ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪
この話、正直ちょっと覚悟が要る回でした。如意の潜入作戦もあるし、楊盈と梧帝の兄妹再会もある。でも一番ずっしりきたのは、梧帝という人物の本性が見えたところです。
それでは23話を一緒に見ていきましょう!
一念関山 23話のあらすじ
前回の一件で単独行動を乗り切った楊盈に、寧遠舟をはじめとして仲間たちから称賛が続きます。楊盈はみんなの言葉に素直に喜んでいて、この人が少しずつ居場所を見つけていく様子がわかります。
でも寧遠舟の目は如意にも向いています。翌日また朱衣衛(皇帝直属の秘密警察組織)に乗り込もうとしている如意の手の傷に気づいて、止めはしないけど自分を傷つけないでほしいと言います。
「止めない」と言いながら「傷つくな」って、静かなのにちゃんと伝わってきます。
如意の読みは鋭いです。李同光が安帝に朱衣衛の刺客の件を報告したとしても、今日あちらが動かなかったのは、鄧輝が京都にいないからではないかと踏んでいます。その隙を突いて動こうという計算です。寧遠舟は万一のときは迷蝶(連絡用の蝶)で知らせるよう告げ、支援を手配すると約束します。
安帝は鄧輝を召喚して暗殺の件を問い詰めます。鄧輝は否定しましたが、安帝は自分の命令なしに私兵が動いたことを許さず、さらに北磐人(北方異民族)との内通疑惑も調査するよう命じます。
一方、迦陵も情報を掴んでいました。朱衣衛の中に北磐と内通した者がいると知り、陳葵(左使)の仕業だと断定します。しかし迦陵自身の部下も合県に派遣していたため、鄧輝に如意暗殺の件を嗅ぎ付けられる前に、珠璣の不審死を調査する名目で京都を離れることにします。上手く逃げるな、とちょっとイラッとします。
そして如意が動きます。秉筆司(皇帝の近侍を務める内侍の部署)の内侍に変装して朱衣衛の内衙に潜入。目的はひとつ、当年の名簿に自分の名前が残っているかどうかの確認です。
名簿に名前がなかった。この「なかった」が重くて、しばらく頭に残ります。
存在ごと消された、ということですから。
その頃、楊盈には安帝からの命令が下ります。幽閉されている梧帝と永安寺で面会せよ、というものです。楊盈は寧遠舟に打ち明けます。幼い頃から皇兄とはほとんど顔を合わせたことがないので、すぐ身バレするかもしれない、と。寧遠舟もこの面会が楊盈の正体を試すための罠だと読みます。そこで六道堂(寧遠舟たちが属する義賊組織)の旧い暗器を楊盈に渡して、もし梧帝が認識できなかったり言葉が滑ったりしたら、暗器で昏倒させて時間を稼げと伝えます。
如意はその後、陳葵に「迦陵の部下」として接触して暗殺の件を報告するふりをします。陳葵には正体を見破られましたが、如意は直接名乗ります。任辛だと。そして長慶侯を狙ったのはなぜか、北磐と内通したのはなぜかと問い詰めます。陳葵は大皇子の命令で動いたと認めました。でも梧国の地下組織を売った件だけは、死の直前まで認めませんでした。
真相の半分を持ったまま死なれてしまった。惜しいというより、この先が怖いです。
楊盈と梧帝の場面です。安帝は試すために同じ衣装の人物を二人並べておきましたが、梧帝は楊盈の手にある六道堂の品を見て即座に本人と判断。韓東明たちを退かせて「あの品がなくても、妹のことはわかる」と言います。この兄妹再会、ここまではよかったんです。
楊盈は脱出計画を話し、皇后の懐妊も伝えます。梧帝は子の知らせに喜びましたが、丹陽王が自分の帰国を阻んでいるという現実もわかっています。
そしてここで、この話の核心が来ます。
梧帝は自分のために戦って死んだ大梧の兵たちのことを一切聞かなかった。自分の皇位が安全かどうか、それだけを気にしていた。
楊盈が「心が冷えた」と感じた瞬間、一緒に冷えました。
楊盈は柴明たちの冤罪を晴らす詔書を書いてほしいと頼みます。しかし梧帝は「寧遠舟が俺を助けるのは六道堂の兄弟のためだろう。安全に梧国に帰してくれたら詔書を出す」と条件をつけます。自分の命と引き換えにしか、冤罪を認めない。
話を聞いた寧遠舟は、梧帝が人命を軽く見ることは知っていたと言います。でも天門関で血を流した兄弟たちが「応分の責務」として片付けられたという現実は、それでもやはり重かった、と。
その夜、如意は昭節皇后を祭った場所へひとりで来ていました。寧遠舟も来ていた。ふたりとも何も解決していないまま、並んで四夷館まで歩いて帰ります。
一念関山 23話の感想まとめ
一番引きずったのは、やはり梧帝の場面です。
戦死者の名前を一切聞かずに皇位の心配だけをした梧帝に対して、寧遠舟が静かに「知ってた」と言う。怒鳴らない、責めない。ただ知ってた。そのトーンが一番怖かったです。この人が長い時間をかけてどれだけ多くのものを割り切ってきたか、あの一言に詰まっていました。
如意が名簿に自分の名前がないことを確認する場面も、感情を見せないまま通り過ぎていく。泣いたりしない、怒鳴ったりしない。ただ確かめる。そのほうが、ずっと深いところにあるものが伝わってきます。
陳葵が死の直前まで梧国の組織を売ったことだけを認めなかった点は、この先ちゃんと回収されるかどうか気になっています。真相の半分がまだ宙に浮いたままです。
最後の如意と寧遠舟が並んで歩くシーン、ふたりとも抱えているものを語り合うわけじゃない。ただそこにいる、という場面で終わります。この回は重たいものばかりでしたが、最後の二人の沈黙が少しだけ息をつかせてくれました。
コメント