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クルミットです♪
青龍主との戦いを制した周翡ですが、再び体内の気の暴走により瀕死の状態に陥ってしまいます。治療できる羽衣班の霓裳夫人に、李徴との縁から治療を施してもらえたものの、霓裳夫人が治療で弱ったのにつけこんで、地煞が海天一色を狙うなど、危機が続きます。
別ルートからそれぞれ四十八寨への帰還を目指していた周翡と李晟が、回り道しながらそれぞれあと少しというところになってきましたが、四十八寨内に燻っていた不穏な動きがそろそろ表面化しそうです。周翡たちは無事四十八寨に戻れるのでしょうか?
【有翡(ゆうひ) -Legend of Love-】(ネタバレあり)
第19話「名声の行方」
楊瑾が挑戦しようとしている相手は「仇天晋と青龍主を倒した南刀の侠女」だが、李姸はそれが周翡だと気付く。そこに行脚幇の徐舵主が、南刀の侠女は李姸でなく周翡で、周翡は現在衡陽に滞在中だと知らせ、周翡を呼び出すためにと李姸の持ち物を借りる。徐舵主と楊瑾は李姸の騒々しさにうんざりだが、うまい食べ物で李姸を引き留めることに。
もしかしてこれは李姸を人質にとった誘拐事件ということになるのでは…
幼い頃の謝允は、師匠が武芸を教えず物乞いしろと放り出し、「三年餓死しなければ武芸を教える」と言われたのだという。物乞いの結社である丐幇での暮らしが嫌になり、歌で稼ぐようになって暮らしが楽になった、と語るが、周翡は与太話だと信じない。霓裳夫人が回復した姿を見て、その優雅さは今まで見たことのないものだと周翡はうっとりと見とれる。
そのトンデモ師匠はこの先登場するのでしょうか。これまたキャラが濃そうです
謝允は霓裳夫人に「寒鴉の声」という新作を治療の礼として差し出す。周翡は霓裳夫人の回復を喜ぶが、謝允の目にはまだ安静が必要な状態だった。新作を読み終えた霓裳夫人は感動で涙ぐむ。周翡の細い体を見た霓裳夫人は「李徴なら男子を選んだ」とからかい、反発する周翡が李徴にそっくりだと思い出に目を輝かせる。
「寒鴉の声」は一体どんな曲なのでしょうね…
樵雲居の前に行脚幇が押しかけ、徐舵主が「仇天晋と青龍主を倒した侠女」を捜しに来たというので、霓裳夫人は周翡が悪党二人を倒したと知って痛快だと喜ぶ。しかし徐舵主が「擎雲溝の依頼だ」と李姸の腕輪を見せたため、周翡は態度を硬化させ、楊瑾の挑戦も相手にせず「擎雲溝と行脚幇は、仇討ちでもない勝負のために女子をさらった恥知らず」と面罵する。謝允はこの件を歌にすると脅し、三日以内に李姸を連れてくるように命じる。
楊瑾と徐舵主は、紀雲沈と殷聞嵐の逸話を知らないのでしょうか
霓裳夫人は治療の影響か吐血してしまう。周翡たちが楊瑾を尾行すると、李姸は美味しいものをいっぱい食べてやりたい放題で楊瑾を挑発していた。周翡と謝允は苦笑しつつ李姸を助け出そうとするが、逆に帰りたがらず、楊瑾は李姸を三日後に送っていくからと言う。
李姸の我儘は、ある意味最強の武器かもしれませんね
李晟は妙安薬舗という薬店を訪ね瀟湘派の簪を見せると、店主は仲間だったのかと応じる。そこで李晟は身分を明かし、四十八寨が襲われるから当主に伝えてほしいと頼むと、店主は「沈天庶の報復か」と席を外す。しかし呉楚楚は、これまで四十八寨の拠点が裏切って地煞と組んでいた経験から、この店主は怪しいのではと考える。
何も知らない李晟からすると、拠点は信頼して当然の存在ですものね
周翡は謝允に擎雲溝とはどんなところか尋ねると、武芸はあまり盛んではないが、神医を多く輩出し「小薬谷」と呼ばれているのだという。楊瑾はそんな中で医術よりも武芸に秀でて主となった変わり者だった。周翡はそんな人柄を聞いて、3日後対戦する決意を固める。
医療の村に脳筋が誕生してしまって、楊瑾なりに大変なのかもしれませんね~
妙安薬舗はやはり裏切り者で、李晟たちを襲おうとしたが、李晟と呉楚楚は無事に逃げることができた。李晟は呉楚楚が名門の令嬢なのに、危機回避能力にたけていて逞しいことに感心する。二人は今頃周翡がどうしているのかと思う。
呉楚楚がこれまでしてきた苦労とか才能とか、ようやく李晟は気付き始めたようです
謝允は、わざと楊瑾に負けてやって名を売らせれば万事解決だと言うが、周翡は周囲が自分を「南刀」と呼ぶことから、この勝負は南刀の名が懸かっているのだと言う。謝允は名声にこだわる周翡に腹を立てて突き放し、どう説得すればいいか悩む。
名声にこだわっているのではなく、後継者となった者の矜持なので仕方ないですよね
李晟と呉楚楚は互いに両親を亡くした者同士、星を見上げて自分たちを見守る両親を思う。呉楚楚は張晨飛や周翡や皆を知り、四十八寨で武芸を学びたくなったのだと語る。綺麗な星空を見上げながら、李晟は呉楚楚の美しさに心惹かれる。
周翡たちが恋愛の基本をぶっ飛ばしているので、基本に忠実な李晟の恋が照れ臭いです
周翡は謝允に親切にして機嫌を取り、「小薬谷」があるなら「大薬谷」もあるのかと尋ねる。謝允は「大薬谷は毒の扱いに長けていたが、地煞に滅ぼされ、多くの毒薬と解毒薬が消失した」と説明するが、その質問が楊瑾の情報を引き出す作戦だと気付き、腹を立てる。霊雨の調査では、楊瑾は黒幕もないただの武芸馬鹿だとわかり、そうやって若者が名声のために命を懸けるのは愚かな繰り返しだと、霓裳夫人は紀雲沈と殷聞嵐の悲劇を思い出し涙する。
地煞の胡天瑛が、大薬谷の知識を全部引き上げて自分のものにしたのでしょうね
謝允は懐かしい酒の香りで目を覚ますが、それは周翡が部屋の前で酒瓶を並べ、団扇で扇いでいたのだ。周翡は謝允に「断雁刀と戦いたい、手を貸して」と懇願し、謝允は何とか逃げようとするが、周翡は強引に迫る…
周翡は謝允の弱点を分かっているのかズレてるのか、微妙なところですね♪
第20話「力と知恵」
周翡は楊瑾に勝つ方法を教えてと懇願し、謝允は諦めさせようとする。一方で、若い才能が名声のために命を落とすのを見たくないと考えた霓裳夫人は、周翡の勝負の意志の有無を確認しようとする。勝てる方法を考え続ける周翡の横で、謝允は羽衣班の踊り子たちにチヤホヤされて苛立たせるが、霓裳夫人が回復していないのを知った周翡は、勝負をしたら霓裳夫人を悲しませるのではないかと迷う。結局本調子ではないことを自覚し勝負を断念するものの、周翡は謝允に「そんな暇があったら武芸の腕を磨く」と意地を張る。
霓裳夫人が危険をおして救ってくれた命を、無駄にするようなことはできないですよね
李晟と呉楚楚は街で、悪党たちに食料を奪われ困っているという話を耳にする。そこに露店を襲う悪党たちが現れ、呉楚楚に勝ち目がないと諭され逃げようとする。しかし自分たちを追う追手も現れたため、銭をばらまいて目をそらしてその場を離れるが、悪党たちに不意を突かれてしまう。男装を見破られた呉楚楚を守って李晟はボコボコに殴られるが、なんとか難を逃れる。呉楚楚は李晟が自分のために必死になってくれることに心を動かされる。
呉楚楚がいることで、李晟は結構命を救われていますよね!
楊瑾は夜も必死で鍛錬していたが、そのせいで李姸はうるさくて眠れず、泣き落としで「衡陽で一番美味しいものを買ってきて」と菓子屋に走らせる。馬吉利たちは総出で李姸の行方を捜索していたが、街に羽衣班が戻ってきたと聞いて思い当たる。楊瑾は李姸から「周翡は洗墨江を渡った」と聞いて愕然とし、ますます鍛錬に励む。
やっと馬吉利たちの混迷に出口が見えてきました!
周翡は衡陽に着く前深手を負って羽衣班で治療を受けており、そんな相手に人質を使ってまで挑んでもそれは勝負ではないと徐舵主にたしなめられ、楊瑾は悩んだ末李姸を送り届け、小薬谷の内傷にきく秘薬を差し出す。周翡はそれを霓裳夫人に使うため勝負を受けることに。霓裳夫人に刀を借りるが、準備されたのは李徴と殷聞嵐との思い出の刀だった。周翡はその刀を「勝負が済んだら無傷で返す」と言う。
楊瑾も周翡も二人ともまじめなだけに、変に策を弄さず出会えればよかったですよね
周翡は刀を抜かないまま楊瑾と戦い、謝允は「二人の力には差があり、刀を抜けばそれが露呈する」と見る。周翡は蜉蝣歩を使って我慢強く時間を稼ぎ相手の刀法を見極める戦法に出る。それに楊瑾が焦って逆上し躊躇が生まれ、周翡が勝ちを収める。周翡に恩返しとして薬を贈られた霓裳夫人は、周翡たちの若さにかつての自分と李徴を重ねる。
これは楊瑾にはまともに戦ってもらえなかったという悔しさが残るかも~
昔、霓裳夫人が酒舗で歌を歌っていた時、揉め事を止めた李徴は羽衣班の浮波手を使う。それを霓裳夫人に問いただされ、李徴は「若い頃に羽衣班の霓裳大師と縁があった」と語る。当時の若く強気の霓裳夫人は、相手が誰か知らずに李徴のことを誉めたのだった。
霓裳夫人も怖いもの知らずの李姸みたいな時代があったのですね
周翡はここ数日間、どんなに強い人にも弱点がある、と考えた末の勝利だった。李姸は下山の理由を聞かれ、李瑾容が許したのだと答えるが、周翡は信じない。周翡は霓裳夫人に刀を返そうとするが、部屋には対になるもう一本の剣があった。それはかつて霓裳夫人が好敵手同士である李徴と殷聞嵐のために作らせた刀剣で、刀は山、剣は雪という…
名だたる女侠は大抵周翡の自称継祖母という法則、あると思います♪
第21話「春山に積もる雪」
謝允が言い当てた通り、一対の刀剣は霓裳夫人が李徴と殷聞嵐のために作らせたものだった。霓裳夫人は今から話す出来事を「春山に積もる雪」という曲に作って欲しいと言う。昔、二人の武芸者は雪が降るまで酒を酌み交わし、手合わせを始めた。若き霓裳夫人はそれを見守っていたが、力が拮抗してやがて同時に双方の刀剣が折れてしまう。
李徴と殷聞嵐の手合わせを見守るとは、なかなか貴重な経験ですよね!
二人は互いに尊敬しあう親友同士で、英雄だった。刀が折れてなぜ笑うのかと尋ねる霓裳夫人に、殷聞嵐は「君にもいずれ好敵手が現れる、その時になればきっと分かる」と言い、李徴は「刀は折れても友情は断たれまい」と語る。その後、霓裳夫人は二人の刀剣を打ち直したが、富豪に鎧と剣を贈られたと聞いて身を引いたのだった。そして今、あらためて李徴に贈るはずだった刀を周翡に手渡す。
李徴の剣は時を超えて渡るべき継承者にたどり着いたのですね。でも殷聞嵐の刀は…
霓裳夫人は周翡に聞きたかったことを質問攻めにする。蜉蝣歩を習ったのは斉門の道長(沖霄)からであり、青龍主を殺したのは、本当は周翡ではなく、紀雲沈に手を貸しただけ、そして霍家堡の牢獄での再会などを有り体に語る。霓裳夫人は破雪刀がよき継承者を得たと安堵する一方、「山」刀を手に、気がかりな「あの子」のことを案じるのだった。
霓裳夫人が心配しているのは殷沛のことでしょうか。ねじれた彼を治してあげて~
その頃殷沛は山川剣を狙う者たちに追われ、沖霄に救われて山間の村で目覚め、小虎という少年に世話されていた。どうせ自分の剣狙いに違いないと疑い出ていこうとするが、小虎に引き留められる。その村は昔大薬谷だったが、廃れてからは流民の里となったのだという。家がないならここに住めばいい言う小虎を、殷沛は冷たくあしらう。
沖霄が再び登場!殷沛は子供相手に大人げない…
殷沛に会った沖霄は、殷沛の赤子の頃を知っており、殷聞嵐を天下一の君子だったと語り、殷沛に対し「体が弱く、武芸者を目指す体ではない」と指摘するが、殷沛はその言葉を信じない。そこで沖霄は殷沛に水汲みをさせるが、小虎でもできる作業がまったくできない。沖霄は殷聞嵐からの文を見せるが、殷沛は「自分がいる限り家系は絶えぬ」と病弱な自分を認めようとしない。しかし沖霄は、無理に殷沛が武芸の稽古をすることが、むしろ殷家を絶やすことになるのだと指摘する。
素直な人間でも受け入れにくそうなことを、これまで殷家の後継者であることを自分の存在意義としてきたひねくれ殷沛が、認めて受け入れることができるのでしょうか?
気が付くと樵雲居に羽衣班の姿はなく、「山」の刀がなくなっており、謝允は「いつも突然姿を消すのが羽衣班のやり方だ」と言う。周翡は四十八寨に帰って修行を続けるつもりだが、謝允はそれについていきたいと言う。そこに樵雲居に馬吉利がやってきて、李家の子供たちの身勝手を嘆きすぐに出発しようとするが、李姸は遊び足りずに不満を見せる。
馬吉利の苦労が報われましたね!でも四十八寨に到着するまではわかりませんよ~?
周翡たちは四十八寨の麓で休憩をとるが、それを楊瑾が尾行していた。馬吉利は仕立て店で娘のために二級品を購入するが、それを見た周翡は馬吉利の娘のために良い品を贈る。一方で李晟と呉楚楚は四十八寨に入る前に男装から着替えようと仕立て店に立ち寄るが、李晟は女将から呉楚楚が妻だと誤解されてまんざらでもない。しかし李晟は突然めまいを起こし、呉楚楚は咄嗟に仕立て店の馬を買い取る。
女将に一服盛られたのか?と疑ってしまいました。そういう展開多いですよね♪
周翡は四十八寨まであと少しなのに、あと一泊宿をとろうと言い出す。帰るにあたって急に不安になったのだ。李姸に見つけられた楊瑾は「再び挑戦するために四十八寨で修業したい」と言って粘る。李姸は楊瑾が身に着けていた飾りを奪うが、それは行脚幇が色々便宜を図ってくれるという「五蝠令」だった。李姸はそれを周翡に預けたため、楊瑾は困り果てる。
「五蝠令」はかなり大事そうなものだから、周翡は返してあげたらいいのに…
寇丹が魚老に、「鳴風楼掌門」宛の文を開封してしまったと言って持ってくる。それは柱国・兪聞止からの文だったため、魚老は「来るべき時が来た」と顔色を変えるが、兪聞止と手を組むつもりはない。寇丹は、兪聞止の力を借りて鳴風楼再興の意志を見せるが、魚老は生きるための選択を誤るなと、文を燃やす。寇丹の様子に、魚老の中には不安が生まれていた。
羽衣班は昔、密偵だったのですね… 寇丹はとうとう牙をむくのでしょうか?
聞煜は周以棠のもとへ戻り、周翡の不調を知らせる。それは周以棠も間者から聞いていたが、謝允の才知と周翡の運の強さで乗り切れるだろうと信じていた。しかし衡山での谷天顕の目撃後衡陽に向かったこと、さらに兪聞止の地煞山荘到着に、不穏なものを感じる。
パパったら、ずっと愛娘に間者を張り付かせてる心配性なのですね!
寇丹が突然江心亭に仕掛けを見に来たというので、魚老は内心緊張する。一方、周翡たちのもとへは四十八寨から迎えが来る予定だが、李瑾容が山を下りて不在のため、検査はいつもより厳しくなるという…
李瑾容の不在に違和感を抱いたのは、今のところ謝允だけのようですね
19~21話の感想
それにしてもこのドラマは濃いキャラの出入りが激しいですね!
羽衣班は、今後も沖霄のようにいいところで戻ってきて、助けになってくれそうな気がしますが、楊瑾や殷沛のように面倒くさいキャラが増えても役に立たなさそうですよね。楊瑾はちゃんと腹を割って話したら分かり合えそうな、結構いいやつそうです。李姸にあだ名をつけられてある意味懐かれているのは、かなり不幸な星のもとに生まれていそうです。
彼以上に面倒くさい殷沛は、これからどうなっていくのでしょうか。李晟ですら更生させた沖霄が優しく説得しているのに、改心しなさそうです。侠客に「お前に武芸は無理だからやめなさい」というのは最悪ですが、殷沛はそれを乗り越えられる胆力はなさそうですよね…
そして、これまでじわじわと燻っていた四十八寨内の反乱の動きが、とうとう表面化しそうな気配です。当主を筆頭に李家の人間が誰も四十八寨の中にいない状態で、叛徒が寇丹だけではなく、外から地煞も手を貸したりしたら、いくら仕掛けで守られていると言っても限界があるのではないでしょうか。周翡たちの帰還がどのタイミングになって四十八寨を守り切ることができるのか、次の展開が非常に心配です!
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