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クルミットです♪
今回の27話、たぶんこのドラマでいちばん「如意が如意らしかった回」だと思います。怒りで我を失うわけでもなく、涙を流すわけでもなく、ただ静かに、でも確実に大皇子を仕留める。あの墓前のシーンは何度でも見返したいくらいでした。
それから、寧遠舟(ニン・ユアンジョウ)が六道堂の倉に隠していた偽の金塊の話も、じわっと来ました。あの一場面だけで、彼がどんな孤独を生きてきたかが伝わってくる気がして。
それでは27話を一緒に見ていきましょう!
一念関山 27話のあらすじ
六道堂の分堂。寧遠舟は李同光(リ・トングァン)を冷水に浸けて頭を冷やさせます。
「如意がいなければ、お前を今日ここで生かしておかなかった」
そう言い放つ寧遠舟の目は、本気でした。
冷水に浸けるって、師匠のやることとしてはかなりハードですよね。でも李同光がここまで暴走してきたのを思えば、これくらいしないと止まらなかったとも思います。
李同光は師父(師匠)がなぜそんなに冷たく扱うのか理解できません。寧遠舟は、李同光がこれまで楊盈(ヤン・イン)に重傷を負わせ、六道堂の兄弟たちを傷つけ、正気とは思えない手段を繰り返してきたことを静かに並べていきます。
「如意には、自分を尊重してくれる人が必要だ。穏やかで、並んで立てる男が。お前が今のように狂い続けるなら、彼女は離れるだけだ」
そして寧遠舟は、自分が李同光を助けてきたのも利用するためだったと正直に認めます。そのうえで「お前じゃなくても別の誰かに頼めばいい」とも言う。厳しい言葉ですが、それが寧遠舟という人間です。
李同光はしぶしぶ約定を守ることを誓い、初国公を通じて安帝に梧帝を早く解放するよう進言してもらうことになります。
作戦の話になると、塔への攻撃は自分たちが仕切るので李同光には外周の援護だけを頼む、と寧遠舟。そして本題へ。昭節皇后を死に追いやった黒幕は大皇子なので如意は必ず復讐に動く、でも今の如意には傷がある。だから「二皇子を使って大皇子を追い込む計略はどうか」と李同光に持ちかけます。
二皇子は昭節皇后のたった一人の血を引く子ですから、李同光が迷うのは当然です。師匠に責められたくないという気持ちも見え隠れして、そこだけ少年みたいでした。
そこへ如意が姿を現します。「私は怒らない」と言い切る。二皇子も昭節皇后の血を汚した一人だから、命は取らないけれど代価は払わせる。安帝についても「死なせるより、もっと苦しいことを」という言葉は静かで、でも重かったです。
李同光は如意がまた会ってくれると知り、師匠が首の傷を気にかけてくれているのを見て、久しぶりに表情が柔らかくなります。
みんなが去ったあと、寧遠舟は六道堂の分部に何年も前から隠してあった古い荷物を取り出します。木で作った偽の金塊。
彼が地獄道の都尉だった頃、六道堂は朱衣衛の手練れに急襲されて多くの仲間を失いました。その後、誰かに「自分はここにいた」と覚えていてほしくて、こっそり埋めておいた偽物の金塊だったそうです。
この話を聞いたとき、胸がきつくなりました。誰かに記憶されたくて、偽物の金を埋める。そこまで孤独だったんだな、と。
「今は六道堂の兄弟がいる。如意がいる。もう誰かに覚えてもらわなくていい」
そう言って、寧遠舟はその金塊を捨てます。如意が笑っていました。あの二人の間に漂う温度感が、また好きだと思いました。
寧遠舟は、李同光が如意の微笑み一つで狂気から正気に戻れることを少し羨ましいとも言います。如意は「人には二面性があるし、昭節皇后だって私が思っていたほど完璧じゃなかった」と返す。
皇后の遺言を絶対視しなくてもいい、と気づいた如意。安楽に生きるだけでなく、好きなように、意味を持って生きていきたい。
やっと如意が自分自身の軸で立てるようになってきた気がして、ここは静かに良かったです。
気分が上がった李同光は街へ出て、如意にもらった傷薬を入れるための荷包(巾着)をわざわざ買いに行きます。その帰り、首飾りの店で初月(チューユエ)が揉め事に巻き込まれているのに出くわします。初月が予約していた品をめぐって誤解が生じ、相手は「婚約者に愛されていない女」と嘲り続けた。初月が手を出そうとしたところで李同光が現れてさっと場を収め、月季花(バラ)を手渡します。
「機嫌がよかっただけだ」とは言っているけど、李同光なりに初月と向き合おうとしている姿が少し見えました。
一方、如意たちは大皇子の義父・汪国公を罠にかけます。鎮武将軍の家宴で、如意が舞を披露しながら汪国公の酒に毒を仕込む。翌日、汪国公は毒死。大皇子は「二皇子が毒殺した」と安帝に訴え、さらに二皇子の屋敷から龍袍(皇帝の衣)が発見されます。安帝は大皇子を沙中部へ養病のために下がらせ、二皇子には天門関の工事監督を命じます。
そして如意は、沙中部へ向かう大皇子の道中に立ちふさがります。汪国公の世子(嫡男)を傷つけて「自分は二皇子の刺客だ」と思わせ、大皇子を昭節皇后の墓前へ連れていき、討ち取ります。
世子が目を覚ますと、沙東部の虎頭令牌が残されていた。世子は沙東部が大皇子を殺したと思い込みます。
昭節皇后の墓前で、という場所の選び方が如意らしいですよね。怒りに任せてではなく、ちゃんと「ここで」と決めて連れてきた。静かだから余計に怖い。
安帝は激怒し、鄧輝に調査を命じます。梧国にも怒りの矛先を向け、楊盈に黄金三万両を用意しなければ梧帝を釈放しないと通告します。如意の復讐は成功したけれど、楊盈を巻き込むかたちになってしまいました。
一念関山 27話の感想まとめ
一番心に残ったのは、やっぱり偽の金塊の話です。
寧遠舟が若い頃、仲間を大勢失って、それでも誰かに「俺はここにいた」と知らせたくて木の金塊を埋めた。その孤独の形が具体的すぎて、ちょっと苦しかった。
あれ、もし如意に出会っていなかったら、今もあそこに埋まったままだったんですよね。
「捨てた」という行為がそのまま「もう一人じゃない」という告白になっていて、台詞より全然雄弁でした。
大皇子を墓前で討つシーンも、じっくり来ました。如意の怒りって、いつも静かなんですよね。燃え上がらない代わりに、消えない。この回でそれがよくわかりました。
李同光と初月のやりとりは、少しほっとするシーンでした。月季花を渡す場面、本人は照れかくしで「機嫌がよかったから」と言っているけど、それでいい。そのくらいの距離感のほうが二人には合っている気がします。
ただ汪国公の毒殺が楊盈への追加の脅迫につながってしまったのは、読んでいてちょっと重くなりました。如意の計画は成功しているのに、誰かがそのたびに割を食う。それがこのドラマの苦いところで、だからずっと引きずってしまうんだと思います。
昭節皇后の墓の前に立つ如意の顔、もう泣いていなかったと思います。それが一番、切なかった。
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