惜花芷 第23話あらすじと感想|顧晏惜の密かな助力――花娴の自由、そして炎に包まれた運命

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第23話は、花娴の「和離」がついに成立する感動の回。
その裏では顧晏惜が密かに動き、花芷と心を通わせる場面も描かれます。
けれど物語の終盤、王府の火災という新たな波乱が……。
穏やかな幸福と不穏な運命が交錯する、一瞬たりとも目を離せない回でした。

それでは第23話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第23話のあらすじ

顧晏惜は宪王・顧晏恭を訪ね、「花娴の和離訴訟に正義の裁きを」と頼みます。
顧晏恭は「誰かが冤を訴えているなら、青天白日を示すのも王の務め」と快諾。
こうして府尹での審理当日、宪王自らが裁きの場に姿を現しました。

花娴は証拠として自らの供述書、嫁入り時の持参品明細、そして傷の診断書を提出。
対する楊奇は「濡れ衣だ!」と叫び、罪を否認します。
府尹は「大慶律では夫婦間の私怨は追及できぬ」と渋るものの、花芷が一歩前へ。
「夫婦の義はすでに失われています。和離を認め、慰謝として銀二百貫を支払わせるべきです」と毅然と主張します。

府尹は罰金をためらいましたが、花芷は過去の先例を引き合いに出し、法の抜け道を封じました。
これに顧晏恭は感心し、その場で判決を下します。
「准花娴与楊奇和離,楊奇一月内償銀二百貫,杖一百!」

花芷の知略が冴えわたる瞬間! 女性の力で理不尽を覆す爽快な場面でした。

審理後、顧晏恭は笑みを浮かべて顧晏惜に言います。
「この件、ひとつ貸しを作ったな。」
顧晏惜は「私はただの閑人です」と軽く受け流しますが、顧晏恭は意味深に告げました。
「お前は兵を率いる才がある。今は太平でも、いつか戦が再び訪れるかもしれぬ。」

――この会話が、後の運命を暗示しているように感じました。

夜、凌王・顧晏焄の屋敷に忍び寄る影。
何者かが寝所に侵入し、顧晏焄を昏倒させた後、火を放ちます。
顧晏惜が帰宅したときには、すでに王府は炎に包まれていました。

一方、花府では花娴の和離と吳玉娘の出産を祝う宴が開かれ、笑顔と酒があふれていました。
花芷も久々に肩の力を抜き、ほろ酔いの頬を染めながら月夜の庭へ。
訓練場で夜風に吹かれながら、ふと顧晏惜を想い呟きます。

その背後から、そっと腕を回す影――顧晏惜でした。
二人は月明かりの下で寄り添い、上元節の夜を思い出します。
花芷は彼の目を見つめながら、何かを感じ取りました。
「何かあったの?」
顧晏惜は小さく頷き、「凌王府が……燃えた。主も、共に。」とだけ答えます。

花芷は少しの沈黙の後、ふっと微笑んで言いました。
「あなた、拂冬が調えたお酒を飲み損ねたわね。味見してみる?」
そう言うと、花芷はゆっくりと唇を重ねました。

このキスは、悲しみを共有し、互いを支える約束のようでした。

その頃、宮中では顧成焘が報告を受け、深く息を吐きます。
「二十年もの禍根……ようやく清算できたか。これであの子の心も晴れよう。」
過去の火種がようやく消えたようで、皇帝の表情には一抹の安堵が浮かびました。

数日後、花府では吳玉娘の娘の“洗児会”が開かれます。
顧晏惜も花芷とともに祝いに駆けつけ、贈り物を手渡しました。
花芷はさらに十八壇の“石凍春”を竹林に埋め、「この子が大きくなったら一緒に開けましょう」と微笑みます。

宴の席で花芷は、吳玉娘に花平陽との馴れ初めを尋ねます。
吳玉娘は恥ずかしそうに笑いながら回想を語りました。
若き日の花平陽が、彼女の歌声に惹かれて毎日門の外で待ち、
やがて風筝で文を交わすようになったこと――。
半年もの間、顔も知らぬまま心を通わせ、やがて夫婦となったという美しい物語。

この風筝の恋のエピソード、まるで詩のようで胸が温かくなりました。

一方、北地の三白城では、花家の男たちが酷寒の中で堤防を築いていました。
互いに支え合いながら、ようやく命をつないでいる様子が描かれます。
花府では秦二桂と二夫人・齊蕙蘭の関係も和らぎ、柏礼にも笑顔が戻りました。
店の商売も好調で、銭箱が次々と満たされていきます。

念秋が帳簿を三度確認した後、花芷は皆に報告しました。
「現在、家にある金は五十万貫。これで流罪の赦免が申請できます。」
ただし赦免できるのは一人だけ――。
花芷は即座に「まずは花屹正を救いましょう」と決断し、全員が同意します。

その頃、顧晏惜は数日間姿を見せず、密かに昭国の間者を追っていました。
北地を守る将軍・吳永に通敵の疑いがあると知り、顧晏惜は皇帝に直訴します。
「この身に代えても、真相を確かめたい。」
彼の決意は固く、再び戦地へと向かう覚悟がにじんでいました。

惜花芷 第23話の感想まとめ

今回の見どころは、やはり顧晏惜が裏で花娴の裁きを動かしたところ。
彼の冷静な判断と花芷の賢さが見事に噛み合い、法廷の場面は圧巻でした。
そして、火災をきっかけに見せた花芷への深い想い――
この二人の関係が、もはや恋を超えた「信頼と支え合い」になっていることを強く感じました。

一方で、花家の再生が確実に進んでいるのも印象的。
人々が少しずつ笑顔を取り戻していく一方で、顧晏惜には新たな使命が。
次回、彼が北地へ向かうことで、再び波乱が訪れそうです。

別れの予感と、希望の光が交差する第23話――静かな余韻が心に残りました。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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