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クルミットです♪
32話、地味に見えて実はかなり重要な回でした。オウキンジャクの天書騒動の後日談から始まって、ゲンカンが弟の息子を引き取る話になって、最後は立后問題で朝廷がぐちゃぐちゃ、という。それぞれのシーンは穏やかなんですが、ゲンカンの頭の中でいろいろつながっているのがじわっと伝わってきました。
それでは32話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 32話のあらすじ
まず冒頭、オウキンジャクのあの天書騒動の続きです。
ゲンカンの前に立ったオウキンジャクは、所作がどこかぎこちない。また例の「天書」を持ち出してゲンカンをやたら褒め上げるんですが、ゲンカンはとっくに気づいていました。天書に書いてある字、全部オウキンジャクの筆跡。
バレてるのに知らないふりで付き合っていたゲンカン、大物すぎる。
でも朝の緊急事態のために皆が協力した事実は変わらない。仙鶴はオウキンジャクが飼っていたもので、火玉も彼のコレクション。結果的に役に立ったんだから、とゲンカンは跪拝まで免じます。
実はこの「天象局」騒動、ケイタイジンとオウキンジャクがある夜に飲んでいたところから始まったそうで、ケイタイジンが酔って鶴の絵を描いたら、オウキンジャクがその気になって十数羽の仙鶴を買ってきて、音楽で調教し始めたとか。
お酒の勢いで仙鶴を十数羽。それ普通の酔っ払いのやることじゃない。
その偶然の積み重ねが今回の危機を救ったわけで、ゲンカンも笑いながら「巧みなことをするものだ」と言い、オウキンジャクの以前の大罪まで不問にします。笑って許すゲンカン、懐が広いというか、何というか。
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一方、宮中ではソウオウがまた屋根に上っていて、宦官たちが宮殿の入り口に集まって困り果てていました。
ソウオウは楚王で、精神に問題を抱えている設定です。小さな仕掛け玩具の機関が解けなくて怒っている様子。そこにオウギョクエイが通りかかって、「私が手伝います」と言いながら自然に機関を解いてあげます。その流れでソウオウを屋根から部屋に戻すことに成功。
オウギョクエイ、上手い。こういう自然な誘導、できそうでなかなかできない。
機関が解けてソウオウが笑った顔を見て、オウギョクエイは少しほっとした様子でした。小さいシーンだけど、ソウオウへの気持ちがじわっと伝わってきます。
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場面は変わって、リュウガがカクシ夫妻を宴席に招待します。
カクシ夫妻は以前リュウガとかなり険悪な関係にあったので、招待されたことに驚いていました。でもリュウガは前のことを一切持ち出さずに二人を温かくもてなして、しかも「義父・義母」として認めてしまう。夫妻もびっくりしたでしょう。
後からゲンカンも合流して、四人でにぎやかに宴席を楽しみます。カクケンがゲンカンに「リュウガを皇后に」と進言するんですが、「時機がまだ熟していない、焦らず待つべき」とも付け加える。ゲンカンはその言葉を素直に受け止めました。
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次の場面は学堂での開蒙の礼(幼い子どもが学問を始める儀式)です。ソウタイフがキオウ・ゲンフンの子どもたちを直接指導していて、一番やんちゃなのが六男のセイジだとか。
そこへゲンカンが様子を見に来て、「じゃあ暗記できているか試してみよう」と提案します。三男のインジョウが真っ先に立ち上がって暗唱を始めると、ゲンカンは聞きながら自分の亡き息子チョウキツのことを思い出してしまい、途中で止めます。
インジョウが暗唱している声を聞きながら、チョウキツを思い出している。きつい。
長男チョウインネイに聞くと、本には全く興味がなくて弓矢をしっかり握っていた。ゲンカンは苦笑しながら「じゃあ新しい弓を送ろう」と言うと、インネイはパッと笑顔になります。
弟のところにこんなにたくさん子どもがいるのを見て、ゲンカンはうらやましくなった様子。そこで「七男のセンジを宮中に残して、リュウガに育てさせたい」と提案します。ゲンフンはすぐに了承しました。
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ソウタイフはゲンフンに、ゲンカンがセンジを手元に置くのは「将来皇位を継がせるつもりだから」と説きます。ゲンフンは内心複雑でも、何も言えずに黙って杯を呷るしかない。
ゲンカン自身もリュウガにはっきり話します。キオウの六人の息子を見ていても皇位継承には向いていない。センジをリュウガの養子とすれば、その流れでリュウガを皇后として立てる後押しになる、と。
一つの行動で何手も先を読んでいる。ゲンカン、なかなかやる。
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翌日の朝廷では、ソウタイフが皇后を立てる件を持ち出します。候補として「徳妃(トクヒ)」の名前を挙げる。これはリュウガの宮中での称号です。
でもコウジュンが「最初に皇嗣を産んだ妃を皇后に」と反論。ソウリヨウは「陛下には広く妃嬪を迎えていただくべき」と全然別の方向の意見を出す。またソウタイフが徳妃を推す。反対の声が上がる。
ゲンカンは頭を抱えて、聞くのをやめてそのまま退朝を宣言してしまいました。
自分の皇后選びなのに、臣下たちの意見に振り回される。花園でソウオウが何も知らずにのんびり過ごしているのを見て、ゲンカンは深くため息をつきます。
大宋宮詞 32話の感想まとめ
一番印象に残ったのは、学堂でインジョウの暗唱を聞きながらゲンカンがチョウキツを思い出した場面でした。
何も言わずに途中で止めるだけなんですが、あの間がちゃんと語っている。うらやましいという感情と、どこか後ろめたいような感情と、両方がまじっている感じがしました。
センジを引き取る流れも、リュウガへの気持ちと皇位継承問題を一石二鳥で動かそうとしているわけで、ゲンカンはゲンカンで必死に考えているんだなと思います。それが弟にとって複雑な話になってしまうのは、権力の話だから仕方ないんだけど。
ゲンフンが黙って杯を呷るシーン、わかりやすく悲しいわけでもないのに、なんか残ります。
立后の議論がぐちゃぐちゃになって退朝したゲンカンが、花園でソウオウを見てため息をつく場面もじわっとくる。楽になりたいなんて、皇帝が言えることじゃないから、ため息だけで終わる。その重さが、この回全体を静かに貫いていました。
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