夢華録-あらすじ-25話-26話-27話-感想付きネタバレでありで!

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蕭欽言の寿宴で成功を収めた宋引章は舞い上がりますが、沈如琢に「面倒を見たい」と申し込まれ、顧千帆に惹かれる想いとの狭間で揺れます。一方、顧千帆は帽妖の黒幕が斉牧ではないかと気付き、帽妖の仕業に見せかけた蕭欽言襲撃の企みに直面することに…

調子に乗った宋引章と半遮面は決裂し、趙盼児たちは酒楼計画を進展させようと意気込みます。しかし蕭欽言に取り込まれそうな顧千帆はさまざまに悩み、趙盼児との間に微妙な距離が発生します。じわじわと不安要素が端々に感じられる展開で、ここから何やら嵐の予感がビンビンしてきますよ~。

【夢華録】(ネタバレあり)

第25話「命の危機」

蕭欽言を襲った刺客の頭領が崔指揮で、顧千帆は黒幕が斉牧だと確信し刺客に立ち向かうものの、多勢に無勢で追い詰められ胸を刺されて重傷に。蕭謂が岸の人々に助けを求めると、偶然居合わせた趙盼児が顧千帆の危機を知り、発煙筒で陳廉を呼び、毒を察知して処置する。陳廉に任せた後、趙盼児は何も見ていないと自らに言い聞かせ涙をこらえて立ち上がる。
ここで趙盼児は蕭欽言が誰なのか、顧千帆との関係性も何も知らない状態なのですよね

雷敬も慌てて駆け付けるが、医師は顧千帆の容体は今夜が峠だという。顧千帆は陳廉に「斉中丞に私が目覚めたと伝えよ」と言い、さらに雷敬には聞かれないように伝言を託す。雷敬は蕭欽言の怒りをかわすため、殿前司を弾劾することに。
男たちの争いの方がドロドロしていますよね。斉牧はこの事態をどう生き残るのやら

趙盼児は孫三娘や葛招娣の心配にも、涙を見せないようにして閉じこもる。そこに宋引章が、顧千帆にお礼をしたいと言ってきたため、趙盼児は思わず宋引章を怒鳴りつけて泣かせてしまう。翌日、趙盼児は平静を装って開店しようとするが、宋引章は店を休むと言う。半遮面は暑いのに氷が品切れになり、氷屋も品切れでかき氷が作れないため、客たちは帰ってしまう。趙盼児は王家製氷店に掛け合うが、東京中の製氷店が池蟠から「趙盼児には氷を売らないように」ときつく脅されたため氷を売ってもらえない。このままでは店の経営もおぼつかないため、葛招娣は港の知り合いや心当たりの氷室をあたってみることに。
宋引章は何も知らないから仕方ないとはいえ、空気読めなさすぎですよね~

孫三娘は、杜長風の生徒たちのいたずらの巻き添えで怪我をしたため、杜長風に「なぜ叱りつけない」と叱責するが、埒が明かず書院に乗り込む。犯人に謝罪させ、さらに杜長風へのいじめも叱りつけるが、生徒たちは悪いことだと思っておらず、孫三娘はまるで我が子・傅子方のように厳しく言い聞かせ、書院の院長たちも感服する。孫三娘は杜長風の目は病だと、豚の肝を食べるよう杜長風に助言する。
杜長風の眼疾の原因はビタミン不足なのですね!

陳廉は皇城司の配下を率い、顧千帆を襲った刺客を探し出そうと総力を挙げていた。顧千帆はまだ目覚めず、蕭欽言が侍医を手配して治療させていた。一方、港で仕入れをしていた葛招娣は、母親に発見されて絡まれ、仕方なく銭を渡して逃げる。
陳廉が前に言っていた葛招娣の母親は、かなりの毒親のようです

目覚めない顧千帆に、陳廉は必死に「生きられたのは趙盼児さんのおかげ」と話しかけると、その思いに応えようと顧千帆は目を覚ます。陳廉が斉牧に崔指揮の死を報告したところ、崔指揮はいつ死んだのかと尋ね、その後「蕭欽言は生きているか」と聞き、顧千帆に対してはあまり気にする様子はなかったというので、顧千帆は悔しさに起き上がろうとする。
信頼していたのに、彼にとって自分が手駒でしかなかったと知るのはつらいですね

顧千帆について知らせがなく、趙盼児は落ち着かない。宋引章も趙盼児との喧嘩が尾を引いて八つ当たりしたため、孫三娘はここ数日の傲慢さについて厳しく意見する。そこで宋引章は趙盼児に謝ろうとするが、顧千帆が無理をして趙盼児の元を訪ね、二人が抱き合っているのを見てしまう。孫三娘から二人が婚約間近だと聞き、自分が蚊帳の外だったことに傷ついた宋引章は、沈如琢の元へ向かい、彼の申し出を受け入れることに…
孫三娘は婚約の話をさらっと打ち明けていましたが、宋引章には秘密だったはずでは?

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第26話「鉄の掟」

宋引章は「今後は君の面倒を見る」との沈如琢の申し出を受け入れ、沈家の使いが桂花巷に宋引章の文を届けて孤月の引き渡しを求めてくる。孫三娘は、自分が宋引章に趙盼児たちのことで口を滑らせたせいで沈家に行ったのではないかと考える。葛招娣が街で皇城司の様子がものものしかったのを見たため、顧千帆に何かあったのではないかと気付く。
やっぱり孫三娘のうっかりでしたね。もっと早めに打ち明けておけばよかったのに

趙盼児は幼い頃軍医に学んだため、剣に毒が塗られていることに気付いたのだった。趙盼児の父は寧辺軍の都巡検使だったため、母と趙盼児は手伝っていたのだ。趙盼児の素早い処置がなければ命を落としていたというので、顧千帆は深く感謝し、二人は今回のことで酒楼の開店と婚姻を急ごうと考える。顧千帆はしばらく皇城司に隔離されるため、趙盼児は付き添えないことに。顧千帆だけでなく店の見張りにも神経をとがらせる陳廉は、しばらく店を休んではどうかと勧める。
このまま趙盼児がここで世話をした方が治りそうですが、警備が大変そうですよね

蕭欽言は、斉牧の正体を顧千帆に気付かせたいだけだったのに、深手を負わせる羽目になったことで、自分の責任だと悔やんでいた。首輔の座に就いたものの、信用ができる者はわずかしかおらず顧千帆の力がどうしても必要なため、顧千帆の命を救った趙盼児との婚姻を渋々ながら認めざるを得ない。蕭謂は科挙の受験資格すら得られず、希望する縁談もあてにならない。蕭謂はその父の言葉を耳にするが、知らないふりをする。
そのうち蕭欽言は、政敵じゃなくて蕭謂に殺されるような気が…

趙盼児は宋引章が沈家に行ったと聞いて怒り、連れ戻そうとするが、孫三娘に止められる。沈家では宝のように扱われ、身の回りの品はすべて新調され、侍女もつけられているというので、今は放っておくことに。孫三娘に顧千帆のことを聞かれ、趙盼児は「重傷を負ったが命には別条ない」と説明し、しばらく茶坊は休業したいと言う。氷も買えず宋引章もいないため、なじみの客のため涼しい早朝に開店し、残りの時間を酒楼の開店のために使うことに。
顧千帆の無事がわかったことで、趙盼児は切り替えて前を向けそうですね

半遮面は半日だけの営業で、宋引章も演奏しないため、菓子と茶を半額にして井戸水の冷茶でしのいでいた。そこに何者かが氷と蜜瓜を差し入れてきたが、杜長風からの礼だとわかり、趙盼児と葛招娣は孫三娘をからかって笑う。
杜長風は豚の肝が効いたのでしょうか

顧千帆は皇城司を抜け出して趙盼児に会いに来る。今回の帽妖は、陛下の腹心である殿前司の指揮が、朝廷の首輔である蕭欽言を襲った事件のため、外で会う方が安心なのだと言う。趙盼児は店の客から「帽妖は斉中丞の屋敷にも現れた」と聞いていたが、顧千帆は斉牧が黒幕だったことを明かす。そして氷の件を聞いたことで、回復したら池蟠に仕返しすると言い、皇城司を通じての氷の融通を約束する。
回復した顧千帆が池蟠と対決するのを見たいですね♪

陛下からのお召しで顧千帆が皇宮に参内すると、斉牧と出会う。人払いをした斉牧は顧千帆を心配するふりをしてみせるが、冷たくあしらわれ、顧千帆に悟られたことに気付く。
そりゃ気付かれるでしょう…

趙盼児と孫三娘は、売りに出ている望月楼を下見に行き、合意にこぎつけるが、趙盼児自身が切り盛りすると知った売主が断ってくる。実は「東京では女子は酒楼の店主になれない」という鉄の掟があるのだ。朝廷から酒の醸造を許可された酒楼は「正店」といい、それ以外の店は脚店と呼ばれ、女が麹に触ると酸っぱくなることから正店の切り盛りは男だけなのだと、趙盼児たちは追い返される。趙盼児は新規参入を拒む仕組みを腹立たしく思いつつも、刺激しない方がいいと考え、そしていつか女を馬鹿にする掟を変えてみせる、と意気込む。
日本でも昔、酒蔵は女人禁制でしたから、そういう風習は根強くあったのですね

宋引章は沈家で沈如琢に大事にされていたが、何かが心にわだかまり元気がない。そこで沈如琢は珊瑚の簪を贈るが、それを見た宋引章は趙盼児の簪を思い出す。沈如琢が家中にある珊瑚を集めて贈るというので、宋引章はようやく機嫌を直す。
そんなことで趙盼児に「勝った」感を抱いても、虚しいだけなのでは…

蕭欽言を守った働きにより、顧千帆は五品となり客省使と皇城司使に任じられる。雷敬は普州刺史と入内内侍省副都知に任じられることに。顧千帆は自分を育てた叔母という形で実母の追封を願い出、蕭欽言の後押しで顧淑娘を誥明夫人にすることを認められる。斉牧を排除し、顧千帆を使って皇城司の掌握に成功した蕭欽言の周到さに、顧千帆は呆れるが、蕭欽言はあくまでも親子として朝廷で助け合いたいと言う。母の墓を建て直し趙盼児を娶ったら、顧千帆は閑職に退くつもりだが、蕭欽言はようやく手にした息子を手放すつもりはない。
蕭欽言の思惑通りに事が運ばれたことで、顧千帆の宿願の出世に泥を塗られた感が

顧千帆は母の墓に参り、自分の昇進と母が誥明夫人になったことを報告する。その夜、趙盼児の元を訪ねて念願がかなったことを伝えるが、自分の中にある思いが喜びなのか悲しみなのかもわからず複雑だと打ち明ける。趙盼児は、顧千帆が望まない形で出世が成ったことを察し、苦しみを分け合いたいとその心に寄り添ったため、顧千帆はようやく「つらい」と本音を漏らす…
本当なら亡き母と趙盼児と心から喜びたかった瞬間のはずが、こんなにつらいなんて…

第27話「危うい取り引き」

皇城司使に就任した顧千帆の初日、陳廉は配下を集めて待たせていた。顧千帆は遅れてやってきたが、これまでの南衙の厳しい掟を皇城司全体の掟とし、組織を引き締める。陳廉は出世をねだらず、雷敬の親戚筋が担当していた皇城司の昼餉がまずいからと変更を陳情する。顧千帆のもとに調べさせていた趙盼児の父についての報告書が届き、それによると、趙盼児の父は都巡検使だった趙謙だと判明し、それをもとに顧千帆は吏部で調査することに。
生き閻魔の司使就任で、皇城司内は戦々恐々ですね♪

欧陽旭は抱一仙師への面会を得るために仙師の甥の食客となり、夏の宴の詩賦の代筆を引き受けたものの、出来を貶され、妓女にも嘲笑される屈辱を受ける。欧陽旭の没落ぶりは西京で評判になり、それを赴任途中の柯政も耳にしたため、会いに来て非難する。欧陽旭はすべて陛下の命のためであり、自分は皇后と高家に陥れられたのだと言い訳するが、柯政はこれまで欧陽旭に贈られたものをすべて返却し、師弟関係の絶縁を言い渡す。
もしやこれで「夜宴図」が欧陽旭の手元に戻ったということに?

顧千帆は過去の趙盼児の父の事件に関する記録を調べると、遼との封鎖命令に趙謙が背いたために言官の弾劾を受け、「遼人による略奪がひどく、封鎖を解いた」との釈明があったが、杖刑の上に流刑に処せられ、妻子は官奴婢になったとあった。趙盼児が銭塘からの船上で「父を連行したのは皇城司」と言っていたことを思い出し、激しく責任を感じる。
趙盼児の父は民を守ろうとして言いがかりをつけられ、無実の罪を着せられた模様?

陳廉は、杜長風の視力の劇的な回復と、孫三娘との関係の接近に驚く。杜長風は趙盼児たちが酒楼の契約を行うにあたり、証文の吟味ができる立会人として協力を頼まれたのだった。趙盼児たちは結局望月楼の売り急ぎの事情に乗じて、酒の醸造に関わらない半分の貴賓室部分だけ店の権利を買い取ることにしたのだ。そこで趙盼児は酒楼を買い取る銭を顧千帆に用立てて欲しいと陳廉に伝言を頼む。杜長風は証文の内容を見たところ、「手付金5割を5日以内に完済」という点が危険ではないかと指摘するが、趙盼児は顧千帆からの資金調達に自信を持っていた。
うまい形で買い取りできそうですが、資金調達に何かフラグが立ったような

杜長風は、趙盼児が五品の人物と結婚すると聞いて驚き、かつて欧陽旭のために説得に来たことを蒸し返される。孫三娘は杜長風が何品でもないというので、いつか出世すると励まし、あれこれと世話を焼く。杜長風はそんな孫三娘に衣の新調を手伝って欲しいと依頼し、一緒に布を見に行こうと誘う。
杜長風は目が見えるようになって、孫三娘の人柄もよく見えるようになったのですね

趙盼児からの伝言を聞いた顧千帆は、憔悴して不機嫌な状態で、手持ちの200貫だけを持って行くよう指示する。そこに陛下から呼び出され、遼の王位後継者と目される常山郡王・耶律宗盛が東京にやってきたため、雷敬に使者を迎えさせ、顧千帆には耶律宗盛の人となりを探るように言う。雷敬から探りを入れられ、顧千帆は何事もないふりをする。陳廉が顧千帆から預かってきた銭は必要な1200貫に対したった200貫だったが、手配を約束され趙盼児はひとまず安心する。
物語中盤過ぎ辺りで辺境の王族投入というのは、割とあるあるな展開ですよね

孫三娘と杜長風は衣の新調のため、二人で布屋に出向くが、杜長風は真剣に孫三娘を口説く。かつて杜長風には縁談があったものの、輿入れの半月前に花嫁が急病で亡くなったことから「不吉な男」扱いされてきたという。本気で二人の関係を考えようとする杜長風だが、孫三娘はなかなか素直になれない。
孫三娘は息子問題がすっきりしないと先に進めないですよね~

桂花巷に葛招娣の母親が乗り込んできた。葛招娣の母親と名乗ったことで趙盼児や孫三娘も驚くが、陳廉が「実の母親なら話せばわかる」と庇って葛招娣を怒らせ、せっかく陳廉が買ってきた磨喝楽人形を叩き壊す。趙盼児と孫三娘は「葛招娣が壊した玉観音を弁償しろ」と芝居を打って脅すと、母親は葛招娣を無理やり嫁がせようとしていたとわかり、娘を売る証文を書かせ「銭は池の旦那からもらうように」と言って追い払う。
趙盼児が宋引章のふりをするのに、わざとハデな着物に着替えたのが笑えますね♪

池蟠はまだ張好好に意地を張り、向こうが謝ってくるまで復縁しないと不機嫌だった。そこに葛招娣の母が、孫三娘に「この文を渡せば銭がもらえる」と言われて送り込まれる…
池蟠への仕返しと、葛招娣の母への仕返しをダブルで達成しようという目論見?

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25~27話の感想

孫三娘と杜長風の関係は急に進展してきましたが、順調かに思われた陳廉と葛招娣の関係は母親の問題でこじれてしまいました。陳廉は都に戻るにあたって桂花巷の広い家を用意してくれるだけの裕福で温かい家に育ったのだから、娘を婚姻の体で簡単に売り飛ばそうとする毒親の存在など理解できないのでしょう。葛招娣にしてみたら、この母親は話せばわかる相手ではないし、優しさを見せたら人生をぶち壊されることになるので、和解を説く相手はそれごと切り捨てないと危険だと、十分身に染みているのだと思います。陳廉が「恩を返す価値もない親もいる」ということを理解できる日はくるのか、なかなか難しそうです。

そして葛招娣とはベクトルの違う親問題で悩ましい顧千帆ですが、すっかり蕭欽言のペースで自分の宿願をかなえられてしまい、父としてはいい父なのかもしれませんが、仏心を出して命を救ったばかりに、蕭欽言の手駒にされるのも気分悪いですよね!
さらに趙盼児の父の問題が顧千帆の心に影を落としているようで、あれは皇城司が趙盼児の父に罪を着せたという経緯だったのでしょうか。顧千帆は1人で思い悩んでいるようですが、趙盼児にまず打ち明けて二人で乗り越えていくしかないのでは。斉牧に裏切られたことで顧千帆の心がどんどん閉じて行っているのが心配です。

さらに、順調に行っているかのように見える趙盼児の酒楼問題ですが、不安要素が少しずつ挿入されていて、このフラグがいっぺんに地雷となって爆発しそうに見えます。趙盼児と顧千帆の信頼関係が、金銭問題でひびが入ったりするのでしょうか?比較的所有資産に余裕のある宋引章がメンバーから離れ、顧千帆も重要任務で東京を離れる状態なのに、トラブルが発生したら趙盼児は対応できるのでしょうか。それこそ「男に頼るな、自立しろ」と宋引章に言い続けてきた趙盼児が、男と金が原因で痛手を被ることになったらひどく傷つくことになりそうでかなり心配です。

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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