ご訪問くださりありがとうございます!クルミットです♪
「恋華-れんか-」第2話では、魏枝(ぎし)と炎越(えんえつ)を取り巻く運命がさらに絡み合い、三界の思惑や秘密が少しずつ明かされていきます。人間界では修行が始まったばかりなのに、天界や魔界までもが“鳳凰”を探し求めているようで、物語は一気にスケールアップする予感がします。
それでは第2話を一緒に見ていきましょう!
恋華-れんか- 第2話のあらすじ
前回、炎越が魏枝に見た幻影は、彼女が赤い嫁衣を身にまとい火海に呑まれてしまう衝撃的な未来でした。これに胸を痛める炎越ですが、青涣(せいかん)からは「凡人の運命に情を持てば天条違反になる」と厳しく諭されます。実は青涣は天帝から炎越を監視するよう任されており、炎越が“余計な干渉”をしないかどうか常に目を光らせているのです。こうした事情を知らないまま、魏枝たちの本格的な修行がスタートしますが、魔界も炎越の動向を警戒しているようで、不穏な気配をうかがわせます。魏静月(ぎせいげつ)は相変わらず高慢な態度で魏枝をこき使い、炎越から罰を受けても懲りない様子です。やがて炎越は弟子全員に瞬移の法術を教えますが、魏凌月(ぎりょうげつ)はすぐにコツをつかんでみせたため、炎越は彼女を“真の鳳凰候補”かもしれないと考え、貧しい人々の暮らしを直に見せるため城壁へ連れ出します。そして「修行者は人々を見下すのではなく、向き合う心が大切だ」と教え、城内の困窮する人々への思いやりを説きます。書院へ戻ると弟子たちに心法と口诀を百遍抄写するよう指示し、みんなは悲鳴をあげながらも従うしかありません。
一方、魏静月はますます魏枝への嫌がらせをエスカレートさせて、わざと部屋を荒らすなど執拗にいじめ続けます。そんな光景を見た明朗(めいろう)は気にかけている様子ですが、魏枝とのあいだには過去の経緯があり、いまはお互い知らないふりをしているようです。実は魏枝はもともと顧城(こじょう)の名家の娘・顧鳳知(こ ほうち)でしたが、父や顧遠山(ぐ えんざん)が無実の罪で没落し、母の顧氏(こし)に引き取られるかたちで尚書府の丫鬟になったという悲しい過去がありました。天上では風神と雷神が天帝天后に報告をするなか、天后の息子・炎洛(えんらく)は農耕を興すため瀛洲(えいしゅう)に向かいたいと申し出て、天帝の反対を受けながらも最終的には許されます。しかし天后としては、息子が危険から遠ざかることを内心望んでいるらしく、寂しさと安堵が入り混じった複雑な思いを抱いています。
天界も人間界も、それぞれの事情を抱えながら動いている展開にワクワクしますね。
そんな中、魏凌月は炎越への尊敬の念が高じて、いつのまにか淡い恋心らしき感情が芽生え始めます。城壁での教えを思い出しながら炎越の衣服を手洗いしてはときめき、さらに魏枝への嫌がらせを見て注意しようとするものの、妹を抑えきれないもどかしさを感じているようです。その頃、炎越は青涣と魏凌月のことを話し合い、「鳳凰である可能性はあるが、単に仙缘があるだけかもしれない」と慎重に見極めようとしています。そこへ天界の仙侍・喜児(きじ)が美食探しに夢中になって“快活楼”に迷い込んでしまったとの知らせが届き、炎越は仕方なく賭けで銀を稼ぐ方法を使って彼女を救い出します。しかし外で待ち構えていた魏枝にその場面を見られてしまい、誤解を招いてしまうのが切ないところ。
仙人らしからぬ賭けの場での炎越の姿に、ちょっと驚きと親近感を覚えました。
さらに二人で物資を買いそろえる道中、炎越は魏枝から「私は顧城出身で、婚歴はない」と聞きますが、それ以上は深入りできずにもどかしい心境をのぞかせます。一方で宮中では、国師が皇帝の留守を狙って貴妃と手を組み、鳳凰を掌握して三界を支配しようとたくらむ姿が描かれ、学院内に仕掛けた密偵・肖錦(しょうきん)の存在も明らかになります。そんなこととは露知らず、魏枝は帰り道で小さな子どもに財布を奪われてしまい、追いかけてみると母親が亡くなって困窮している家族の姿を目の当たりにします。魏枝は「仙術で助けてあげてほしい」と炎越に懇願しますが、炎越は「生死は変えられないものだ」と拒否。魏枝は「結局、貴族や仙人は自分たちが高みから見ているだけで、下々の人々の痛みなど分からないのだ」と憤りをあらわにします。
魏枝の怒りはもっともですが、炎越にも変えられない“天界の掟”があるのだと思うと、どちらの気持ちも切ないですね。
恋華-れんか- 第2話の感想まとめ
第2話では、炎越が見た「魏枝の悲惨な未来」が二人の関係に微妙な影を落としながらも、魏凌月や魏静月、そして明朗といった周囲のキャラクターもそれぞれの思惑で動き出し、世界観がぐんと広がった印象です。特に魏枝がつらい過去を背負っていると分かったことで、彼女の強さと優しさがいっそう際立ちました。炎越は天界の法や自分の使命に縛られており、助けたい気持ちを素直に行動に移せないもどかしさも見ていて胸が締めつけられます。とはいえ、逆境の中でもお互いを意識し合う場面が増えていくことで、今後の展開にドキドキが止まりません。どこか共鳴し合うような二人の関係が、修行や三界の争いとどう絡んでいくのか期待が高まりますね。次回も楽しみにしていきましょう!
コメント