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クルミットです♪
今回の29話、作戦が着実に動いた回でもあるんですが、私が一番引きずったのは如意と李同光のあの場面でした。
「あなたが好きだったのは任辛であって、今の私じゃない」
これを如意が言い切ったとき、なんとも言えない気持ちになりました。拒絶の言葉でもあるし、自分自身の変化を静かに認めた言葉でもあるというか。
それでは29話を一緒に見ていきましょう!
一念関山 29話のあらすじ
まず如意が金媚娘のもとを訪ねます。朱衣衛の白雀たちを縛っていた薬の解毒剤を作ってほしい、という頼みです。
白雀とは朱衣衛に組み込まれた女性工作員たちで、薬によって身体を支配されている状態です。如意は解毒剤に加えて、白雀たちの名簿も消したいと考えています。名簿が残っていたら、彼女たちはどこかで追われ続ける可能性がある。
半端なことが嫌いなんですよね、如意は。解毒剤だけじゃなくて名簿まで消す、というところに如意らしさが出ています。
如意は李同光に会い、使節団が安国を脱出するための三つのルートを手渡します。李同光はそのなかの一本を選んで、それからこう聞くんです。「今回は寧遠舟と一緒に安国を出るのか?」
補政大臣になれたら、この世のあらゆる美しいものを如意に贈りたいと言います。
でも如意の返答が、揺るぎなくて。
「この世の美しいものが全部好きになれるとは限らない。寧遠舟は私が好きな人だから、彼がくれるものが好きになれる」
贈り物の豪華さの話じゃなくて、誰が贈るかの話なんですよね。この一言、李同光にはかなり刺さったんじゃないかと思います。
如意はさらに続けます。「あなたが好きだった相手はあの頃の任辛であって、今の私じゃない」と。
これを言われた李同光が、ちょっと気の毒というか……でも彼はまだ引かない。「如意が寧遠舟に飽きた日には、いつでも傍にいる」と言い残すんです。
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そこへ初月が絡んできます。
馬場へ向かう李同光を見た初月がこっそり後をつけて、如意との場面を目撃してしまいます。嫉妬した初月が如意を追いかけると、如意はあっさり気づいて逆に初月を捕まえ、そのまま李同光のところへ連れていきます。「自分の周りのことはちゃんと始末しなさい」と言い置いて、さっさと立ち去る。
追われたら捕まえ返すタイプ。如意の処理の速さ、毎回少し笑ってしまいます。
初月は李同光に詰め寄ります。「如意って誰なの?」
李同光は「沙東部の人間で、こちらの計画に必要な人物だ」とだけ答えて、「初国公には話すな」と釘を刺します。そして正直に言ってしまうんです。「如意のことは好きだ。でも初月に優しくしていたのは、協力関係のためだった」と。
これは言いすぎでしょう。やんわり誤魔化すこともできたのに、なぜここまで正直に言うのか。
傷ついた初月は一人で酔仙閣へ飲みに行きます。
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一方、永安塔の周辺を偵察していた于十三が朱衣衛に発見されて追われることになります。逃げ込んだ先がその酔仙閣で、なんと初月とばったり遭遇します。
于十三は初月に頼んで、朱衣衛の捜索をやりすごしてもらいます。初月は金明県主という身分を使い、捜索にきた朱衣衛を追い払ってくれました。
于十三は初月の様子から、恋愛で傷ついたんだなと見抜いてしまいます。そして初月にこう言います。「次から知らない人と酒を飲むな。知らない人を気軽に助けるな」と。
親心というか、兄みたいな言い方で。
于十三ってこういうところが素直でいいと思います。利害はあったにしても、ちゃんと心配している。
于十三は初国公府へ連絡して迎えを呼ぶと言い、今日ここで会ったことは秘密にするよう頼んで立ち去ります。
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如意は寧遠舟に計画を話します。白雀の名簿を消して解毒剤を渡す件を、永安塔への攻撃と同じタイミングで動かすことにしたと。朱衣衛が内部で混乱すれば、寧遠舟たちの助けにもなるという判断です。
寧遠舟は永安塔への陽動攻撃を決行します。安帝に梧帝を別の場所へ移させて、救出計画を安全に進めるためです。于十三たちを連れて偽の攻撃を仕掛け、そのまま永安塔に火を放ちます。
これで侍衛たちは梧帝を移送せざるを得なくなった。
鄧輝は残された証拠から梧国の北蒼軍の関与を突き止めますが、梧帝本人はこれを丹陽王の仕業だと思い込んでしまいます。そして鄧輝が寧遠舟に個別で会いに来ます。以前、縊刑にされた部下を助けるよう示唆してくれたのが寧遠舟だとわかっていて、その恩返しに安帝へ「朱衣衛では梧帝の警護が難しい」と進言すると言うんです。鄧輝は刺客の件が六道堂に関わっていると推測しているが、安帝に報告するつもりもないと明かします。
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街で再び于十三と出くわした初月は、どうしても一緒に飲みたいとついていきます。于十三は結局折れて、安都の金沙楼へ連れていくことになりました。
酔いが回ると初月は正直になって、李同光のことが好きだったけど悔しい気持ちもある、と打ち明けます。
于十三は初月を安慰します。「あなたにも良いところはある。だから李同光もあなたに良くしていたんだ」と。
慰め方が不器用なんですが、嘘がなくて。
一念関山 29話の感想まとめ
この話で一番印象に残ったのは、如意が李同光に言ったあの言葉です。
「寧遠舟は私が好きな人だから、彼がくれるものが好きになれる」
これ、感情の話をしているようで、実は李同光への返答として一番ちゃんとしているんです。贈り物が豪華かどうかじゃなくて、受け取る側の気持ちの話をしている。
李同光はおそらくここで正面から刺さったんじゃないかなと思います。でも彼がまだ諦めていないところが、こう……やっぱり少し哀れになります。
初月が傷ついたシーンも切なかったです。「合作のために優しくしていた」なんて言葉、受け取った方は立ち直れないですよね。李同光は不必要に正直すぎる。
でも逃げ込んだ酔仙閣で于十三と出会えたのは、初月にとってはわずかな救いかもしれない。于十三の慰め方は決して上手くないですが、「あなたにも良いところはある」という言葉、どこか素朴で残りました。
永安塔に火を放つ場面は、計画が着実に動いてきた感じがあります。鄧輝が内側から動いてくれる展開も、寧遠舟たちにとって大きいはずで。そこは思ったより筋が通っている人でした、鄧輝。
酔いながら于十三に本音を話している初月の場面、なんとなく顔が浮かんで、じわっと来ました。
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