発見があったのだという。一方、冬青はお土産に買ってきた巧果を独り身の傅臨波にあげて、「良縁を招くから」とからかうが、女子が想い人にあげるものだからと、傅臨波は「想い人は私か?」とからかい返す。
傅臨波は、徐令宜へのアドバイスでは恋の達人みたいなことを言うのに…
林世顕は話があるとして仙綾閣に呂青桐の亡骸を検視した検視人を連れてくる。彼によると、亡骸には刺し傷の他に致命傷となった矢傷があったという。順天府の報告書にはなかった事実に羅十一娘は驚くが、検視人は記録に残すのを上から阻止されたのだというので、事件の背後には大物が潜んでいるのではないかと見られる。
とんでもないことになってきましたが、この検視人は信用できるのでしょうか?
羅十一娘は慈安寺の付近を捜索し、出会った猟師に話を聞くと、逃亡犯が女子を人質にしていたのを見たという。羅十一娘は母が海賊追跡に巻き込まれ徐令宜に射殺されたと知る。猟師は徐家独自の三稜箭を持っていたため疑惑は深まるが、容易に信じられない。
この猟師も怪しいような?ずっと名前だけ出ていた万大顕が初登場しましたね~
徐令宜は焼けた花灯の代わりを自分で作り、二つ並べて掲げるが、今の羅十一娘はそれに素直に答えられない。夜中に羅十一娘は、密かに猟師の矢が三稜箭かどうかを確認する。
矢を確認する場面で、羅十一娘は一転、着替えてきっちり髪も結っています。矢が置いてあるのが半月泮だから着替える必要があったにしろ、気付かれずにそこまでできる?
陳閣老は山東での地震被害について、救援が貧弱なために匪賊が跋扈しているが、報告が朝廷にあがっていないため、戸部と山東を巡察する者を募る。そこに徐令宜と区励行が名乗りを上げ、軍隊経験から徐令宜に任されることに。
区励行がまた徐令宜に余計なちょっかいを出してきそうな気が…
羅十一娘は徐嗣諭の汗を手巾でぬぐってやったところ、その手巾の刺繍があの布と一致することに気付く。手巾は文姨娘が整えたものだという。万大顕の調べでは猟師に疑わしい点はないという。刺繍は全く同じだったが、羅十一娘はまだ信じられずにいた。
文姨娘がしつらえた服を徐令宜が着ていたというのも、何か微妙な気がします
羅十一娘は徐令宜に酒を飲ませ、酔った徐令宜に母について尋ねると「私のせいだ」と答えたため、疑惑は確信となる。羅十一娘は冬青に命じ、花灯を下ろさせる…
酒に頼らず、ちゃんと向かい合って話をした方がよかったのではないでしょうか
25~27話の感想
なかなか濃厚な展開の3話でした。策略と策略がぶつかり合って、最後は徐令宜の信頼が勝敗を決しました。これで喬蓮房は完全終了なのでしょうか。こんな早すぎる退場ではもったいない気がします。徐嗣諄への加害でも贔屓をやめなかった徐大夫人が、何を目の当たりにすれば喬蓮房を見限るのかと思っていましたが、徐家を貶める行為を証拠付きで突きつければあっさり陥落するのですね。
それでとうとう徐令宜と羅十一娘のラブラブキスまでこぎつけたわけですが、人妻だと知った途端にそのキスを見る羽目になった林世顕の気持ちたるや…。その暗黒に引きずられるように、幸せな時間は七夕の一夜だけで、翌日からは徐令宜への疑惑が雪だるま式にどんどん膨らんでいく状態に陥っていきます。羅十一娘との出会いの時に、人質がいるのにためらわずに矢を放ったことが、ここにきて疑惑と結びつくとは。まさか林世顕が闇落ちして、徐令宜を陥れるために仕組んだ罠ではないですよね?
もう少し羅十一娘の気持ちが徐令宜に寄っていたら…徐令宜という人物を知って、全面的な信頼を寄せるようになっていたら、こんな疑惑にぐらつくこともなかったのではないでしょうか。まだこのカップルが未完成だったがために、敵につけこむ隙を与えてしまったように思います。
ところで、花灯の詩は「詩経」の邶風などからの引用なのですが、元は出征した兵士が遠く離れた妻の愛情を信じて詠んだという、夫婦愛ながら不幸なフラグを感じる内容です。これから徐令宜は山東に匪賊征伐に赴くわけですが、無事に戻ってこられますように…
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