ご訪問いただきありがとうございます！
クルミットです♪
徐令宜への疑惑にかられた羅十一娘は、林世顕に相談しているのを咎められ、言い争いの最中に誤って鋏で徐令宜を刺してしまいます。羅十一娘の本心を知って心身ともに傷ついたまま、徐令宜は山東の被災民救済に向かいますが、現地で焼死したという徐令宜の訃報がもたらされます。農場送りにされた羅十一娘は、そこでも命の危機に晒されることに…
林世顕は、ずっと母方の姓で別名を名乗ってきましたが、今回から区家に戻る決意をし、日本語字幕のテロップでも「区彦行」と表示されるようになったので、「区彦行」に切り替えます。区家の人間に戻ることは、羅十一娘との関係も当然変化してくるわけで、夫婦の距離をかき回すスパイスだけでは終わらない活躍を期待したいですね！
【恋心は玉の如き】(ネタバレあり)
第３１話「癒えぬ傷」
徐令宜は、区家と海賊の結託を証明するために全力を尽くそうと考え、それは羅十一娘の母の死の真相を突き止めることにもつながる。しかし半月泮に戻るので、羅十一娘は許されていないと感じるが、徐令宜の方は想いが届かず顔を合わせられないと考えていた。
スタートラインに立ったと思ったら、予選会からやり直しくらいの後退でしたね
区彦行は農場の刺客の手の傷から、刺客の正体について心当たりがあった。そして「もうすぐ父上の誕辰だ」と言い出し、これまで避けていた区当主を気遣う発言で安泰を戸惑わせる。
気づいていたなら、あの場で覆面を思い切り引き剥がして欲しかったです
羅十一娘は暁蘭のことについて聞き、丹陽を慰めようとするが、丹陽は諦め気味で、徐令寛が望むと望まざるにかかわらず、どうしようもないと考えていた。二人で話し合うように勧めても、いつまでもこのことにこだわれば、むしろ徐令寛の優しさを無にすることになるという。徐令寛は「心にはそなたしかいない」と丹陽を気遣い、丹陽も感謝の言葉で応じる。
前と同じになれないかもしれませんが、二人の気持ちができる限り寄り添えますように
羅十一娘は毎日料理を作って徐令宜に届けさせるが、食べてもらえないでいた。そんな中、羅五娘が訪ねてきて懐妊の報告をする。そちらも早く子供をと急かされ、羅十一娘は懐妊について考えたこともなかったと気付く。冬青は徐令宜と羅十一娘を何とかしたいと考えるが、傅臨波が「侯爵の気持ちを奥様は承知しているはずだから、もっと尽くすべきだ」と言っているのを聞き、怒って傅臨波に頭突きし、傅臨波が鼻血を出したため逃げ出す。
つまり、料理は羅十一娘自身に持ってきてほしいと？甘えん坊ですね…
羅十一娘が薬の世話をするために出向いてきたため、徐令宜は照れて追い返そうとするが、羅十一娘が屈しないため渋々世話を受け入れる。徐大夫人に知られたくないため医者も呼ばないようにしていたが、羅十一娘はこれから毎日通って世話をすると言う。
後ろに倒れそうになるシーン、徐令宜がかわいかったですね！
大災害に乗じた背任が明らかになった永定知州と泰安知州は死罪に、徐令宜は災害対応の功で報奨を受ける。区当主は長年山東に敷いた布石がすべて徐令宜に崩されたが、そこに区励行が機嫌を取ろうと誕辰祝いを贈り、逆に不機嫌になる。区彦行は父の誕辰祝いの名目で区家を訪れ、区励行の侍者・林杉の手に刺客と同じ傷があるのを確認する。区当主は区彦行をいずれは朝堂で政に関わらせたいと考え、区彦行も区家に戻ることを承諾する。
区当主は大喜びですが、期待の次男は人妻への愛のために自らスパイになったという…
区家への態度の変化に戸惑う安泰に、区彦行は「農場の刺客の頭領は林杉だ」と語り、呂青桐殺しの犯人が区家なのかを探るための帰宅だという。区家と無関係の呂青桐を殺害したのは、何かを目撃したのではないかと考える。区若夫人は区励行を励まし、嫡子の区励行が功績をあげれば蔑ろにはされないはずだと一計を案じる。
区若夫人は区励行とかなりお似合いの夫婦だと思います♪
王煜は妓楼で遊んでいて二人の男に煽られ、酔った勢いで衛国公府に殴り込む。絡まれた門番は身の危険を感じて咄嗟に殴り返し、王煜は「衛国公は人殺し」と騒ぎたてる。任坤が出てきたのを見て逃げ出した王煜だが、翌朝遺体となって発見される。その知らせを聞いた茂国公府では王夫人が倒れ、羅二娘は王煜の亡霊に怯えて下腹に痛みを感じる。
なんとも王煜にふさわしい惨めな最期ですよね…
秦柘榴が育てた花々が美しく咲いたため、頂怡真の提案で交流のある夫人方を招いて鑑賞会を開くことになり、羅十一娘が主母として取り仕切りを任される。書斎の整理をしていて琴譜を見つけた羅十一娘は、照影から徐令宜のものだと聞いて驚く。徐令宜はかつて琴の名手で、父と兄を亡くし己を責めて自ら琴を壊し、敵を討つまで琴を絶ったのだという。
喬蓮房が琴で迫ったのは、むしろ戦略ミスだったのですね！
羅十一娘は鑑賞会に向けて、招待客を楽しませる様々な工夫を琥珀に指示する。そこに、王煜の死と、羅二娘の流産の知らせが届き、羅十一娘は徐令宜に助けを求めることをためらう。すると西跨院に徐令宜が来て王煜の死の状況を説明する。王煜の父・茂国公が都察院に衛国公の拘束と詮議を求めたが証拠もなく、茂国公は倒れたという。徐令宜は今回のことに疑念を抱いて各方面に手を配り、羅十一娘は心遣いに感謝する。
王煜の父の茂国公は全然出てこないのですが、ご存命だったのですね
王夫人も倒れ、王夫人も姜若夫人も区若夫人に任坤への恨みを訴える。そこで区若夫人は「朝堂への力添えなら相婿の永平侯に頼んでみては」と吹き込む。羅二娘は姜若夫人から、養子に爵位を継がせることを提案される。もし養子が茂国公の子になれば、羅二娘の立場はなくなるため、姜若夫人は羅二娘に妹の夫・永平侯を動かし上奏させるよう助言する。
その上奏、徐令宜は受けても地獄断っても地獄の、最悪の二択になりそうです
姜若夫人への不信から、羅二娘は区若夫人への依存を深める。区若夫人は羅十一娘の夫婦仲の良さをわざと語って羅二娘の気持ちを煽り、さらに「永平侯は政で衛国公を取り込むつもり」と言い、羅十一娘が口添えしたら夫婦仲にひびが入るだろうというので、羅二娘は「私を助けなければ許さない」と羅十一娘への恨みを募らせる。
区若夫人が羅二娘の性格を完全に読み切って、使いこなしているのが恐ろしいですよね
葬儀に訪れた羅十一娘に、羅二娘は跪いて上奏を懇願し、王家での困窮は羅十一娘のせいだから借りを返せと迫る。羅十一娘は徐令宜の行動に口出しできないと突っぱねるが、羅二娘は「徐家が動かないのはやましいから」と思うように。弔問に来ていた区彦行は羅十一娘に「王煜の死は見た目ほど単純ではない」と語りかける。その様子を徐令宜が見てしまう…
元々の羅二娘の僻みっぽい性格に、区若夫人の洗脳がうまいこと嵌っている感じです…
第３２話「死に絡む思惑」
羅十一娘と区彦行が語り合っているのを見た徐令宜は、わざと手をつないで帰ろうと促す。帰宅後、羅二娘から上奏を頼まれたが断ったと言うと、徐令宜は「承知した」と伝えるように言う。区彦行が「王煜の死は見た目ほど単純ではない」と言っていたと知らせるが、徐令宜は区家に戻った人間を信用することはできないと言う。
徐令宜は許していないように見せるけど、ジェラシーだけは大炎上しますよね♪
鑑賞会の準備は着々と進んでいたが、招待客が到着する直前、徐家の門前に喪服姿の羅二娘が跪く。羅十一娘が立たせようとするが、妹の薄情さに恨み言を言い、徐大夫人に上奏を促してほしいと訴えるが、きっぱり断られる。騒動を見た招待客は日を改めようと帰ってしまい、羅二娘は「力を貸さない限り私は黙らない」と羅十一娘に脅しをかける。
この様子が一斉に噂となって広がる効果を狙っているわけですね
姜若夫人は徐大夫人に直接「姻戚同士なぜ助けてくれないのか」と訴えるが、「国の法が大前提で、朝廷の威厳を侵すことは許されない」と断られる。姜若夫人は徐嗣諄の縁談は破談だと言って帰るが、徐大夫人はそれでも私的な事情で公をおろそかにはできないと考える。
姜若夫人はさすが王煜の実姉だけあって、いざとなると結構邪悪ですね
羅夫人は羅十一娘に「徐家の主母であると同時に羅家の娘でもあることを忘れないで」と釘を刺し、徐嗣諄の縁談が破談になったら羅家も羅夫人も羅十一娘を許さないと言う。無駄になった宴の準備を片付ける中で、羅十一娘が隅々にまで気を配ったことに気付いた徐大夫人だが、羅十一娘は主母としてまだ自覚が足りないと言い、羅二娘の問題について原因を突き止め、知恵を使って主母の責任と姉妹の情をうまくさばくようにと言う。
なんだかんだいって、徐大夫人は羅夫人に比べたら筋の通った人に感じます
区励行は区若夫人の策略に感謝する。評判の悪い王煜のために証拠もなく都察院が動くわけもなく、任坤は擁護を嫌って徐令宜と距離を置くだろうとの読みが的中していた。区若夫人は、王煜の殺害に実家の周顕という人物を使っており、徐令宜が探ろうと調べがつかない自信があった。もし徐令宜が手を突っ込めばすべての人々が徐令宜の敵に回るのだ。
喬蓮房の時に経験済みですが、確実に逃げ通してくれる手下なんていないですよね～
徐令宜は羅十一娘に、王煜と蓮頌のいざこざから説明する。区家は王煜の死にも関与しており、徐家は下手をすれば羅家、王家、任家、姜家の恨みを買い、海禁にも影響が及ぶことに。徐令宜は徐家の被害を最小限に抑えるよう努力するしかないため、羅十一娘に別院に避難するよう勧める。しかし羅十一娘には羅二娘を諦めさせる策があるという。
羅十一娘が別院に避難したからといって、何も解決しないですよね
流産後の体調が思わしくない羅二娘にとっては区若夫人だけが頼りに思え、さらに徐家と羅十一娘を追い込むために雨の中、徐家の門前での座り込みを決行する。羅十一娘は中で話そうとするが、羅二娘の狙いは、世間に「徐家が羅二娘を見殺しにした」と思わせることだった。そこに「王煜に身内を殺された」と訴える被害者たちが現れ償いを求めてきたため、羅二娘は慌てて徐家の中へ駆け込み、羅十一娘に保護される。
「王煜被害者の会」の結成が羅十一娘の策だったのですね♪
羅十一娘は羅二娘に「本当は誰が王煜を殺したかはどうでもよく、目的は茂国公の機嫌を取る保身と、私への復讐なのよね」と看破する。それでも過去の縁談を奪った恨み言を繰り返す姉に目を覚ませと叱咤するが、それでも羅二娘は聞く耳を持たない。羅十一娘は養子の件はなんとかすると約束して羅二娘を裏門から送り出す。羅二娘は王夫人と姜若夫人から無実を訴えるはずが非難の的になったと責められて倒れる。雨に打たれた冷えでさらに健康を損なったため、姜若夫人は屋敷の差配を養子にする子の実母・王劉氏に任せると言う。
養母になれても、別の地獄が待っていたようです…
羅二娘を追い返せたのは、王家に恨みを持つ遺族を探し出した徐令寛のおかげだと、羅十一娘は感謝する。遺族には後から見舞金を支払ったため、もう王家には文句を言わないはずだという。徐大夫人は徐家は兄弟で守り支えていくものだと徐令寛の功を誉め、羅十一娘の働きにも感謝し、これからもつらい思いをしている姉を助けるように言う。
徐大夫人の筋は、今後は姉と縁を切りなさいではなく、姉を助けなさい、なのですね
羅二娘は王劉氏の出現を羅家に訴えても頼りにならない。金蓮が「心配してくれている十一娘様の力を借りては」と提案するが聞き入れず、区若夫人に助けを求めようと区家に文を届けさせる。しかし金蓮は何度出向いても居留守を使われ、もしや避けられているのではと気づく。楊氏は倹約して貯めた銀子を「必ず二娘本人に渡して」と言い含め、密かに侍女に届けさせようとするが、許氏に見つかり羅夫人のところに連れていかれてしまう…
区若夫人の手のひら返しの素早さ…
第３３話「目には目を」
楊氏は屋敷の銀子を盗んだ罪に問われ、盗んだのではなく貯めたものだと訴えるが、納戸に監禁される。羅夫人は羅二娘に銀子を贈るが、王劉氏に取り上げられてしまう。やがて監禁の影響か楊氏は病に倒れるが、羅夫人は楊氏がわざと自分の病状を悪化させたことに気付いており、病は自業自得だと言う。楊氏も恨みをぶつけ帰すが、羅夫人に「私は妻、あなたは姨娘、生きている限り敵同士」と言われる。楊氏は「結局あなたが勝った」と涙するが、羅夫人は「結局自分はこの人生で何を勝ち取ったのか」と呆然とする。
羅夫人の凄味といい、そこから一転の表情といい、ここは名場面名演技だと思います
徐令宜は王煜死亡の現場を訪れ、壁と地面に残った血痕から、王煜がここで殴り殺されたと考える。その後、都察院に城東の夜回りが「王煜を殺した下手人を知っている」と名乗り出、下手人の顔も見たという。都察院に信用されず追い返されるが、都に戻ってきていた周顕が夜回りの後を追って殺そうとする。そこに隠れていた徐令宜と都察院の李御史が周顕を捕える。李御史は門番の仕業ではないとみて、偽の証人に名乗り出させ、周顕を罠にはめたのだ。区若夫人は周顕が捕まったと聞いて激しく動揺する。
やはり人を使うと、そこからボロが出るのですよね
羅十一娘は羅二娘を周顕のもとへ連れて行き、彼が区若夫人の配下で、我々の離間を図ったのだと教える。羅二娘は信じないが、金蓮は区家で周顕を見かけたのを記憶していた。区若夫人が王煜を殺させ、羅二娘を煽って徐家を煩わせ、目的を果たしたので関係を切られたとようやく理解するが、さらに養子のことも区若夫人の計略だったと知らされ、区家へ向かおうとするが今は打つ手がなく、羅二娘は羅十一娘に感謝などしないと言い捨てて去る。
羅二娘はあんなに性格が悪いのに、侍女には恵まれているのが不思議です
羅二娘は区若夫人にそっくり同じ方法で仕返ししてやろうと考える。そして区家の門前で、喪服姿で区若夫人に「あなたが周顕を使って夫を殺した」と大騒ぎして耳目を集める。そこに事前に頼まれていた羅振興が友人の翰林院庶吉士の李殿と現れ、李殿は区若夫人の卑劣な態度を同僚たちにも聞かせようと言う。
兄上は本当にいい人で、あんな性悪の妹にですらちゃんと心を配るのですね
羅振興は羅二娘から頼まれてこの芝居を考え、正義漢の李殿を証人にするために連れて行ったのだと言い、徐令宜も見事な策だと感心する。朝堂で周尚書が陛下にたしなめられ減俸の処分を受けたため、区家と周家の関係は悪化するとみられる。羅十一娘は羅二娘を心配するが、羅振興は落ち着くまで待てと諭し、徐嗣諄の縁談も元通りになったため、羅夫人の病状が好転すればと願っているのだと言う。
徐嗣諄は将来、あの姜若夫人の家と縁続きになると思うと、破談でよかったのでは…
徐令宜は羅十一娘に呼び出されて好きな菓子を振舞われ、これまでの羅家への尽力に感謝されるが、徐令宜は用があるからと帰ってしまう。他人行儀さに拗ねる一方、それが羅十一娘の想いなのか、後ろめたさなのか、徐令宜にはまだ確信できないのだった。
徐令宜のこういうところ、相当面倒くさいですよね！
任坤は、区家が私利のために海禁を支持することには加担できないと考え、海禁の是非は陛下の意向にかかっているため「国庫の赤字から陛下の目を貿易に向け進言しよう」と提案する。任坤は自分を疑わなかった理由を徐令宜に尋ね、「公明正大な衛国公が報復するなら、このような方法はとらない」との答えに「我を知るものは徐令宜なり」と感心する。
ようやく海禁についても仲間が増えて道筋がついたという感じでしょうか
周尚書が区家との絶縁を言い渡してきたため、区彦行は海禁について考え直してはと区当主に進言し、貿易の拡大の利点を説く。区当主は区彦行が政に関心を持ったことを喜ぶが、この件はそんなに単純ではないと答える。朱先生は区彦行にこれまでの経緯を明かさなければいけなくなるのは大いに問題だと、区当主に苦言を呈す。
期待の次男がまさかの解禁派！これは区当主困りましたね♪
羅十一娘は、自分も徐令宜のために何かしたいと考え、琴の稽古を始めていた。簡師匠の誕辰のため、羅十一娘が仙綾閣に出かけようとするのを見て、徐大夫人はこれまでの努力は認めた上で、徐家を第一に考えて屋敷を守って欲しいと言う。羅十一娘は仙綾閣のことで徐令宜や徐大夫人を傷つけたため、手を引くべきだろうとの考えに傾いていた。簡師匠は羅十一娘のことを区彦行に相談すると、区彦行は自分の方が仙綾閣から手を引くと言い出したため、羅十一娘はその必要はないと引き留める。
簡師匠が徐家と区家のごたごたに巻き込まれた格好で、何か気の毒です
簡師匠の誕辰の宴が開かれるが、こんな集まりももう最後だろうという簡師匠の言葉に羅十一娘はしんみりする。そこに、羅十一娘の馬車を見かけた徐令宜は、傅臨波に勧められて羅十一娘の様子を確認してみることに…
この「羅十一娘と区彦行が会っているのを偶然見かける」パターン、やめてあげて…
３１～３３話の感想
しばらく出てこなかった羅二娘が今回一気にフォーカスされ、憎々しげな三白眼を沢山見ることができました。演じている孫佳奇は「武則天-The Empress-」でも武媚娘と張り合い意地悪をするエキセントリックな蕭薔役だったので、こういう役がお得意なのでしょうか。
それにしても羅二娘はなぜそのたびに恨む相手を間違えてしまうのでしょうか。というか、恨みやすい相手（羅十一娘）にその時その時の怒りをぶつけているだけなのでしょう。王煜がいなくなっても、まだ王劉氏が羅二娘を苦しめることになりそうですよね。
今回の中では、羅夫人と楊氏の対決シーンが最も見応えがありました。正室と姨娘で長年火花を散らしてきた同士が、勝敗を決したかに見えた瞬間、一体何を争って何に勝ったのかを見失っていたという、愛憎劇の到達点を見る思いでした。そこにはもう寵愛を争ったはずの夫の姿もなく、よりいい縁談を望んだ娘の幸せもない、何より自分が幸せを実感できる人生を歩んでいないということに気付いてしまった羅夫人の姿に、非常に重苦しいものを感じてしまいました。羅夫人にも楊氏にも、幸せを望んだ娘時代があったのでしょうに…
そして区励行夫妻はこれで黙って引っ込むはずもなく、ここから徐家の間者を使って本格的に攻めに入ってくると思われます。区家陣営は人間の観察力に優れ、最も弱いところを突いてくるのが上手なので、徐家の人々のどこが一番脆いのか、どこを狙えば瓦解できるのかを的確に狙ってきます。守りたいものがある弱い気持ちを狙ってくる間者は、もしかしたら守る弱点のない、失うものがない人なのかもしれません。
ほとんど進展がなかった徐令宜と羅十一娘ですが、区家に付け入るスキを与えないためにも、そろそろ心が寄り添う方向に向かって欲しいものですね！
コメント