夢華録-あらすじ-28話-29話-30話-感想付きネタバレでありで!

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顧千帆は、帽妖を装った斉牧の刺客に深手を負わされ、趙盼児は咄嗟の処置で命を救いますが、顧千帆を案じる中、傲慢になった宋引章と喧嘩になってしまいます。顧千帆は念願の昇格を果たしますが、蕭欽言に取り込まれたような状態に複雑に宋引章は趙盼児と顧千帆の仲を知ったことで、沈如琢の世話になることに…

趙盼児はこれまでにないほど心に傷を負う展開となり、東京を諦めて銭塘に戻ることを検討するほどになります。趙盼児と池蟠、そして宋引章との関係はかなり険悪なものになっていましたが、ここにきて思ってもみないような大きな転換点を迎えそうですよ!

【夢華録】(ネタバレあり)

第28話「すれ違い」

孫三娘は葛招娣の母を言いくるめ、文を持たせて池蟠の元へ送る。池蟠は趙盼児への氷の嫌がらせで溜飲を下げたものの、顧千帆が出世して氷室の管理権を手にしたことで無駄になったと知って苛立つ。そこに葛招娣の母がやってくるが、文が白紙だったため、池蟠はさらに趙盼児への怒りをつのらせ、母を打ち据えて追い払う。
池蟠の手で母を罰させたのはいいのですが、池蟠を更に怒らせて大丈夫でしょうか?

陳廉は葛招娣に磨喝楽人形を壊されたことで傷つき、耶律宗盛の歓待への同行を辞退し、ひと月かかる地方行きの案件で離京したいというので、顧千帆は聞き入れる。一方、顧千帆からの花の目印がここしばらく途絶えているため、趙盼児は不安を感じ始める。
陳廉が顧千帆から離れたら、誰が顧千帆と趙盼児の連絡をとるのでしょうか

趙盼児の様子を見張りから聞いた顧千帆は、趙盼児に合わせる顔がないと思いながらも、こっそり寝顔を見に行き、3千貫の大相国寺長生庫券を置いて立ち去るが、それは夜の嵐に吹き飛ぶことに。翌朝部屋を片付けた葛招娣は、気付かずに紙幣を片付けてしまう…
書置きを残せば!陳廉が泣いてないでちゃんと使いをすれば!飛ばずに済んだのに~

銭を用意できていない趙盼児は、望月楼の店主にあれこれ契約の変更を求めて引き延ばしを試みていたが、それも限界で、手付金の半額を明日にすることでなんとか契約にこぎつける。それでも顧千帆を信じる趙盼児はとうとう皇城司を訪ねるが、孔午から顧千帆は梁園へ狩りに行って数日は戻れず、陳廉も地方に行っていることを知らされる。明日までに600貫を用意しなければならず、書画と茶坊の証文を質に入れようとする。それは三人に残された最後の財産だからと孫三娘が反対するが、趙盼児は逃げ道を失っても顧千帆を信じたいと強行する。
あそこにお金は届いているのに、とじれったい気持ちになりますね

雍丘城に顧千帆が深手を負って担ぎ込まれる。趙盼児の呼ぶ声に目覚めるが、枕元にいたのは陛下が遣わした蕭欽言だった。崖から落ちそうになった耶律宗盛の命を助けたことで、顧千帆は彼の信頼を得たが、岩石の直撃で2日間も気を失っていたのだ。そう聞いた顧千帆は急いで起き上がろうとするが、蕭欽言に強く止められる。
顧千帆これで深手は3回目?

趙盼児は質店に証文を持ちこむが、店主は店員に何やら耳打ちされた後「帳場に銭がない」と断ってくる。明朝出直すと言っても断られたため、趙盼児は東京の質店組合の会頭が池蟠だと気付く。そこで「柯政から揮毫を受けた宋引章」の存在で脅し、100貫をもぎ取る。
池蟠の意地悪は権力使ってくるので、必ず痛い所を突いてくるのですよね…

親子でこのような時間を過ごすのはいつぶりかと感涙にむせぶ蕭欽言だが、顧千帆は「これで私を抱き込めると思ったら大間違いだ」と突き放す。蕭欽言が枕元から離れたのを見計らって、顧千帆は耶律宗盛の部屋を訪れ、「愛する女子が苦境にあるとの文が届いたため、蕭宰相を足止めして欲しい」と依頼する。耶律宗盛は情の深さに感動し、協力を約束する。
耶律宗盛はイケメンですね~!この後も出てくることはあるのでしょうか

葛招娣は、母が池蟠を怒らせたのではないかと不安に思うが、趙盼児はもともと犬猿の仲の池蟠をわざと怒らせるために母親を向かわせたのだと説明する。店を買う資金を入手できて安堵した趙盼児は、葛招娣が陳廉との仲がこじれて顔を曇らせていることに気付かない。
葛招娣たちのこじれに趙盼児が気付いていないことが、この先意外に傷を深めそうです

欧陽旭は抱一仙師に面会できたものの、授爵は拒まれてしまったため使命を果たせず、都に戻ることを諦めて深酒していた。子明はそれを見て、飲む暇があったら策を練るべきではないかと叱責し、西京で療養中の斉牧を見舞って贈り物をしてはどうかと勧める。そこで柯政から返された箱にあった「夜宴図」の隠し文字に、欧陽旭は都へ戻れる鍵に気付く。
一番まずい人間が「夜宴図」の秘密に気付いてしまいましたね~

顧千帆が血を吐きながら都に向かっていた頃、趙盼児たちは杜長風を伴って契約に赴こうとしていた。600貫の中には宋引章の分も含まれていたが、趙盼児はすでに沈家に使いをやって了解を取っていた。実は宋引章は使いの葛招娣に激怒し、縁切り同然の態度で了承したのだった。葛招娣は、宋引章が趙盼児への妬みから出て行ったのだろうと分析するが、それでも趙盼児は義理堅く宋引章の名前も証文に連ねることに。葛招娣も拇印を押して、売買契約は完了する…
これで無事に酒楼への第一歩、ということになるのでしょうか?

第29話「屈辱」

契約が成立し、残り600貫を7日後に支払えば望月楼は趙盼児たちのものに。その頃、顧千帆はかなり無理をして東京へたどり着くが、そこに蕭謂が絡んでくる。蕭謂は趙盼児の過去を調べたため、趙盼児の父・趙謙が蕭欽言の讒言で流刑に処せられたことを知っており、婚姻が暗礁に乗り上げたとからかってくる。しかも趙謙の公文書を顧千帆の卓に置かせたのは蕭欽言で、弱った顧千帆を取り込もうとしたというのだ。
顧千帆が急に「合わせる顔がない」って言いだしたのは蕭欽言のせいだったのですね

蕭謂に現実を突きつけられ、傷ついた顧千帆は血を吐きながらも趙盼児の元へ向かおうとするが、気を失って皇城司に担ぎ込まれる。うっ血を鍼で抜くまで目覚めないというので、孔午は皇城司を守るため、配下には顧千帆の病状を他言無用と命じる。
孔午の判断は全く悪くないのですが、そのせいで趙盼児に伝わらないのでは…

宋引章は琵琶の弦で指が傷つき、不機嫌になっていた。趙盼児がよこした使いのせいかと考えた沈如琢は、趙盼児たちと距離を置くように勧めるが、苛立った宋引章は、自分は飾り物なのか未来の妻なのかと問いただす。沈如琢は、妻にするつもりだが賤民から籍を抜くのが先だと言い、官妓を辞めさせるには相応の理由が必要なので、別の理由で辞めた後にしかるべき良家の養女となるのに「人付き合い」をする必要があり、演奏会などで重臣の目に留まって教坊司に働きかけてもらうのだという。それは実質接待であり、宋引章は未来のために耐える決意をする。
何か話が怪しくなってきたような気が…

孫三娘は陳廉の実家を訪ねるが、いつ戻るか知らないと言われる。明日が残りの600貫の期限だったが顧千帆は姿も見せず、このままでは望月楼だけではなく、茶坊もすべてを失うことになるのだ。趙盼児は顧千帆の心当たりを探したが見つからず、皇城司でも「いつ戻るかわからない」と言われてしまう。それでももう少し顧千帆を信じたいとの思いから、望月楼に延期を申し入れることに。
やはり心配したように、趙盼児と顧千帆は全く連絡が取れなくなってしまいました

欧陽旭は斉牧のもとに押しかけ、「皇城司の顧千帆に関わる」と言って面会を求める。夜宴図は皇后が君を欺いた罪の重大な証拠となり、それを持つ欧陽旭が皇城司によって西京に追いやられたため、今後は斉牧に仕えると誓う。斉牧が試すために鉢の土を食べるよう命じると、欧陽旭はためらうことなく土を食んだため、斉牧は抱一仙師に授爵を受けるように脅し、欧陽旭を受け入れることに。欧陽旭は狂ったように帰京を喜び、子明を怯えさせる。
斉牧は顧千帆にいい顔していましたが、こんなに真っ黒なパワハラ人物だったのですね

趙盼児は望月楼の店主に支払いの延期を申し入れるが、店主は支払い厳守を求めた上、書面には手付返金の支払期限の記載はないため、手付金の返却は1年の分割だと言う。杜長風は訴えても勝ち目はないと言い、自分も責任を負おうと言い出すが、今の趙盼児はそれすらも返せる当てがなく、東京で築いたものがすべて幻になってしまうことに。
この店主、わざとその項目を省いたのですね

悩んだ挙句趙盼児は池蟠を訪ねる。池蟠は「顧千帆に捨てられたのだろう」と嫌味を言い、叩頭すれば300貫を貸すと言う。しかし叩頭でも満足しないというので、趙盼児は代わりに軟舞を披露する。途中から剣を取って舞い始めたのを見て、呂五は「若妻が出征した夫を想う舞」だと気付く。池蟠は渋々300貫を貸すことにするが、担保として珊瑚の簪を要求し、自分の女になるように迫るが、趙盼児は拒絶し「いつかこの屈辱を晴らす」と言い渡す。
池蟠の表情の変化が最高です。あの自己肯定感の高さは見習いたいですね♪

第30話「女の底力」

池家を後にした趙盼児は屈辱に涙するが、すぐに立ち上がり、望月楼の店主に偽の大相国寺長生庫券を見せて油断させ、簪を突きつけて「取引を解消して300貫渡すか、私と死ぬか」と脅し、返金させる。さらに店主に偽の毒薬を飲ませて、おとなしくしていたらひと月後に「解毒薬」を届けると騙す。
趙盼児強い!傷ついて泣き寝入りなど絶対にしないというしたたかさはさすがです

300貫は入手できたもののまだ半分で、茶坊を取り戻すため杜長風にも銭を借り、趙盼児はさらに書画と珊瑚の簪を売る決心をする。もはや簪は「銭に変わるただの宝飾品」だと言い、顧千帆への信頼と期待を断ち切ることに。孫三娘と葛招娣は、簪を売るかどうか迷いながら、今後の店をどうするか案じていたが、そこに杜長風が通りかかり、簪を売るなと止める。杜長風もまた責任を感じて玉の腕輪を売りに来たのだ。
顧千帆が早く目を覚まさないと、趙盼児が気持ちに踏ん切りをつけてしまいますよ!

馬車で通りかかった宋引章は、杜長風と孫三娘が簪を持っていたのを見て、酒楼に問題が発生したのではないかと心配し様子を見に行こうとするが、沈如琢は「今は林府の宴に行かねば」と止める。林府の宴に招かれた宋引章だが、沈如琢から林頻の接待を求められて困惑する。宋引章はわざと音を外したのに林頻は気付かず、気安く触ってくるばかりで、自分を良民にするためだと説得されても納得できない。
デレデレと触ってくるのに、怒りもしない沈如琢は別の目的があるようですね

宴には張好好も呼ばれていたが、池蟠と別れたことで「名妓でいるより自由で平凡に暮らせるほうがいい」と気付き、ある官吏に身請けされ正妻同様の待遇で迎えられるのだと言う。張好好は「騙されないで」と忠告するが、宋引章は沈如琢と夫婦になるのだと信じていた。張好好は宴の最中、宋引章をずっと見守っていたが、沈如琢は酒に薬を盛っていた。そうとは気づかず、酒を飲んだ宋引章は気分が悪くなり、静かな部屋へと案内されていく。
張好好は池蟠より幸せにしてくれそうな人でよかったですが、宋引章は大ピンチでは?

宋引章が薬で眠っているのを確認した沈如琢は、部屋に催淫香を焚こうとする。しかし宋引章は実は宴の前に張好好から警告されたため、薬を飲んでおらず、沈如琢を倒し縛り上げる。沈如琢は狙った若い女子を丁重に扱うが、落とせば数日で飽き、林頻の慰み者にするのだという。宋引章は親子三代の楽妓のため、その手の薬は匂いでわかり騙されなかったのだ。沈如琢を脅して誓約書に捺印させ、沈如琢と自分を陥れた侍女を寝台に置き去りにして、宋引章は林府から逃げ出す。
宋引章覚醒!さすが趙盼児の教えは強いですね♪

東京の嵐は激しく吹き荒れ、池蟠は会頭として港の保全に駆け回る。趙盼児と孫三娘が半遮面の様子を見に行くと店は壊滅的な被害を被っていた。孫三娘はやり直せばいいと言うが、趙盼児は心が折れてもう頑張れない。再建を諦め、銭を分けて銭塘に戻ろうという孫三娘の提案を受け入れ、趙盼児は東京へ来たことを後悔する。
頼みの茶坊がこれでは、東京に留まるのは難しそうです

池蟠たちは崩壊した港の復旧を行っていたが、管理不行き届きを咎めた管理官の提点に跪かされる。提点は商人を見下し、港を今夜中に直せと無茶な要求をして池蟠を脅したため、腹が立った趙盼児は提点に食って掛かり、民はその言葉に賛同する。提点は趙盼児たちを捕えようとするが、孫三娘と池蟠たちがそれに立ち上がる…
池蟠と趙盼児が商人のプライドで共闘するのでしょうか?

28~30話の感想

すれ違いの連続で心が痛くなる展開です。顧千帆はちゃんと届けたのに…東京の嵐がすべてを台無しにしてしまったのですね。男はあてにならないと思い込んだ趙盼児が、この先命がけで訪ねてきた顧千帆に冷たい態度をとることになるのでしょうか。
気になるのは簪の行方です。杜長風が売るのを止めたところで、場面の流れが宋引章に切り替わってしまったので、簪が結局どうなったのかは描かれずじまい。死ぬ思いをして東京にたどり着いた顧千帆が目覚めて、趙盼児のもとにたどり着いた後、趙盼児が完全な誤解で気持ちが離れ、簪を売ってしまったとわかったら傷つくことになるのでは。そのまま孫三娘が手元に残していた、という展開になって欲しいものです。

そして宋引章と沈如琢の顛末は案の定、あんなことになってしまいました。ほらやっぱりという感じでしたが、宋引章はちゃんと自分の力で危機を脱したので、さすが銭塘三人娘の底力でしたね!しかし、この話では張好好の引き際の見事さと、最後までちゃんと宋引章を心配して義理を果たす情の深さに感動しました。本来なら、プライドを折られた宋引章に対して冷たく当たってもおかしくないのに、最後まで親切に見守ろうとしてくれたのですね。張好好が将来を託した彼と幸せになるように祈らずにはいられません。

その幸せの女神を逃がしてしまった池蟠ですが、趙盼児を愚弄するという最低の行為をした後に、港のために真剣に働いている姿を見せられて、「あれ?意外といいやつなのでは」と思わせるという、池蟠がただの悪役では終わらない転換点が見事に演出されていました。多分現時点で池蟠というキャラが気になってきている方は結構多いのではないでしょうか。彼が趙盼児のお相手に昇格することはまずない!としても、ここから池蟠と趙盼児の関係性の変化が、趙盼児のこれからに大きく影響していくことは間違いないように思われます。何しろ、趙盼児の東京での最大の障害は池蟠だったのですから。
とはいえ、顧千帆に早く目覚めてもらわないと、彼の頑張りが全部無駄になってしまうのはあまりに悲しいですよね。陳廉も早く帰ってきて~!

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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