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クルミットです♪
趙盼児は襲撃を受け、療養中に永安楼を恨む組合が謀略を仕掛けてきます。そこに顧千帆が捕えられたのを助けようと各方面に掛け合ううちに、趙盼児は欧陽旭と黒幕の皇后の仕業だと気付き、欧陽旭に殺されそうに。趙盼児は欧陽旭を相手取って登聞鼓院に訴えを起こしますが、そこにも皇后の手が伸びていたことで危機的状況に…
もはや趙盼児と欧陽旭の争いは、皇帝と皇后を巻き込んだ、どちらが生き残るかの戦いとなってきました。今回は最終話、どんな結末が訪れるのか、しっかり見届けましょう!
第40話「それぞれの願い」
顧千帆は密かに皇后の元へ忍び込み、欧陽旭の死罪を拒絶され、皇后に刀を突きつける。趙盼児に機会を与えて欲しいと望む顧千帆の真剣さに、皇后は渋々受け入れる。顧千帆は去り際に、皇帝が持つ「夜宴図」は真作で、趙盼児が贋作だと示唆したために皇后が救われたのだと知らせ、趙盼児が欧陽旭を訴えた目的が皇后の思いと重なることを伝える。趙盼児はずっと目覚めずにいたが、そこに高鵠から薬が届き、そのかいあってかようやく目覚める。一方皇后は、自分が皇帝や趙盼児を裏切ったことに気付き、皇帝に謁見を求める。
趙盼児のおかげで皇后が救われた事実は、もっと早くに知らせた方がよかったのでは
朝廷は公平を期すため登聞鼓院の長官を交代させ、公開審理で再開する。趙盼児は審理継続を望んだため、杖刑の続き残り14回を行おうとするが、そこに「皇后の誕辰祝いのため、本日より女子の杖刑以下の罰は銭で免除できる」との聖旨が届く。そこで審理を見守っていた人々が銭を出し合い、30貫を集めて杖刑は無事免除される。
日頃の行いは大事で、いざという時に人々が助けてくれるのはありがたいですね
欧陽旭は「すべてが趙盼児の妄言」と申し立て、婚約の事実を否定する。杜長風が「欧陽旭に頼まれて趙盼児を訪ねた」と証言しようとしても、孫三娘の許婚だからとはねつけるが、趙盼児は欧陽旭に破棄された婚約証書以外の証拠として、欧陽旭の先祖の原籍と誕辰を提出する。追い詰められた欧陽旭は「酒に酔ってのこと」と言い逃れ、「男側からの婚約破棄は容赦される」と言うが、趙盼児は「問題は自分を中傷したこと」と言う。
趙盼児サイドはばっちり審判のための対策を練ってきた感じですね
孫三娘は、婚約祝いに欧陽旭へ贈った硯の返却を求めたが、欧陽旭の用心棒に都から追い出されたと訴える。欧陽旭はその硯を含む身代すべてを質入れしており、その質札と硯が提出され、「孫」の刻印が確認されたため、婚約の事実が確認される。さらに趙盼児からの銭の寸借の返済を拒否していたことから、宋の法では斬首に値すると申し立てられる。
池蟠の絶妙なツッコミが最高です♪
顧千帆は、長官の後ろに「誰か」がいることに気付く。後ろには皇帝と皇后が審判を見守っており、皇帝は欧陽旭に死罪を命じる。皇后は皇帝に謝罪し二人は和解するが、欧陽旭を失うことで斉牧が助かることは皇后には許せない。そこで皇帝は「これからは天下の民の噂に耐えうるような手立てを取れ」と耳打ちする。
皇帝は、皇后が手立てをとること自体は止めないのですね、優しい…
欧陽旭が趙盼児の財を奪ったことは証明されたが、欧陽旭はそれでも見苦しく言い訳を続け、趙盼児による報復行為だと訴える。大理寺で却下された日、欧陽旭は趙盼児に「刑法と慣習は全く別物」と勝ち誇ったため、趙盼児は「婚約破棄では断罪できない」と悟り、財を騙し取った罪に問うことにしたのだ。そしていつの間にか皇后の従者は姿を消していた。
この期に及んでも、欧陽旭の往生際の悪さときたらみっともないですね~
長官は趙盼児の「あなたが私の首を絞めた」との言葉を聞き逃さず、そしてその証拠を持った宋引章が姿を現す。宋引章が持ってきたのは賊に殺されたとされる子明の屍から発見された音曲譜「歩虚韵」だが、楽譜には奇妙な点があり、そこを横に読んでみると「欧陽旭が私を殺した」との文が現れるのだ。さらに欧陽旭宅の近くにある「紫陽観」との文字もあったため調べると、座蒲の下から「欧陽旭は徳氏を殺害し、刺客を雇い趙盼児を殺そうとした」との遺書が発見された。欧陽旭からの口封じを恐れた子明は、楽譜に暗号を記したのだ。
子明はあんなに尽くしていたのに、悲しい最期だったのですね…
顧千帆は子明と徳氏の死の再捜査を求め、趙盼児は襲撃の黒幕が欧陽旭だと訴える。取り乱した欧陽旭は暴れて長官に訊杖を投げつけるが、それが衝立に当たって倒れると、後ろから皇帝と皇后が現れる。皇帝は欧陽旭の官職をすべて剥奪して皇城司の獄へ送ることを命じ、顧千帆に取り調べを命じる。民は趙盼児の勝訴に快哉を叫び、欧陽旭を口々に罵倒する。
皇帝直々に裁決を下すなら、長官の存在意義とは?
皇帝は趙盼児たち三人の望みをかなえると言い、孫三娘は「永安楼の新作料理を召し上がっていただきたい」と、「誥命夫人の衣を賜りたい」と望んで許される。宋引章は「登聞鼓院の門が常に開かれ、杖刑が減ること」を望む。そして趙盼児は政に関わる無礼を詫び、今回の訴えは「賤民は卑しくない」と証明したかったからだと言い、楽師や職人、奴婢の家に生まれた者を賤民である苦しみから解放して欲しいと訴える。それに動かされた太監と皇后からも請願され、皇帝は困惑する。
宋引章の成長がめざましくて泣けますね…
賤民制の改革は天下の大業であり、代々の帝王が徐々に進めねばならないと、皇帝はまず1つだけ定めることに。「今後、教坊司の優秀な楽師や職人に内侍省翰林院の職を授けること」で、賤民ではなくなるのだと言う。また「国に貢献し、善行を積んできた官奴婢と私奴婢に対しては上奏を許可する」と。皇帝は趙盼児と顧千帆の婚姻を祝福し、そして自身も堂々と皇后の手を取って皇宮へ戻っていく…
皇后にとって孤独な闘いの始まりですが、夫君と通じあえれば乗り越えられますよね
永安楼では宋引章の演奏にますます磨きがかかり、人々の絶賛を浴びるのを、池蟠が惚れ惚れと眺める。杜長風と孫三娘は皆に祝福されて婚儀を挙げ、陳廉と葛招娣がそれを祝福する。そして顧千帆と趙盼児は共に手を取って歩みだすのだった…
池蟠は幼い頃もそうやって眺めていたのでしょう。皆が幸せの大団円で何よりです♪
40話の感想
とことん往生際の悪い男・欧陽旭が、身代すべてを売り払って手を出した人生最大の賭けは、斉牧を皇后に売って保身を図るということだったようです。確かに欧陽旭にとっては最善の策だったかもしれませんが、まさか皇后に裏切られて見捨てられるとは。結局審判以前にどれだけ人に誠実に生きて来たか、ということが勝敗を分けたように思えます。それぞれの生き方が、皇帝への願いに表れていましたよね。
ここまでダメ男たちが女を利用して痛い目に遭っていく構図が描かれ、最終話の欧陽旭はまさに、女を見下した報いを受けました。趙盼児は皇帝と皇后を味方につけ、周囲の協力の元に証拠をきっちり固めてきたからうまくいきましたが、この時代は、尽くしてきた男が進士となった途端に捨てられても、世間もそれを裁く機関も進士の男の味方をするのだから、女子にとってはつらい時代ですね。そんな中、力強く「自分の生きたいように生きる」と胸を張る趙盼児たちに、現代の女子も勇気づけられますね!
誰よりも傷つき誰よりも皆に献身してきた孫三娘が、自分の力で幸せを掴んだラストはまさに快哉!きっと他の人々もそれぞれに予感に満ちていました。しかし池蟠は… 宋引章に恋して何度も肘鉄食らっていくのでしょうか?それが池蟠らしいのかもしれませんが、池蟠にはこの後一番幸せになって欲しいような気がしてなりません♪
甘酸っぱい大人の恋は、すれ違いにハラハラドキドキでした。全40話、お付き合いいただきありがとうございました。
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