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クルミットです♪
武挙の前哨戦である武術大会を前に、小五義を引き締めようと、原青江は「上位三人入賞」の条件を出します。各営の熾烈な対抗意識の中で、小五義は木槿の策で力を合わせて勝ち上がりを目指すことに…
今回はとうとう武挙本番へと突入しますが、連夫人の浅知恵から持ち上がった縁談が、思わぬ形で波紋を広げ、謀反の引き金となるという超大型ドミノ倒しが引き起こされます。東庭王朝の政変で誰が生き残り、誰が退場するのか、しっかりと見守っていきましょう♪
【双花伝(そうかでん)】(ネタバレあり)
第10話「道理を問う」
武術大会二回戦。玉北斎の代表・アーミルは挑発に崩れて自滅、錦繍が勝利を収める。そして決勝戦、錦繍の剣が折れ勝敗が決したと見られたが、非煙が異議を申し立てる。しかし原青江は試合終了を宣言し、両者を優勝とした。
実際のところ飛燕の勝利だとは思いますが、原青江の大岡裁き、という感じかな?
次の学問大会では木槿の予想通り兵法が出題される。終了後、明磊の回答は原青江に兵権掌握を唆すものだと杖殺を命じられる。明磊の的を射た反論が許され、優勝して幕僚に任じられる。原青江は明磊に助言した木槿こそが「六子の帥」だと確信する。
原青江の椅子は「ゲームオブスローンズ」の「鉄の玉座」を連想させますね♪
連夫人は「青江様は小五義を重用する」と悔しがり、西営が非清兄妹の手から戻ってこないのではと焦る。そこで非煙を引き離そうと、連皇后に依頼して荘王夫妻の王子との縁談を皇帝に持ち掛ける。しかし皇帝は非煙を第四皇子・復昱に娶せることにする。
皇帝は皇后の扱い方を知っていますね。しかしイヤ~な関係性の縁談ですよね…
小五義と雑役房はお祝いの会を開く。飛燕は武挙に出場し、明磊も幕僚になったことを称賛される。しかし錦繍は自分が女だから志を遂げられないのかと怒り、自然と非白との約束の木に向かい、枝に紐を結んで「どうしてここ以外では無視するの」と涙する…
司馬遽は非白に何も説明していないのでしょうし、どうすれば二人が会えるのやら
原青江は非煙に、第四皇子との婚姻の勅命が下ったと告げる。非煙は衝撃を受け、非白ばかりをかわいがると非難する。原青江は激怒するが、婚姻で皇帝への忠誠心が試されているためどうすることもできない。張貴妃の側も縁談の意図を疑い、謀反決起の決意を固める。
当事者の意図が完全に拗れてすれ違っていて、修復はもう不可能そうです
木槿が満開の桜にはしゃいでいるのを非白は微笑ましく見守っていた。そこに非珏が通りかかり、雑役房の奴婢たちは怯えて逃げ出す。非珏が木槿を気に入ったのを察した非白はその場を立ち去るが、非珏は急に昏倒し、木槿は困って離れに連れ帰る。
非白はなぜそこで引いてしまうのか… 非珏は何か持病があるのでしょうか?
明磊は非煙に呼び出され、告白されたのを史慶陪に聞かれる。非煙は独り合点して駆け落ちを約束するが、叔母の間者の男もそれを聞いてて「碧瑩の出自を原青江に言う」と脅し、明磊に駆け落ちに応じるよう強制する。
明磊絶体絶命!駆け落ちを断っても応じても、死は免れない大ピンチです!
目を覚ました非珏を果爾仁が連れ戻し、「雑役房に行ってはいけない」と注意する。いずれ肱月に戻るから問題を起こさないようにと説教されるが、非珏は話半分にしか聞かない。
非珏はもうすでに小さい問題は起こしまくりのような気がしないでもない♪
明磊は離れを訪ねるが、碧瑩が自分のために人参養栄丸を欠かさず飲んでいるのを見て罪悪感にさいなまれるが、無理に笑顔を作って「碧瑩に必ず楽をさせる」と誓う。木槿はそんな明磊の様子に何か不審なものを感じる…
明磊は碧瑩が自分を男性として愛していることに全く気付いていないのでしょうか?
第11話「危機を勝機に」
明磊は駆け落ちを断って立ち去ろうとするが、そこに原青江がやってきて明磊がこの逢い引きを知らせたと言い、その功で明磊は舎人に任じられることに。明磊の脳裏には原青江が己の一族を滅亡させた日の光景がよぎる。非煙が軟禁状態になり、非清は明磊に「妹を出世の踏み台にした」と怒りをぶつけるが、明磊は言う通りにしていれば非清も死罪だったことを突き付ける。明磊は非清の恩を忘れていないと言う。
原青江の決着は当主として一族を守る当然の措置ですが、冷酷には思えますね…
皇帝・軒忠はうなされて目を覚まし「仮面をつけた巫女が踊っている夢を見た」と怯える。侍っていた張貴妃は「これは何かの前兆」と不安を煽る。すぐさま連皇后の宮に調査の手が入り、皇帝を呪った人形が発見される。その頃、明磊は間者に対し、原家に関するものをすべて渡すよう要求していた。
中国時代劇の宮廷で使われる呪いの人形は、なぜ大抵あんな感じに雑なのかと…
木槿は梯子から足を滑らせ非珏に助けられる。非珏は木槿の生活を手伝おうとして逆に迷惑になってしまう。他国の孤独さや果爾仁の期待が重い非珏は、優しくしてくれる木槿を想うが、果爾仁は木槿に会うことを禁じ、非珏はそれを受け入れない。
いつから非珏は木槿を「モク」呼ぶようになっていたのでしょう♪
連夫人は連皇后の失脚に倒れて出血する。連皇后は絞殺を賜り連家も処罰され、原青江は武挙の監督資格を失うことに。原家の会議では竇英華と張貴妃の計略と見て挙兵の進言もあったが、明磊は原青江に「時期を待って皇帝の疑念を打ち消すべき、危機を勝機に」と説く。
連皇后はもう退場!あっけない… しかしこれは勝機に転じられる危機でしょうか?
連夫人は流産しなかったものの、連家の滅亡の衝撃は大きく悲嘆にくれる。原青江は連夫人に付き添い、武状元選抜には非清と飛燕が出発する。張貴妃と竇英華らは、武状元選抜の日に謀反を起こして第四皇子を帝位につけようと企んでいた。
原青江が連夫人に付き添うのは優しさでしょうか。それとも何かの危機回避?
錦繍は香芹から「明磊は駆け落ちを密告し、そのせいで出世した」と聞かされ、非煙の護衛の必要がなくなって連夫人の栄宝堂に回されることになる。そこで小五義の集まりで、錦繍は駆け落ちの件を暴露して恨みをぶつけ、ねじれた心のままでまた赤い紐を増やす…
錦繍がそれで明磊を恨むのは、筋違いというものだと思います
木槿は碧瑩を医師に見せるが、「牛虻」という高価な薬の処方箋を出される。しかし牛虻は高価で毒性があるため薬屋に置いていない。紫園の薬堂を訪ねるが断られ、膝をついて懇願し、とうとう倒れた木槿を謝三娘が助ける。
毒を飲み続けている碧瑩に、さらに毒性の高い薬を飲ませて大丈夫なのでしょうか
武挙が開催される汴城の検問では、厳しい取り調べが行われていた。武挙の参加者に尾行がついているのを見た非清は、「商売で来た」と偽る。参加者は竇家の兵によって殺され、刺客がなりかわり宮中に入る事態に、飛燕は謀反だと気付く。
参加者ぶんの刺客を用意してたら、養うのも大変そうだし、事前にバレそうですよね
栄宝堂に戻ってきた錦繍に柳言生が絡んでくるが、連夫人に付き添っている原青江の目があるため、以前のようには好き勝手ができない。
倒れた木槿は、診察してくれた林卒延に助けを求め、牛虻を入手することができた。それは非白が手を回していたのだった…
原青江がいてよかった、と思ったのはこれが初めてかもしれません♪
第12話「竇家の謀略」
木槿は喜んで帰っていったが、非白は今後も西楓苑が費用を払って助けることにした。非白は脚があと1ヶ月で治ると知り、希望を抱くようになる。木槿が牛虻を持ち帰るのを見た原武は、妹のためと言って頼み、木槿は快く分ける。
牛虻をぱっと見でわかるのは本当に?毒性の強い牛虻なのに、何か心配ですね
原青江は連夫人には伏せて密かに都への出兵の準備をしていたが、それを耳にした錦繍は自分を救えるのは原青江だけだと考え、都に連れて行ってほしいと懇願し了承される。
共に都に向かう錦繍と明磊の仲は思った以上に悪化しており、木槿と碧瑩は二人を心配する。錦繍はいつ会えるかわからない非白(司馬遽)への想いを込めて赤い紐を結ぶ。
史慶陪と原青江のアイコンタクトが気になりますね…
竇英華らは、武挙の参加者や護衛兵をすべて刺客に置き換え、謀反の成功を確信する。張り詰めた空気の中、武挙が始まる。張貴妃は密かに指輪に仕込んだ毒を皇帝の盃に投入し、側仕えに潜入していた非清は阻止できなかった。張貴妃が武挙の場から退場したのを合図に刺客の襲撃が開始され、一方で第四皇子・復昱が即位の準備を進めていた。
テロップが出なかったら、横にいるのが非清だとはわからなかったかも♪
巳の刻。戦況は木槿が予測した通りに推移していた。隠れていた原家の兵が謀反に反撃し、次第に竇英華の配した刺客を制圧していく。その中で錦繍は、隠密として働く原奉定と再会していた。原青江が皇帝の御前に駆け付け、事態を鎮圧する。
原奉定を覚えていますか?万神窟から出た後に堡塁の不正を告発した見習い兵です
復昱は逃げる途中で竇英華に出会い、「負けを覆す方法を考えては」と進言される。竇英華は張世顕を首謀者に仕立て上げ、復昱は張貴妃にすべて押し付けることに。張貴妃はこれまでの企みの首謀者は自分だと白状したことで、連氏一族の名誉は回復され、第三皇子・復徹は牢から出される。司馬門の乱は原家と竇家の功績となり、飛燕は武状元と認められるが、潘正越の推挙で激戦の地・岳州に追いやられることに。
竇英華の粘りには驚かされます。しかし、皇帝の飲んだ毒はどうなったのでしょうか
司馬門の乱の顛末は連夫人にも伝わり、明磊と飛燕の活躍により非清と非白が賞せられ、錦繍も褒賞を受けたと聞き、連夫人と柳言生は東西営から小五義を排除しようと企み、碧瑩と木槿が牛虻を使ってお腹の子を害そうとしたと追及する。原武の妹が栄宝堂の下女で、兄妹で混入を認めたのだという。木槿は頑として罪を認めないが…
原武はこれで消されたのですね。この原青江不在を木槿はどう乗り切るのでしょうか
10~12話の感想
今回も詩歌の引用があったのでご紹介しておきます。割と有名な作品が出てきました。
駆け落ち失敗で非煙がつぶやいた詩は、有名な卓文君の「白頭吟」で、最愛の夫に裏切られた悲しい詩で、前漢時代の詩ですが、ドラマ「風中奇縁」では曲がついて印象的な挿入歌になっています。その後、明磊が非清に対して吟じたのは鮑溶「壮士行」です。「知己」の大切さを喩える場面で使われる一節で、「山河令」でも印象的な場面で引用されていました。
ドラマで引用される有名な詩歌は、繰り返し他の作品でも出てくることが多いですね。
さて今回の政変で、連皇后と張貴妃という後宮の二大女帝が退場し、これで竇英華も終わりか?と思ったのにちゃっかり生き残り、原家と竇家の覇権争いはまだまだ続くようです。
非清が縁談を賜った淑琪公主は連皇后との連座を免れたのでしょうか、非煙の縁談の相手・復昱(父と同年代、っていうほどオジサンでもなかったですよね)はうまいこと生き残ったようなので、西営兄妹の悩みは尽きなさそうですね。
木槿と錦繍は、立場でいうと錦繍の方が出世して表向きには評価されているのですが、自分が評価されていない不満に常に悩まされ、逆に底辺にいるはずの木槿が何事も前向きで幸せそうです。父・花斌がそれぞれの個性に応じた育て方をしたつもりでも、錦繍には「父の兵法を受け継がせてもらえない自分」への不満が蓄積していたのではないでしょうか。
錦繍が原青江に認められて自己肯定を上げられればいいのですが、木槿のそばにいる限り不満と否定しか溜まっていかないように思うので、二人は距離を置いた方がいいような…
この先、姉妹にはどうあがいても「二人の非白」問題が立ちはだかって対立は避けられないわけで、早いところ司馬遽が文字通り「日の目を見る」といいのですが。
錦繍以上に拗れているのは明磊ですが… 明磊が明家の生き残りの陽児であることは今回とうとうはっきり出てきましたね。しかし原青江は実は彼の正体をほぼ掴んでいるわけで、明磊をどういうつもりで傍に置いているのかの気持ちがまったくわかりません。このドラマ、本当に屈折したキャラばかりで、飛燕のようなまっすぐな人物はレアなので、彼の笑顔が癒しだったのに、飛燕は遠くに追いやられてしまうのでしょうか?出てくるたびイラっとする柳言生はもう出てこなくていいから、飛燕の出番を増やしてくれないかなと思ってしまいます♪
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