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クルミットです♪
第34話は、花芷が商才を発揮して皇都を飛び出す大転換の回!
物価高騰の中で大胆に“水運ルート”を開こうとする花芷の行動力には惚れ惚れしました。
そして偶然にも顧晏惜も金陽へ向かうこととなり――二人の再会が静かに近づきます。
それでは第34話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第34話のあらすじ
長引く旱魃で食材の流通が滞り、皇都の市場は大混乱。
野菜や穀物は値段が跳ね上がり、金を積んでも手に入らないものが出始めていました。
花芷は苦境をチャンスに変えようと決断。
一席の豪華な宴を開き、皇都の各酒楼の掌柜たちを招きます。
彼女の提案は――
「陸路が駄目なら、水路を使いましょう。船を出して各地から食材を仕入れるのです。」
最初は半信半疑だった掌柜たちも、止名楼が率先して出資すると聞き、次第に乗り気に。
花芷は第一便を自ら率いることを約束し、その勇気と実行力に皆が心を動かしました。
資金はあっという間に集まり、花芷は自ら船員を選定。
船舶司から正式な許可証を受け取り、いよいよ出航の準備が整います。
「危機を機会に変える」花芷らしい発想! 商人としての成長が頼もしいですね。
一方その頃、七宿司も食糧難に苦しんでいました。
米を買うことすらままならない部下たちの状況を知り、顧晏惜は怒りを抑えられません。
陳情に命じ、物資を買い占めて値を吊り上げていた悪徳商人たちを逮捕。
三日間の晒し刑に処し、民に見せしめとしました。
顧晏惜は顧成焘に報告します。
「民の間では『三年旱魃は君無道の報い』と歌われております。
“星君下凡して天が滅ぶ”などと噂が広がっております。」
顧成焘は不安げに眉をひそめますが、顧晏惜は「真相を必ず突き止めます」と固く誓いました。
花芷は白铭夏と航路を相談。
彼女は「金陽が物産豊かで交通の要地」と見込み、第一の目的地に決定。
さらに「花蓉にも会える」と小さな笑みを浮かべました。
一方、顧晏惜も調査の結果、流言の出所が金陽であることを掴みます。
顧成焘の許可を得て、彼もまた金陽へ――。
こうして、花芷と顧晏惜、二人の旅路が再び交差することになります。
出発の日。
花家では、皆が花芷に土産を託しました。
「蓉儿にこれを届けて」「向こうでも体に気をつけて」と、温かな声が飛び交います。
六皇子は初めての旅に目を輝かせ、「僕も行きたい!」と懇願。
沈淇も「経験のために良い」と賛成し、花芷も同意。
こうして六皇子も船に同乗することになりました。
航行が始まると、風は順調――と思いきや、途中で水賊が出没!
しかし、影から密かに船団を護衛していた顧晏惜がすぐに対処。
陳情らと共に水賊を鎮圧し、花芷たちは無事に金陽へ到着しました。
金陽では蒋徵之と花蓉が夫婦そろって出迎え。
蒋家の邸宅は花家をはるかに上回る規模で、夫婦仲も睦まじく、花芷も胸を撫で下ろします。
花蓉は姉と久々の再会を喜び、街を案内。
一方の顧晏惜は、遠くからその姿を見つめながら、一人静かに歩いていました。
“ただ見守る”という顧晏惜の優しさ。彼の不器用な愛情が伝わりますね。
街角で、沈淇が買った油餅を六皇子と分けようとしたところ、
六皇子は近くの小さな乞児を見つけ、迷わず油餅と小銭を渡します。
その純粋さに沈淇も目を細め、「君は本当に優しい子だ」と微笑みました。
その後、蒋徵之は花芷が商談で来たと知り、金陽で最も有力な商人・曾铭を紹介。
曾铭は花芷を茶会へ招き、地元の名家夫人たちへ盛大に紹介します。
夫人たちは“皇都の噂の才女”に興味津々。
「宮廷ではどんな装いを?」「皇帝陛下の宴はどんなの?」と質問攻め。
庶民的な花芷は答えに困り、顔を赤らめてしまいますが、
そっと傍にいた抱夏が機転を利かせて場を和ませました。
一方、曾铭はその足で顧晏惜と会い、意味深な言葉を残します。
「金陽で一番儲かるのは商いではない。“ある一門”が手掛けている“天の取引”だ。」
顧晏惜は目を細め、「七星楼か」と呟きました。
その頃、金陽の夫人たちは花芷を法会に誘います。
「この地には“皓月仙使”という方がいて、風雨を読めるの。神通力があるそうよ。」
花芷は興味津々ながらも、自分の服装が地味すぎると気づき、
夫人たちは「せっかくだから着飾らせてあげるわ」と笑いました。
一方、顧晏惜も曾铭から同じ名――“皓月仙使”の情報を入手。
そして、その背後に「七星楼」という組織が関わっていることを知ります。
花芷が“信仰の光”に惹かれる一方、顧晏惜はその闇を追う――この対比が見事でした。
惜花芷 第34話の感想まとめ
第34話は、花芷の“商人としての覚醒”が描かれた爽快な回でした。
危機を恐れず船を出す行動力、現実を見据えた戦略――まさに花家の新時代の幕開けです。
そして、顧晏惜も再び同じ地へ。
お互いの存在を意識しながらも、まだ言葉を交わさない距離感が切なくも美しい。
金陽に渦巻く謎、そして“皓月仙使”という新たな鍵。
物語はここから再び、政治と信仰、そして愛が絡み合う新章へ突入します。
再び交わる運命の二人――
花芷と顧晏惜の道が、金陽の地でどんな未来を描くのか、次回が楽しみです。
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