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「恋華-れんか-」第23話では、司馬忘月（しばぼうげつ）と陳炎（ちんえん）の結婚が急ピッチで進められ、軍営全体が祝福ムードに包まれます。しかし裏側では陳炎が抱える“靖和（せいわ）軍の細作”としての秘密が影を落とし、本人もまた苦渋の決断を迫られることに。
それでは第23話を一緒に見ていきましょう！
恋華-れんか- 第23話のあらすじ
前回、流砂に呑まれ行方不明となった陳炎を必死に捜索した司馬忘月でしたが、夜が明けるまで見つからず絶望しかけます。すると翌朝、まさに奇跡のように陳炎が無事に帰還しました。底にあった密道へ落ち込んで運よく外へ抜け出せたのだという報告に、父の司馬近（しばこん）もひとまず安心し、さらに二人の結婚を許すことを決心します。
忘月が崩れ落ちそうなくらい悲しんでいた分、陳炎の生還は周囲も涙が出るほど喜ばしく感じますね。
司馬近は、陳炎に対して「忘月を愛しているのなら、命を賭ける覚悟があるか」と問い詰めますが、陳炎はまっすぐな瞳でうなずき、隣で跪く忘月を庇う姿勢を崩しません。突如、司馬近が抜き放った剣先にさえ動じず「何があっても諦めません」と答える陳炎に、彼は豪快に笑って剣を収め、その場で“後日大婚”を宣言します。軍営はたちまち祝福ムードに包まれ、周囲の将兵たちは「おめでとう！」の声を上げて盛り上がっていきます。
その一方で慕南（ぼなん）はひそかに胸を痛めており、思いを断ち切れない姿が切ないですね。
時を同じくして、陳炎のかつての師である殷克己（いんこっき）が軍に捕まってしまい、彼の存在が陳炎の心を大きくかき乱します。陳炎は「もう殺し合いをやめ、忘月を裏切りたくない」と殷克己に打ち明けますが、恩ある彼に簡単には背けず、激しく葛藤します。結局、殷克己は牢から処刑場へ連行され、陳炎はその場を冷静に見届けるしかありません。
やがて結婚式当日。陳炎と忘月のために盛大な準備が整えられ、真っ赤な装飾で華やかな軍営はまるで喜びの宴のようです。忘月が華やかな婚服に身を包む姿は周囲を圧倒する美しさで、陳炎も思わず息を呑むほど。二人が揃って司馬近に挨拶し、弓で花球を打ち落とす儀式を終えると、兵士たちも大盛り上がりです。
しかし、その夜の洞房で、陳炎は迷いと苦悩に苛まれます。細作としての本分を捨てきれず「もし自分の裏切りを忘月が知ったら」と問うと、忘月は「そのときは二人とも運命をともにするだけ」と笑って答えます。
彼女の“一緒に死ぬ覚悟”の言葉に、陳炎の心はさらに悲痛を増してしまうのでしょうね。
結局、陳炎は涙をこらえて忘月に睡眠薬を盛り、「許してほしい」と呟きながら部屋を後にします。外には軍営への奇襲を狙う靖和軍が待ち構えており、陳炎は思いを断ち切るかのように剣を握りしめ、引き返せない道へと踏み出すのです。
恋華-れんか- 第23話の感想まとめ
二人の結婚が祝福される一方で、陳炎が細作としての使命を全うしようと揺れ動く姿があまりにも悲しい回でした。心から愛する忘月の笑顔を守りたいのに、自分を救ってくれた殷克己を裏切ることもできない――そんな板挟みに苦しむ陳炎が“最後の晩”のように幸せを噛みしめる場面には胸が痛みます。 華やかな婚礼シーンと、戦いの予感が同時に進行する演出が、喜びと切なさを一層際立たせていますね。
慕南の秘めた想いが成就しないまま、彼は「二人を守る」と宣言するのも涙ぐましく、優しい彼の心境を考えるとやりきれません。次回は夜襲によって軍営が大きく揺さぶられそうで、二人の幸せがどんな結末を迎えるのか目が離せませんね。
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