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クルミットです♪
今回は大宋宮詞の第44話です。シュコウの成人式(及笄の礼)がとうとうやってきました。めでたいはずの日なのに、最初から嫌な予感がして。遼国の皇子がその場で求婚してきて、ユアンカンはその場で婚約を決めてしまいます。アンシュとシュコウ、あの二人の間で何かが起きる前に、全部終わってしまった。
それでは44話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 44話のあらすじ
まず、ユアンカンがリュウガに宰相候補について意見を求める場面から始まります。リュウガは答えを出せず、その場で言葉に詰まります。一方、宰相に任命されたテイイとオウキンジャクは家で祝杯を上げているのですが、オウキンジャクは自分たちの立場を冷静に分析しています。これはユアンカンがリュウガを牽制するための人事だと。リュウガの後ろにはかく家があり、朝廷内にはソイカン(苏义简)がいる。だから今は好機を待つしかない、という話です。
朝廷では、ユアンカンがずっと目を閉じたまま何も言わない場面があります。大臣たちが遼国の皇子の謁見について報告しているのに、ユアンカンは反応できない。
リュウガがすっと前に出て「太子が接見します」と言い切るんですよ。咄嗟に場を収めてしまう。二人の信頼関係というより、もうリュウガが一人で朝廷を支えているような場面でした。
退朝のタイミングで、ユアンカンはようやく目が覚めたように「コウジュンはどこへ行った?」と聞きます。コウジュンはとっくに都を追われているのに。皇帝の頭の中でまだ彼がそばにいる時代で止まっているのが、少し怖かったです。
ユアンカンの頭痛は太医(宮廷医師)が薬を変えても治りません。リュウガが寄り添って穏やかに声をかけると、ユアンカンは自分が死ぬ話を自分から始めます。リュウガにジュウエキを頼むと。
こういうシーン、権力の話でなくて、一人の人間が衰えていくのを見ているような気持ちになりました。見ていてしんどかったです。
冊府元亀(サクフゲンキ。北宋時代に編まれた大規模な類書で、百科事典のようなもの)の編纂が完成したという場面もあります。担当していたアンシュとオウキンジャクが喜んでいる。そこへシュコウがアンシュのところへやって来て、詩経に書いた自分の言葉を見たかと聞きます。恥ずかしそうに、でもちゃんと聞きに来た。アンシュは言葉を濁すばかりで。
そしてシュコウの及笄の礼(きっけいのれい)が始まります。及笄とは、15歳になった女性が髪にかんざしを挿して大人の仲間入りをする成人式のことです。リュウガが直接取り仕切り、ユアンカンはシュコウに「エンキホ」という字(あざな)を贈ります。
屏風が取り払われて大臣たちの前に姿を現したシュコウに、遼国の皇子ヤリツソウガンがその場で求婚します。アンシュの表情が固まります。
ユアンカンがシュコウに気持ちを聞くと、シュコウは皇子のことを褒めます。ユアンカンはそれを「好き」だと受け取って、その場で聖旨(勅命)を出してしまいます。遼国との縁組が決まってしまった。
シュコウが皇子を「褒めた」のって、外交の場でそう言うしかなかっただけじゃないかと。ユアンカンも本当にわかっていないのか、わかった上で見て見ぬふりをしたのか。どちらにしても、シュコウには逃げ場がなかった。
ジュウエキは慌てて、リュウガにユアンカンを説得してほしいと頼みます。でも聖旨が出た以上、リュウガにも止める手段はない。ジュウエキはついに「シュコウがこんな目に遭うのは、リュウガの実の子ではないからだ」と言ってしまいます。リュウガは顔色を変えて、ジュウエキに自分の言動を反省するよう命じました。
カリョウ(シュコウの母)も遠嫁を心配しています。でも遼国の使者はもう出発していて、止められない。そこへ張景宗が聖旨を持ってきて、カリョウは賢妃(ケンピ)に封じられます。娘が遠くへ行くという知らせと、自分の位が上がるという知らせが同時に来る。素直に喜べない昇格です。
シュコウはジュウエキと静かに会います。子どもらしい部分もあるのに、もう覚悟を決めている。シュコウはジュウエキに玉笛を渡して、アンシュに届けてほしいと頼みます。
そして出立の日。ユアンカンとリュウガが嫁衣裳のシュコウを遼国の皇子に引き渡します。シュコウは最後まで姿勢を崩さない。
城門を出るその時、どこからか笛の音が聞こえてきます。見上げると、城門の上でアンシュが笛を吹いていました。あの玉笛です。シュコウは目が離せなくなります。
二人は一度も「好きだ」と言っていないのに、この場面だけで全部わかってしまう。ズルいくらい切なかったです。
大宋宮詞 44話の感想まとめ
一番きつかったのは、城門のシーンです。
笛の音が聞こえてきた瞬間、シュコウが上を見る。それだけのシーンなのに、なんでこんなに胸が痛いんだろうと思いました。アンシュはずっと言葉を濁してきたのに、最後の最後でちゃんと来たんですよ。もっと早く言えよ、とも思うけど、来てくれたことが嬉しくて。でもこれで終わりなんです。
ジュウエキが「リュウガの実の子じゃないから」と言った場面も、引っかかっています。追い詰められて言ってはいけないことを言ってしまった感じがよくわかった。シュコウを救いたくてそう言ったんだろうけど、それでもリュウガの前で言うのは違う。リュウガが顔色を変えるの、当然だと思います。
ユアンカンが朝廷で「コウジュンはどこへ行った?」と聞く場面は、静かに怖かったです。大声で怒ったり倒れたりするのでなく、ふとした一言の方が、衰えの深さが伝わってくる気がします。
シュコウ、遠くへ行ってしまった。もう戻れない。あの笛の音がせめてシュコウに届いたなら、それだけは良かったと思いたいです。
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