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クルミットです♪
46話、じわじわ来ます。派手な事件は何も起きないんですけど、この回がいちばんきつかった。
ゲンカンの頭痛はもう隠しきれない段階になってきていて、それでも泰山への封禅(ほうぜん)を諦めない。
※封禅とは:皇帝が泰山で天地に祭祀を行う特別な儀式。歴代の名君が行ったとされる、最高の格式を持つ儀礼です。
そして久しぶりに登場したワンルが、白髪になっていた。それだけで胸がきつくなりました。
それでは46話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 46話のあらすじ
重臣のオウキンジャク(王欽若)が、泰山での封禅を強く進言します。他の大臣たちも次々と賛同し、ゲンカンも自然な流れで了承。リュウガに朝政を任せ、ソギカン(蘇義簡)らに警備を命じ、5日後に自ら泰山へ向かうことを決めます。
まず父親の顔を見せたのが、ジュエキの寝所での場面。
ゲンカンは自らジュエキに薬を飲ませます。ジュエキはすでに父が自分のために封禅に行くと聞いていて、あんな大がかりな儀式は費用も手間もかかりすぎると心配して止めようとします。
そしたらゲンカン、突然ジュエキを弓場に連れていくんです。
自分で弓の引き方を教えながら、父子でわいわいやっている。リュウガが横で見守って、嬉しそうで。ゲンカンが頭痛に苦しんでいることを知っているから、リュウガのその表情がちょっとつらかった。
ジュエキ、夜の夢の中でも弓の話をぶつぶつ言ってたらしいです。それを聞いてちょっとほっとしました。この子、普通に子どもでいられてる。
そこへ宮女が報告に来ます。シンピ(宸妃)のワンル(婉儿)の持病が再発した、と。
リュウガはすぐに手配を指示します。ゲンカンも申し訳なさそうで、自ら玉宸宮へ足を運びます。
ゲンカンの顔を見た瞬間、ワンルが泣き崩れます。
昔の面影はある。でも髪はすっかり白くなって、憔悴しきっている。彼女はそのままゲンカンの胸に飛び込みます。
白髪になったワンル、見ててしんどかった。彼女がここまで老いるのに、どれだけの孤独があったか。
ゲンカンは「泰山に行って祈願する」と話します。ワンルが心配そうにすると、「ジュエキにはリュウガがついているから大丈夫」と伝えます。ジュエキが皇太子らしい風格を持ち、文武ともに才があると聞いて、ワンルは少しずつ表情がほぐれていきます。
頭痛の発作がまた来る。それでもゲンカンは、リュウガがジュエキにどれほど心を注いでいるかを話し続けます。
ワンルは聞きながら、何かを受け入れていくみたいで。大宋の後継ぎに必要なのは、生みの母だけじゃないのかもしれない。国を支える母親の役割を果たせる人が必要なのかもしれない、と。
長い年月をかけて、ワンルの中のリュウガへの恨みは消えていたようです。残っているのは、あの火事の夜だけ。天国から地獄に落とされたあの夜の傷だけが、まだそこにある。
ゲンカンは帰り際、ワンルに密かに詔(みことのり)を手渡します。
遺言代わりの詔、ですよね。自分の体がもう長くないとわかって、最後の備えをしてる。それをワンルに預けたのがゲンカンらしいというか、苦しいというか。
自分の病が命を蝕んでいる。手放せないのは、目の前のこの人たちだ。だから一番安全に保管できるワンルに預けた。
その夜、また痛みが来て、ゲンカンは声も出なくなります。
リュウガが太医を呼ぼうとするのを止めます。封禅を諦めるよう説得しようとするリュウガに、ゲンカンは切れ切れに「すべて手配は済んでいる」と言いますが、言葉の途中でまた痛みが走る。
リュウガは梳き櫛を取り出して、そっとゲンカンの髪を梳き始めます。
するとゲンカンが落ち着いていく。何も言わずにただ梳く。あの場面、言葉がなかったぶん、静かにきました。
ゲンカンが「ワンルを見舞いに行った」と話すと、リュウガも会いに行きたいと言います。でもワンルは「もう会わない」と決めている。長年育んだ姉妹のような絆は、もうない。リュウガはそれを聞いて、ひっそりと悲しそうにします。
出発の朝。リュウガがゲンカンの衣を整えます。涙をこらえながら。
自分も一緒に行きたい。でも朝廷も後宮もリュウガが守らなければならない。
リュウガが錦の小箱をゲンカンに渡して「今は開けないで」と言うのが、ずっと引っかかっています。中身は何なんだろう。
二人は「無事に帰ってくる」と約束して別れます。
一方、後宮ではセイゴ(清悟)がジュエキの寝所に忍び込んで、強引にタン・ホングォ(糖紅果)という赤い飴菓子を食べさせます。ジュエキの口調が少しずつ柔らかくなって、二人の間にあった壁がようやく溶けていく。
ゲンカンは泰山の登封台(とうほうだい)に到着します。テイイ(丁謂)が儀式の段取りを説明し、オウキンジャクが手順書を提出。すべての準備は整いました。
大宋宮詞 46話の感想まとめ
一番引っかかったのは、やっぱりゲンカンがワンルに渡した詔のくだりです。
あれは「万が一」を想定している。泰山に行けば皇帝としての威信は立つけど、もう自分の体が長くないとゲンカン自身が一番わかっている。それでも行く、ということの覚悟がにじんでいて、ちょっと苦しかった。
ワンルの白髪には正直びっくりしました。久しぶりに出てきたら、あの姿で。ゲンカンを見てすぐに泣いた。それが言い訳でも恨みでもなくて、ただ「会えた」って感じの涙に見えて、余計にきつかったです。
リュウガへの恨みが消えていた、という部分も。消えていたんじゃなくて、消えるほど時間がかかったんだと思う。あの火事から今まで、ワンルが何を考えて生きてきたかを想像すると、「恨みはない」のひと言がすごく重いです。
出発前にリュウガが渡した錦の小箱。「今は開けないで」と言われると気になります。二人で「無事に帰ろう」と約束したあの場面は穏やかでしたが、ゲンカンの体の状態を知っているだけに、素直に「良かった」とは言えなかった。
ジュエキとセイゴが糖紅果で仲直りした場面は、この回で唯一ほっとできるところでした。子どもの素直さって、大人の意地みたいなものとは全然違う時間で動いている気がします。
泰山の登封台に立ったゲンカンは、何を祈るのか。あの頭痛を抱えたまま、儀式を最後まで乗り越えられるのか。体よりも気力で動いているように見えて、それがずっと頭に残っています。
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