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クルミットです♪
47話、ついに来てしまいました。
ユアンカンが泰山へ向かうと分かった時点から、なんとなく嫌な予感がしていて。でも実際に見ると、派手な展開でもなく、ただ静かで、それがかえってつらかったです。
そして前半のジュウエキとエンジの場面。今話で一番心に残ったのは、ここでした。セリフも少ないのに、ふたりの間に流れる空気がずっと重くて。
それでは47話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 47話のあらすじ
泰山の頂上を見上げながら、ユアンカンはオウキンジャクの提案を受け入れ、封禅の儀に同行させる10人の臣下を選びます。封禅とは、古来より天子が泰山で天と地に王朝の治世を報告する重要な儀式です。
宮殿では、皇子のジュウエキが部屋で勉強していました。
弟のセイゴが傍らで凧揚げをしているのですが、糸が切れて凧がどこかへ飛んでいってしまいます。セイゴは「お父様が作ってくれた凧なんだもん」と泣きつき、しぶしぶ付き合わされたジュウエキが凧を探しに行くと、凧は冷宮の方向へ流れていっていました。
冷宮とは、罪を犯したり皇帝に疎まれたりした妃が幽閉される場所です。ここに閉じ込められているのが、ジュウエキの実の母であるエンジ。
門を開けて中へ入ると、エンジはジュウエキの顔を見た瞬間に分かります。ひと目で。特に誰かが紹介するわけでもなく。
何年も会えなかった子どもの顔を、一瞬で見抜くエンジの場面。泣いたり叫んだりしないで、ただじっと見て部屋に引き入れる。その静けさが、きつかったです。
エンジはジュウエキに、体の具合はどうか、ユアンカンは元気か、リュウガはどうしているかと矢継ぎ早に聞きます。リュウガがジュウエキの看病で体を壊しそうなほど働いていると聞いて、エンジは複雑な様子で黙り込みました。自分の代わりに息子を育ててくれている人への、感謝とも遠慮ともつかない気持ちが見える気がしました。
そのうちエンジが激しく咳き込むと、ジュウエキはほとんど反射的に手を伸ばしてエンジの背中を軽く叩きます。知らない人のはずなのに、どこか懐かしい感覚がある、という表情でした。
あの、自分でも気づかずに手が動くシーン。見てるこっちの方が息を止めてました。
エンジはジュウエキに「今日のことは誰にも話さないで。もう来なくていい」と言い、ふたりが去るのをただ見送ります。でも最後、エンジの口元には笑みが浮かんでいました。
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宮中では、リュウガがガリョウのいる仏間を訪ねていました。
遼の国から文書が届いていて、ジュコウが妊娠したという知らせです。遼に嫁いだジュコウを、ヤリツソウケンが大切にしてくれているらしいと聞いて、ガリョウは心からほっとした様子でした。ふたりは並んで経典を書き写します。
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さて、ユアンカンと臣下たちは泰山を登り始めます。
道が細くなってくると、ユアンカンはソギカンだけを連れて先へ進みました。
霞がかかった山の上から下界を見下ろしながら、ふたりは君主のあり方について語ります。ユアンカンは「今すぐ名を残そうとは思わない。後世の評価に任せる」と言いました。
そして袖からそっと取り出したのは、リュウガが用意してくれた巾着袋。中に入っていたのは、かつてふたりが交わした誓いをリュウガが刺繍した布でした。
それを山頂で、ひとり手の中で眺めるユアンカン。あの顔に、もう帰らないつもりの空気があった気がしました。
ユアンカンはソギカンを振り返り、「皇后に政を任せることになる」と静かに告げます。ソギカンへの信頼があるから、それだけ言えばいい、という感じで。ソギカンが頭を下げると、ユアンカンはそっと立たせました。
封禅の儀が始まり、ユアンカンはジュウエキの健康を祈って跪きます。
そして山の麓にさしかかったとき、ユアンカンは「玉牒と玉册を自分で持って、ひとりで頂上に行く」と言い出しました。臣下たちが止めるのも聞かず、霞の中へひとり消えていきます。
2時間経っても戻らないため、心配した臣下たちが山頂へ登りました。
ソギカンが見たのは、動かなくなったユアンカンでした。
チョウケイソウが遺体を整え、テイイたちは「知らせが漏れる前に都へ戻ろう」と動き始めます。
大宋宮詞 47話の感想まとめ
一番引きずったのは、やっぱりエンジとジュウエキの場面です。
凧が飛んでいって冷宮に辿り着くという、どうしようもない偶然で会うことになった。正式な対面でも感動的な演出でもなく、ただそういう流れで。だからこそ、余計に切なかったです。
エンジがジュウエキを一目で見抜いた後、取り乱さないのが逆にきつかった。あれだけ会いたかった子どもの顔を見て、泣きもせず、ただ部屋に引き入れて、体の具合を聞く。感情を抑えているというより、抑えることが身についてしまった人の顔でした。
ユアンカンの最期は、山頂に一人で行くと言い出した時点で分かっていたのに、実際にソギカンが遺体を前にして立ち尽くす場面になると、やっぱり重かったです。派手なシーンも音楽の盛り上がりもなく、ただ霞の中に静かに横たわっているだけ、という終わり方でした。
リュウガの刺繍入りの巾着を、山の上でひとり眺めていたこと。あれを後から思い返すとしんどい。
コウジュンの件は、ユアンカンがわざと怒ってみせて都へ呼び戻した、という流れだったと思います。テイイとオウキンジャクが驚いているのに口を出せなかった描写が、そのあたりをにおわせていました。最後まで自分のやり方でコウジュンを守ろうとしていたユアンカン。そういう人でした。
エンジは笑って見送ることができた。それだけは、良かったです。
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