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クルミットです♪
今回は許七安が幻境の中で仏の法相と対峙する決着回です。開き直った許七安の逆襲っぷりが痛快で、勝利の余韻もつかの間、皇帝の警戒心や新しい因縁まで顔を出してきます。見どころが盛りだくさんの回でした。
それでは32話を一緒に見ていきましょう!
大奉打更人 32話のあらすじ
天域の使者は幻境の中で許七安に何度も人生の意味を問いかけてきます。最初は許七安も答えに迷っていましたが、少し考えた後は迷いが晴れていき、人生の最後の場面でも落ち着いて反撃の準備をするようになりました。死に際のたびに使者と人生について語り合い、そのたびに元気を取り戻していきます。
死ぬたびにだんだん元気になっていくの、根性がすごいです。
そして今度は許七安の方から質問を投げ返します。ご飯を食べることに意味はあるのか、呼吸することに意味はあるのか、目を開けることに意味はあるのか。逆に問われた使者は困惑し、自分の価値観が揺らいでいくのを感じ、自分のしてきたことに疑いを持ち始めました。そのすきに許七安はあっさりと法相を斬り裂きます。
開き直った者が一番強いんだなと、しみじみ思いました。
法相が崩れる直前、許七安は玉の小刀を手にします。下で見守っていた観衆は大歓声。特に许平志は嬉し泣きしながら、自分の身分も忘れて隣にいた首輔の服で涙を拭いていました。臨安も張り詰めていた気持ちがようやくほどけ、誇らしそうな笑みを浮かべます。
许平志、首輔の服で涙を拭くのはさすがにやりすぎです。
目を覚ますと、許七安は白鹿書院に横たわっていました。手にはあの小刀。監正の話によると、この小刀は白鹿書院の鎮院の宝で、もともと臨安が許七安に贈った剣だったそうです。つまり法相を破ったのは白鹿書院と司天監の力が合わさった結果だったということでした。
皇帝はこの報告を受けても、なぜ一介の銀鑼打更人がそんなに簡単に法相を破れたのか納得がいきません。臣下からは、あの小刀にはかつて亜聖の力が宿っており、許七安は天に選ばれた者としてその力を呼び覚まし、身に真龍の気運を帯びているからだと説明されます。それを聞いた皇帝は、喜ぶどころかますます許七安を警戒するようになりました。
手柄を立てたのに喜ばれるどころか怖がられるの、切ないです。
司天監の監正と白鹿書院の大儒もこの件を話し合っています。許七安の才能がここまで露わになった以上、景帝も気づいているはず。自分より優れた者をそばに置いておける天子はいません。二人はこの若者をできるだけ守り、少しでも先へ進ませてやろうと決めました。
景帝は許七安から侯爷の爵位を求められ、少し考えただけで許しました。ところがすぐに「血屠三千里」の事件を調べに行けと命じます。理由は、許七安の法力が無限で司天監と白鹿書院をうまくつなげるから都合がいい、というものでした。
褒美を渡したと思ったらすぐ厄介事を押しつけるの、ちゃっかりしています。
臨安は許七安の出立を見送りたかったのですが、貴妃から禁足を命じられてしまいます。臨安が白鹿書院に通っている噂が広まっていて、名誉を守るためという理由でした。それでも臨安は侍女に化けて宮を抜け出し、こっそり許七安に会いに向かいます。
忍んでまで会いに行くあたり、健気だなと思いました。
一方、仏の法相を破った功績で許家には次々と贈り物が届くようになりました。工部侍郎の夫人からの簪や、工部尚書の部署からの品、珍しい書画も増えています。許七安はそれらを眺めながら、自分が意識を失っていた間になぜ叔父と許新年がちゃんと世話をしなかったのかと問い詰めます。
許新年が説明するには、あの日見舞いに行ったら臨安公主もその場にいて、世話役を買って出ていたそうです。許新年がお湯を沸かして顔を拭こうとしたら、臨安が自分でやると言い張り、二人の男がすることがなくなったので先に帰らされたとのことでした。
二人揃って部屋から追い出されたって、想像すると笑ってしまいます。
許新年は臨安公主がまだ許七安を気にかけていることに感じ入っていましたが、許七安本人はあまり気にしていない様子。それより今回爵位を求めたのは実は許新年のためだと明かします。許新年と首輔の娘は思いが通じ合っているのに、家に爵位がなければ釣り合いが取れず、結婚できないからでした。
許新年はため息をつきます。许平志が首輔の王貞文の前で恥をかいてしまったので、娘との縁談もこれで終わりかもしれません。许平志はそこで初めて、あの晩隣で楽しく話し込んでいた老人が王貞文本人だったと知り、目を丸くしていました。
自宅の庭で、許七安は天域から来た二人の使者と再び顔を合わせます。度苦という使者が許七安の眉間に触れると、体の中に宿っていた神殊が目覚めました。神殊は過去の記憶を少し取り戻しますが、まだ元魂が足りず、しばらく許七安の体の中で療養を続ける必要があるとのことです。
許七安が神殊を大切に扱ってくれたことへの感謝からか、度苦はある情報を明かします。もともと神殊を許七安の体に宿らせたのは巫神教の霊慧師だったそうです。神殊が完全に回復すれば、この霊慧師が許七安を連れ去りに来るかもしれないこと、今のところ一番安全な場所はこの都であることを言い残し、二人の使者はふっと姿を消しました。
助けてくれたと思ったら不穏な忠告を残していくの、心配になります。
大奉打更人 32話の感想まとめ
一番印象に残ったのは、法相が崩れた瞬間の许平志です。喜びのあまり首輔の服で涙を拭くなんて、身分も何も忘れて感情が先に出てしまったんだなと伝わってきました。臨安も張り詰めていたものがほどけたような笑顔で、こちらまでほっとしました。
そこから一転、皇帝の反応は冷たいものでした。手柄を立てたはずなのに、警戒されるばかり。しかも褒美として侯爷の位を与えたと思ったら、すぐに危険な調査を命じてくる。景帝のこういうやり口、正直あまり好きになれません。
臨安が禁足を命じられてもこっそり会いに行こうとするところは、意地でも会いに行くという気持ちが伝わってきて応援したくなりました。許新年と許平志が部屋から追い出されたくだりは、シリアスな展開の中に急に日常っぽい笑いが混ざっていて、思わず口元が緩みました。
最後の霊慧師の話は、これからの伏線としてじわじわ効いてきそうです。神殊を助けたことが、逆に許七安を危険にさらすかもしれない。度苦が姿を消す瞬間の余韻が、ずっと頭に残っています。
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