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今回は「双燕秘抄」第32話のご紹介。勝利に沸いていたはずの磬州城に、まさかの“疫病”疑惑が発生し、さらには陳文徳(ちん・ぶんとく)自身も倒れる事態に陥ります。果たして茉喜(まき)や鳳瑶(ほうよう)は、この状況をどう乗り切るのでしょうか?
それでは第32話を一緒に見ていきましょう!
双燕秘抄 第32話のあらすじ
城内の兵士たちから急激に“謎の病”が広がりはじめ、大勢が発熱や虚弱を訴えるようになります。大夫を呼んでも原因が分からず、初めは“瘟疫かもしれない”という懸念まで出るほどの深刻さ。そんななか、陳文徳は発症した兵たちの治療を急ぎ、大夫を総動員して病の正体を探ります。 確かに長期の籠城戦では、こうした突発的な疫病が一気に広がる可能性は高いですよね…。
一方で、この病の噂は城外にいる万嘉桂(まん・かけい)たちにも届き、彼は「誰かが意図的に仕掛けたのではないか」と疑います。そこで彼は呉吟(ごぎん)を問い質しますが、呉吟は「知らぬ」としらばっくれ。しかも、万嘉桂のもとに朝廷からの聖旨が届き、なんと「鳳瑶(ほうよう)と共に京州へ戻り、聖上が自ら結婚を執り行う」と書かれていたのです。
実のところ、これは吳朗(ごろう)たちが聖上を蒙蔽して“万嘉桂の軍を奪う”算段。万嘉桂が京州に戻れば、監軍の呉吟が十万大軍を指揮し、鉄鉱や磬州城を思うままにしようというわけでした。
これで万嘉桂が城を離れれば、誰が磬州を守るのか…まさに策にはまる危険が大ですね。
そんななか、鳳瑶は「茉喜を助け出すまでは帰れない」と拒否。さらに軍中の衛生や薬学を学んだ鳳瑶は、兵士たちの病状を調べるうちに“原因が兵器に付着した毒”ではないかと気づきます。兵器庫を見に行ったところを呉吟に見られ「殺して口封じしよう」と狙われますが、万嘉桂が間一髪救出。
どうやら兵器に塗られた油に毒を仕込み、磬州軍を弱体化させようという謀略が進んでいるようで、鳳瑶は「茉喜も同じ毒にさらされるのでは」と心配します。しかし、万嘉桂は「軽率に連絡をとれば、茉喜が“逆賊内通”の嫌疑をかけられる」とためらいを見せ、やむなく静観する方針をとるのでした。
万嘉桂と鳳瑶のもどかしい会話が切ないですね。お互い茉喜のことを想っているのに、うまく動けない…。
一方、磬州城では、隗州(かいしゅう)の曹刺史が送った大量の物資や“良き縁談”を再び持ちかけてきますが、陳文徳は一切相手にしません。そんな中、城内に潜入してきた呉吟の手先が「万嘉桂の命で茉喜を連れ出す」と嘘をつき、彼女を救出(もしくは拉致)しようと目論みますが、陳文徳の察知で失敗。
怒りのあまり陳文徳は、その間者を射殺し、さらには茉喜が「万嘉桂を想っているのでは?」と疑い、激しく嫉妬します。そして衝動的に茉喜へキスをしようとしますが、強引すぎる行為に彼女が抵抗。直後、陳文徳は急に倒れ込み、そのまま意識を失ってしまいました。
二人がいよいよ衝突、かと思いきや、ここで陳文徳までもが“謎の病”に倒れてしまうとは…!
大夫の診断によると、どうやら陳文徳も兵たちと同じ病に冒された様子。ただし、伝染病の疑いは薄いようで、原因不明の毒や薬物によるものではないかとのこと。とりあえず命に別状はないと言われるものの、高熱で体が弱っており、まともに指揮をとれない状態です。
そんな中、茉喜は表向き「どうせあなたは朝廷を裏切った逆賊なんでしょ」と強がりながらも、内心は深く心配しているようで、大夫の指示に従って看病を続けています。
茉喜の口調は素っ気ないけれど、表情や態度から“本当は心配”だと伝わってくるのが胸を打ちます。
双燕秘抄 第32話の感想まとめ
城内外で“毒”が暗躍し、戦況は混迷へ
兵士たちの病気や兵器への毒の仕掛けなど、多方面で謀略が渦巻きはじめ、磬州城はさらに危険度を増しています。鳳瑶の医療知識による一筋の光はあるものの、まだ十分に証拠を掴めておらず、呉吟や隗州、吳朗らの暗躍がどう動くか分からない状況です。
陳文徳と茉喜の関係に再び激震
強引なキス未遂からの突然の発熱倒れ…心揺さぶるシーンが多かったですね。茉喜が本当に心配する様子に、読者としても“もっと素直になれば良いのに”と思わず感じてしまいます。いよいよ夫婦(?)としての絆が試される展開が来たのではないでしょうか。
万嘉桂&鳳瑶コンビも行き詰まり感
外では、万嘉桂が朝廷から「京州へ戻れ」と迫られつつも、茉喜を救えないままで苦悩。鳳瑶もまた“兵器への毒”の発見や“聖旨の結婚命令”に板挟みになっています。二人はこのまま磬州の攻略に踏み切るのか、それとも裏工作で茉喜を助けるのか…ますます目が離せません。
各々の思惑が錯綜し、どこにも安堵の場所がないのが辛いです…!
次回は、意識を取り戻した陳文徳がどんな行動を取るのか、そして茉喜が彼をどう支えていくのかが重要になりそうです。引き続き波乱が続きそうな「双燕秘抄」、次回も見逃せませんね♪
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