惜花芷 第24話あらすじと感想|北へ向かうふたり――氷雪の旅路で育まれる絆と希望

ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪

第24話は、ついに花芷と顧晏惜が北地へ向けて旅立つ回。
氷雪の中で交わされる言葉、肩を寄せ合うぬくもり、そして待ち受ける危険――。
これまでの騒乱を越え、ふたりの関係が本当の意味で“伴侶”へと変わっていく、美しくも切ない旅立ちの物語でした。

それでは第24話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第24話のあらすじ

顧晏惜は出発前に花府を訪れ、花芷へ別れの挨拶をします。
しかし思いがけず、花芷もまた北地へ行く準備を整えていました。
目的地が同じ北地大営だと知った顧晏惜は、思わず微笑みます。

出発の朝、顧成焘は顧晏惜に厚手の大氅を手渡し、「北は寒い、これを着て行け」と言葉をかけました。
この様子を六皇子が偶然目撃。
震えるように地に跪く彼に、顧成焘は一瞥もくれず去っていきます。
長青の口から明かされた六皇子の身の上――彼の母はすでに亡くなった宮女で、幼い頃から皇帝に疎まれ、貧しい衣で暮らしてきたことを知ると、顧晏惜の胸にも複雑な思いがよぎります。

同じ頃、何者かが七宿司の動きを熟知し、北へ向かう途中で顧晏惜を襲う計画を進めていました。
闇の中で静かに蠢く陰謀――旅路にはすでに死の影が潜んでいたのです。

花芷は旅支度を整えながら、顧晏惜のために手縫いの棉袍を作ろうとします。
しかし針仕事が不得手でなかなか上手くいかず、苦笑いを浮かべました。
一方、沈焕は芍薬に会いに花府を訪れ、手作りの蛙干を差し出します。
芍薬は大喜びで受け取り、流れ星に「もっと賢くなれますように」と願いをかけました。
沈焕も同じ願いを口にして、ふたりは顔を見合わせて微笑みます。

出発の日、花芷は屋敷を夏金娥に託し、商隊に扮して北上することに。
護衛として鍛え上げた鐘叔を同行させ、顧晏惜も七宿司の名目で陳情と李猴を“監督役”として連れていきます。

広い天地の下、花芷は馬を駆りながら風を受けて笑います。
「今日初めて、自分がどこまでも走っていける気がした!」
その自由な笑顔に、顧晏惜も心から笑いました。

道中、刺客たちは商隊を監視していましたが、花芷の一行を単なる商人と見誤り、まだ動くことはありません。

夜、河辺に野営した一行。
花芷は無邪気に川へ入り魚を捕まえ、顧晏惜も黙って手伝います。
焚き火の明かりの中、ふたりは並んで腰を下ろしました。
花芷がふと呟きます。
「この旅、本当に楽しいわ。先のことは分からないけれど、こうして一緒にいられるだけで十分。」
顧晏惜は何も言わず、そっと花芷を抱き寄せました。

危険な旅の最中でも、ふたりの間には確かな安らぎがありました。

翌朝、北風が強まり、雪が舞い始めます。
顧晏惜は顧成焘にもらった大氅を脱いで花芷にかけましたが、花芷は首を振り、
「寒くないわ、いい方法があるの。」
そう言って顧晏惜に大氅を着せ、自らその中に潜り込みました。
馬上で寄り添う二人――雪原を一匹の影が並んで駆けていく光景は、まるで詩のように美しいものでした。

やがて一行は琨山近くの谷間に差しかかります。
顧晏惜は地形を見て、「ここは伏兵が潜みやすい」と警戒。
花芷を車に戻らせ、自ら先頭に立ちました。

案の定、山賊たちが道を塞ぎます。
顧晏惜は即座に頭目・牛横を捕らえ、剣先を喉元に当てました。
その時、花芷が馬車から降り、毅然と名乗ります。
「当家の主は私、彼は私の入赘女婿。」
その堂々たる態度に山賊たちは呆気に取られ、顧晏惜も思わず苦笑。

花芷は彼らの事情を聞き、飢えと貧しさからやむなく山に籠ったと知ると、自らの金と衣を与えました。
「正しく生きたいなら、南へ戻るとき私たちと一緒に来なさい。」
その言葉に、牛横たちは深々と頭を下げます。

雪は次第に激しくなり、花芷の手は凍傷で赤く腫れました。
幸い芍薬の薬膏があり、すぐに回復。

そして翌朝、一行はようやく北地・三白城に到着します。
顧晏惜は花芷に「自分は先に衙門へ行く」と告げ、いったん別行動に。

花芷が隊を率いて城内に入ると、四叔・花平陽が転がるように駆け寄ってきます。
しかし勢い余って派手に転倒。
花芷は彼を抱き起こし、薄汚れた衣を見て胸を痛めました。
彼女は懐から吳玉娘と娘の肖像画を取り出し、花平陽に手渡します。
「二人とも無事よ。」
その一言に、花平陽の目から大粒の涙が溢れ、震える声で「本当に……生きているのか」と呟きました。

その声を聞きつけ、花屹正も寝床から飛び起き、ふらつく足で廊下へ飛び出します――。

ようやく“家族再会”の兆しが見えた瞬間。これまでの苦労が報われたようで胸が熱くなりました。

惜花芷 第24話の感想まとめ

第24話は、花芷と顧晏惜が“共に歩む”覚悟を固める旅の章。
過酷な道のりの中でも笑い合い、励まし合いながら進む二人の姿は本当に眩しかったです。
特に、大氅の中で寄り添う場面――恋愛というよりも“人生の伴侶”としての深い信頼が感じられました。

また、花芷が山賊にまで誠実に向き合う姿勢には、彼女の強さと優しさが凝縮されています。
対照的に、顧晏惜の冷静な判断と行動力も際立ち、ふたりのバランスの良さが際立った回でしたね。

愛と勇気を携えて北へ進む二人――この旅の行く先に待つものは希望か、それとも新たな試練か。
次回、三白城での再会と顧晏惜の使命がどのように交錯するのか、ますます目が離せません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

コメント

コメントする