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クルミットです♪
今回は「星漢燦爛」9話です。万老夫人の過去の話に息をのんで、少商と凌不疑が初めて本格的に手を組んで、馬のシーンでにやにやして——ぎゅっと詰まった回でした。
それでは9話を一緒に見ていきましょう!
星漢燦爛 9話のあらすじ
夜のうちに凌不疑(リン・フギ)が万府を訪れ、万松柏(バン・ショウハク)に蜀地の堪輿図(地形と地理を記した地図のこと)を渡すよう求めます。松柏がとぼけてやり過ごそうとしたところ、そこへ程少商(テイ・ショウショウ)が泊まりに来てしまいます。
少商の顔がよほどひどい状態だったようで、松柏がじっくり見てから「これは断れない」と判断する流れが地味におかしかったです。
少商の登場で気が変わった凌不疑は、夕食が準備されていないことを口実にして自分も万府に泊まることにします。この人はだいたい強引ですが、もうそういうものとして見るようになりました。
その夜、少商は礼として万老夫人に挨拶に行き、左耳に障害があることに気づきながら顔には出しません。少商たちが部屋を出たあと、万夫人が「あの子は衝動的で我慢が足りない」と陰口を言います。でも万老夫人の反応は正反対で、「若い頃の自分に似ている」と言って、むしろ蕭元漪(ショウ・ゲンイ)の立ち振る舞いを不満に思っていました。
万老夫人がこう言うのを聞いて、この人は少商のことを最初からちゃんと見ていたんだなと。口が怖そうな婆さまかと思っていたら全然違って、一気に好きになりました。
万老夫人は息子にまだ子供がいないことを少しだけ嘆きつつも、万萋萋(バン・セイセイ)が側にいることを喜んでいると言いました。万夫人が妾を迎えることを提案しますが、万老夫人はそれを断ります。そこへ「凌不疑様が一滴も飲まず客間に泊まっています」という報告が入り、万老夫人の表情がさっと変わりました。
翌朝、萋萋が少商を馬場に誘います。でも少商は府内の建物を探索したくて、特に古い弧形の小橋が気になります。老朽化が進んでいて、管事は「修繕では無理、全部作り直すしかない」と言っていました。萋萋を先に行かせてひとりでいると、凌不疑と万松柏がゆっくり歩いてくるのが見えます。少商は急いで橋の下に隠れます。
橋の下でじっとしている少商と、「わかってるぞ」という感じで橋の上を踏み鳴らす凌不疑。くすっとしました。
凌不疑はわざと大きな声で松柏に地図の話をしながら橋をどんどん踏んで、それから去っていきます。少商はすぐ這い出して馬場へ向かいますが、馬に慣れていないのであやうく落馬しそうに。そこへ凌不疑が飛び乗って馬を制御し、少商の足を鐙(あぶみ)にはめてやります。
男女の礼を盾にして距離を取ろうとする少商に、凌不疑は以前郡主の屋敷で少商が言っていたことを引き合いに出してからかいます。少商がうまく言い返せないでいると、凌不疑は馬の尻を叩いて走らせ、疾走する馬に乗せられた少商を見てゆっくり笑います。
この馬のシーン、凌不疑の笑い方が全然嫌じゃない。意地悪なんだけど嫌じゃないんです。
そのあと凌不疑は少商に事情を打ち明けます。堪輿図は蜀地の謀反に使われかねない重要なもので、松柏に悪意はないけれど、誰かがこれを騒ぎにすれば程家にも累が及ぶかもしれない。少商は凌不疑と取引して、万萋萋に変装して書房に忍び込みます。
少商が「やってやる」ってなったときの思い切りの良さ、毎回頼もしいです。
するとそこへ万老夫人が入ってきます。少商だとすぐに気づいたはずなのに、あえて萋萋のふりをさせたまま、地図のありかをそっと教えてしまいます。計算ずくの老夫人です。
その夕方、万老夫人は息子を呼んで叱ります。少商が帰ろうとしたとき書房から松柏の悲鳴が聞こえてきて、少商と萋萋は思わず体を縮ませました。
帰宅した少商は、凌不疑のことは伏せて、両親に蜀地の堪輿図のことだけ伝えます。母・蕭元漪は「国の大事に首を突っ込むな」と程始(テイ・シ)を諭し、少商にも「この件は腹の中だけに」と言いました。
堪輿図から蜀地が動こうとしていることを確認した凌不疑は、皇帝の西巡(せいじゅん)に向けて先手を打つことにします。その夜、雍王府に賊が入りますが被害はなし。すぐさま黒甲衛(こっこうえい)で府を包囲して徹底調査を命じます。
この回には楼垚(ロウ・ヨウ)が兄・楼犇(ロウ・ホン)に婚約解消を申し出る場面もありました。兄はあっさり承諾しながら、弟に好きな人がいることを見抜きます。楼垚はまだ話せないと言葉を濁していました。
星漢燦爛 9話の感想まとめ
一番刺さったのは、万老夫人の過去の話です。
萋萋が少商に話してくれたのですが、万老夫人はもともと貧しい家の出で、万家の家柄とはまったく釣り合わなかった。でも万老太公が一目惚れして、最高の礼をもって迎えたそうです。ふたりは仲睦まじく暮らしていたけれど、万老太公があまりに早くに亡くなってしまった。
亡くなった直後、親族たちが家産を狙ってやってきます。「女一人で家は守れない、どうせ再嫁する」と迫ってきた。万老夫人は誓いの言葉では信じてもらえないとわかっていたから、その場で自分の左耳を切り落として、為首の人物に投げつけた。
萋萋の口からこれを聞いた少商は、しばらく言葉が出なかったと思います。私も一瞬止まりました。きつかった。
知識として「昔の人の覚悟は違う」とはわかっていても、実際に自分の体を傷つけてまで証明したという話になると、重さが全然違います。しかもその万老夫人が今、静かに座って少商のことを「若い頃の自分に似ている」と言っている。
少商もこの話を聞いたあと、「大英雄に嫁ぐ望みはない、普通の人と穏やかに暮らせればいい」とぽつりと言います。このセリフを窓の外で聞いた凌不疑が、しばらく考えてから立ち去るシーン。少商は自分に聞かれているとは思っていないから、なおさら。
書房の変装作戦でも、万老夫人は計算が上手すぎます。少商だとわかっていながら地図の場所を教えて、息子を叱る口実を自分で作って、しかも少商が悪人扱いされない形に整えている。
最後に松柏の悲鳴が少商の耳に届く形で終わっているのも、全部万老夫人の手の中だったとしたら、怖いような頼もしいような。
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