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クルミットです♪
15話はじんわり重めな話です。宴の席で皇甫儀という男の過去が明かされ、少商がそれに静かに言い返します。そして普段ほとんど何も話さない凌不疑が、宴の場でするりと本音を口にする場面があって。なんかじわっとしました。
それでは15話を一緒に見ていきましょう!
星漢燦爛 15話のあらすじ
少商は「男女の情というものを知りたい」と思い立ち、符登(ふとう)に頼んで恋愛に関する書簡を集めさせます。でも読んでみると、どれも「女はひたすら従え」という内容ばかりで、少商はまったく共感できません。
そこへ楼垚(ろうよう)が酒を持って現れ、二人で書簡を読み合うことになります。
「こんなの全然違う」と言い切れる少商、好きです。相手に合わせ続けることを「美しい愛」と呼ぶ価値観に、さらっと「違う」と言える人なんですよね。
少商の考えでは、本当の愛は「並んで歩くもの」で、一方が主で一方が従う関係であってはいけない。楼垚もそれに同意して、二人は書簡を投げ捨て、酒を酌み交わします。
一方、桑舜華(そうしゅんか)は蕭元漪(しょうげんい)に「子供の婚姻に干渉しすぎないほうがいい」と助言します。「反対されるほど燃え上がるもの。放っておけば二人自身で判断できる」というわけです。
桑舜華の作戦、なかなかうまいと思いました。でも翌日には少商と楼垚がさっそく馬車で茶園へ出かけていて、うまくいきすぎてちょっと笑いました。
茶園への道すがら、田園の美しい景色の中で少商が笛を吹きます。曲は風に乗って広がり、周りの人たちはうっとりして聞き入っていました。
演奏が終わると、山の斜面から蓑衣(みのごろも)姿の男が近づいてきます。皇甫儀(こうほぎ)という人物で、少商の三叔母にあたる桑舜華のことを深く思っていた過去があるようです。少商は叔父・程止を庇うように言葉を選びながら話します。
雨が降り始め、皇甫儀が別荘への避難を提案します。道中の亭子(あずまや)に着くと、そこには凌不疑(りんぶぎ)と袁慎(えんしん)がいました。
楼垚が場の空気を読まずに「少商と婚約した」とさらっと告げます。
凌不疑と袁慎、二人とも微妙な顔してましたよね。凌不疑は無表情なんですけど、なんか…静かに気が進まなさそうでした。
雨が強くなり、皆で別荘へ移動します。凌不疑は少商に自分の馬車を譲ります。車内には折れた矢が整然と並んでいて、少商がかつて傷の手当てに使った弦も置いてありました。少商は凌不疑の傷を治療した日のことを思い出します。
別荘へ向かう道中、袁慎は楼垚に「少商は計算高い女だ」と吹き込もうとしますが、楼垚はまったく信じません。
その夜、皇甫儀が宴席を設けました。袁慎は意図的に少商を楼垚から引き離し、凌不疑の真向かいに座らせます。
酒が入った皇甫儀が、ぽつりぽつりと昔の話を始めます。
かつて皇甫儀は婚約者の桑舜華のことを「地味で見た目も良くない」と思っていたそうです。ところが皇甫儀の一族が朝廷で罪人扱いされ、一夜にして男たちは皆処刑されます。皇甫儀だけが逃れ、七年間遠くへ身を隠した。
その七年間、桑舜華は周囲の反対を押し切って皇甫儀の家族の世話をし続け、帰りを待ち続けます。七年後、桑舜華の両親の誕生の祝いの席に、皇甫儀は現れませんでした。道中で何者かに襲われ、命がけで守ってくれた下人が孤女を彼に託して息を引き取ったため、その子を連れて帰ることになったからです。
この一件で縁談は壊れ、桑舜華は別の人のもとへ嫁ぎました。
少商は静かに口を開きます。
「七年間、男にとっては復讐の機会をうかがう時間かもしれない。でも女にとっては、親族からの責めに耐えながら孤児寡婦の盾になり続けた七年です。」
袁慎はその言い方を「刻薄だ」と言って食ってかかり、場が少しざわつきます。
袁慎、なんで怒ってるんですかね。少商の言ってることは全部正しいと思うし、むしろ袁慎のほうが感情的になってませんでしたか。
そこへ、普段ほとんど口を開かない凌不疑がすっと言葉を発します。
「私がその話の男なら、愛する人に苦しい思いはさせない。二人が本当に愛し合っているなら、天がわざわざ引き裂く理由はないはずだ。」
その一言で場が静まりました。楼垚が頷き、少商と目を合わせてそっと笑います。皇甫儀はうなだれ、宴が終わるまで顔を上げられませんでした。
席が終わったあと、凌不疑が少商に大衣(上着)を持ってきて、「人生は長い。正しい人を選ぶことが大事だ」と告げます。少商が答えを返す間もなく、楼垚が大衣を持って現れ、少商は楼垚と手をつないでその場を後にします。
凌不疑は、二人が歩き去るのをただ見ていました。
星漢燦爛 15話の感想まとめ
一番印象に残ったのは、凌不疑が宴席でぽつりと口を開いた場面です。
ふだん何も言わない人が、「愛する人に苦しい思いはさせない」と言ったんですよ。場の全員が皇甫儀の話に集中しているタイミングで、あの言葉だけすっと出てきた。少商に届いてるのはわかってたと思います。でも少商はそのあと楼垚の方へ歩いていく。きつかったです。変に盛り上げてない分だけ、余計に。
皇甫儀の話も重かったです。七年待ち続けた桑舜華が、縁談を壊した孤女の件を知ったとき何を思ったか、物語の中では語られません。語られないまま話が進むのが、かえってずしんときました。
少商がその七年を「男の七年と女の七年は違う」と言葉にしてくれたのは、良かったです。当然のことなんですけど、当時の時代背景を踏まえると、あの場でそれを口にするのはなかなか。
袁慎が少商に食ってかかったのは、素直にイライラしました。
この話の最初に少商が「書簡の愛は違う」と言っていたことと、宴席での反論がつながっていて、少商という人の芯の通り方がよく出ていました。
大衣を手に少商を見送った凌不疑の顔が、何も言わなかった分だけ、この話で一番頭に残っています。
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