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クルミットです♪
第12話で家庭の火種をうまく鎮めた花芷。
第13話では、彼女が“教育”に乗り出し、文の先生・武の先生をそろえて花家の再建第二章が始まります。
一方、顧晏惜は“ある命”を受けて花家に潜入。静かな戦の幕が上がる回でした。
それでは第13話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第13話のあらすじ
花家が族学を開こうとしていることは、すぐに街中の噂に。
学者たちは「罪臣の家で勉学とは」と冷笑します。
そこへ居合わせた沈淇が堪えきれず、花家を擁護。
「志ある者に門地の貴賤はない」ときっぱり言い切り、場が静まり返ります。
周りが笑っても、自分の信じた人を守る沈淇。彼のまっすぐさが眩しかった。
一方、顧晏惜は陳情から“京中で最も名高い儒学者”が穆承之と聞き、
すぐに手紙を送るよう指示。
七宿司の印章が押された封書を見た穆承之は、
「ついに我が命運尽きたか」と顔を青ざめさせ、沐浴・焚香して遺言の準備(笑)。
恐る恐る封を開くと、中身は――なんと花家の先生募集のお願い。
そのギャップに脱力しつつも、箱の中の点心を一口食べ、思わず「うまい」と微笑。
そこへ沈淇も同じ告示を持って現れ、穆承之は花家へ向かう決意を固めます。
“恐怖の公印”が“招聘状”だったオチに吹きました。ムッ先生、愛されキャラです。
花家に着いた穆承之を、花芷が丁寧に案内。
「毎日お菓子を届けますね」と笑う花芷に、穆承之は満面の笑み。
「どうして私の計画をご存じで?」と尋ねる花芷に、「沈淇から聞いた」と告白。
呉玉娘は「お礼に一言伝えて」と促しますが、花芷は
「感謝すればまた“関係”が生まれてしまう」ときっぱり。
恩義を“負債”にしない――花芷の言葉はいつも現実的で潔い。
その頃、顧晏惜は芍薬を訪ねに花家へ。
「花芷が武先生を探している」と知るや、顔を上げる。
そこへ本人が戻ってきて、逃げ出した芍薬を一緒に講堂へ送り届ける流れに。
護院の李貴は、自分の息子李继宗を武の先生に推し、
花芷の曖昧な返事に不満を抱きます。
さらに「端午の節供費を」「護衛の給金を上げろ」と強気の要求。
花芷は無用な争いを避け、即承諾。
“引くときは引く”判断の早さが花芷らしい。負けて勝つタイプの女将さんです。
迎春から「李貴が護院の給金を毎月ピンハネしている」と報告を受けるも、
今の花家は婦女子ばかり。下手に刺激しては逆効果。
「まず武先生を決めて力の基盤を」と静かに策を練ります。
そんな中、林婉は旧友から届いた手紙を花芷に読ませ、
若き日の思い出に浸ります。花芷が読んでいる横顔に、林婉の眼差しは優しくも寂しげ。
端午。花家の女性たちはそれぞれ手作りの花飾りを胸に付け、和やかな笑い声。
しかし主役の花芷は街へ。
百草頭(薬草飾り)を配り、施粥棚を設けて炊き出し。
噂を聞きつけた家族も総出で手伝いに駆けつけます。
困ってる人にまず“粥を配る”。花芷の商いは、いつも人の温かさが出発点。
同じ頃、宮中では顧成焘(皇帝)が宴を開き、
十年ぶりに兄弟の顧晏焄・顧晏恭・顧晏惜が顔を合わせます。
兄弟の会話は終始探り合い。皇帝の柔らかな言葉の裏に棘があり、
場の空気は冷えきったまま。結局、宴は不穏なまま散会。
宴の後、顧成焘は顧晏惜を呼び止めます。
「太后は花家の件で顔を見せぬ。昔からあの家とは近しかった。何か通じているかもしれぬ」
と命じ、花家と太后の往来を密かに調べよと指示。
“疑い”が皇帝の呼吸みたいな人。顧晏惜の胃痛が心配になるレベル。
帰り道、顧晏惜は街で施粥をする花芷を見つけます。
便服に着替えて近づき、一杯の粥を受け取ったところで花芷が彩紐を手に取り、
「端午の護りです」と彼の手首に結びます。
指先が触れる一瞬の間――恋よりも深い“信頼の予感”が走りました。
そして顧晏惜は「童仆探しと密信調査のため」と称し、
花家の“武先生”として自ら応募。
花芷は驚きつつも笑顔で「歓迎します」と受け入れます。
その夜、迎春が「新しい女中を何人か雇いました」と報告。
花芷は“人が育つ家”になってきたことを喜びます。
ところが、李贵の息子・李继宗が顧晏惜に突っかかり、
花芷がすかさず間に入って止めます。
顧晏惜は目を細めて、「人が僕をかばうのは初めてだ」と呟きました。
守る側だった人が、初めて“守られる”瞬間。顧晏惜の表情が少し少年みたいで可愛い。
一方、七宿司では調査が進み、密信は善化寺から半月ごとに発信されていると判明。
顧晏惜は「真相を掴むには内側に入るしかない」と判断し、
花家での“武先生生活”を本格始動させます。
惜花芷 第13話の感想まとめ
今回の花芷は、行動と頭脳がさらに冴え渡っていました。
誰に頼まれたわけでもなく“教育”を始め、“人を育てる”という真の再建へ。
それに対して顧晏惜は、密命を抱えながらも花家を守る盾のような存在に。
目的は違っても、二人とも“家を守るために動く人”なんですよね。その姿が美しい。
沈淇と穆承之のくだりも微笑ましく、学びの場にようやく「文の灯」がともりました。
しかし同時に、顧成焘の疑念が新たな火種に。
太后と花家のつながり――これは、花家の運命を再び揺るがす“第二の嵐”になりそうです。
顧晏惜が花家に“武先生”として潜入した今、
彼の正体がいつ花芷に知られるのかも最大の見どころですね。
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