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クルミットです♪
45話、ゲンカンがついに泰山封禅(泰山での天地への大規模な祭礼)を決断する回です。ジュコウを嫁がせたばかりのところに今度はジュウエキが倒れて、リュウガもゲンカンも本当に休む間がない。ゲンカンがずっと理性的な人だと思って見てきたぶん、今回の選択がひと際重く感じられました。それでは45話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 45話のあらすじ
冒頭は、ジュコウが嫁いでいく場面の続きです。リュウガが静かにジュコウの蓋頭(花嫁の顔を覆う布)を下ろし、笛の音が響きます。そこへジュウエキが駆けつけてきて、昔ふたりで遊んだ人形をジュコウに渡します。
ジュコウのあの顔。笑いもせず泣きもせず、ただ静かに「自分を大切に」とだけ言う。馬車に乗る直前に一度だけ蓋頭を撩って、城門の上を見上げて。あの一瞬、何を見ていたんだろうと思いました。
ジュコウが去り、宮に戻ったリュウガはゲンカンにコウジュンを都に呼び戻すよう提案します。でもゲンカンはわざとらしく話題を変えます。そこへ突然、ジュウエキが倒れたという報せが入りました。
ふたりは急いで駆けつけます。リュウガはジュウエキの顔をそっと撫で、ゲンカンは太医(宮廷医師)たちを怒鳴りつけます。リュウガは自分の不注意を責めて涙を流します。
リュウガが泣くところ、やっと泣いたって思いました。ジュコウを送り出したばかりなのに、今度はジュウエキが倒れて。気持ちを整理する時間もないまま次々と来る。
ゲンカンがリュウガの肩を抱いて慰めます。でも夜、ゲンカンはひとりで太廟(先祖の位牌を祀る廟)へ向かいます。先祖の肖像画を前にして、これまで失ってきた子どもたちのことを思います。もしジュウエキまで……と考えると、自分がどうなってしまうかわからない。ジュウエキの安全のためなら自分の未来を差し出しても構わない、とゲンカンは思います。
リュウガが昼夜付き添い続け、翌朝、ジュウエキはようやく目を覚まします。太医が峠を越えたと告げると、リュウガとゲンカンはきつく抱き合います。
このふたりが抱き合う場面、珍しかったです。いつも感情を外に出さないほうなので、それだけ追い詰められていたんだとわかります。
政務では、テイイが担当していた昭応宮がついに完成します。ゲンカンはテイイを大いに褒め、さらに自分の陵墓の建設まで任せます。ワンキンジャクはこの機に「祈福のための宮殿をもっと建てましょう」と提案します。リュウガはそれを遮るように、各地の洪水への対策に力を入れるべきだと進言し、ソ・ギシンとソウ・リヨウに治水と災害対策を命じるよう提案します。ゲンカンはリュウガが指示を出す様子を、じっと見ています。
シュクヒがカク・セイゴを連れてジュウエキへの挨拶にやってきます。ところがジュウエキは、セイゴの手にジュコウの部屋の人形があるのを見て固まります。セイゴがジュコウの寝室に引っ越していたと知った瞬間、一気に怒りが出ます。
これはジュウエキが怒って当然です。お姉ちゃんが嫁いだばかりで、その部屋を別の子がもう使っている。人形まで持ち歩いて。ジュウエキにしたら、ジュコウの痕跡が消されていくみたいで嫌だったはず。
人形を奪い取り、セイゴを叱りつけて部屋から出るよう命じます。セイゴは泣き出し、子どもふたりの喧嘩になります。リュウガはジュウエキがまだ怒っているのを見て、あえて何も言わず子どもたちの間のことと受け流します。
夜が更けると、ゲンカンが悪夢から目を覚まします。眠っているリュウガの肩の薄い布をそっとずらすと、あの奇妙な文様が現れます。ゲンカンはどうしても気になり、大臣を呼んで星象を占わせます。大臣はゲンカンが描いた文様を見て、「今の天象と非常によく一致している」と言います。ゲンカンは眉をひそめたまま空を見上げます。
その後、キ王が来て、ソ王の息子誕生を祝う洗儿礼(生後間もない子の祝い事)が開かれます。ジュウエキも来て、みんなで詩を詠み合う温かい時間が続きます。しかし突然の風とともに、ジュウエキが再び倒れます。
二度目に倒れたとき、見ていてきつかったです。病み上がりの体で一生懸命お祝いの席に来て、そこで倒れるなんて。
太医が銀針(鍼治療)を提案し、ジュウエキはなんとか目を覚まします。でも体の弱りようは明らかです。ゲンカンはすぐにソ・ギシンを通してワンキンジャクとテイイを呼びます。ジュウエキのために泰山封禅を行うつもりだと打ち明けます。
泰山封禅とは、天子が泰山の頂上で天地に報告を行う最高格式の祭礼で、天下太平の証として行われるものです。ゲンカンはかねてから慎重な姿勢を見せていたのに、ジュウエキの命がかかるとなると話が変わります。
リュウガが知らせを聞いてやってきます。でもゲンカンは先に自分から打ち明けます。「全部、ジュウエキのためだ。天下に冷たい目で見られても構わない」と。リュウガは何も反対せず受け入れます。そのとき、リュウガが咳をします。ゲンカンが心配そうに寄り添い、部屋へ連れ帰ります。
翌日の朝廷では、ワンキンジャクが「泰山の頂に天書が降りた。これは天の前兆だ」と言い出します。リュウガとゲンカンはその言葉を利用して、封禅の議論へと話を誘導していきます。
大宋宮詞 45話の感想まとめ
この話でいちばん頭に残っているのは、ゲンカンが夜中に太廟へひとりで行く場面です。
誰も見ていないところで先祖の前に立って、今まで失った子どもたちのことを思う。セリフではなくゲンカンの内面として描かれていて、静かだけど重い場面でした。泰山封禅を決めた背景がここにある、と見ていてわかります。合理的な判断でも政治的な計算でもなく、「もうこれ以上失えない」という限界。
ワンキンジャクが利用しているのはわかっています。ゲンカンだってわかっている。それでも動いてしまう。
そういう「わかってて動く」ゲンカン、ずっと見てきたけど今回は特に切ないです。
リュウガが最後に咳をしていたのも、さらっと流されていたけど気になりました。ゲンカンが急いで寄り添って部屋に連れ帰る、その足早な様子に、ジュウエキだけじゃなくリュウガのことも心配しているのが見えました。
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