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今回は『後宮の涙 第17話』についてお届けします。前回、何とか貴妃の怒りから逃れられた陸貞でしたが、萧唤云(しょうかんうん)の執念はまだまだ続いていました。太后や皇上、高湛など様々な思惑が入り乱れるなか、陸貞はどう立ち回るのでしょうか。
それでは第17話を一緒に見ていきましょう!
後宮の涙 第17話のあらすじ
萧唤云(萧貴妃)は激昂したまま、陸貞をその場で処刑しようと剣を抜きます。皇上は「それはあまりに過ぎた行為だ」と叱責しますが、彼女は「皇上の心には私など存在しない」と怒りをあらわにし、陸貞の命を奪うと宣言。侍衛まで動かして陸貞を追い詰め、今にも杖刑に処そうとするのです。皇上は自ら陸貞の盾となり、「彼女を殺すというならまず自分を殺せ」と立ちはだかります。
この場面の貴妃の言動は尋常ではないですよね
陸貞は何とか青鏡殿へ逃げ戻り、思わず泣き崩れてしまいます。一方、青蔷(せいじょう)は太后に「貴妃が深く反省している様子はなく、皇上も怒りを解かないまま」と報告。すると太后はうれしそうに「陸貞が頭をケガしたそうだから、雪蛤膏を届けてやれ」と指示し、さらに腊梅(らつめ)に命じて「修文殿で彼女が襲われた話をうまく広めなさい」と命じるのでした。
皇上もまた苦しげな心情を抱え、酒に溺れてしまいます。高湛(こうたん)は「陸貞は大丈夫か?」と問いますが、陸貞は司宝司に閉じこもっているらしく、姿を現しません。皇上は彼女を宮の外に逃がすことを提案しますが、高湛は「もう彼女を二度と苦しませない」と決意。そして「なぜ自分と萧唤云はうまくいかないのだろう」と自嘆する皇上に、高湛はかける言葉を見つけられず、その場を後にするのです。
愛し合っていたはずの皇上と萧貴妃の関係がすれ違っていくのが切ないです
萧貴妃は皇上が自分を許さないことにいらだち、王璇(おうけん)の進言を受けて一時的に皇上に頭を下げる策を取ることに。「今はとりあえず許しを得て、そのあとゆっくり陸貞を始末すればいい」というわけです。そこで貴妃は皇上に鳳印を返上。皇上はむしろ自分のほうが悪かったと言い、ふたたび彼女を受け入れます。
その頃、太后と萧唤云は「祭天大典」の主催権をめぐって火花を散らしていました。本来太后が執り行うはずだった儀式を、萧貴妃が奪い取る形で進めようとしているため、太后は怒りをあらわに。萧唤云は「自分は梁国の公主で、太后の卑しい出自より上だ」とまで言い放ち、太后を激しく咳き込ませます。そこで青蔷が「開国の赵皇后が祭天で身につけた ‘十二歩揺(じゅうにほよう)’ を太后が正々堂々とお召しになればよい」と提案し、太后は大臣を呼んで何とか状況を打開しようとします。
やがて萧貴妃は司宝司に「十二歩揺を含む宝飾品を含光殿へ届けよ」と命じ、陸貞を揺さぶろうと画策。もし十二歩揺を貴妃に渡せば太后が怒り、渡さなければ貴妃の逆鱗に触れるという危うい状況です。悩んだ陸貞は「十二歩揺を土に埋め、ついでに累金の鳳冠を新たに作り直す」という秘策を考え出し、玲瓏(れいろう)らに指示します。そして、あえて貴妃には古びた歩揺を、太后には輝く鳳冠を献上することで太后の歓心を得ることに成功。太后はすっかりご機嫌になり、わざわざ陸貞に会って「貴妃より美しいくらいだ」とまでほめ言葉をかけるのです。
この二股をかけるような危険な賭けに踏み切るのが、陸貞のすごいところですよね
実際の祭天大典では、萧貴妃が意気揚々と現れたところへ、太后が華やかな鳳冠をまとって登場。臣下たちが「倍当!」(鮮卑語で「万歳」を意味)と称賛するのを見た貴妃は悔しそうな表情を浮かべます。王尚儀はひそかに「司宝司に歩揺を渡して貴妃を失敗させようと思っていたのに、陸貞は裏をかいたわね」と苦々しく呟くばかり。一方の貴妃は「では元旦の三朝命婦への贈り物を司宝司に作らせよう。次こそ陸貞を追い詰める」と新たな策を思いつきます。
その後、高湛が陸貞を訪れ、「歩揺を埋めたのは君だろう?」と問い詰めると、陸貞は「貴妃が私をいじめるのを黙って見ているわけにはいかない」と言い返します。さらに陸貞は「太后が『困ったらいつでも私を頼れ』と言ってくれたから、もう遠慮はしない」と高湛に打ち明けます。すると高湛は「太后との関わりは危険だ」と警戒し、二人は言い争いに……。
せっかく誤解を解き合えたと思った矢先、また別の溝が生まれてしまうのが切ないです
後宮の涙 第17話の感想まとめ
萧貴妃の暴走や、祭天大典での太后との激突など、今回も波乱づくしの展開でした。とくに陸貞の機転によって「鳳冠」と「歩揺」を上手に使い分けたシーンは痛快でしたが、一方でそのせいで高湛との間に新たな火種が生まれたのがもどかしいですね。
したたかに立ち回る陸貞ですが、やっぱり高湛や皇上の気持ちも考えると胸が締めつけられます
貴妃が狙う「元旦の三朝命婦への贈り物」も、司宝司にとっては次なる試練になりそう。これ以上貴妃の怒りを買わず、なおかつ太后のご機嫌を損ねずに切り抜けるのは至難の業でしょう。果たして陸貞はこの難題をどう乗り越えるのか、そして高湛との関係は修復できるのか、次回もますます目が離せませんね。
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