惜花芷 第20話あらすじと感想|顧晏惜、ついに正体を明かす――涙と赦しの抱擁

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第20話では、涙なしでは見られない展開が続きました。
太后の登場によって花家の葬儀は大きな注目を集め、そしてついに――顧晏惜が花芷に自らの正体を打ち明けます。
ふたりの絆がようやく動き出す、胸を締めつけるような一話でした。

それでは第20話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第20話のあらすじ

太后は林婉の棺にすがりつき、涙ながらに四十年来の友情に別れを告げました。
「どうしてこんな形で…」という嘆きが、静まり返った花府に響き渡ります。
出殯の際、花芷は家族を率いて太后の恩に感謝を述べました。
太后は「花家のように、苦楽を共にできる家族が羨ましい」と語り、深く頭を下げる花芷に優しいまなざしを向けます。

太后が奠儀を贈ったことで、それまで冷淡だった人々が一変。
次々と花府に弔問客が訪れ、沈んでいた空気に少しだけ温もりが戻りました。
芍薬は隅で泣いていましたが、沈焕が米花を差し出して慰めます。
ふたりは一緒にそのお菓子を供え台に捧げ、林婉への想いを静かに手向けました。

その頃、花娴は到着したものの、花静だけが姿を見せません。
花芷は柏林を宋宅に遣わし、花静の母の死を正式に報せました。
しかし宋成祖は「関係ない」と拒絶。
けれど“母の喪に参列しない”と不孝罪に問われる可能性があると聞かされ、渋々花静を押し出します。

花芷は花静を門前で待ち受け、林婉のために跪いて弔うよう命じます。
花静が拒むと、花芷は彼女の悪行を公の場で暴露。
さらに宋家の春薬を突きつけると、花静は言葉を失い、見物していた町の人々から非難の声が上がりました。
怒り狂った花静は秦姨娘を見つけ、逆恨みして罵声を浴びせます。
しかし秦姨娘もついに堪忍袋の緒が切れ、乱闘に。
止めに入った花琴を花静が突き飛ばすと、秦姨娘は激怒し、花静の外衣を破ってしまいました。
恥をかいた花静は衣を押さえて逃走。

花芷は群衆に向かって言い放ちます。
「今後、花静およびその子らと花家は一切の縁を断つ!」
その声は冷たくも毅然としており、花家の新たな決意を象徴する瞬間でした。

花芷が“情より正義”を選んだこの場面は、本作屈指の名シーンです。

一方、顧晏惜は慎閣に幽閉されていました。
何日も食事を取らず、顧成焘は彼の好物である栗子糕を差し出して「君臣・父子の理は永遠に変わらぬ」と諭します。
しかし顧晏惜の心は動きません。
宮を出た彼は顧晏焄に「父上は、かつて誰かを愛したことがありますか」と問いました。
顧晏焄は「君は臣の綱、父は子の綱。愛など束の間の夢に過ぎぬ」と答え、冷たく背を向けます。

この親子の断絶ぶりには、言葉を失いました…。愛を知らずに生きることの虚しさが痛いほど伝わります。

七宿司では、陳情が花芷からの蜜糕を顧晏惜に差し出し、林婉が亡くなったことを伝えます。
その瞬間、顧晏惜は何も言わず馬を駆け、花府へと急行。

訓練場で彼は花芷を見つけ、ついに真実を語ります。
自分が世子であり、七宿司の司使であること――これまで隠していたすべてを、偽りなく打ち明けました。
花芷は涙を浮かべながら、次々と問いを投げかけます。
顧晏惜はその一つひとつに誠実に答え、言い逃れも弁解もせず、真っ直ぐに彼女を見つめます。

そして花芷は泣きながら言いました。
「私はあなたを恨まない。花家の男たちを流したのはあなたではない。
落井下石し、欺いたのもあなたではない。
だから怒りはぶつけない。でも、あの十杖――私は忘れない。
もしあなたがこれから少しでも私に優しくしてくれるなら、その分だけ帳消しにしてあげる。」

そう言って、花芷は顧晏惜を抱きしめました。

二人の抱擁は、赦しと想いの象徴。長い苦しみの中にようやく芽生えた希望を感じました。

その後、芍薬が顧晏惜の姿を見かけ、思わず抱きつきます。
夜になると、顧晏焄のもとへ「顧晏惜からの謝罪」と称する点心が届けられます。
不審に思った顧晏焄は召使の慶祥に一口食べさせ、安全を確かめてから自ら口に運びました――
この一幕が何を意味するのか、今後への不穏な伏線を感じさせます。

翌朝、林婉の侍女・蘇嬷嬷が花府を去る決意を固め、花芷は自ら門まで見送りました。
別れ際、蘇嬷嬷は林婉から贈られた簪を花芷に手渡し、「これは奥様があなたを娘のように思っていた証」と言葉を残して去っていきます。

林婉の形見を受け取る花芷――“志を継ぐ者”としての覚悟が、静かに宿りました。

惜花芷 第20話の感想まとめ

今回の見どころは、なんといっても顧晏惜が花芷にすべてを打ち明けた場面。
秘密と誤解の壁がようやく崩れ、二人の心が本当につながった瞬間でした。
そして花芷の毅然とした態度、正義を貫く姿がますます魅力的に描かれています。

太后、林婉、蘇嬷嬷――失われた人々の想いが確実に花芷の中で息づいていて、
この回から物語が“再生”の方向へと進み始めたように感じます。

「赦し」と「決意」が交差した第20話。次回、二人の関係がどう動くのか期待が高まります。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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