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クルミットです♪
除夕(大晦日)の夜に、こんな話が来るとは思いませんでした。
36話は宴の場面と宮廷の政治が絡みながら進むのですが、後半一気に空気が変わります。リュウガオに何が起きるのか、そしてゲンカンがどんな決断を下すのか。静かな話なんですけど、見終わったあとに何とも言えない重さが残る回でした。
それでは36話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 36話のあらすじ
宮中に戻ったリュウガオは、疲れ果てて椅子に身を預けていました。そこへチャン・ケイソウがやってきて、ゲンカンが激怒しているという知らせを持ってきます。
急いで向かってみると、ワン・キンジャクとソ・ギカンが党項(北西の異民族勢力)の使臣との交渉を終えて戻ったばかりでした。党項のリ・トクメイが封号と俸禄を要求してきたのです。それを聞いたゲンカンが、怒りをあらわにしていたわけです。
封号も俸禄も、はっきり言って「朝廷に従属する体裁を保ちながら実利だけもらう」要求です。ゲンカンが怒るのは当然だと思います。
リュウガオが事情を詳しく聞こうとすると、ゲンカンは意図的に制止しました。「これ以上口を出すな」という態度で。リュウガオはその冷たさに心が冷えてしまい、その夜の除夕宴席には出ないと決めます。
ギョクジュたちはリュウガオが足早に去るのを見て、ゲツジを使ってそっと様子を探らせました。
宴が始まっても、リュウガオの姿はありませんでした。
ゲンカンは席に着いていましたが、どこか遠くを見ているような顔で、宴の賑わいとは別のところにいるようでした。リュウガオのほうは寝宮で太医を呼んでいます。胎気が動いた、つまり胎児に影響が出ていたのです。
宴の場では、党項の将軍がゲンカンに和約についての考えを問いかけてきます。ゲンカンはあえて答えず、使臣を席に招くだけで流しました。そのとき、窓の外に雪が降り始めます。楚王が「雪だ」と叫び、皆が窓に向かう。大きな雪片がひらひらと落ちてきて、その場の空気がほんの少しだけ和らいだ場面でした。
除夕の雪って、こういうドラマでは「一瞬の穏やかさ」の記号みたいに使われますよね。その直後に来るものを思うと、余計にきつかったです。
自室に戻ったリュウガオが突然、腹痛に襲われます。
足の間から血が流れ出て、チャン・ケイソウが飛んでいってトウ太医を呼びました。知らせを受けたゲンカンは宴を離れて急いで寝宮へ向かいますが、着いたときにはリュウガオはすでに気を失っていました。
ギョクジュはハン・リョウからの手紙を受け取ります。「リュウガオが流産を誘発する薬を誤って飲んだ」という内容で、確認しに行こうとしたところをゲンカンに一喝されます。ギョクジュはそのまま撃退されて戻るしかありませんでした。
トウ太医がゲンカンに告げます。胎児は助からなかった、と。
失った子は男児でした。
男の子だったと知ったゲンカンの顔、想像するだけで辛いです。それでも独り寝宮の外に立って、誰にも声をかけられずにいるところが。
乳母がゲンカンを慰めようとしましたが、ゲンカンは振り切れません。乳母はここで、ある提案を持ち出します。どこかから男児を探してきて皇后の子にすり替える。あるいは、バンジの腹の子が男なら、それをリュウガオに渡す。そういう案でした。
翌日、ゲンカンはリュウガオの望みどおりに党項との和約に応じました。
そして、リュウガオの腹にいた「男児」を皇太子として立てると宣言します。コウジュンたちの反対を押し切って、册封の式典まで行いました。
寝宮に戻ってきたゲンカンは、リュウガオに自ら薬を飲ませます。リュウガオの目には疑問が浮かんでいました。乳母の計を採るということは、バンジへの不公平になる。でも、ゲンカンがこの策を選んだのは、リュウガオの皇后の座を守るためです。
バンジが男児を産んでも女児を産んでも、あるいは他から連れてきた男児であっても、その子が自分たちを父母と呼ぶなら、リュウガオが育てて将来の君主にすればいい。ゲンカンはそう言いました。
リュウガオは天が人をもてあそぶのだと感じながらも、静かにゲンカンの言葉を受け入れました。
大宋宮詞 36話の感想まとめ
一番しんどかったのは、リュウガオが倒れる場面より、その前の「ゲンカンに制止される場面」でした。
政治の話に口を出すなと遮られて、リュウガオが宴に出ないと決めるあの流れ。腹の子のことが頭にあったのかもしれないのに、二人の間に妙な溝ができていて、それが後の展開と重なって見えてしまいます。嫌な予感がずっとありました。
乳母の「すり替え」提案は、理屈としてはわかります。ゲンカンがリュウガオを守りたいのも伝わる。でも、バンジはどうなるんだろうという気持ちがどうしても残ります。産んだ子を「渡す」ことになる人が、その場にいないまま話が決まっていくのがずっとひっかかりました。
ゲンカンが「本当の父母として呼んでくれるなら」と言った言葉、冷静に聞けばきれいな話なんですけど、バンジの立場で聞いたら全然きれいじゃないです。
除夕の雪の場面だけが、この話の中でちゃんと息ができた瞬間でした。あの静かな場面のあとに血が流れてくる展開は、落差がきつかったです。
リュウガオが薬を飲みながら、それでも静かに頷いているあの表情。納得しているわけじゃなくて、受け入れるしかないという顔でした。あそこが一番重かったです。
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