大明皇妃-あらすじ-40話-41話-42話-感想付きネタバレでありで!

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皇位継承を諦めない漢王・朱高煦は、持ち前の軍事力を盾に内乱を引き起こします。しかし祖父・永楽帝に「二人の叔父を殺さない」と約束した宣徳帝は、温情で対応し、反省を求めてきたのですが… それで諦める朱高煦ではありません。

もうすでに勝利はついているのに諦めない朱高煦、そして何やら宣徳帝を誘導するかのように情報を囁き続ける朱高燧… 延々続いてきた二人の厄介な叔父問題が、今回とうとう決着を迎えます。永楽帝が言っていたように、本当に朱瞻基に勝ち目はないのか、この戦いの行きつく先は一体どこなのでしょうか♪

【大明皇妃 -Empress of the Ming-】(ネタバレあり)

第40話「2つの生命」

宣徳帝は漢王府で朱高煦に絶食をやめて幕引きをしようと説得を図るが、朱高煦は自らの罪を認めようとせず、認めてほしいなら「真相」が知りたいと情に訴える。そこで宣徳帝はやむなく永楽帝崩御の際の真相を語るが、朱高煦は勝ち誇り罪を認めることはなかった。永楽帝の肖像画の上で失禁する叔父の異常な姿に、宣徳帝は震撼する。皇太后はその知らせを聞き、「漢王はこのままでは済まさぬはず」と動揺する。
永楽帝は「治世の邪魔になるようなら、叔父でも排除せよ」と言い遺すべきでしたね…

朱高燧は宣徳帝に呼び出され、朱高煦についての調査が滞っていることを問い詰められる。追いつめられ余裕を失っている宣徳帝は、朱高燧にきちんと始末をつけろと迫るが、実は一連のことはすべて朱高煦と朱高燧が計画したことだった。
朱家メンバーの中で、朱高燧が一番悪質なラスボスなのではないでしょうか

しばらく体調不良を理由に若微や皇太后を避けていた胡善祥は、侍医から懐妊を告げられ、皇后として復活する。宣徳帝は、胡善祥の子には先帝が名付けた「祁鈺」を、若微の子には自分が考えた「祁鎮」をつけたいと言う。「鎮」は「天下の根幹」を意味するというのを聞いて、胡善祥は内心ざわつく。若微と二人になった胡善祥は「姉上は好きだけど、そのお腹の子は嫌い」と絡み、若微は思わず後ずさりする。
胡善祥の後宮脳コワイ… 毒とか猫とか色々送り込んできそうで怖いです…

朱高燧は確かな情報として、楡木川で急襲を受けた際に盗まれた軍報が市場でオイラト人に売られていたと宣徳帝に報告する。朱高煦はオイラトだけではなく、他の辺境の民族とも結託するだけでなく、靖難の遺児にも手を出し、宮廷にも多くの間者がいるという。
その頃朱高煦は、朱高燧の情報を聞いて夜半には宣徳帝が来るだろうと覚悟し、漢王妃と別れの食事をとっていた。
朱高燧の情報は、どこまでが本当でどこまでが宣徳帝を嵌める嘘なのでしょうか…

宣徳帝が漢王府に乗り込もうとした時、楊士奇たちがマフムードによるオイラトの侵攻を知らせてきた。宣徳帝は親征を決意し、反対する楊士奇に朝廷を託すことに。永楽帝の遺志を継いで徹底的にマフムードを征服する覚悟に、于謙は強く賛同する。
朱高煦の予想に反し、昨夜宣徳帝は漢王府に現れなかったが、朝になって聖旨が届く。宣徳帝の親征に際し、朱高煦の禁足を解いて、永楽帝の鎧や玉板指を下賜されたのだ。驚愕した朱高煦は喜びのあまり玉板指を取り落とすが、大事そうに拾い上げる。
このタイミングは三楊たちが狙ったのか、それとも朱高煦の運がいいのか…

親征を決めた宣徳帝は、胡善祥の手を取って「天下の母となる」のだから、と思いやり、親征中に皇后の意に反するものがいたら知らせよと、宮中の者に聞かせるように話す。
さらに若微にも親征を伝えるが、皇太后が反対で不機嫌だと愚痴る。若微は「皇帝として子供のために何か一言」と願い、戻らないと思っているのかと返される。
胡善祥と若微への態度の差!胡善祥はこの優しさが愛だと勘違いするのでは…

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第41話「最後の決戦」

親征の出発前に、若微が「生まれてくる子のために一言」と言うので、宣徳帝は自分が戻らないと思うのかと笑い、「お前の父親は国事を泰山ほど重く見ていた」と言葉を残す。
この皇帝として父としての言葉、我が子にちゃんと伝わるといいのですけどね…

朱高煦の禁足解除を聞き、漢王府にはかつての臣下が駆け付けるが、朱高煦はその者たちを一切入れるなと命じる。漢王妃はそれを見て夫が何に怯えているのか理解できない。
謀反の疑いをかけられるのに、配下を巻き込みたくない、ということでしょうか?

宣徳帝はオイラトの主力を引きずり出そうとするが、マハムードが撤退して姿を消したために戦況は停滞し、朝廷では宣徳帝の帰還を望む奏状が増える。消耗戦になれば朝廷が乱れることが懸念されたため、宣徳帝はマフムード以外の蒙古諸民族に交渉を呼びかける。
諸民族軍の包囲が明軍の補給路を断つと、ようやくマフムードが姿を現し、オイラトの使者が8000人の精鋭同士の決戦を申し入れ、宣徳帝は受け入れる。皇帝の出陣は于謙らの反対を受けるが、宣徳帝自らがマハムードの野望を打ち砕けば、他部族は戦わずして降伏するという考えだった。明日の決戦を前に、宣徳帝は天の祖父帝、父帝に叩頭し、同じくマフムードもエセンと共に神に祈りをささげていた。
「絶対に負けられない戦い」が明とオイラトの間で始まるのですね♪

宣徳帝は精鋭8000人の兵士を前に「大明の天下は永遠なり!」と檄を飛ばし、オイラトとの決戦の火蓋が切って落とされる。皇宮が若微の皇子出産の喜びに沸く頃、宣徳帝はマフムードの姿を捉えて長槍の投擲で仕留め、ついにオイラトに勝利を果たす。マハムード敗北を知った諸民族の族長が本営に降伏を申し入れ、長きにわたる国境の戦いにようやく終止符が打たれることに。
マハムードも若い宣徳帝相手では老いと衰えが目立ちましたね~

于謙は宣徳帝の幕舎にマフムードの首を届けるが、そこで宣徳帝がこの戦いでかなりの深手を負っていたと知り愕然とする。宣徳帝は于謙に諸民族への褒賞を届けさせ、明との交易の意義を説明するように命じる。その深手を伏せたまま犠牲となった将兵を弔い、都への帰還を宣言していた頃、エセンは生き残った配下たちと捲土重来を誓っていた。そしてその頃、胡善祥にも皇子が生まれ、宮中は喜びに包まれていた。
健康そうな宣徳帝ですが、病弱な洪熙帝より長生きできなかったのはこのせいですか…

宣徳帝は帰還してまず祖廟に赴き、祖父帝と父帝に凱旋を報告した。そして次に皇太后に挨拶しに行くと、自ら出陣して心配をかけたことを叱責され、母の様子から留守中に何かあったことに気付く。朱高煦の配下たちが皇太后のところに来て非難したのだという。
皇太后に「あの方には母がいなかった」と言われた永楽帝の母ですが、息子の簒奪のせいでずっと死後も悪夢に出演する羽目になっていましたよね。どこの母も同じですよね~

次に宣徳帝は胡善祥のもとを訪ね、我が子と対面するが、「若微の子を見たか」と聞かれ、胡善祥は一瞬顔をこわばらせる。寝殿に若微が子を抱いてやってくると、宣徳帝は打って変わって赤子を抱いて喜び、「まるで皇帝のような風格」と軽口をたたいて若微を戸惑わせる。そこに朱高燧が現れ急用を告げる。秀女選びの時の、と囁かれた言葉に宣徳帝は激怒で豹変し、その表情を見た若微は慌ててその場を離れる。「皇后と漢王」についての秘密を知った宣徳帝は祖廟に向かい、祖父帝の霊に、今まで叔父に我慢してきた思いをぶつける…
とうとう朱高燧が、このタイミングで胡善祥の秘密のカードを切りましたか…

第42話「叔父たちの復讐」

マフムードの陣営で朱高煦からの密書が発見され、オイラトをたきつけ明軍を包囲させたのが朱高煦だと判明する。禁足中ながら三営の将領とも通じ謀反の連名を組むなど、甘い処罰を嘲笑するような行いに、皆が永楽帝のような恐怖での支配を望むのか、と宣徳帝は怒りで震える。
厳しく支配しても、甘い処分をしてもどっちみち文句を言うのが臣下だと思います

朱祁鈺の誕生一月の祝いの夜、家族で祝うはずが、若微のもとに宣徳帝が「病気と偽って欠席せよ」との命が届く。さらに皇太后も宣徳帝から「三人で祝う」と聞かされており、若微は意図が分からず困惑する。その頃、宣徳帝は胡善祥のもとを訪れ、朱高煦がなぜ秀女に推挙したのか問いただす。とうとう公印の件もすべて知られ、胡善祥は崩れ落ちる。
なぜ漢王が推挙したのか、というのは最初から疑問に抱いていたのですね

若微は錦衣衛が宮女や宦官たちを連行しているのを見かけ、漢王と結託した者たちを捕らえるようにとの宣徳帝の命だと聞いて、皇后の宮に駆け付ける。そこでは宣徳帝が祁鈺を抱き上げ、皇后に真実を知りたいと迫っていた。胡善祥は朱高煦との関係だけは否定するものの、若微も事態を知っていたと思い込んだ宣徳帝は、二人の軟禁を命じる。
さすがに胡善祥も「あの夜」のことだけは最後まで隠し通すのですね、そりゃそうか…

宣徳帝が漢王府に乗り込むと、朱高煦は王妃をはじめ漢王府に仕える者たち全員を自らの手で処分し終えていた。朱高煦は今回の親征で朱瞻基を戦死させる予定でマフムードに情報を流し、その後自分が事態を収束させるつもりだったと告白する。さらに永楽帝の最後の親征の際にも、父帝を殺そうと計画していたと告白する。その上、洪熙帝づきの太監・侯泰が調合していた滋養薬を煎じていたのは漢王府で、薬材を毒になるように調整して洪熙帝も死に導いたのだという。怒りで我を忘れた宣徳帝は、漢王の抹殺を命じる。
朱高煦を殺させるように仕掛けた地雷に宣徳帝を誘導して、とうとうスイッチオン!

宣徳帝は怒りのあまり記憶が曖昧に。侯泰を呼びつけたが、昨年宮中で病死したと聞いて真相を悟り、このままでは叔父が死んでしまうと漢王府に向かうが、すでに自らの勅命で処分は終わっていた。宣徳帝はそこにやってきた朱高燧に、朱高煦が死を求め、朱高燧が自分を欺く理由を尋ねると、朱高燧は「自分たちには望みがないからだ」と答える。長い時をかけて「宣徳帝は実の叔父を殺した」と史書に書かせることで二人の復讐が成るのだという。宣徳帝は叔父に死を許さず、すべての秘密と共に生きて朽ち果てよと命じる。
結局史書には「仁宣の治」と書かれ、叔父を殺したことも悪評じゃないからセーフ♪

それから宣徳帝は宗廟に閉じこもり、皇后も高熱だというので、皇太后は事情が分からず困惑するが、三楊と于謙から、漢王抹殺と結託した者たちの処分、そして趙王禁足の恐怖の一夜について聞かされる。そこで宗廟に説得に赴くが、暴れる息子になすすべがない。若微も宗廟に会いに行くが、勅命で錦衣衛に阻まれる。
永楽帝といい朱高煦といい、閉じこもって暴れるのは朱家の血ですかね?

若微は胡善祥の看病をしていたが、危険な状態からようやく峠を越える。漢王が殺されたと聞き、次は自分の番だと胡善祥は察する。妹を連れて逃げたい若微に対し、胡善祥は靖難の役の時に自分を見捨てたと姉を責め、若微もまた助けられなかったことを悔やむ。絶望の淵にある胡善祥は、自分たちはもう肉親ではない、と若微に突き付け、自分が生まれたこと自体が過ちだったと言う。
姉の心妹知らず… 靖難の時のことを見捨てたと非難するのはかなり言いがかりですね

宣徳帝が宗廟に籠ってから十日余り、未処理の奏状は積み上がり、国政は機能不全に。皇族でない于謙と三楊は宗廟に入れないため、手詰まりになっていたが、政務を助けていた若微なら説得が可能だと、于謙が白羽の矢を立てる。
ついでに奏状も代筆で処理してもらったら、きっとバッチリそっくりに書きますよ!

若微は宗廟に一人赴き、宣徳帝に「名声を守るためにこもっておられるなら剃髪して修行の道に入り、政務を執れる皇帝をお立てに」という于謙の言葉を伝え、朱祁鈺は宣徳帝の子だと報告する。次々に自分のもとから大事な人が去っていった若微は、陛下まで去らないで、と心から訴え、ようやく宣徳帝の心を動かす。
于謙のこの不遜な進言は、実はずっと先の事態の伏線になっていたり…します♪

皇后・胡善祥に廃后の聖旨が下され、三清観での修行を命じられる。朱祁鈺は嫡子と認められたが、胡善祥と共に皇宮を出されることに。胡善祥は不要な装飾品を「孫皇后」に託して皇宮を去り、これで望みは潰えたと思う…
いやいや…胡善祥の戦いはまだまだこれからですよ♪

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40~42話の感想

永楽帝が遺した最大の負の遺産である「漢王・趙王問題」がようやく終焉を迎えました。永楽帝は自らのトラウマである靖難を繰り返させまいとして、洪熙帝と宣徳帝には「身内を殺すな」というきついハンデを課してきました。それをいいことに朱高煦と朱高燧は好き勝手してきたわけで、むしろ永楽帝は靖難を繰り返す種をせっせと育ててきたように思えます。そもそも永楽帝への謀反の時に、朱高煦の将軍としての能力を重く見てきつく罰せなかったのが間違いで、そのツケをまわされた息子と孫の苦労たるや…。
後継問題についても、皇太子以外に継がせる気は毛頭ないのに、朱高煦に時折帝位をちらつかせて釣って、散々利用してきた側面が。そんな最低な父親でも、朱家に生まれたからには父に認められなければ生きている価値がない、その絶対的な価値観は朱高煦を最後まで支配し、父への承認欲求に殉じた趣すらあります。

結局、この戦いの勝者は朱高煦なのか、朱瞻基は叔父たちに敗北したのか?…史書の評価を見ると、宣徳帝は治世の評価で結局勝利を収めているように思われます。最終勝者は、勝ち逃げした永楽帝のぶっちぎりでのひとり勝ち♪ それは間違いないと思います。

そして、とうとう朱高燧が最終カードを切ったことで、敗者となって皇宮を去ることになった胡善祥ですが… カードを切る前からすでに勝敗は歴然としていましたよね。
まず、出征前の場面の、若微と胡善祥に対する宣徳帝の態度の落差…。若微とはいつもの普通の感じでしたが、胡善祥への対応が優しすぎて事務的でしたね。妊娠中の皇后をいたわる優しい皇帝、という図式ではありましたが、あれは内外で落ち着かない状態で国を留守にするため、皇后を軽んじて後宮を乱すようなことをしたら承知しないからな、と下の者たちに釘を刺す宣徳帝のパフォーマンスだったのでは。
そして、凱旋後の我が子に対しての落差も酷かったですね。祁鈺に対しては「眺める」だけなのに、祁鎮に対しては速攻で抱き上げ赤ちゃん言葉! 今までも宣徳帝は若微を皇后にしたくて機会を狙っていたかのようなところがあったのに、きっと胡善祥はこの先、廃后にされたことで宣徳帝ではなく、若微を恨み続けるのだと思います…

しかし、度重なる衝撃を受け、宣徳帝はちょっとコワレ気味です。于謙はそれを治す特効薬に気付かないまま若微を処方するというナイスアシストを決めてくれました!朱瞻基はやっと、若微から「私にはあなたが必要」という心を見せてもらえたのではないでしょうか。
孫愚、聶興、姚広孝と次々に大事な人たちを失い、徐浜に去られ胡善祥に拒まれ、孤独を一人で抱えてきた若微ですが、朱瞻基に対しては心の中に壁を作って、本音でぶつかってこなかったところがありました。それがここにきてようやく、心からの本音を吐露することができように思えます。よかった、やっとカップル成立♪ 遅すぎるけど。

ただ…ようやく若微と朱瞻基の心が通じた展開ではありますが、次回で「第一部:朱家の厄介な男たち」が終わり、「第二部:朱家のダメダメな子供たち」が始まることになりそうです。クセの強い朱家の男たち、フォーエバー!これからは強烈な「朱家ロス」との戦いが待っていそうです…

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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