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クルミットです♪
南方から騒ぎを起こしていた帽妖が東京に近づき、顧千帆はその対応に追われます。帽妖はただの怪異ではなく政治的な思惑がからんだもので、皇后派と清流派の対立は見えないところで激しさを増すことに。そんな中でも顧千帆は趙盼児との時間を作り、絆を深めます。
孫三娘や宋引章、葛招娣もそれぞれ恋の予感ですが、今回は宋引章が演奏家としての成功から、悪い方向へと舵を切る展開に向かいそうです。顧千帆も誰を信じていけばいいのかの岐路に立たされて難しい判断を迫られ、じわり事態が動いていきそうですよ!
【夢華録】(ネタバレあり)
第22話「疑念」
顧千帆は趙盼児に、自分にはまだ抱えている秘密があることを打ち明けるが、今はすべてを話せないものの、大事にするという言葉に嘘偽りはないと言う。二人の乗る船に、陳廉が気を利かせて花をまき散らして祝福し、二人は今の幸せをかみしめる。
陳廉のサプライズは、やられる方からするとちょっと気恥しいけど、素敵ですよね♪
船から降りた二人は池蟠と出会い、実は顧千帆と池蟠は幼馴染だったことが判明する。池蟠は二人に絡み、趙盼児の靴を川に投げ捨てる。そこで二人は池蟠が買った蟋蟀が安物だと指摘してやり返す。顧千帆と池蟠はかつて隣同士で、趙盼児は「蹴鞠と賽子で負かした」と、池蟠との出会いをそれぞれ打ち明け合う。
顧千帆は、蹴鞠はともかく、賽子は絶対に趙盼児に勝てないような気が…
宋引章は琵琶の練習に打ち込んでいたが、沈如琢が「教坊使に頼めば良民にできる」と言っていたことが気になっていた。孫三娘はその様子が気になり「沈如琢には下心があり、男を信じちゃ駄目」と諭し、「顧千帆が良民にしてくれるから待つように」と言いきかせる。
これは、宋引章は顧千帆が良民にしてくれるまでは待てないフラグですね
顧千帆は、帽妖騒ぎは蕭欽言の対抗勢力が仕組んだもので、そのために寿宴後の主補就任も危うくなっているのだと語る。宋引章は顧千帆に「涼州大遍」の出来を聞かせるが、顧千帆は「下の下」だと酷評する。この曲は出征を控えた壮士たちが酒を酌み交わす様子だが、宋引章が表現したのは矛がぶつかり合う戦ではなく、少女の恋心を表しているというのだ。宋引章は落ち込むが、顧千帆は寿宴で恥をかかないようにあえて今荒療治をしたのだった。
メンタル面で曲への理解が浅いと、先に知らされてよかったのかもしれません
手厳しい評価が心に突き刺さった宋引章は、琵琶を持ったまま離そうとせず、孫三娘や葛招娣の慰めの言葉も耳に入らないため、そっとしておくことに。葛招娣は陳廉の紹介で池の泥かきの仕事をして駄賃を稼ぎ、いつか嫁荷にと考えていた。それを聞いた孫三娘は「宋引章にも見習ってほしい」と言い、幸せになりたいのなら男に頼っては駄目だと言う。葛招娣はそう言う孫三娘こそかつては男に頼っていたと指摘し、孫三娘もその通りだと笑う。
孫三娘と葛招娣の関係性が以前より進歩していますね。宋引章は大丈夫でしょうか
趙盼児は落ち込む宋引章を慰め、「涼州大遍」を究めようと励ます。しかし没頭するあまり宋引章は食事もとらずに弾き続け、孫三娘は心配するが、自分自身が納得しないことには練習をやめられないのだ。
この懸命な練習が、ちゃんと実を結ぶといいのですが、問題はメンタルですからね…
皇城司は帽妖に扮した男を追い、とうとう顧千帆が追い詰めて捕え尋問を行っていたが、そこに殿前司の崔指揮がその男を「ただのなりすまし犯」だと主張して引き取りを強行しようとしたため、顧千帆と睨み合いになる。さらに雷敬までもが引き渡しを命じたため、顧千帆は強硬に拒否し、帽妖の黒幕は蕭欽言の政敵で、陛下直属の組織の殿前司が出てきたということは、雷敬が争いに巻き込まれることになると釘を刺す。
雷敬の「目」だけで物語る顔芸、なかなか味がありますね♪
崔指揮は顧千帆に「自分も斉牧の命を受けている身」と明かして便宜を求め、その証拠に斉牧の密書の印を書いて見せる。顧千帆は動揺しつつも崔指揮を帰らせる。そんな顧千帆に「明日の寿宴で会おう」と、斉牧の印が入った密書が届けられ、顧千帆は困惑する。
顧千帆が信じていた斉牧の、闇の部分が次第に明らかに…
寿宴に呼ばれた教坊司の女子たちは、はしゃいで張好好に叱責される。しかし蕭欽言に陛下から聖旨が届いたことで、さすがに張好好もその様子を覗き見る。その場には雷敬や斉牧、そして蕭欽言の宰相就任のせいで解任される政敵・柯政や高鵠が揃い、命がけの戦いを繰り広げながら表向きの冷静を保っているのだ。しかし配慮できない蕭謂は、聖旨を忠氏に片手で取り扱い、蕭欽言は青ざめ柯政は眉を顰める。宋引章は緊張しながら宴へと向かう…
蕭謂はいざという時に使えない描写が強烈に入ってくるという、不幸な子ですよね
蕭欽言は着替えのために部屋に戻るが、顧千帆がまだ来ていないことを半ばあきらめつつも、来た時のために席を用意させ気を配る。蕭謂はそれを聞いていて、父が自分には叱責しかないことに不満を抱く。蕭欽言は蕭謂に政敵を打ち倒すための我慢を言い聞かせ「息子はお前だけじゃない」と釘を刺し、密かに顧千帆と比較して嘆息する。
寿宴の準備を頑張ったのに父が評価しているのは長男じゃ、いつかどこかで爆発しそう
張好好と宋引章の出番は遅れ、琵琶を持つ手が疲れて置こうとするが、蕭欽言の使用人に賤民と侮られ注意を受ける。思わずふらついた宋引章だが、それを助けたのは顧千帆だった…
琵琶をずっと持ったままはしんどいですよね。中国琵琶は5キロくらいあるそうです!
第23話「琵琶を剣に」
琵琶を持ったまま長いこと待たされ、ふらついた宋引章を顧千帆が支えて助け、「我慢ならぬなら、その琵琶を剣として容赦なく刺せばいい」と助言する。顧千帆の登場が宴の場の人々にさざめきを与える。蕭欽言の喜ぶ表情を見た蕭謂は、たまらず席を立って陰で怒りをぶちまけ、「やつは所詮顧氏」と慰められて気持ちを抑える。
顧千帆の優しさは宋引章を助けるでしょうが、無駄に期待を持たせますよね…
張好好は宋引章の伴奏で、陛下の詩「海棠」を歌いあげる。蕭欽言は柯政に気を遣うが冷たくあしらわれ、蕭謂のもてなしもかみ合わない。音曲の大家である柯政が「歌はありふれているが、琵琶はすばらしい」と評したため、蕭欽言は宋引章にもう一曲所望する。そこに蕭謂が顧千帆に恥をかかせようと「顧副使の剣舞を合わせては」と提案するが、宋引章は楽妓と高官を並べては失礼であり、玄宗皇帝に献上された公孫大娘と雷海青の芸を蕭謂が軽々しく引き合いに出したことを「士大夫の風骨は千金より重い」と指摘し、場が凍り付く。
蕭欽言が蕭謂のことをダメな子扱いする理由が、なんとなくわかってきました…
顧千帆は舞でなく剣術ならば、と剣の技で巧みに鯉を開いて膾を作り、金橙の汁を添える技を披露し喝采を浴びる。それに緊張がほぐれた宋引章は、これまでの苦渋を思いながら琵琶を剣に「涼州」を弾いて大絶賛される。柯政は孤月に「風骨」と揮毫を贈り、「士大夫の風骨は千金より重い」との宋引章の言葉に感銘を受けたと称賛する。明日都を去る柯政は、人々に「風骨」を心に刻んで欲しいと清流派の心意気を説く。蕭欽言はそれに一献捧げようとするが柯政は背を向けて立ち去り、清流派はそれに続いて続々と帰っていく。
宋引章はうっとりと見惚れていましたが、刀で魚をさばくのは微妙…
教坊司の女子たちから「名を上げた」と絶賛されたものの、宋引章は柯政を知らずピンとこないが、30年も宰相を務めた文武百官の中でも股肱の臣だと聞かされる。宋引章は張好好に感謝するが、張好好は自分だけが認められなかったことで内心怒りに燃えていた。
張好好にしてみたら自分が踏み台にされたようなものですから、不機嫌になりますよね
陳廉が半遮面に宋引章の快挙を知らせ、宋引章を見るために人が集まっているため迎えに行ってくれと知らせに来るが、途中で趙盼児の馬車は故障してしまう。それを見かけた高慧は声をかけて同乗させ、江氏のしたことを謝罪する。高慧は江氏だけでなく欧陽旭の裏にも気づき、自分を西京に呼んで駆け落ちさせて都への復帰に利用するつもりだと見抜いており、欧陽旭に代償を払わせようと考えていた。
欧陽旭が高慧の真の怖さを実感するのは、これからかもしれませんね♪
顧千帆は宋引章を途中まで送り、「今後人に恨まれるような言葉は控えろ」とたしなめて別れる。しかし出口には迎えの馬車はおらず、宋引章は酔っ払いに絡まれたところを沈如琢に助けられ、そのまま送られることに。蕭欽言は顧千帆に、宴の後酒を酌み交わしたいと言ってくるが、顧千帆はきっぱり断って蕭家を後にする。
絡んだ酔っ払いが沈如琢の仕込みでも驚きませんけどね~
苛立ったまま帰宅した張好好は、蟋蟀を頼んだのに九官鳥を買ってきた池蟠に八つ当たりして大喧嘩になる。言い争ううちに池蟠が「芸が未熟なため、才能があって若くて美しい宋引章に負けたのだろう」と図星を指し、互いに引っ込みがつかなくなり別れることに。
池蟠も好きなくせに、傷つけることでマウントをとろうとするタイプなのが仇に…
顧千帆は斉牧と密かに会うが、斉牧は帽妖を引き渡すよう殿前司を遣わしたことについて「顧千帆を守るため」だと説明する。顧千帆は捕まえた男を拷問で死亡したことにして殿前司への引き渡しを約束するが、斉牧は「帽妖の件にはもう関わるな」と言う。
蕭欽言は信じられないと長年吹き込んできたのが斉牧だったわけですが、斉牧も十分怪しくなってきましたよね。だからといって、蕭欽言の俗物さも信用できないわけで
沈如琢に船で送られることになった宋引章は、「面倒を見て守ってやりたい」と申し出られるが、数日考えたいと答える。しかし「名を挙げた君はもうわずかな金のために文人崩れの前で弾く必要はない。立派な御殿を築き大切にする」との言葉に心が動いていく。
魅力を感じるのは顧千帆だけど、沈如琢のツボをついた口説きにコロっと…
顧千帆は斉牧に趙盼児との婚約を明かすが、良家の出身ながら今は商人だという出自に斉牧は難色を示す。商人の妻がいれば出世は望めず、亡き母を誥命夫人にするとの願いもかなわないだろうというのだ。しかし顧千帆は斉牧と別れた後で「なぜあの方は帽妖の黒幕が安国公だとわかったのか」と不審に思い、本当の黒幕は斉牧だと察する。
安国公は寿宴の出席者でしたが、斉牧との会話の中でそういう話が出てきた?
依然過酷な生活を送っていた欧陽旭は、突然男たちに襲われ、高慧からの文などを奪われてしまう。欧陽旭を襲ったのは、高家の一族の高禄と高福だった…
あのデコボココンビが再び!欧陽旭はこのくらい過酷でも、まだ足りない感じですよね
第24話「”帽妖”再び」
欧陽旭は、自分を襲った高禄と高福が高家の者だと気付くが、婚約解消書へ拇印を強制されてしまう。しかしすべてを知って婚約破棄を望んだのは高慧自身で、趙盼児が皇城司の顧千帆に嫁ぐことを知らされたため、欧陽旭は顧千帆を恨むように。
あんな経緯で別れて、趙盼児がまだ欧陽旭を想っていてくれるとでも?
宋引章は雨の中、沈如琢を振り切って帰ろうとする。返事を待たせるなと念を押され、宋引章は顧千帆と沈如琢の間で揺れながらも、欲張ってはいけないと自分に言い聞かせる。そこに船着き場に探しに来た趙盼児に出会い、宋引章は「教坊司の人の馬車に乗った」と嘘でごまかす。趙盼児たちは宴の準備をして待っていたのだ。
宋引章と趙盼児たちの関係はすでにほころびが出ている感じがしますね…
斉牧に「皇城司から罪人を引き取って、安国公の罪を証明するように」と命じられた崔指揮だが、「安国公に罪を着せれば蕭欽言は無傷のまま終わる」との懸念を抱く。崔指揮は姉が鄭青田の妻であったことから、蕭欽言を仇と恨んでいたのだが、簡単には失脚させられないと斉牧に諫められる。安国公に罪を着せることは、自分たちの無関係を証明しつつ、陛下の蕭欽言への警戒を煽り、立太子を急がせることになると斉牧は考えていた。
もう一人復讐を企む「柯政の弟子」とは?
宋引章は得意げに蕭家での出来事を語るが、話の腰を折られ面白くない。そこに趙盼児が茶坊で魚膾を出そうと提案したため反対するが、冗談だと言われ、さらに自分が軽んじられたように思って腹を立てる。葛招娣は密かに宋引章の自慢話を不快に思うが、宋引章が二人の仲を知らないというので、その察しの悪さに驚く。葛招娣は茶坊でなく料理店にするべきだと言うが、それには現実として人手も施設も足りないのだった。
葛招娣は知らないのですが、陳廉は二人の仲を一番に指摘した人間ですからね♪
顧千帆は趙盼児との婚姻を斉牧から非難されたことや、母を誥命夫人にするという夢が果たせないかもと悩み、趙盼児と一緒にいるのにぼんやりしてしまう。斉牧を仲人にするのを止めようかと考えていたが、この間合いで趙盼児から「酒楼を開きたい」と持ち掛けられ、慎重に考えるべきと答えたものの、趙盼児が二人の将来を思いやってのことだとは顧千帆にも理解できた。ただ宋引章は寿宴以来傲慢になり、趙盼児には悩みの種となっていた。
茶坊ならまだしも酒楼経営はさすがに悪評が出そうな水商売ですよね…
船上の顧千帆に「帽妖が出た」との騒ぎが聞こえ、慌てて陸に上がって駆け付けると、茶湯巷で男が無残に殺されていた。一緒に乗り越えようと駆け付けた趙盼児は、解決したはずではと言うが、顧千帆は以前とは手口が違うと説明し、半遮面も備えるよう注意する。
残忍な手口に変化したということは、黒幕が替わったということでしょうか
陛下に帽妖の下手人について報告する前日に、罪人が牢獄にいるのに帽妖が再出現したことで、斉牧と崔指揮は困惑する。崔指揮は顧千帆と皇城司の仕業ではないかと疑うが、斉牧に否定され、裏表のある雷敬が安国公と組んで行ったことではないかと疑いを向ける。斉牧は皇城司が黒幕だと陛下に報告するよう命じ、大義のためには顧千帆が犠牲になっても構わないと考える。
斉牧はやっぱり悪党!顧千帆が扱いにくくなったらあっさり捨て駒扱いだなんて
酒楼について孫三娘は大賛成だったが、宋引章の反対が問題だった。資金面は顧千帆からと質店からの借金で賄おうと考え、欧陽旭に嫁がなかったことが生きてきた中で最も幸運だったと趙盼児は笑う。そんな中、半遮面には宋引章の演奏を聞こうと人々が押しかけて来たが、宋引章は疲れて演奏を嫌がり、沈如琢が言っていた「数百文のはした金のために文人崩れを相手に」と口走るように。趙盼児が「風骨は心にあるもの」とたしなめ、明日の休みを約束して渋々演奏することに。
どんなに演奏の安売りさせられたのかと思ったら、二回目を嫌がっているのですね…
暑い最中、嫌々ながらも宋引章の演奏は行われるが、常連の袁屯田は何か違和感を覚える。しかし気付かずに涙を流して聞き入っている杜長風を見て、思わず孫三娘は声をかけて優しくする。店の外でも、池蟠が傷ついた心に演奏が沁みて涙していた。宋引章の評判が悔しくなり、腹いせに製氷業の会頭として趙盼児に氷を売ることを禁止する。
池蟠のそういう人としての器が小さいところがダメなのだと思います♪
顧千帆は密かに呼び出された蕭欽言は、帽妖の復活は自分の仕業と認め、茶湯巷を選んだのは未来の舅として趙盼児の商売敵への嫌がらせだという。実は帽妖の黒幕は安国公ではなく斉牧で、顧千帆を皇城司に入れたのは、顧千帆の文官への道を閉ざして蕭欽言に復讐するためだったのだと説明する。顧千帆は容易に信じられないが、元々蕭欽言の婚姻の介添人を務めるほど、斉牧は母方だけではなく蕭家とも関係が深かったと知って愕然とする。
斉牧は顧千帆のためと言いつつ、顧千帆の人生を意図的に台無しにしたのですね
さらに蕭欽言は「昨日の帽妖の出現は自分の仕業だが、(死人の出た)今日は違う」と明かし、今日は護衛を付けずに月見をするとの動向をわざと漏らしたため、斉牧の配下たちが帽妖にかこつけて自分を殺すつもりだろうと言う。顧千帆は蕭欽言を見捨てて殺させるか、守るかの二択を迫られていると、まさに刺客が襲来する。蕭謂が駆け付けたものの、手練れの刺客には歯が立たない。そこで顧千帆が応戦するが、刺客の頭領は崔指揮だった…
斉牧の卑怯さに腹が立ちながらも、蕭欽言のズレた愛情にも味方したくないですよね…
22~24話の感想
今回、話の流れの中で「ん?」となる点がいくつかありました。まず「安国公」問題ですが、斉牧が黒幕として安国公の名前を出した場面がなかったので混乱しますよね。見直したのですがどうもわかりません。そういう会話が二人の間にあったが、カットされたのだろうと脳内補完しておくしかなさそうです。
あと、斉牧が唐突に匂わせてきた「柯政の弟子」問題です。8話で、杜長風の家で「夜宴図」を探していた時、欧陽旭は「柯宰相の愛弟子」いう話が出てきましたが、今の彼が斉牧と繋がって、柯政の都落ちに怒って復讐に必死になるか?と考えると違和感があります。どちらかというと自らの起死回生のために柯政を利用するならわかるのですが。他に弟子が出てくるのか、斉牧が欧陽旭にめざとく目を付けたのか、今後の展開次第ですね。
今回は顧千帆の問題が前面に出てきた感じです。これまで信じてきた斉牧に裏切られたと気付いた顧千帆が、蕭欽言の側につかなければいけないのは何とも不運ですね。実の父と言っても信用できない上に、面倒な弟に恨まれることになるのです。蕭欽言は趙盼児との婚姻については若干歩み寄りを見せているようですが、それでも趙盼児のために茶湯巷で商売敵に嫌がらせしてやった、とか言うような迷惑舅ですからね。
顧千帆はこれから、両親の離縁の真相や、母方と斉牧の思惑などに直面することになるのでしょうか。顧千帆も欧陽旭のように、趙盼児を捨てるような究極の選択に迫られ、趙盼児を怒らせて全選択ドボンという地獄にならないといいのですが。
そしてここまで半遮面でうまくいっていた宋引章が、琵琶奏者として破格の成功を収めたことで調子に乗ってしまいました。張好好を傷つけ怒らせたことも、趙盼児たちが内心呆れ困惑していることにも気付いていないようです。趙盼児は宋引章あっての店の拡張を考えていると思うのですが、このままでは店の存続にも関わる危機が訪れかねません。趙盼児はすっかり「男に頼らずに自立して生きる」という危機感が緩んでしまっているようなので、ここからビシっと引き締めて欲しいものです。
ところで忘れられた欧陽旭が出てきてしっかり高慧に痛い目にあわされていました。趙盼児は「あれは江氏の仕業で高慧自身はいい子」と思っているようですが、高家全体が高慧の本性と見た方がいいような気がします。高慧、恐るべし…
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