楽游原 第36話あらすじと感想|すれ違いの先に燃え上がる愛――李嶷と崔琳、浴桶の熱い口づけ

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『楽游原』第36話は、愛憎入り乱れる“嵐のような一夜”。
冷え切っていた李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)の関係が、
ようやく激情の炎となって再び交わります。
一方で、宮廷の陰謀は静かに進行し、柳承鋒(りゅうしょうほう)の影もちらつく――
甘さと不穏が共存する、波乱の一話でした。

それでは第36話を一緒に見ていきましょう!

楽游原 第36話のあらすじ

夜更けの承鸾殿。
崔琳は桃子と談笑しながら食事を楽しんでいました。
「殿下はまだお戻りでないのですか?」
「放っておきなさい。きっと外で息抜きしてるわ。」

ところがその頃、李嶷と謝長耳(しゃちょうじ)は外で震えていました。
「中が静かすぎる……俺たちの席、ないみたいだな。」
結局、冷たい風の中で小一時間待たされた二人。
怒りを押し殺しながら、李嶷は部屋へ突入。

「桃子、下がれ!」
二人きりになるやいなや、またも夫婦喧嘩の勃発。
「出て行って!」
「じゃあ床で寝る!」
「そんな勝手は許さない!」

ひとつの被布を取り合い、譲らぬ二人。
取っ組み合いの末、李嶷が体勢を崩して崔琳の上に倒れ込み――。

その瞬間、時間が止まりました。

崔琳が咄嗟に取り出した銀針を、李嶷が掴み、
勢いのまま彼女を抱き寄せ、唇を奪います。

鍋の湯気が立ちこめ、
熱気とともに二人の間に流れる空気が一変。

長く抑えてきた想いが、衝突の末にようやく溶け合う――
“火鍋の湯気”が象徴のように燃え立つ、情熱のキスシーンでした。

翌朝。
李嶷が目を覚ますと、隣に崔琳の姿はなく、
鏡の前で髪を梳く姿が見えました。

「……おはよう。」
「おはようございます、殿下。昨夜のことは気にしなくて結構です。」

李嶷は思わず赤面。
「気にしないって、お前……!」

崔琳は微笑みながら、さらりと言いました。
「もし子ができたら、“父留子”でいいわ。
あなたがいなくても、この子は生きていける。」

その無情な言葉に李嶷は我を忘れ、
上衣も着ずに外へ飛び出してしまいます。

夜の熱と朝の冷たさ――
“情”と“理”の温度差が、まるで二人の関係そのもののようでした。

一方その頃、李嶷と裴源(はいげん)は、
消息を絶った情報屋・慕仙鶴(ぼせんかく)を追って豊迎楼へ。
彼の好物・蟹酿橙を用意し、罠のように待ち構えます。

同じ頃、崔琳も揭硕(けいしょく)人の動きを追い、
「ウロの弟・ウ延が京へ潜入した」との報告を受け、
桃子を連れて豊迎楼へ。

そこで起きたのは――まさかの“鱸魚事件”。

李嶷は崔琳の好物・鱸魚を手に入れるため、
隣室の客に「妻が大好物でして」と譲ってもらおうと頼み込みます。
「帰って魚がなければ、跪いて詫びねばならぬのです。」

すると、部屋の中からくすくす笑い声。
ドアが開くと、そこには崔琳。

「殿下、跪く相手はここにおりますわ。」

再会シーンのユーモアと甘さが絶妙!
前夜の激情を引きずりつつも、まるで新婚夫婦のようなやり取りが微笑ましいです。

そのころ、謝長耳は落ち込んでいました。
最近、李嶷と裴源が何やら秘密裏に動いており、
「信頼されていないのでは」と悩んでいたのです。

桃子が励まし、
「そんなことないわ。李嶷殿はあなたを一番頼りにしている。」

謝長耳は照れくさそうに笑い、
「……じゃあ、これを預ける。」と地契を差し出します。
「いつか、お前と家を建てる。」

桃子は顔を赤らめ、
「じゃあ、その時に考えましょう。」と逃げるように去りました。

小さな脇エピソードですが、二人の恋が静かに進展しているのも嬉しいポイント。

夜。
李嶷は良娣・顧婉娘(こえんじょう)のもとを訪れます。
しかし、出された酒を口にした瞬間――
身体が熱くなり、視界が歪む。

「これは……薬……?」

気づいた時には、理性が遠のいていました。
必死に扉を開けて逃げ出します。

背後で顧婉娘が驚き叫ぶ。
「止めて! 誰がこんなことを!」
丫鬟が震えながら白状しました。
「お嬢様のお気持ちをお助けしたくて……」

怒りと混乱の中、李嶷は承鸾殿へと駆け戻り――。

扉を開けた瞬間、彼の視界に映ったのは崔琳。
そのまま彼女を抱き上げ、浴桶の中へ。

湯の蒸気が立ちのぼり、肌が触れ合うたびに理性が溶けていく。
李嶷はまるで野獣のように、
彼女を求め、
崔琳もまた、その熱を拒まなかった――。

“浴桶熱吻”――このシリーズ随一の濃密なラブシーン。
湯気と灯火、そして抑えきれない愛。
長いすれ違いの果てに、ようやく交わった二人の心が切なくも美しい。

翌日。
李嶷は崔倚を慕仙鶴のもとへ連れ出します。
老将の心の痛みを癒すため、
慕仙鶴に頼み、幻術のような“再会”を仕掛けたのです。

霧の中に、亡き崔夫人の姿。
「あなた……本当に来てくれたのね。」

崔倚は涙を流し、
「今まで……すまなかった。」

その様子を見つめる李嶷の横顔には、
どこか安堵と寂しさが入り混じっていました。

ここでの“幻の再会”は、長く続いた崔家の悲劇に一つの救いを与える場面。
優しさと哀しさが同居する、美しい余韻のシーンでした。

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楽游原 第36話の感想まとめ

第36話は、愛・欲・幻が入り混じった濃密な回でした。
崔琳と李嶷がようやく結ばれた夜は、
喜びというより“傷ついた二人が互いを確かめ合う儀式”のようで、
まさに『楽游原』らしい情感の描かれ方。

また、慕仙鶴による崔倚と亡妻の“幻の再会”が、
このシリーズ全体に流れる「赦しと再生」のテーマを静かに示していました。

激情の“浴桶の夜”から、涙の“幻の再会”まで――
愛も哀しみも、ここまでくると芸術の域。
二人の愛が再び芽吹いたようで、心に沁みました。

次回、第37話――
柳承鋒の生存が明らかになり、再び宮廷に暗雲が。
愛の熱が冷めやらぬまま、運命の嵐がふたりを襲います。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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