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クルミットです♪
ゲンカン(元侃)が倒れてから、すでに10日が経ちます。その間、リュウガ(劉娥)は一人で朝廷を、外交を、なんとか保たせてきました。でも限界が近い。遼の使者が宮門まで乗り込んできて、廷臣たちも「皇帝を出せ」と声を上げ始めて、もう逃げ場がない。
そんな第29話です。
それでは29話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 29話のあらすじ
ゲンカンが倒れて、すでに10日が過ぎていました。奏折(上奏文)は毎日届きますが、ゲンカンの姿はありません。ハンタイフ(潘太傅)はその異変に気づき、「なぜ十日も朝廷に出ないのか」と疑い始めます。タイミングよくリュウガが現れ、秋祭の準備を名目に場をさばいていきます。
このリュウガの立ち回り、毎回うまいんですが、見ていてひやひやが止まりません。
コウジュン(寇準)は奏折の筆跡を見て「これはリュウガの字だ」と当てます。でもゲンカンとリュウガの字がそっくりで、ゲンカンの師匠であるソウタイフ(曹太傅)でさえ区別できなかったとのこと。師匠でさえわからないほど似ているというのも驚きですが、リュウガがそこまで書き慣れているということでもあって、なんとも言いがたい複雑さがあります。
一方、リュウガはキワンフ(冀王府)に上等な布を送り、キワンヒ(冀王妃)に生まれたばかりの赤ちゃん・センジ(旵児)を宮中に連れてくるよう命じます。ソウワンヒ(曹王妃)は泣きながら送り出し、ソウタイフも「人質に使うつもりでは」と顔を曇らせます。
宮中に赤ちゃんを「呼ぶ」という行為が、穏やかな言い方でも全然穏やかじゃない。
その冀王府でひとつ不穏なやりとりがあります。キワン(冀王)がソウタイフと二人になった時、「皇上は本当に病気なのか、あの狸猫の件の直後に倒れたのは、もしかして我々を試しているのでは」と言い出します。秋祭にゲンカンが出てくるかどうか、それが真相を確かめる唯一の手がかりだと。
リュウガ自身は、眠り続けるゲンカンの寝所で一人話しかけます。最近の苦労を打ち明けて、ゲンカンの名前を何度も呼んで、目覚めたらまた一緒に子どもを産みたい、江山を渡してしまったら二人でのんびり暮らしたいと想像して、そのまま泣いています。
この場面、静かでした。台詞もそう長くなかった気がするんですが、じわっときました。
ギョクシュ(玉姝)のほうでは、花園で兄のハンリョウ(潘良)を待っていると、どこかから変な声が聞こえてきます。密室の扉を開けると、中から狸猫が飛び出してきます。ハンリョウは怒って彼女を叩きます。その猫は太鼓の音を聞くと発狂するように訓練されたもので、以前の中秋宴会でリュウガに太鼓を打たせてその場で暴れさせようとした計略の続きでした。
そこまではまだ「権力争い」の話です。でもハンリョウが続けて言ったことが怖かった。目的はギョクシュの寵愛を得ることだけじゃない、太祖が宋を建てたように、皇位そのものを潘家のものにする、と。
これを聞いた時、ギョクシュより先に私がぞっとしました。
ソギカン(苏义简)は街で大量の遼軍の騎兵を発見し、ヤリュウリュウシュ(耶律留守)が来ていると気づいてリュウガに報告します。そしてソギカンはリュウガの言葉のはぐらかし方から「奏折に書いていたのはあなただ」と直接言います。リュウガは認めます。ゲンカンは今も昏睡中で、目覚めの見通しは立っていない、と。
ヤリュウリュウシュは宮門で「直接皇帝に会わせろ」と押し込んできます。集英殿(しゅうえいでん)で宴が設けられますが、ゲンカンはいない。リュウガ一人で応対する中、廷臣まで一斉に「皇帝を出せ」と言い始めます。もう抑えきれないという瞬間、チョウケイソウ(張景宗)に支えられながら、ゲンカンが現れます。
ここは見ていて息が止まりました。
ヤリュウリュウシュは持ってきた贈り物が粗悪品だったと抗議します。ゲンカンはコウジュンに10日以内に調査させると約束します。でもヤリュウリュウシュはさらに、「ケンエンテイ(軒轅帝)の墓がある新鄭(しんてい)を祭りたい」と言い出します。場にいた全員が意味をわかっていました。祭りという名目で新鄭を事実上支配しようとしている。でも「祭り」に反対する口実がない。ゲンカンも止められません。
一方、リワンジ(李婉児)はゲンカンが昏睡に入ってから10日以上、ずっと仏堂で祈り続けていました。ゲンカンが宴席に現れたと知らされた瞬間、そのまま倒れてしまいます。太医は疲労と衰弱が原因だと診断しました。
宴の後、コウジュンとゲンカンはオウキンジャク(王欽若)とテイイ(丁謂)を呼び出します。贈り物に粗悪品を混ぜていたのは二人の仕業でした。ゲンカンは激怒し、布4万疋を遼に返すよう命じ、オウキンジャクの朝廷出仕を禁じます。
大宋宮詞 29話の感想まとめ
一番印象に残っているのは、ゲンカンが宴席に現れた場面です。ほとんど立てていないのに、チョウケイソウに支えてもらいながら出てきた。リュウガが一人で場を持ちこたえながら、もう限界というところで。あれはゲンカンが「出てきた」というより「連れ出された」に近い状態だったと思います。それでも場を収めに来たのだから、見ていてなんとも言えない気持ちになりました。
リュウガが寝所で一人、眠るゲンカンに話しかけていた場面は、きつかったです。権力とか外交とかじゃなくて、ただ名前を呼んで、泣いていた。あの場面が一番素直に見られました。
ハンリョウは怖い方向に進んでいます。狸猫の計略の次は皇位簒奪。言葉の軽さが逆に怖い。ギョクシュも聞いていたのに、あの場面で彼女が何も言わなかったのが、いろんな意味で重かったです。
ソギカンが「あなたが書いているんですよね」とリュウガに直接言ったこと。リュウガの返答も早かった。信頼している相手だから全部話した、というのが伝わってきて、ちょっと救われました。
ヤリュウリュウシュの「ケンエンテイを祭りたい」発言は、狡猾でした。止める言葉がない。ゲンカンもわかっていて黙っていたのが、見ていて痛かったです。
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