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クルミットです♪
第7話で心も体もボロボロになった花芷。第8話は、涙を拭いて立ち上がり――家を守る“掌家(家政の長)”に名乗りを上げる回です。さらに、丫鬟(女中)たちの身契を返して自由にするという大胆な決断、そして**紅果(さんざし)**から始める商いの第一歩! 主婦目線でも「ここから稼ぐ!」の段取りが見えてきてワクワクしました。
それでは第8話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第8話のあらすじ
夜。林婉は体を案じ、家に残った僅かな養容丸を花芷へ。母の朱盈貞はそっと披風をかけ、普段は強気な齊蕙蘭も息子の飴玉三つを枕元へ忍ばせます。
目を覚ました花芷は、枕元の小さな“思いやり”に気づきます。厳しい言葉の裏にちゃんとある家族の愛情――そこで腹が決まるのです。
厳しさの奥にある優しさ、やっと届いた気がして胸が温かくなった。
花芷は林婉に「掌家を務めたい」と直談判。さらに法(大慶刑律)を引き、2,150万銭で流配中の四十三名を贖えると提示します。額に皆が茫然とする中、花芷は「事は人に在り」と言い切り、まず三か月の執行猶予で“成果が出なければ帳簿を返す”と約束。
「食うものすら不安」と渋る夏金娥に、花芷は懐から交子を出し、抱夏へ今月の食用・下人の月銭の手配を指示。さらに「夫人・小姐にも月銭を出す」と宣言し、空気を一変させます。
言葉じゃなく“段取りと現金”で場を動かす花芷、頼もしすぎる!
積年の懸案――沈家との縁談。花芷の意思を汲んだ林婉は自ら連れ立って退親へ。沈父は逃げ、応対した沈老夫人に誠実に告げ、随草貼の礼には欠条を切って返す誠意。
沈淇は脚を引きずって追いかけますが、花芷は「あなたは良い人。縁は戻さず、友でいましょう」と静かに告げます。
“情”を残して“利”を断つ。この距離感、花芷らしくて清々しい。
一方、陳情はこの退親と女児酒の件を顧晏惜に報告。余計な気回しで女児酒を七宿司へ押収します(やめて〜!)。
屋敷では花芷が呉玉娘に当金の半分を渡し、「自分のやりたいことで、守りたい人を守る」と胸の内を明かします。目指すのは誰にも寄らず自立して四海を旅できる自由――その入口が拂冬の紅果(蜜煮)だと定め、摘み・洗い・種抜き・飴煮の“主婦式ライン作業”を構築。
…が、慣れぬ丫鬟たちは不満噴出、品質は酸っぱすぎ/甘すぎとバラバラ。さらに夏金娥が別用で人手を引き抜き、花芷は現場に自ら入り立て直し。
「仕組み化>属人化」を目指す矢先の“現場の壁”、分かりすぎて頭抱えた。
その頃、顧晏惜は“十年前の童仆”捜しで花家本支を洗うも手掛かりなし。馬を引いて通りかかった紅果の林で、花芷の摘み作業に遭遇します。
花芷は掌家の難しさを“横から”打ち明け、林の管理人林婆婆には菓子と銭を渡して労い。顧晏惜が男丁の在否を確かめると「一人も残っていない」と聞き、わずかに落胆。
やがて現場へ「三夫人の用だ、来い」と声がかかり、身契が夏金娥にある丫鬟たちは作業を離脱。
花芷は林婉の食膳を運びながら、真正面から**“身契の返還”を願い出ます。林婉は静かに承諾。皆を広間に集めると――夏金娥が束ねた身契を花芷へ。花芷はそれを丫鬟一人ひとりへ配り**、自由身を宣言します。
主従の線が消える音がした。ここは声出して「よっしゃ!」って言った。
契約から解き放たれた覓秋は旅立ちを選び、迎春は花芷に今後の道筋を確認。花芷は「紅果から家業を起こし、祖父たちを贖う」と明言。
不思議なもので、自由を得た丫鬟たちは能率も品質も爆上がり。出来上がった紅果の出来に、台所がぱっと明るくなります。
そんな中、夏金娥は夜、布団を抱えて林婉の部屋へ――(さて、何を仕掛けるつもり?)。
自由はコスト。でも、自由は利益にもなる。現場が動き出した手応えが最高。
惜花芷 第8話の感想まとめ
今回の推し場面は三つ。
1つ目は、枕元の小さな気持ち(養容丸・披風・飴玉)。冷たい言葉の奥にある家族の“ぬくもり”、沁みました。
2つ目は、退親の上手な畳み方。礼を欠かさず、欠条で清算し、情は友へと残す。しこりを最小化する別れ方が完璧。
3つ目は、身契の返還→自由身。これは人材マネジメントそのもの。束縛よりも、自発性×目的が品質と速度を押し上げるという“答え”を、ドラマが見せてくれました。
花芷の強さは“やり方”じゃなく“覚悟”。数字と段取りで道を切り拓く姿に痺れる。
一方で、現場は問題だらけ。ライン作業の品質ぶれ、人手の横取り、資材と資金の綱渡り。
でも、自由を与えることで“人が育つ”瞬間が確かに訪れました。これ、主婦の台所でも会社経営でも同じ真理だと思う。
顧晏惜は可視・不可視の両面で花芷をフォロー。陳情の“余計な押収”は残念でしたが、彼の視線は確実に花芷の隣に寄ってきています。
そして、夜の夏金娥の動き――家政の主導権をめぐる“女の合議”が、次回の火種になりそう。
自由を手にした手で、次は売る仕組みを。紅果の“商品化”が勝負どころ!
次回は、紅果ビジネスの本格稼働と、家政の主導権争いが同時進行の予感。花芷の三か月プラン、初月のKPI(売上・原価・人件費)をどうクリアしていくのか、主婦的にも目が離せません。
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