惜花芷 第14話あらすじと感想|“知己”という距離に揺れる心――花芷を守ると決めた晏惜、家の規矩を立て直す夜

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第13話で“文武の先生”をそろえ始めた花家。第14話は、屋敷の中で起きた最悪の事件から始まります。花芷は身を張って守り、顧晏惜は一線を越えて介入。二人の距離はたしかに近づいたのに、最後に置かれた言葉は――「知己」。甘さと苦さが同居する回でした。
それでは第14話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第14話のあらすじ

夜更け。顧晏惜は警備確認のため静かに邸内を巡回。
その頃、酒で気が大きくなった李繼宗が女紅中の張姑娘を部屋に押し込めようとし、泣き声が廊下まで響きます。花芷が飛び込み張姑娘を庇うと、李繼宗は「張姑娘の誘惑だ」と開き直り、李貴まで現れて脅しをかけてくる始末。追い詰められた花芷は袖箭を放って牽制するも、相手の拳が迫る――そこへ顧晏惜が割って入り、李繼宗と李貴を瞬時に制圧。
護院たちが駆けつけると、花芷は「罪は父子のみ、他の待遇は従前どおり」と場を収め、混乱を最小限に抑えます。

深夜の修羅場で、まず“人を守り、秩序を守る”。花芷の腹が据わっていて震えた。

事件後、張姑娘は「ここに残りたい」と願い、花芷は念秋という名を贈って受け入れ。
顧晏惜は花芷に「袖箭は“無茶を通す杖”ではない」とたしなめますが、花芷は「今は一家を背負っている、怯んでいられない」と静かに返します。
彼女の覚悟に、顧晏惜は頭を下げ「改めて袖箭を教え、護院の規矩も立て直す」と約束。
背を向けた花芷を見つめながら――“あなたが皆を護るなら、俺はあなたを護る”。

“護る人を、護る”。この誓いに胸が熱くなった。

翌日、大夫人と二夫人は顧晏惜が「護院総管を兼ねる」と知り歓迎。抱夏は念秋を林婉へ引き合わせ、芍薬は「兄は花芷が一番好き」と無邪気に暴露して場が和みます。
訓練場では顧晏惜が手取り足取り、花芷に袖箭を指南。休憩には花芷が差し入れた梨を丁寧に剥いて手渡し、「毎日、少しでも練れ」と短く一言。
花芷の願いで騎馬の稽古も開始。最初は安定していたものの、花芷が口笛で合図を真似た途端、馬が一気に駆け、顧晏惜が背後から抱える形で手綱を制します。そこへ林婉が現れ、二人同騎の姿に苦笑。「馬も人も、張弛が肝心」と若き日の逸話(花屹正との出会い)を添え、最後はずばり――「花芷は顧晏惜を好きか」。花芷の頬が赤くなるのを見て「なら青春を惜しむな」と背中を押しました。

母の“張弛有度”の教え、恋にも家政にも効く名言だと思う。

続いて林婉は顧晏惜を呼び、「花芷を欺くな」と釘を刺します。任務と心の間で揺れる顧晏惜。
訓練場に戻ると、花芷が待っていました。冗談を交わしたのち、花芷は勇気を出して問います――「私のこと、どう思っているの」。
顧晏惜は逡巡の末、「あなたは“知己”だ」と告げました。
その言葉を聞いた瞬間、花芷の瞳から光が少しだけ消え、微笑みが薄れます。

“知己”って便利な盾だよね。守ってくれるのに、踏み込んではくれない――この距離がいちばん苦い。

夜、念秋は灯りの下で花芷の衣を縫い、花芷は彼女の集中力と丁寧さを見込んで帳付けを教えることに。
一方で芍薬は拂冬と抱夏に連れられ外へ買い出しへ。通りで沈焕が芍薬を花芷と勘違いし、ひと騒動の予感――。

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惜花芷 第14話の感想まとめ

李貴父子の件、花芷は“怒り”でなく“規矩”で片づけました。
被害者を守りつつ、他の護院の待遇は据え置き――怖いのは“集団の崩壊”だと分かっているから。

花芷の強さは声量じゃない。状況を読み、最小の乱れで最大の守りを取る胆力だ。

顧晏惜の「叱責→謝罪→約束」の流れも良かった。
距離は置きながら、責任は取る。その姿勢に“本物の大人”を見た気がします。
でも、最後の「知己」。
任務があるから踏み込めないのも理解できる。だからこそ、その一言の痛さが刺さるんですよね。

手は差し伸べるのに、名前はつけない。優しさと臆病さの間で揺れる晏惜が、たまらなく人間くさい。

念秋の加入は大きい。貞潔を守り抜いた根の強さ、手元の確かさ――帳場で花芷の右腕になるはず。
林婉の“張弛有度”も心に残りました。
恋も家も、引く時・攻める時。その塩梅を掴める者が、最後に笑う。

次回は、屋敷の内規の立て直しと、芍薬絡みで起きる街角の誤解が波紋を広げそう。
“知己”の一線を、二人は越えられるのか――静かな攻防に期待です。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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