惜花芷 第6話あらすじと感想|元日に“桃符”で稼ぐ花芷――当街の商い、揺れる縁談、そして王府の古い火事の真相へ

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第5話は芍薬の「哥(お兄ちゃん)」で涙腺崩壊でしたが、第6話は一転。元日、花芷が当街で“桃符(魔除けの門符)”を書いてお金を稼ぐお話です。冷たい世間の目、沈淇の不器用な優しさ、そして遠く王府では顧晏惜が十年前の火事の手掛かりに迫っていきます。生活とプライド、情と理――どれも切実で、胸に刺さる回でした。

それでは第6話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第6話のあらすじ

元日。花芷は最後の首飾りを質に入れ、抱夏に机と赤紙・筆墨を用意させます。覚悟を決めて当街に座り、“桃符”を書いて売ることに。最初は人だかりができても、野次や冷やかしばかり。それでも花芷は一筆一筆、丁寧に書を進めます。

恥ではなく、生きるための仕事。花芷の背筋がまっすぐで、見ていて誇らしい。

そこへ沈淇が現れ、銀銭をどさっと置いて「墨宝を」と頼み、受け取ると大いに褒めて去っていきます。これで流れが変わり、人々は「字がいい」と次々に買い始めます。中には買ってすぐ破り捨て、花芷の清名を傷つける者も。沈淇は思わず拳で応戦。花芷は状況を理解しつつも「稼げればいい」と気に留めません。沈淇は「銅器屋で初めて会った時から、友として話したかった」と伝え、花芷も笑って受け入れます――その様子を顧晏惜が楼上から静かに見ていました。去り際に陳情へ「桃符を一つ買え」と命じるのが彼らしい気遣い。

やがて門前で花芷は仮面姿の顧晏惜を呼び止め、城内の薬舗の場所を尋ねます。「花家は罪人、皆が教えてくれない」と。道すがら顧晏惜は面を外し、馬車内から「沈家との婚が破れて自暴自棄か」と挑発。花芷は「面をつけて“賢淑”に守礼を気取るのはどちら」と切り返します。恨みの有無を問われると「公も私も“命じられた役目”にすぎない」と淡々。二人の温度差と似た者同士の距離が、なんとも刺激的。

好きとか嫌いより前に、“生きねばならない”という現実。二人とも覚悟の顔です。

花芷は食糧や薬材を買い、屋敷では久々に腹いっぱいの年越し膳。拂冬が飴で煮た紅果を出し、呉玉娘に念願の「煎梅子」も。そこへ夏金娥が花霊を連れてきて「桃符を手伝って」と勧めますが、花霊は恥ずかしさと大切にしている絵を守りたい気持ちから強く拒否。花芷は「稼ぐ手立てはいくらでもある」と場をやさしく収めます。

一方、沈淇がもたらした知らせ――大理寺の審理が終わり、花家の男たちは北地へ順次流配に。流配前、十里亭で一目だけ会えるというのです。林婉は夏金娥に綿衣43着の手配を命じ、道中空腹にならぬよう酒肉も工面することに。夏金娥はやむなく三人の侍女を売って費用を捻出。拂冬は花芷付きでも、売身契は夏金娥の手にあり「万一の時は容赦しない」という現実が突きつけられます。

家を守るために“誰かを売る”。綺麗ごとでは済まない、生々しい選択が苦しい。

王府では、顧晏惜が芍薬に「もう郎中たちは来ない」と告げます。その時、白布をかけた遺体が運ばれていく騒ぎ。萧氏の命で「先王妃に不敬の奴婢を処置した」との報。顧晏惜の脳裏には、幼い日の母との時間が蘇ります。庭を過ぎる不審な影を追うと、血に濡れた紙銭――不吉な手掛かり。顧晏惜は七宿司に密偵を入れさせ、凌王府の内情調査を始めます。

屋敷では夏金娥が貴重な橘を呉玉娘に差し出すも辞退され、二夫人へ。大夫人と二夫人はわずかな銀を衣服に縫い込み、男たちへ持たせる算段。貧しくとも、できることを絞り出す女たちの手の温度が伝わります。

七宿司の詰問で、かつて王妃の庭で紙を焚き犬血を撒いたという董老丈が口を割ります。「上元節の夜、爆ぜる音とともに王妃の院が炎上、助けを呼ぶ声を聞いた」と――。

“事故”ではなく“仕掛けられた火”。十年前がいま動き出す、ぞくっとする手触り。

さらに過去の断片。弔問に来ていた花芷は王府で道に迷い、“王妃付きの老嬤嬤”に導かれた――しかし王妃は普段独居で嬤嬤を置かないはず。点と点が線になり、顧晏惜は「内側に黒幕がいた」と確信を強めます。

その頃沈家では、沈父が「花家の男たちを見送りに行く」という沈淇を激しく叱責。棍打で吐血させるという非情さ。沈淇のまっすぐさは、家の論理の前で容赦なく折られます。

正しさはいつも、すぐには報われない。だからこそ沈淇の不器用さが沁みる。

惜花芷 第6話の感想まとめ

元日の桃符売りは“恥を忍ぶ”話ではなく、生活を守るための誇りの物語でした。花芷が野次や蔑みを受け止めつつ、字でお金を生む姿は痛快。沈淇の一手が人の心を動かし、流れが一気に変わるのも良かったです。
一方で、屋敷に戻れば綿衣の用意、酒肉の工面、侍女の身売り――誰かの犠牲で生き延びる現実の重さに胃がギュッとなりました。

王府サイドは一段とスリリング。白布の遺体、血の紙銭、上元節の爆ぜる音。十年前の火事は“事故ではない”という線が濃くなり、董老丈の証言と花芷の“老嬤嬤”の記憶が噛み合ってくる感じが最高に不穏。顧晏惜が七宿司を静かに動かすのも、彼らしくてしびれました。

そして人情面では、夏金娥の現実的な動きと、呉玉娘・大夫人・二夫人のやりくり。女の知恵と覚悟がこのドラマの芯だと改めて感じます。沈淇は殴られても真っ直ぐ。報われない優しさが、いつか**花家の“自救”**と交わる日を見たい。

次回は十里亭の面会、そして王府の内偵が一気に進みそう。花家の面会準備がどう実を結ぶのか、顧晏惜は火事の黒幕へどこまで迫れるのか、緊張の連続になりそうです。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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