有翡-ゆうひ-あらすじ-37話-38話-39話-感想付きネタバレでありで!

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周翡が謝允の治療に必要な火蓮を入手し、次に必要な朱明草を求めて李姸たちは楊瑾の故郷・擎雲溝に向かうことに。李姸と楊瑾、応何従が力を合わせて朱明草を入手し、村の乗っ取りを企む胡天瑛を追い出し、楊瑾の掌門としての立場を守ることに成功します。

三味湯を投与しても結局毒の根治はできないため、余命僅かな謝允は、残りの日々を周翡と過ごすことにしますが、どうしても周翡は江湖の揉め事に巻き込まれるため、穏やかな日々とはいかなさそうです。周翡の刀はあと何本折れることになるのでしょうか?

【有翡(ゆうひ) -Legend of Love-】(ネタバレあり)

第37話「再会」

周翡の目の前に謝允が現れる。他の人々が命を懸けて謝允を救って使命に縛り付けたように、謝允もまた自分の命を懸けて周翡を縛り付けようとしているのだと言う。微笑んで姿を消した謝允に周翡は「待っていて」とつぶやく。
謝允は陳俊夫に眠っている間見ていた長い夢の話をするが、その中には胡天瑛も出てきたものの、彼女自身には恨みはないと言う。謝允は「沈天庶が四十八寨から敗走しても、胡天瑛は動かずにいられるか」と考えを巡らせる。
謝允が考える地煞カップルの行く末は、どういう方向で実現するでしょうか

李晟と呉楚楚は、街に地煞が多いことに不安を抱き、拠点の店主に状況を聞くと、地煞は擎雲溝で誰かを捕らえるつもりなのだろうと言う。その頃、擎雲溝から戻ってきた楊瑾と李姸が李晟と呉楚楚と再会する。四人は童天仰の一行に遭遇し、李晟は花火を打ち上げる。李姸と呉楚楚は地煞に囲まれるが、呉楚楚がしびれ薬で応戦する。花火を見た周翡が駆け付け、李晟から朱明草を受け取る。地煞の狙いは朱明草ではなく慎独印で、木小喬の手に渡ったとわかり童天仰は兵を退く。
呉楚楚が倒したと聞くや、楊瑾がパァッと目を輝かせて挑戦しようとするの、笑えます

朱晨の一行は童天仰に襲われ、朱晨以外は全滅する。そこに殷沛が現れ「復讐したいならお前を強くしてやる」と朱晨に鳳凰丹を差し出し、仮面をつけるようにと言われる。
朱晨みたいな虚弱な子が鳳凰丹を飲んだら、復讐するほど生きていられないのでは?

李晟は殷沛殺害の協力を求めてとある山荘を訪ねるが、荘主から散々待たされた上にみえみえの仮病を使われる。老荘主は清暉真人を恐れ、平穏に暮らしたいのだという。
殷沛はどれだけ江湖に恐怖を与えたのでしょうか

周翡は蓬莱に朱明草を届け、謝允が起きているうちに急いで顔を見に行くと、周翡の帰りを待ちかねていた謝允は喜びに目を輝かせる。薬剤のための苦労も大口をたたいて強がる周翡に、謝允は貝殻で作った腕輪を贈る。そばにいて周翡を守れない心配を語りながら、謝允は再び眠りにつく…
こんな一瞬しか会えないなんて、切なすぎますね~

謝允が眠るそばの岩壁には、周翡を待ちかねた思いをこめた絵と詩が描かれていた。周翡の反応を見越した手紙が置かれ、返信を書くようにと筆と墨が用意されていた。そこで周翡は筆で謝允の顔にいたずら書きを描く。陳俊夫は周翡に、殷肺の暮雲紗にそっくりな鎖帷子を贈る。漁に使う網の材料の余りを使って作ったのだと言い、「彩霞」と名付ける。
このいたずら書きは他のシリアスがぶっ飛びますね♪いたずらされてもかわいい~

李晟は「打倒・清暉真人」の協力を求めて各門派をまわっていたが、冷たく追い返される。そこに柳家荘荘主の母の誕辰祝いの噂を聞き、柳荘主が清暉真人の要求に屈しない人物だと知る。柳荘主が柳家荘の者たちに、各門派の衰退を嘆き団結を呼びかけていたところに李晟が訪問し、清暉真人打倒のための協力を求め受け入れられる。
結構大きな門派が協力してくれるのはありがたいですね!

周翡は謝允の容体が良くないと分かり、出発せず滞在を延ばしていた。目覚めた謝允は、周翡が眠っていると聞く…
さすがにいたずら書きは消されたのですね♪

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第38話「夜明け前」

陳俊夫は、周翡がいたずら書きをした謝允の顔を絵に描きのこしていた。額に王、八の字のひげで「王八」=スッポンとのいたずらに、謝允は苦笑する。三味湯をすべて飲んでもう打つ手がないとの同明の言葉に謝允は覚悟を決め、「蓬莱を出て周翡と旅をする」と言う。謝允は眠る周翡の顔に仕返しをしようと筆をとるが、愛しさのあまりいたずらができない。
同明はさりげなくネガティブなことしか言いませんよね~

謝允はかつて街で久々に聞煜に出会い、軍に戻るよう懇願されたことがあった。しかし謝允は断り、「陛下」と呼ばれることを拒んで別れた。突然近くが戦場となり王麟が包囲されたと知って、陣営の王麟を連れ出そうとする。王麟はそんな謝允に忠臣たちの骨塚を見せると、そこにはすでに王麟の墓が用意されていた。先帝との約束を果たすために命を懸ける覚悟の王麟は、安平軍の令牌を周以棠に渡すよう謝允に託し、止める謝允の点穴を突いて、戦場へと去っていったのだった。
そこで冒頭へつながると。まだ李瑾容との過去の因縁については明かされないのですね

謝允はかつての鎧を前に、何もかも天意なのだろうと思い、「白骨」が自分の墓を捜す物語「白骨伝」を書き上げる。陳俊夫に「良い刀」を作りたいと言うが、良い刀とは何か語り合ううちに刀の名前を「熹微」にしようと決める。自分が熹微についた一粒の朝露にすぎないが、永遠に共に居るのだと穏やかな気持ちで考えるのだった。
良い刀の話をしてるのに、一瞬で違う話にごまかされる展開、話が長い!

謝允は同明に「海天一色を隠した先達は、子孫を災いに巻き込ませないよう、すべてを終わらせたかったのやも」と語る。同明が「余命は長くても一年」と言うのを聞いた周翡は愕然とするが、謝允が悟った様子なのを見て何も言えない。謝允は周翡に建康を見せるために出かけことに。二人は互いに何も語らず、島から船を出す。
この状態で旅に出て大丈夫なのでしょうか?でももうどうしようもないということ?

李晟は四十八寨に戻ったばかりで、再び下山の準備をしていた。柳荘家の招待状を見つけた李姸は、一緒に連れて行ってくれとねだるがあしらわれてしまう。呉楚楚は武術書を整理することに自分の務めを見出していた。そこで李瑾容は破雪刀を呉楚楚にまとめてほしいと依頼する。李瑾容は李晟が呉楚楚に想いを寄せていると察し、大切にするように念を押す。
李瑾容は本当に、周翡以外の人には優しいですよね…

李瑾容は李晟の殷沛討伐が大丈夫か心配するが、霓裳夫人らの協力もあり、手を打ってあると李晟は自信を見せる。周翡が謝允と蓬莱にいると聞き、李瑾容は娘たちがもう江湖を一人で渡る年頃だと実感する。呉楚楚は自分と同じ時期に李晟が柳家荘に行くと聞いて喜ぶが、さらに置いてきぼりを感じて李姸は拗ねてしまう。
李姸を四十八寨に置いて、楊瑾はどこに行ってしまったのでしょうか

周翡と謝允は建康に到着する。二人は天灯灯籠店という店で新婚に間違われるが、そこは四十八寨の拠点だった。二人は建康で一番の酒楼で街の賑わいを楽しむ。どうしても話題は残り少ない時間のことを避けられないが、周翡の強気に謝允は救われるのだった…
一瞬一瞬無駄にできない二人の想いが心に迫るものがあります

第39話「武林の結束」

話を明るくしようと「美女が口づけでもしてくれたら」と言った謝允の冗談に、周翡は本気の口づけで応える。謝允は「これから」をどうするつもりかと尋ねるが、謝允は父の指示に従い、何もなければ四十八寨に帰って刀法を磨き、四十八寨の番人になるかもと言う。謝允は周翡に結婚を申し込み、そうすれば20年後(来世)また君に会える、という。
これまで冗談で何度も求婚めかしてきた謝允ですが、本気はこれが初めてなのかも?

李晟は柳家荘に招かれ、殷沛を呼び出して倒す必要があると説く。息子の一人を殷沛に殺された女傑の荘主の母は「私が相手になる」と息巻く。李晟は殷沛を呼び出すためには奥の手が必要だが、そのためには自分たちが一枚岩になる必要がある、と言う。楊瑾は武芸修行の旅を続けていたが、行脚幇の者から呼び止められ、「柳家荘で殷沛を殺す」との李晟からの文を渡される。同じ文は周翡にも届き、協力することに。
柳荘主の母上は、李姸が年を取るとああいう感じなのかもしれませんね

柳家荘に向かう途中、謝允は思い出の土地として四十八寨に近い湘水という土地を挙げる。そこの記憶は殆どないというが、謝允の1歳当時祖父がそこで溺れ死んだため前朝は滅び、謝允はそれ以来流浪の皇子となったのだった。戦に出る前に自分は湘水で死ぬと予言し、後のことを配下に託したのだという父に自分を重ねる謝允に、周翡は似ていないと励ます。
謝允の祖父は、南朝梁の元帝がモデルだそうです。謝允自身はその孫の蕭荘です

呉楚楚は柳家荘を訪ねるが、誕辰の宴で忙しい柳荘主に出直すように言われてしまうものの、李晟と楊瑾に出会う。柳荘主の母の誕辰の宴は賑やかに開催されるが、招待客には霓裳夫人をはじめ手練れを集めて殷沛を討つという計画だった。そこに突然現れた仮面の男が清暉真人を名乗るが、あっさり仕掛けに捕まり、静観していた李晟たちは不審に思う。すると清暉真人の姿をした仮面の男がさらに大勢現れる。
このニセ殷沛、体つきが全然違いますよね~

楊瑾が時間を稼ぐ間に、呉楚楚と李晟は本物の殷沛を見極めようとするが、自称清暉真人の戦いぶりを見て鳳凰丹の効果なのではないかと考える。彼らが斉門の陣法を使ってきたことで、李晟は場所を移して、敵の陣法を破って分散させようと考え、陣の中に呼び込み個別に倒していく。そこに周翡と謝允が到着し、指笛で李晟に合図する。周翡が配下に扮装した殷沛を発見して追いかけるが、謝允は周翡が心配で後を追う。
万年反抗期の殷沛ですら、沖霄に教わって配下に使わせる程度に陣法を使いこなしているというのに、今思うと封無言の覚えの悪さときたら…

霓裳夫人の応戦で偽の清暉真人は倒せたが、本人がいないと知って一同は困惑する。本物の殷沛は周翡と対峙していたが相討ちになり、「皆が自分を化け物として扱ったから、理性を失い化け物になった」と言う。殷沛は青龍主が父殺しの真の下手人だとわかっていながら、紀雲沈こそが真の下手人だと再び恨み始め、消えない心の痛みに苦しんでいた。周翡は殷沛を「心まで魔に落ちた」と指摘するが、殷沛は手が震えて刀も抜けない状態に。
まだ紀雲沈こそが下手人とか言うんですか、この中二病の坊やはどうしたらいいのやら

そこに偽の清暉真人たちが周翡に襲い掛かるが、鳳凰丹の威力でなかなか倒せず、さらに碎遮が折れてしまう。その戦いの最中殷沛は一人で逃亡する。周翡が危機に陥った時、偽の清暉真人の一人が仲間に襲い掛かって周翡を救い仲間に刺されるが、それは朱晨で、周翡に「生まれ変わったらまたあなたと出会いたい」と言い残して息絶える。
朱晨は周翡を守って死ねたので満足かもしれませんが、残された父親は不憫ですよね

偽の清暉真人の鉄面を剥がしたところ、軒並み名家の子孫たちで、鳳凰丹の力と殷沛の詭弁に騙されたのだった。周翡は朱晨を埋葬し、いわれもなく滅ぼされた興南門に思いを馳せ、命を投げ出して自分を救ってくれた朱晨に感謝する。
周翡は本当に朱晨の気持ちがわかったのでしょうか?半分くらいわかっていない気が…

李晟は柳荘主だけでなく、今回の作戦に参加した多くの武林の者たちから感謝される。偽の清暉真人たちの一部は自害し残りの者は反省したが、殷沛を取り逃がしたため、引き続き協力して殷沛の行方を追うことに。李晟は江湖の盟主に担がれそうになるが、もっと適任の傑物がいるはずだと謙遜して辞退する。
李晟は若くしてこんな風に担がれると、間違った方向に行きそうで心配です

周翡はまた刀を折ってしまったため、謝允は刀を山ほど結納品として四十八寨に贈ると仄めかすが、周翡は「数が多くても役立たずなら意味がない」と突っぱねる。李晟は霓裳夫人にも感謝され、皆が傑物の出現を待ち望んでいることから、先達の思いを大事にするようにと諭される。周翡は持ち上げられている李晟が道を誤るのではと心配するが、李晟は以前より自信を持つようになり、周翡に素直に礼を言えるように。
最初の、周翡に対するコンプレックスを抱えていた李晟に比べたら成長しましたね

楊瑾は小薬谷に帰るつもりでいたが、柳家荘の入り口で謝允に呼び止められ「四十八寨に行かないのか」と冷やかされる。呉楚楚は柳家荘を辞そうとしていた鄒殿を呼び止め、鄒殿の技を記録したいと申し出て感謝される。さらに霓裳夫人からも、殷聞嵐から何かあった時には殷家の子孫に渡すようにと預かっていた、山川剣の剣譜を託される。霓裳夫人はこの剣譜のせいでずっと思い悩んでいたのだ…
楊瑾は周翡と勝負するため待っていたのでしょうが、謝允はわざと気をそらした?

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37~39話の感想

周翡と謝允は残り少ない日々を共に過ごすため、都の建康にやってきました。
この物語は南朝陳が舞台で、謝允は南朝梁の最後の皇帝・蕭荘がモデルになっています。今回謝允が語っていた「祖父」は南朝梁の元帝で、蕭荘はその長子の息子です。王麟は王琳という実在の人物で、「あの乱」として語られているのは「侯景の乱」が元になっています。幼くして王琳に担がれたものの、すでに治めるべき国は臣下だった陳氏に奪われていた蕭荘ですが、謝允はさらに毒との戦いで、常に死と向い合う日々に。周翡はこのまま謝允を見送ることになってしまうのでしょうか、それではあまりにも切ないですよね…

そして殷沛の悪行は、とうとう各門派が看過できないほどになってきましたが、あれは興南門のように微妙につぶれかけた名家を狙って襲い、強さへのコンプレックスを持つ後継者たちを鳳凰丹で誘惑し、配下に引き入れるための悪さだったのですね。そういう心理を殷沛自身が最もよく知っているわけで、自分と同じ弱さを持つ者たちを自滅の薬によって支配するという、殷沛の脆さと愚かさがこれでもかと強調されています。
それにしても、このドラマはスーパーヒーローが存在しませんね。最強戦士の李徴も優しさのために命を落とし、周翡もいまだに成長途中で完勝しません。出てくる者たちが皆、自分の弱さを抱えて、向き合ったり逃げたりを繰り返している、その人間臭さが味になっているように思います。

周翡が謝允の顔にいたずら書きをしている場面、その最中に流れている曲は、王一博が歌っている挿入歌「熹微」です。刀の名をとって謝允の想いそのままが歌詞になっているという、ファンには嬉しいサービスですね♪「有翡」の中で使われている曲の多くは作詞・張靖怡、作曲・劉炫豆の作品なのですが、このコンビは「明蘭」や「孤城閉」でも主題歌を担当しているので、中国時代劇ファンにとっておなじみのメロディかもしれません。
終盤に向け、謝允の想いを代弁して「熹微」が流れる展開も増えてくるのでしょうか、ようやく一緒に旅するようになった二人の想いが最良の形で結実するといいのですが…

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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