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クルミットです♪
今日は中国ドラマ「花間令」の1話を紹介します。古代中国を舞台にした謎解き+ラブストーリーなんですが、ヒロインが収屍人という少し珍しい職業の女性で、1話から「この組み合わせ好きかもしれない」と思いました。死体を扱う仕事をしながら社会から疎まれている女性と、都の貴公子が幼馴染として再会する話です。1話は謎解きパートがしっかりしていて、事件の構造がなかなか面白いです。それでは1話を一緒に見ていきましょう!
花間令 1話のあらすじ
まず登場するのが、都の貴公子・潘樾(ばんえつ)です。潘廷尉の庶長子(しょちょうし)——つまり妾腹の長男で、先月御史(ぎょし:監察官)に就いたばかりの人物。今日は長楽郡主の劉箐(りゅうせい)が絵を使って来客をもてなす雅な集いが開かれていて、正妻の子である次男・潘桧(ばんかい)が最も上手い絵を描いたと賞賛されていました。
そこへ遅れて、京城一の富豪・上官蘭(じょうかんらん)に乗せてもらった潘樾が到着します。わずかな時間で仕上げた絵なのに、劉箐が「今日の画魁はこの人」と絶賛。
潘桧の表情が、まあ、悔しいというかどす黒いというか。最初から腹に何かためてそうなのがにじみ出ていて、そこだけでも早速気になりました。
潘家は潘桧と劉箐を縁組させるつもりだったらしく、兄に横取りされた弟は父・潘瑾(ばんきん)のところへ告げ口に走ります。でも潘樾は涼しい顔で、絵の競争なんて眼中にない様子です。彼にとって今日の目的は、「ある人」の居場所を聞き出すことだったのです。
父に「居場所を教える代わりに、今日から潘家との縁を切れ」と言われても、潘樾はあっさり承諾します。
十年間探し続けた女性の名前は、楊采薇(ようさいび)。
彼女は禾陽(かよう)という町で、義庄(ぎそう)の収屍人として働いています。義庄とは引き取り手のない遺体を預かって弔う施設のことで、楊采薇はそこで身元不明の死者たちを世話している女性です。顔に長い傷跡があり、町の人には「縁起が悪い」と避けられ、子どもたちにまで罵倒されています。師匠は元仵作(ごさく:検死官)の老姜頭(ろうきょうとう)で、死因を調べることに人生を捧げてきた人物です。
楊采薇が子どもに石を投げられながら平然と歩いている場面、序盤なのにじわっと胸が痛くなりました。
その楊采薇に、城東の李宅から「遺体の収容を」という依頼が入ります。急いで向かうと、中庭に十数体の遺体が転がっていました。一見すると皆殺しの惨劇に見えますが、全員が自ら命を絶っていたのです。
なぜこれだけの人が同時に?
禾陽には「行商人の太鼓の音が鳴ると命を取られる」という怪談が昔から伝わっていて、県衙(けんが:役所)はこれを「幽霊の仕業」として処理しようとします。ところが李宅の主は銀雨楼(ぎんうろう)の家主で、格のある家です。幽霊が相手でも真相は探らなければならない、ということに。
楊采薇が「みんな自死です」と告げると、早期解決を急ぐ役人たちは彼女を替え玉の罪人として署名させようとします。断ると拷問にかけられます。
「狂人の弟子は誰も気にしない」という台詞がさらっと出てきて、楊采薇の立場がどれだけ低いかがきつく伝わってきました。
そこへ潘樾が現れます。ぼろぼろになった楊采薇の前に、天から降りてきたかのように。自分の家に連れ帰って手当てをします。
楊采薇は潘樾が幼馴染だと気づいていても、気づかないふりをします。彼が差し出した玉佩(ぎょくはい:翡翠の飾り)も、地面に投げ捨ててしまう。薬代だけ置いて、そのまま去っていきました。
でも楊采薇は李宅の事件が頭から離れなくて、夜中にこっそり現場へ戻ります。そこにはやっぱり潘樾も来ていました。
楊采薇は遺体の腹を開いて調べ始めます。
潘樾、それを見てすぐ外に駆け出すんですよね。その反応がなんかリアルで、少し笑いました。
胃の中から牛肉が出てきました。食卓にはなかった料理です。そして例の太鼓の音の謎も判明します。天井の梁に仕掛けられた機関にハムスターが引っかかっていたのです。明らかに人間が設置したもので、その直後、黒装束の集団が踏み込んできます。潘樾が楊采薇を庇いながら、なんとか逃げ延びました。
潘樾は「荷物をまとめてここを離れろ」と言いますが、楊采薇は聞きません。殺人犯にされたまま逃げたくない、と。
潘樾が「俺が守る。ただし条件がある」と言います。
条件とは——自分で捨てた玉佩を取り戻すこと。
楊采薇は池の中を一晩中探し続けて、ようやく見つけ出します。翌朝、潘樾は彼女を連れて調査に出ます。都から来た男と傷跡のある収屍人という組み合わせが周囲の目を引く中、楊采薇が「こんな自分が隣にいたらおかしい」と口にします。
潘樾の返事はこうでした。「美醜や身分は外見で決まるものじゃない。それはお前が幼い頃に自分で言ったことだ」と。
この台詞、楊采薇も私も少し黙ってしまいました。
花間令 1話の感想まとめ
一番残ったのは、楊采薇が玉佩を地面に叩きつけるシーンです。
潘樾が十年間探し続けて、やっと会えた相手なのに、彼女は言葉ではなく物を投げ捨てるという動作で「知らない」と言う。あの行動に、楊采薇が今どれだけ自分の価値を低く見ているかがにじみ出ていて、きつかったです。
収屍人という設定が面白くて、死体に関わる仕事なのに彼女はすごく丁寧に遺体と向き合います。引き取り手のない人たちに最後の場所を作るのが仕事で、社会からは忌み嫌われているのに、やっていることは誰よりも誠実です。そのズレが、見ていてじわじわ気になります。
潘樾は「颯爽と現れて救う」タイプに見えるんですが、解剖シーンですぐ外に逃げ出したり、意外と人間っぽいところがあります。玉佩を取り戻すことを条件にするのも、ちょっと引っかかるところはあって。良い人なのはわかるけれど、そのあたりは正直まだわからないです。
李宅の謎は1話では解明されないままで、牛肉という手がかりと黒衣の刺客という断片だけが残ります。でも一番気になっているのは事件よりも、楊采薇が夜中にひとりで現場に戻ったあの判断です。頼まれてもいない、守ってくれる人もいない状態で、あの人はまた行く。引き返す選択肢が最初からなかったみたいに。
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