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クルミットです♪
区家との内通者は文姨娘かと見られましたが、実はその正体は秦柘榴でした。徐令宜と羅十一娘の離間を企み、琥珀を操り羅十一娘を徐家から引き離そうとします。その謀略のせいで徐大夫人も羅十一娘への不満を募らせ、仙綾閣から引き離そうと考えるように…
とうとう物語も終盤となり、今回はすべての出発点である母・呂青桐の死の真相が明らかになるとともに、秦柘榴が区家と内通するに至った、徐家の闇の部分が明かされます。徐家と区家の最終戦争に向けて、事態が急展開を見せますよ！
【恋心は玉の如き】(ネタバレあり)
第４０話「恩と愛のはざまで」
秦柘榴は陶氏に酒食を振舞い、佟碧玉について語らせ、密かに琥珀に聞かせる。羅元娘の懐妊中に他の女子に寵愛が移らないようにと、嫌がる佟碧玉に妹のことを脅し、酔った徐令宜の床へ忍び込ませたのだという。仕方なく徐令宜は佟碧玉を側室にしたが相手にされることはなく、佟碧玉は羅元娘の不興を買い、苦しんで自害したのだという。
琥珀自身、陶氏に同じことを強要された（２１話）ので、真実味がありますよね
徐令宜は徐大夫人に、羅十一娘を仙綾閣に行かせてくれと説得するが、区彦行の存在とは関係なく、徐大夫人は「家を出ず嫁としての務めを果たすべき」と耳を貸さず、羅十一娘が子を儲けないなら他に側室をとるようにと言いだす。徐令宜は側室を迎えるつもりはなく、羅十一娘の思う通りに生きて欲しいと言う。
関係ない仙綾閣と妊娠をつなげて要求をのませるとは、徐大夫人はなかなか狡猾です
琥珀は羅十一娘に姉を重ねて徐令宜への不信を募らせ、秦柘榴は琥珀に「徐家を出ることこそが羅十一娘の幸せ」と吹き込んでいく。やがて琥珀は「早くに和離書を使うべきだった」と考え始め、「侯爵は奥様の味方」だと無条件に信じる冬青が、実は徐令宜に懸想しているのではないかと疑うようになっていく。
琥珀が純粋なのか秦柘榴の洗脳スキルが高いのか、どんどん染められていきますね
傅臨波は簪を買い、冬青を娶ることを相談しようとするが、徐令宜は側室の件で頭がいっぱいで耳に入れることができない。杜氏が側室の紹介を仲人婆に依頼しているのを見た琥珀は、秦柘榴に「奥様は屋敷から出るべきでは」と相談する。そこで秦柘榴は屋敷を出たら都を離れることになるが、頼れる先はあるのかと誘導し、琥珀は区彦行を思いつく。
ここで傅臨波の相談を徐令宜が聞いていれば、この後面倒なことにならずに済んだのに
琥珀は「冬青が侯爵の帯をなくした」と、わざと杜氏の耳に入れる。報告を受けた徐大夫人はそれを利用しようと杜氏に冬青の部屋を捜索させる。帯が発見されたことで冬青は売り飛ばされそうになり、羅十一娘は必死に庇う。そこで徐大夫人は羅十一娘に３日の猶予を与え、仙綾閣から引いて冬青を側室に迎えるか、冬青を売り飛ばすかの二択を迫る。
秦柘榴の策略と徐大夫人の策略が、複合的に羅十一娘をからめとっていきますね
冬青は薪小屋での監禁に送られる途中で傅臨波に出会うが、すでに「侯爵への懸想」の噂を耳にしていた傅臨波は目をそらして立ち去ったため、冬青は「今何を言っても誰にも信じてもらえない」と思う。琥珀は羅十一娘に徐大夫人の非道を訴え、冬青の身の程知らずの行いを非難する。しかし羅十一娘は冬青を信じ、なぜ帯の件が徐大夫人の耳に入ったかと考え、この件には裏があるとみる。
羅十一娘の聡明さが、琥珀にコントロールされない強さに発揮されて、ホッとします
秦柘榴は翡翠に、羅十一娘の方が徐家を見限るのではないかと仄めかし、一人になるといまだ捨てられずにいる赤子の産着を抱きしめ、羅十一娘と徐令宜の仲を裂けば、胸の痛みも少しは晴れるのではないか、と思う。
秦柘榴が抱いている恨みの根源は一体どういうものなのか、気になりますね
琥珀は冬青に面会し、よその女子を側室に迎えるより、いっそのこと冬青が側室になればうまくおさまる、これは奥様のためだと説得する。しかしそれは冬青の裏切りで羅十一娘に徐家から離れる決意をさせようという意図が隠されていた。傅臨波は冬青に会いに行き、自分の想いを伝える。しかし琥珀の説得に混乱した冬青は、傅臨波に誤解されていると知り、側室の座が目当てだったと突き放したため、傅臨波は簪を叩き割って去ってしまう。
この二人には幸せになってほしかったのに、これはあんまりです…
第４１話「残酷な嘘」
徐令寛は羅十一娘の件で徐大夫人に意見し、ひどく叱責をされたという。徐令宜は冬青を側室にするつもりはなく、徐令寛は兄の思いを理解しつつも、母と兄の対立を案じていた。徐令宜は二人を傷つけずに済む良い手立てがきっとあるはずだと考える。
もはや誰も傷つかずに事を収める方法など無いように思うのですが
羅十一娘は直接冬青に会って話すことに。しかし冬青が「旦那様をお慕いしている」と言い出し、側室になりたいとの懇願に羅十一娘は衝撃を受ける。冬青との間に葛藤が生じると困惑する羅十一娘を、琥珀は懸命に徐家を出る方向に誘導しようと説得する。
秦柘榴の遠隔操作がここまでうまく行っていると、かなり不気味ですよね！
琥珀は区彦行に冬青の側室入りを伝え、徐令宜は徐大夫人に逆らえないため、区彦行に羅十一娘を助けてほしいと求める。羅十一娘は和離書を持っており、徐家を出る可能性があるというので、区彦行は羅十一娘に会い「徐家を出るなら私が助けよう」と提案する。羅十一娘は悩みつつも「考えてみる」と答える。
琥珀を外に出した後、隠された二人の会話がありそうですが…きっとありますよね？
秦柘榴のもとに山茶花の鉢に隠して「羅十一娘が区彦行と会った」との文が届く。その頃、徐令宜は羅十一娘の部屋で、区彦行との待ち合わせの文を発見する。帰ってきた羅十一娘は密会を否定せず、徐家に対する不満を爆発させて徐府を出ようとしたため、徐令宜は禁足を言い渡す。禁足の話を聞いた徐大夫人は、羅十一娘が来てから災い続きだと嘆く。
あんなわかりやすく密会の文を置いておくなんて、さすがにわざとでしょう♪
「準備は整い、機を待つのみ」との密書が届いた区励行は、策の成功が目前だと喜ぶ。琥珀は、禁足状態では羅十一娘と区彦行が合流できずに困惑し、秦柘榴に羅十一娘を外に連れ出してほしいと懇願する。その夜、羅十一娘は和離書に署名と捺印を施す…
琥珀の「奥様は戻りたくないはず」の思い込みが怖いです
琥珀は火災で見張りの男たちを移動させ、その隙に脱出を果たした羅十一娘は、区彦行と待ち合わせる。二人の馬車を徐令宜が追い、羅十一娘を止めようと区彦行に手をかけた時、区励行が私兵を連れて現れ、徐令宜と区彦行、さらに母の死を追及する羅十一娘をまとめて殺害し、「駆け落ちを止めようとして殺しあった」ことにするという一挙三得を目論む。
異母とはいえ、実の弟を殺すつもりだというのだから、区励行の拗らせは末期的ですね
あの日慈安寺で、区励行は海賊の劉勇と密会していたが、呂青桐はその話を偶然聞いてしまい、逃げ出したものの区励行に刺殺され、その際に布をちぎり取っていたのだった。そして区励行は徐令宜たちを殺すよう命じるが、徐令宜の策で控えていた任坤の兵が取り囲む。
任坤がまるで水戸黄門のように登場してきましたね♪
羅十一娘は冬青から「琥珀が、自分が嘘をつけば奥様を救えると言った」と聞き、琥珀を利用して夫婦仲を裂こうとする者がいると気付いていた。そこで徐令宜と相談し、このまま見守りつつ機会を待とうということになり、区彦行にも密会の日に「琥珀の言動に疑問を抱いている」と明かし、三人で連携していたのだ。区励行はその場から逃げ出すが、徐令宜に止められ、私兵の養成や海賊との結託の大罪を突きつけられて自害し、私兵も全員自害する。
スッキリ種明かし！でも区励行の死は最終戦争の始まりに思えます
徐大夫人は羅十一娘の出奔を知って激怒していたが。そこに徐令宜と羅十一娘が戻り、区励行の死と羅十一娘の出奔の事情を説明する。徐大夫人はなおも三日の猶予の答えを求めるが、羅十一娘は「私の侍女をどうするかは私が決めます」と答え、徐令宜も「今後一切側室は持たない」と断言する。徐令寛もそれに倣って徐大夫人の説得を試み、丹陽や頂怡真も羅十一娘のために訴えたため、徐大夫人は渋々仙綾閣への出入りを認めることに…
敵を作らず、信用を築くということの大事さをしみじみ実感させられます…
第４２話「最後の告白」
羅十一娘は徐令宜に感謝し、和離書を破り捨てようとするが、徐令宜は止めて「これがあることで幸せに気付ける」と言う。母の夢を見た羅十一娘は眠れなくなり、香り袋を手に呂青桐を偲ぶ。徐令宜は下手人が誅殺されたことで、呂青桐も安心するだろうと慰める。
和離書をとっておこうというのは、ある意味夫婦としての自信を感じますね♪
冬青は解放され、逆に拘束された琥珀に会いに行く。琥珀は羅十一娘を陥れるつもりは全くなく、徐令宜に夢中な冬青の希望をかなえ、徐令宜や徐家と離れれば羅十一娘が幸せになれると思い込んでいた。徐令宜と羅十一娘に理由を問いただされ、姉が佟碧玉だと明かし、その死の責任を羅元娘と共に追い詰めた徐令宜のせいだと突きつける。
琥珀の失敗は、羅十一娘の気持ちを完全に思い違いしたところでしょうか
秦柘榴は「徐令宜が羅十一娘と帰宅し、冬青が解放され琥珀が捕えられた」と聞いて、作戦の失敗を悟る。琥珀は徐令宜に「羅夫人と羅元娘と徐令宜が姉を殺した」と詰め寄り、そんな薄情者は羅十一娘を幸せにできないと責める。徐令宜は佟碧玉との間に何もなかったが、翌朝、先に羅元娘が徐大夫人に姨娘にと申し入れたため、佟碧玉の立場のために受け入れるしかなかったと説明する。羅十一娘も、徐令宜の愛があるから徐家でも幸せだと諭す。
羅元娘は羅夫人も頼る策士だっただけあって、ここでもまた企んでいたのですね
徐令宜は羅十一娘と佟碧玉のために琥珀を罪に問わないものの、羅十一娘を陥れた罪は見逃せず、徐家から去るよう命じる。別れを惜しむ羅十一娘だが、琥珀が佟碧玉を姉だと知ったのは、秦柘榴が姉の手巾を持っていたからだと聞き、隠された間者の正体に気付く。
悪いことはできないもので、琥珀が悪気なく秦柘榴の助言を白状してしまいました
区家に区励行の亡骸が届き、区当主と区若夫人は悲嘆にくれる。役人は死因を「賊に襲われた」と説明するが、区家の配下の厳綱が、区励行は区彦行を追って出かけたこと、黒衣の遺体が放置されていたこと、徐令宜と任坤がその後に城外から戻ったことを報告し、区励行の死には裏があると言う。朱先生は私兵の存在を隠すため、この事件を賊による殺害で結審するようにと求め、区当主は徐令宜を不倶戴天の敵だと叫ぶ。
区当主は、区若夫人が策を弄することは区励行に悪影響だと思っていた雰囲気が…
区若夫人は、区彦行が徐令宜と結託して夫を殺したのではないかと考える。そして区励行がこんなにも区家に尽くしたのに、区家は区励行を裏切り、区彦行が労せずすべてを手に入れた不公平を許せない。
夫を亡くしてもまだ、自分が置かれている状況に気付いていないのでしょうか
傅臨波は冬青に誤解だったと謝るが、冬青は信じてもらえなかったことが許せない。徐令宜の帯を傅臨波がうらやんだのが原因だとわかり、傅臨波は改めて想いを伝え娶りたいと申し込む。冬青は素直になれず、簪を元に戻せたら許すと答える。相談を持ち掛けられた照影は「冬青はわざと無理難題を吹っかけている」とからかう。
傅臨波はここが頑張りどころですね！冬青の気持ちをちゃんと理解できるでしょうか？
徐家で家族が和やかに過ごしている最中に、徐令宜に「福建から」と仕事の知らせが入る。秦柘榴は席を外して徐令宜たちの様子を伺い、「王久保からいい知らせが」と話すのを立ち聞きし、外に出かけていく。その後を傅臨波と照影が尾行する。
秦柘榴は、自分が疑われている可能性をまったく考慮していないのですね
秦柘榴と会おうとした区若夫人は区当主に阻まれ、待ち合わせには区当主が現れる。区励行が秦柘榴に十分な銀子と生活の保障を約束していたというので、区当主は区励行が死に至った計画を説明させようとするが、秦柘榴は「徐令宜夫妻の離間を命じられただけ」と答える。秦柘榴は福建からの王久保の文について知らせるが、区当主は「愚か者、お前が息子を殺した」と言い捨て、秦柘榴は区当主に口封じに毒を盛られたことに気付く。
区励行が死んだのは秦柘榴や区若夫人のせいではなく、本人のせいだと思いますが…
秦柘榴は助けようとした傅臨波に、徐令宜のもとへ連れていくよう求める。その頃、徐家では秦柘榴の部屋の捜索が行われており、秦柘榴は自分が内通者だったと明かす。徐大夫人は恨まれる理由がわからないと言うが、当時これから迎える徐令宜の正室のために、徐大夫人は文姨娘と秦柘榴に避妊の湯薬を飲ませており、秦柘榴はその影響で流産し子供が産めなくなったのだと訴える。徐大夫人は良かれと思ってしてきたことが的外れだったと悔い、徐令宜も心から謝罪する。秦柘榴は長年欲した謝罪の言葉をようやく得ることができたのだ。
徐大夫人の思いやりは、する方は良かれでも、やられる方は暴力ですよね…
羅十一娘に「あなたは道を誤っただけ」と諭され、秦柘榴は「あの日」呂青桐殺害の時に、区励行と密会して現場近くにいて、殺害を目撃していたことを打ち明ける。もっと早くに言うべきだったと後悔しつつ、来世は平凡な幸せを望んで息絶える…
秦柘榴も羅十一娘の温情はわかっていたのに、恨みに負けてしまったのですね
４０～４２話の感想
これまでの謎が一気に解決された回となりました。悪意の側にも、悪意を持つなりの理由がある、という掘り下げ方がされていて、区励行にすら同情を抱いてしまいました。
秦柘榴の怨恨の原因については、徐大夫人がかなりやらかしていましたね。悪意なく嫁たちを傷つけてヘイトを集めていたわけで、むしろ自分は側室たちのために思いやりをもっていたつもりだったという、これはやられた方はたまったものではありません。秦柘榴は後ろ盾になる実家を持つわけでもなく、唯一の頼りが最大の敵だったという構図で、逃げ場のない状態を区家につけこまれたのでしょうか。花育てという技術もありながら、女であるがゆえに孤独に恨んで生き続けるしかなかった秦柘榴の人生がもの悲しいです。
区励行も、父に愛されない焦りから実力以上の背伸びをして、徐令宜にやり返されて自滅を繰り返し、とうとう命を落としてしまいました。靖遠侯が区励行の死を知ってからの描かれ方を見ると、どうも靖遠侯は区若夫人が区励行に謀略を吹き込んで道を誤らせた、という風に思っているようです。区若夫人に子供がいれば今後の区家での居場所もあるのかもしれませんが、そうでなければ区若夫人も毒を盛られたりしそうですよね。
ここから靖遠侯が息子を殺されて黙って引き下がるわけもなく、区家が家の存続を賭けて徐家を潰しにかかるという、最終戦争に突入していくことになるのではないでしょうか。これまで慎重に振舞ってきた靖遠侯がとうとう怒りで牙をむき、どういう謀略で攻めてくることになるのでしょうか。考えるだけでぞっとしますね…
次回はとうとう最終話となります。徐家や他の人々がどういう未来に向かっていくのか、ひとりでも多く幸せな結末を迎えることになるようしっかり見届けましょう！
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