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幼い皇帝を自在に操り、増長する曹爽。ついに彼は郭太后を永寧宮へ追い出すという暴挙に出ました。司馬懿は深まる曹爽の疑念と、息子たちの過激な野心という二重の火種を抱え、一体どんな策でこの窮地を切り抜けるのか。死士の影が忍び寄り、宮廷の空気は凍りついていきます。それでは76話を一緒に見ていきましょう!
三国志~司馬懿 軍師連盟~ 76話のあらすじ
後園で皇帝曹芳に弓を教えていた曹爽は、その隙をついて郭太后を永寧宮へ追い出すよう曹芳にそそのかしました。小皇帝の了承を得たと踏んだ曹爽は、勢いそのままに兵を率いて宮殿へ乗り込みます。何晏と共に郭太后を追い詰め、強引に遷宮を迫る曹爽の姿には、言葉もありません。
権力を手にした途端、ここまで露骨に太后を追い出すなんて……曹爽の横暴ぶりに怒りで手が震えてしまいました。
窮地に駆けつけたのは中護軍の司馬師です。宮殿内は一触即発の緊迫感に包まれました。そこへさらに夏侯玄が軍を率いて到着し、武力による遷宮は国家の不名誉だと真っ向から対立します。両者の主張は噛み合うことなく、ついに殿内で剣を突きつけ合う事態となりました。郭太后は最後の切り札として、もう一人の輔臣である司馬懿を呼ぶよう命じます。
事態を知った司馬懿は、息子司馬昭に奏表を書かせます。司馬昭は曹爽との正面衝突を主張しますが、司馬懿は「愚かな者と血を流すまで争うのは割に合わない」と諭しました。司馬懿のこの徹底した冷静さは、長年研ぎ澄ましてきた生存本能そのものです。
息子に対して「血を流すのは割に合わない」なんて言い放つ司馬懿、あまりにも冷徹すぎて背筋が冷たくなりました。
嘉福殿へ届けられた司馬懿の奏表は、周囲の予想を裏切るものでした。内容は「郭太后は曹爽の申し出に従い、永寧宮へ移るべきである」というもの。このまさかの回答に、周囲も太后本人さえも言葉を失います。その場にいた曹爽と夏侯玄は激しい口論になりますが、司馬懿は一歩も引かず、自身の保身と息子たちの官職を願い出ることで低姿勢を貫きました。「死後に残る骸骨を全うしたい」と曹爽の顔を立てる司馬懿ですが、曹爽は長安の兵権を要求します。司馬懿はそれを拒み続け、ついに曹爽は洛陽郊外の死士の存在をちらつかせました。
司馬懿はあくまで「ただの樵や猟師だ」と切り返します。息子たちが密かに死士を養っていたと知った際は、その場で厳しく叱りつけました。さらには曹爽に対し、「もし息子が本当に死士を養っていれば、国法に従って処罰せよ」とまで言い放ちます。
自分の息子さえ差し出して相手を煙に巻くなんて、司馬懿の策士としての底が見えなくて本当に恐ろしいです。
帰宅後、司馬懿は司馬師に汲布へ連絡するよう指示します。三千の死士のうち百人を南山へ動かし、残りは民間に溶け込ませて隠すという慎重さ。その一方で、司馬昭には外出禁止を命じました。納得のいかない表情を見せる司馬昭の瞳には、若き日の司馬懿を思わせる鋭い鷹視狼顧の光が宿っています。物語はさらに混迷を深め、司馬師の妻夏侯徽が秘密の地図を目にしてしまうという波乱の展開へ。夏侯徽は兄夏侯玄から司馬懿の本心を探るよう迫られますが、家族への想いと夫への情の間で苦悩を深めていきます。
司馬懿の冷酷さと、忍び寄る家族の亀裂
司馬懿の忍耐力にはただただ圧倒されるばかりです。曹爽のような傲慢極まりない相手に対し、あえて頭を下げ、太后を切り捨てるようなフリをしてまで嵐をやり過ごす姿勢。その胃が痛くなるような立ち回りは、まさにギリギリの均衡の上に成り立っているのだと感じます。
特にゾッとしたのは、司馬昭に向けられた司馬懿の冷ややかな視線です。自分の忍耐を息子に押し付けるだけでなく、若さゆえの焦りを見抜いて徹底的にコントロールしようとする姿には、親としての愛情があるのかさえ分からなくなります。司馬昭の瞳に宿ったあの不穏な光は、間違いなく次なる大きな火種の予兆です。
そして最後に夏侯徽が地図を見てしまったこと。あれで司馬懿の細心の隠蔽工作が崩れ去るカウントダウンが始まったような気分です。曹爽の直感の鋭さと、それを一つずつ封じ込めていく司馬懿の静かな戦いは、これからより一層鋭い対立へと向かっていきます。地図の存在を知ってしまった夏侯徽の、張り裂けそうな心の痛みと今後の運命を思うと、一瞬たりとも気が休まりません。
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